【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の2ch洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

カテゴリ: 拝み屋




1733 :本当にあった怖い名無し:2020/05/12(火) 00:48:39 ID:4J0roIcg0.net
母からの伝聞だけど親戚の話なのでほんのり怖かった話

その親戚の方は、お母様が急に寝たきりになったので、
昔から付き合いのある「まっぽしさん(まっぽしはピッタリという意味)」と呼ばれる人に相談したそうだ
そうすると最近庭に大きな石を持ち込まなかったか?これをどかしなさいと、造園したことをピタリと言い当てられた
大きな石をどかすと、まっぽしさんには伝えていなかったその親戚のお父様の不調が綺麗サッパリなくなったが、残念ながらお母様が寝たきりなのは変わりなかった
次に、せっかくだからとご実家を霊視してもらったら、「まっくらで何も見えない」という
又聞きなのでどういうニュアンスかは分からないけど、
「人の縁?が絡み合っていて辿れない。調べようとしないほうがいい」とのことらしい
この手の怖い話ってよく聞くけど、実際に行ったことのある家が“まっくら”と思うと鳥肌が立った






801 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:17:24.18 ID:RILHj3XU0
流れぶった切って昔曾婆ちゃんから聞いた話。
うろ覚えだしちょっと長いけど簡便
曾ばあちゃんは、中部地方の山の中の集落の出らしい
子供の頃に両親が亡くなって、兄は奉公に出て、幼かった婆ちゃんは庄屋の家に引き取られた
婆ちゃんは二歳年上の庄屋のお嬢さんの遊び仲間兼お付の女中になった。
それで婆ちゃんも礼儀作法や読み書きをを厳しく仕込まれたらしい。
年が近かったせいか、お嬢さんが姉のようで、お嬢さんも婆ちゃんを妹のように可愛がってくれたらしい
婆ちゃんが今の中学2年の頃に、村に問題が起こった





802 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:21:46.00 ID:RILHj3XU0
最初は村の鼻つまみ者が死んだ。神仏を信じないで地蔵や岩に彫った神様に小便を引っ掛ける、
お供え物を蹴散らす、入っちゃいけない場所に入る、天狗を見た、梢に化け物がいると言い、
夕方に枝の上から大声を出す、水をかけるといった具合で、親もさじを投げて村八分状態。
そんな男が死んだので、村では神様の祟りだ、天狗の祟りだという話になった
山中の高い木の下で死んでたのも、天狗の仕業とされたらしい
そのうちに立て続けに、村の人が事故にあうようになった。慣れた道で転ぶ、木から落ちる、
という小さい事故が相次いで、村に天狗の祟りが続いていると噂がおきた





803 :本当にあった怖い名無し:2013/11/27(水) 13:24:18.31 ID:RILHj3XU0
初めのうちは宥めて回る者もいたらしいが、そのうち噂が噂を呼んで話が大きくなったそうだ
祟りを恐れてこっそり逃げ出すものも出てきた。村では祟りを沈める方法が色々話し合われたらしい
天狗に生贄を捧げればというものもいて、婆さんは生きた心地もしなかったらしい。
生贄といえば若い娘に決まっている。山の中の集落だから年頃の娘は少ない。となれば身内の少ない自分が選ばれるに違いないと思っていたそうだ
話し合いの末に庄屋が金を出すからと説得して、山をいくつか越えた先の集落に婆さんの拝み屋を呼ぶことになって迎えの者が出発した。
ところが、迎えの男たちが半月経っても戻ってこない。
婆ちゃんもお嬢さんが屋敷から外に出るとじいっと見る村人もいて、気味悪くてほとんど屋敷の外に出なかったらしい
年嵩の女中仲間も他の奉公人も、祟りの噂話をすることもなくなってしまっていた。庄屋も顔色が優れないようなった
婆ちゃんは、生贄を出すことに決まったんだ。自分が生贄にされるんだとうすうす察して、怯えたそうだ。
ただお嬢さんだけが変わらずに振舞っていたらしい





804 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:25:51.54 ID:RILHj3XU0
そんなある日、お嬢さんが消えた
朝起きて、婆ちゃんがお嬢さんを起こしに行ったらいなくなっていたそうだ
雨戸は内側から閂がかかっていたし布団にはまだぬくもりが残っていた
布団の上に山の中に生えている木の葉っぱが一枚落ちていた。着物と草履は亡くなっていたが、他は全部残っていた
大騒ぎになった。逃げたという人もいたが、天狗が連れて行ったという人もいた
お嬢さんが草履履きで山を越えていくなんて考えられない。次第に天狗が浚ったんだと言う話なった
拝み屋を迎えにいった一行が戻ってきたのは、そんな頃だった
婆ちゃんは拝み屋を一目見て震え上がったらしい
拝み屋の婆さんは盛大な祭壇を作って、神様を拝んだそうだ
そのときに村人一同を集め、村人一同を叱り付けた





805 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:28:09.64 ID:RILHj3XU0
拝み屋婆さんによると、今回の騒動は村人の不信心から起こった事だという
最初に男が死んだのは、本人のせいだったそうだ。
神様に罰当たりなことばかりしていたから、村の神も山の神も、男を守ってくれなくなっていたらしい
それでとうとう、木に登ろうとして足を滑らせて落ちて死んだ
天狗は確かにいたらしい。元からいた天狗ではなく、大天狗(?)の使いの帰りに立ち寄った天狗で、
死んだ男が無礼をして穢れてしまったので帰れなくなって、穢れを落とすまで山の中にいたらしい
山や村の神様は怒ったのも、そのせいだそうだ。自分が守る村人たちが天狗に無礼を働いたんで当然のことらしい
その後の村人の怪我は、不信心の結果だという。男の死や一連のことを神様のせいにして騒いだから、神様が怒って、守ってくれなくなっていたそうだ。
庄屋の娘は神隠しだそうだ。村人が娘に無体なことをしようとしたから、神様が娘不憫がって連れて行った
娘は神様の領域に行ってしまったのでもう帰ってこないから、神様として祭るように言われたそうだ
それで村人も反省して、皆で神さまに謝って、お嬢さんをお祭りして拝み屋に拝んでもらったらしい
屋敷の中にもお嬢さんを祭る社を作って、拝んでもらったそうだ




806 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:29:28.85 ID:RILHj3XU0
婆ちゃんはそれからしばらく庄屋の家で働いたそうだが、お嬢さんがいないんで兄を頼って町に出たそうだ
そのとき庄屋からは結構な退職金(?)が出たらしい。
婆さんが結婚したときも、庄屋が色々面倒を見てくれたらしい。婆ちゃんはお嬢さんの櫛をもらって、
それをずっと拝んでたそうだ。でも空襲のときに焼けてしまったといってた。
戦争の時に故郷の村とは縁が切れてしまった。といってた。
婆ちゃんはその話をしながら泣いてた。
俺が婆ちゃんに、お嬢さんを連れて行くなんてひどい神様だといったら怒られた。
ひとつだけ教えてくれた。あの日、お嬢さんがいなくなった日。
婆ちゃんは雨戸を開けたんだそうだが、閂は降りてなかったそうだ
だからお嬢さんは、自分から出て行ったのかもしれないと思ったそうだ
でも布団の上の葉っぱは本当で、それは山の中にしかない木だったのは本当
拝み屋の婆さんは全部知っているようだったので、こっそり閂のことを話したらしい
そうしたら、それは黙っているように言われたそうだ。
娘は神様が連れて行ったんだそれが一番大事なことだ。それを聞いて婆ちゃんは声を上げて泣いたそうだ。





807 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:31:33.81 ID:RILHj3XU0
これで終わりです
曾婆ちゃんはお嬢さんを、とても優しくて綺麗な人だったといってました
そしてぼろぼろ涙をこぼしていました





808 :本当にあった怖い名無し:2013/11/27(水) 16:09:04.85 ID:wew02tzY0
しんみりした話だね
姉妹のようにして過ごした人が突然そんなオカルトちっくな理由で
いなくなるなんて、どんな心境だったんだろう
昔は人権なんてないに等しいから、奉公に出たら理不尽でつらい目に合う
こともザラで、身分差でガッチガチの世の中だったのに優しくしてくれた
なんて、そのお嬢さんにはそりゃあひとかたならぬ恩義や親しみを
感じてただろうにね




809 :本当にあった怖い名無し:2013/11/27(水) 23:29:02.71 ID:opQqJKmuO
悲しい話だけど温もりみたいなものが伝わってくるなー





810 :本当にあった怖い名無し:2013/11/27(水) 23:38:03.75 ID:eo3NTWVc0
山の恐さって何なんだろうね
奥多摩の鍾乳洞に夕方言った時のあの暮れかかった山が不気味で怖くて仕方なかった
何かいても助からないと思わせる恐怖?





678本当にあった怖い名無し sage New! 2007/06/21(木) 15:58:06 ID:8xyRt4IR0

霊能者の助手のバイトしてたことあったんだけど、一度鬼専門の拝み屋って人に会ったことがある。
うちの師匠が呼んだのか、俺の地元に件が会ったのかしらないけど、旧家で見つかった
鬼の手を燃やす手伝いをしてくれと頼まれた。師匠は来なくて俺一人が借りだされた形。
お正月には市民の殆どが三社参りに来るような大きな神社に更に結界を幾重にも張って、
普段の護摩段の5~6倍のデカさの見たことない形の護摩段が組まれ、その一番上に
お札でぐるぐる巻きにされた「鬼の手」が置かれた。

ぐるぐる巻にされる前の鬼の手を「ぬ~べ~かよw」と思いながらチラ見したけど、
手の形はしてなくて、1mくらいの先の尖った丸太のようなものだった。
その鬼専門の人がいうには蜘蛛の足みたいなものという説明。
本当は密教系のお寺でやった方がいいのだけど、俺の地元ではこの護摩段を組める
お寺がなく、仕方なく広い結界のあるこの神社でするそうだ。
鬼は地獄の業火の中で生活しているので、それ以上の火力を出すために灯油のようなのも
用意されていた。俺が手伝ったのは護摩段を組むだけだったので、それ以降は
結界の外に出された。参道では警察が交通整理をしていて、神社内に入れないようにしていた。

鬼レベルの退魔をするにはそのくらいの用意が要るので、庭で燃やすレベルでは、
鬼をただ怒らせるだけなのではないかと。






369:浄水器1@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:06:28.95ID:5E0XTllK0.net
ごめんなさい。物凄い長文になりました。

自分は、オカルトは信じないわけではないけれど、信じている者に言わせると「オカルト否定派」。
信じていない者に言わせると「オカルト信者」と言われるような、ものの考え方を持っているタイプ。

不思議なことが起きても、考えられる全ての可能性というものを考えてから、「勘違い」か「不思議なこと」の決着をつけるようにしている。
オカルト半信奉者とか、オカルト半アンチなどと思っている。
そんな自分の、どう考えても「不思議」な体験。

15年前だろうか。
日韓ワールドカップを少し過ぎた頃だと記憶している。
恥ずかしながら、その頃の自分はマルチにはまっていた。
どんなマルチか、巧く言えないが、浄水器を売り捌いていた。
浄水器というと、あの有名なところを思いつく人が多いかと思うが、そんな有名な組織ではなかった。
販売するものも、ほんと浄水器だけ。



370:浄水器2@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:09:09.02ID:5E0XTllK0.net
友人と二人で始め、友人と組んで個人宅や、会社事務所に飛び込営業みをしていた。
今では、足を洗って、健全に会社勤めをしているが、最近普及しているウォーターサーバーを目にすると、時々その頃を思い出すこともある。

大体の家が、浄水器の販売だと名乗るとドアも開けずに門前払いだったが、それでも順調に売れていた。
自分で設定した、販売ノルマを着々とクリアし、どのくらいの大金が舞い込むのか、どんな使い道にしようか、どんな高級車を買おうか、捕らぬ狸の何とやらな日々を過ごしていた。

さて、不思議な話に入る。
自分の住まいは、地方も地方。とんでもない田舎。第一次産業や第二次産業が主であり、ホワイトカラーなんて町役場で働く人間くらいなもの。
その日は、友人とともに、隣町の養豚業を営む人物(A)の家に飛び込んだ。

豚舎に隣接する、一階が事務所、二階が住居という建物。養豚を営むAがおり、当たり障りのない会話を進める。
当たり障りのない会話から、家族構成は、A、その妻、娘が2人、Aの両親であることがわかった。
そんな、当たり障りのない会話から、本題(浄水器の話)へと運ぶつもりだったが、話の内容はAの悩み相談となっていたことを記憶している。



371:浄水器3@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:10:51.87ID:5E0XTllK0.net
悩み相談の中身だが、主人の父親は永らく老人ホームに入居しているが、最近は認知症が強くなってきており、言動もだが、暴力的行動や、厳重な施設の夜間警備を潜り抜けての、昼夜問わない徘徊行為が増えてきたこと。
Aの妻は体調を崩し入院が続き、先日退院してきたばかりとのことだったが、入退院を繰り返すスパンが短く、一年のうちにかなりの回数、入退院を繰り返している。そして、原因もはっきりとはわからない、謎の体調不良とのことだった。

そして、二人いる娘(この時に娘の年齢について、Aは話してくれたかもしれないが、私が今は記憶していない)のうち、一人の娘が「体を売って補導され」て「あまり、学校に行かなくなった」こと。
そういった、家族トラブルが、仕事や近所づきあい(消防団も自治会も、参加しないわけにはいかないような田舎である)にも影響し、最近は自分もまいっているのだという。

この話の途中、お茶を出してくれた、Aの母親も同席した。
Aの母親は、息子の話を補足するように、悩み相談とも、誰かに聞いてほしい身の上話ともいえるような話をしていた。
自分も友人も、うんうんと聞いていただけだった気がする。しかし、ひと通りAの話が終わったところで、自分と友人は、
「水が悪いんじゃないか?商売も数十年来続いているし、土地が悪いということはなかろうが、水は流れも変わるし、溜まれば、その中に悪いものも溜め込むというし…。」
などと、アンチオカルトな部分のある自分だが、霊感商法よろしく、浄水器の話に強引に切り替えようとしていた。



372:浄水器4@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:12:04.15ID:5E0XTllK0.net
だが、そんな自分たちよりも、Aの母親は一枚上手というか、何というか、
「自分たちも、そう思っている部分はあり、今度、知り合いから紹介してもらった拝み屋を頼んである。家が上手くいっていない原因が、不可思議な何かのせいだと思っているわけではないが、そういったお祓いをすることによって、自分達の気が楽になるかもしれないし、あまり金の掛からない拝み屋を頼んである。」
と言い出した。

しかし、あまりに、この親子のペースで話が続いては、自分と友人は、ここに何をしに来たのかわからなくなる。
自分は、トークテクニックなどあったもんじゃなしに、強引に浄水器の説明をしたと記憶している。
最終的に、Aからも名刺を頂戴し、
「お祓いが終わったら、自宅用と事務所用。大型のものが安価ならば、豚舎にも浄水器を置いてもいいかもしれない。」
と前向きな返答をもらい、その日は終わることとなった。

その、養豚業者への往訪から一日二日ほどして、Aから電話連絡があった。
「今度××日に、拝み屋に来てもらうことになった。ああいう話をしたこともあるし、どうせなら、あんたも同席しないか?俺が、あんなことを話したばかりに、あなたにも悪いものがうつっているかもしれないし。」

一瞬、(おいおい、縁起でもないな…)と思ったが、その頃は、浄水器マルチを本業としており、暇が多かったこと。
それと、オカルトに対して「半信奉者」だったこともあり、(自分にも悪いものがうつっていたら嫌だな…)という、ちょっとした恐怖心と験担ぎで、同席させてもらうことにした。

友人は、本業というか会社勤めもしていたが、ちょうどその日が休みであることと、そういった「お祓い」は、テレビの心霊特集番組くらいでしか見たことがなく、貴重な体験だから、ぜひとも同席するとのことだった。


373:浄水器4@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:12:56.45ID:5E0XTllK0.net
その日がどんな天気だったかなどは記憶もしていない。
たしか、友人が自分の家に来て、そこから自分の車一台で、Aの家を目指した。
Aの自宅兼事務所に到着したのは昼頃だったと記憶している。

その日、Aの自宅兼事務所には、A、Aの妻、Aの母親、Aが雇っている男性(B)、自分と友人が集まり、自分達から10分ほど遅れて拝み屋が到着した。
拝み屋は、還暦前後の女性で、自分の住む農村のどこにでもいるような「オバチャン」だった。
夫?なのか、家族に見える男性に送迎され、拝み屋と、大きな荷物(祭壇や八足など)を車から降ろしたら、どこかへ行ってしまった。

いよいよ、お祓いが始まる。
孔雀王だとか、テレビで見るような、いかにもといった結界を準備する拝み屋。
お祓いは、自宅兼事務所の一階奥にある座敷のような畳の部屋で行われることになっていた。
商売繁盛の神棚がったが、神棚があるから、その部屋になったのかはわからない。

「この前、電話で話した神饌ものは用意してあるか?出してくれ?」
といった会話で、Aの妻とAの母親が、台所と事務所を行ったり来たりする。
お祓いの間は、A家族は当然ながら参加するが、家族ではないBは、出荷の近い豚も居り、運送会社から連絡が入るかもしれないからと、お祓いが行われる畳の部屋から、二部屋隣となる事務所で電話番をすることになった。

自分と友人は、
「あなたたちも従業員?」
と、尋ねられたが、
「取引先の人だ。ついつい、今回の話しをしたものだから、悪いものがうつってたら申し訳ないと思って、俺が呼んで、わざわざ来てもらったんだ。」
と、代わってAが答えてくれた。拝み屋は、愛嬌のある「おばちゃん」の笑顔で
「ああ、そういうこと。うつったりするようなものじゃないけれど、まぁ、せっかく来てもらったんなら、Aさん達と一緒に座りなさい。」
と言ってくれた。



374:浄水器6@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:14:09.75ID:5E0XTllK0.net
拝み屋は、巫女さんのような格好をするわけでもなく、よく商店街を歩いていそうな、おばちゃんの普段着といった格好のまま、アクセサリーだけを外して、紙垂の取り付けられた大きな榊の枝を振り、祝詞を上げ始めた。

神道がベースになっているお祓いであり、儀式中はほとんど平身低頭の姿勢だったが、部屋を見渡しても、祭壇のご神体が動くわけでもない。
篝火の炎が激しく揺れるわけでもない。家族の誰かがトランス状態になるわけでもない。結界と祭壇こそ、テレビで見るようなものだったが、テレビでよく見るような、お祓いの最中に不思議な出来事が起きるなどということはなかった。

途中、微かに電話の音が聞こえ、その後にBが儀式中の部屋に、こっそりとやってきてAに耳打ちをしていたが、Aは
「後で電話するからと言っておいてくれ」
とBに言い、儀式は続いた。お祓いに参加した者が低頭する中、その頭上で一人一人を祓い、儀式は終わった。

たしか、拝み屋は、出されたお茶をすすり、Aの母親に拝み屋を紹介した共通の知人の話などをし、その辺によくいる「おばちゃん」の笑顔で、
「憑きものとか、狐とかそういうのじゃないと思うから、これでもう大丈夫だし、あとは、みなさんの気の持ちようですから。」
と、迎えに来た車に乗って帰っていった。

たしか、帰りの際は、自分と友人も、その車に祭壇や八足を積み込むのを手伝った憶えがある。

とにかく、拝み屋の笑顔から佇まいまで、胡散臭さなどなく、A家族もお祓いの始まる前よりも、明るい顔で拝み屋を見送ったのを記憶している。
霊能者もマルチ勧誘も、胡散臭いものとしてカテゴライズされるが、何だか自分達だけ胡散臭い存在だなぁ、と、心が痛んだのを記憶している。
最終的には、こういった心の痛みから、浄水器売りを卒業したわけだが。



375:浄水器7@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:15:21.36ID:5E0XTllK0.net
拝み屋を見送った後、従業員のBが
「Aさん、電話電話!」
と思い出したように口を開き、Aも、はっと思い出したように、Aの母親に
「そうだ、そうだ。さっき、拝んでもらってる時に仲町(なかまち 地名)から、電話があったそうだ。」
と話した。仲町というのは、Aの母親の実家であるらしい。
Aの家族は、Aの母親の旧姓や兄弟の名前で呼ぶのではなく「仲町」という地名で、隣の隣の町にあるAの母親の実家のことを呼んでいた。

Aの母親は
「おや?何かあったかな?」
「電話は、オヤジさん(Aの母親の弟)か、息子の○○さん(Aの母親の甥、つまりAの従兄弟)かはわからなかったが、『がのげ、四つ持ってきてけろ』って言ってたんですよ。」
と、Bが言うと、Aの母親は少し大きな声で、
「バカ言うな!そんな悪ふざけみたいなことで電話してきたのか?」
と、少し興奮気味で、冗談にもほどがあるとか、本気でそんなことを電話してきたのか、などと家族同士で言っていた。

自分と友人は、(今日は浄水器の話しはできないかな)というのは、雰囲気で感じていたので、お互いに目配せをしてAの家を後にした。
その後は、車の中で、
「契約は難しいかな?」
「いや、今日はもう、話せるタイミングではなかったし、仕方がない。日を置いて電話してみるわ。」
といった会話をして、その日は、自分の家でゲームをしたり、食事をした後に解散となった。



376:浄水器8@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:16:33.04ID:5E0XTllK0.net
Aに浄水器の件を話すのは、日を置いてと思っていながら一ヶ月近く経ったある日、たまたまA宅の近くを通ったので、立ち寄ってみた。

Aは、
「忘れていたわけではなかったが、お祓いの効果なのか何なのか、お祓いの後から忙しくなったので、連絡できずにいたのだ。」
と、説明してくれた。具体的には、Aの父親が精神病院から老人ホームに戻れたこと。
Aの妻の病気もはっきりとし、簡単な手術をし、今後の入院の予定がなくなったこと。
娘のスキャンダルだが、娘の通う学校でもっと大きなスキャンダル(地方紙に掲載されるような)があり、学校内の興味が娘ではないところに移ったため、学校に行くようになったとのことだった。
自分が聞かされた、悩みの種は軒並み解決したといったところだった。



377:浄水器9@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:18:04.06ID:5E0XTllK0.net
「ただな…」
と、Aが語った後日談というのが不思議なこと。

お祓いの後。拝み屋が帰り、自分と友人が帰り。
Aは、Bに促されたのもあり、Aの母親の実家「仲町」に電話をしたのだそうだ。
夕方くらいに電話をしたが、誰も出ない。その後、何度か電話をし、夜の7時ぐらいに、やっとAの母親の甥であり、自分の従兄弟にあたる人物に電話がつながったのだという。

「昼間は申し訳なかった。取り込み中で電話を替われなかった。」
「ん?うん、どうした?」
「いや、昼間、電話をくれただろう。俺じゃなくて、母親に替わるか?」
「昼間の電話ってなんだ?」
「電話してきたんじゃないのか?俺も、ちょっと取り込み中で、うちの人夫が電話に出たんだが。」
「いやいや、今日は昼間から山に入ってて、さっき帰ってきたばかりで、電話なんて掛けられないぞ。」
「あれ?そうしたら、お前の親父さん(Aの母親の弟)かな?『がのげ』だか『まろげ』っていうのを『四つ』用意してほしいって言われたんだが…」
「はぁ?バカ言え。なんでそんなこと言わなきゃならないんだ。お前、ふざけてるのか?」
「いやいや、ちょっと待て。母親も『がのげ持ってこいなんて、そんな電話する人間がどこにいるんだ』って、興奮してたが、『がのげ』って何のことだよ?」



378:浄水器10@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:20:20.10ID:5E0XTllK0.net
「いや、お前の地域でも言うだろ…『がのげ』つったら『がんおげ』、『棺桶』のことよ。しかも、大昔の、仏様を屈んで入れる丸桶のことを、こっちのほう…うちの親父ぐらいの年の人たちは『がのげ』とか『まろげ』(まるおけが転訛した?)って言うんだよ。」

Aも、それには驚いて(それで、母親もそんなバカな頼みごと電話があるわけがない)と興奮していたのかと思ったそうだ。
Aは
「そうしたら、電話してきたのは親父さんでもないか…?」
と、尋ねると
「あ、○○さん(Aの母親)から聞いてなかったかな…、うちの親父この前から総合病院に入院してるんだよ。それで、俺と妻が山仕事に行ったら、家には母親しかいないんだよ。」
と帰ってきたとのこと。

Aは、それは失礼なことを、と謝りつつも、(おかしいなぁ。Bも間違えたり、変なこと言う人間じゃないしなぁ)と思ったそう。
その後、AとA母親で話したそうだが、丸い棺桶はもうAの母親(当時で70歳くらい?)が、自分の祖母の葬儀の時に見た切りで、『がのげ』『まろげ』という言葉を使うのは、地元の高齢者でも、ほとんどいないのではないか。

また『四つ持ってこい』というのは、Aの母親の兄弟が4人兄弟なので、少し気味の悪いものを感じるといったことを話したそうだ。

そこで、拝み屋に再度お祓いを頼もうかと、拝み屋に電話をしたそうだが、拝み屋曰く
「多分だけどね、それは、お宅に憑いていたものが、祓われたくなくて、苦し紛れにしたイタズラだから。気にしなくていいですよ。○○さん(Aの母親)の実家を名乗ってたからといって、○○さんに何か憑いていたわけでもないですよ。」
と、軽やかに諭されたと。

実際のところ、先に述べたように、家庭環境も良いほうに向かっており、不思議な電話の後に何かが起きたりしたこともないそう。
最終的にAには、ウン十万円の浄水器を4台も購入してもらったので、お祓いに参加したことも含め、15年前と言えど記憶には残っている。
友人は、お祓い後日談を「怖い」と言いつつも、
「抜け駆けしてA宅を訪問しやがってズルい、おごれ」
と言われたりもした。



379:浄水器11@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:21:13.34ID:5E0XTllK0.net
自分は今は、マルチからも足を洗い、住まいも変わり、家族を持ち、真っ当な仕事をしている。

なぜ、この幽霊も何も出てこない、不思議な電話だけの話しをここに書いたかというと、こののお盆で、実家に帰省した際に、Aの豚舎の近くを通って思い出したこと。そして、一緒にマルチをしていた友人と飲みに行ったときに、A宅での不思議な話を思い出し、酒の肴にしようとしたところ、友人がこの件を全く憶えていないという、新たな不思議に遭遇してしまったからだ。

一緒に浄水器を売ってたあの頃のことは、黒歴史だよなぁ、お互い嫁さんには話せないよなぁ、という話では盛り上がったのだが、養豚業者Aを訪ねたことも、その後浄水器4台成約になったことも、お祓いに参加したことも、お祓いの後日談がちょっと不思議だったよなと話しても、友人は養豚業者Aのことは、まるで記憶にないという。

「隣町の、ここを通っていくと豚舎があるじゃん」
というと
「そこはわかる。その豚舎の先にある川で、春先に大きなヤマメを釣ったばかりだし。」
といった塩梅だった。

オチらしいオチもなく、これだけ長い話になってしまい、申し訳ない。
お盆の帰省から、自宅に戻ってきた今は、よくある「怖い体験や、つらい体験の記憶を、無意識のうちに封じ込めてしまう」というやつなのかなぁとは、思っているが…。



380:浄水器12@\(^o^)/:2017/08/21(月)22:22:08.57ID:5E0XTllK0.net
おしまいです



387:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/08/22(火)05:28:18.39ID:USvd6rKE0.net
がのげのくだりよかったと思うんだけどとにかく余計なお話が多くて参った



390:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/08/22(火)12:12:39.51ID:YYd4q8KR0.net
面白かった。



392:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/08/22(火)19:35:45.38ID:oAlGLLTD0.net
充分おもろかったよ。
不思議だねぇ。





169 :本当にあった怖い名無し:2012/11/24(土) 02:57:00.60 ID:GGaM6kay0
うちのじいちゃんが不思議な雨乞いをする人だった。
稲の苗が育つ時期に何日も雨が降らなかったりすると、
子供を川原へと連れていき、川を見ながら抱きかかえて上下させる。
そうすると不思議に雨が降っていた。
小さい頃の私は「あたりのいい子」だと言われて、よくその雨乞いに使われていた。


170 :本当にあった怖い名無し:2012/11/24(土) 03:00:35.74 ID:GGaM6kay0
なんか、よく覚えてないんだけど、その後小学校にあがる頃、
近所の拝み屋さんに連れていかれてお、神酒を渡され「これを月に一度川に流して水神様にお詫びしなさい」と言われた。
それは結婚して郷里を離れるまで続けていた。
周囲の人に言われるがまま訳もわからずやってたけど、
今思えば、じいちゃん結構あれやばい方法だったんじゃあないの、と思っているw


171 :本当にあった怖い名無し:2012/11/24(土) 10:52:36.67 ID:XDwwscLd0
>>170
色んな風習があるもんですね、お神酒を流さなかったらどうなってたんだろう?
何となく今でも続いてるような気がするのですが、そのあたりどうなんでしょうね


173 :本当にあった怖い名無し:2012/11/24(土) 14:44:41.45 ID:GGaM6kay0
>>171
今はやってるって話聞かないです。
昔、うちの家がその近辺の地主だったから、おじいちゃんが代表してやってたみたい?
お神酒を流さなかったらとられるよ、と拝み屋さんは言ってました。
当時は命をとられるってことかなあ、と思って、ひいいっとなりましたw私泳げないしw
本当のところはどうなのかなあ。







209 名前: 可爾(東京都)[sage] 投稿日:2008/08/21(木) 15:36:41.19 ID:qDWq3BYt0
昔俺の田舎で実際にあった事なんだけど
親戚のおばさんのところって、絶対25歳以上生きられないんだよ(直接の血縁者が)
おばさんは20の時に同い年で結婚して25までに子供を三人生んだが、おじさんの方は25歳の誕生日の日に亡くなった

その後、その息子で従兄弟で同い年の奴と、ソイツの2つ下の長女ともう1つ下の次女がいたわけだが
妹は14の頃、盲腸で亡くなった
同い年だったM君は22歳の時になぜか病院内で交通事故で亡くなった
この一族はマジで25まで生きられず、今まで25になる前に子供を生んでなんとか生きながらえてきた家系だったが
このままでは血が絶えるという事で
いろいろ調べた結果、青森のイタコを見つけ、そこに娘である次女を連れて向かうとイタコが凄い表情でこちらを見ていて
「こんなヤバイオーラは始めてみた…何かに取り付かれている こんな強力なものは私では無理」と言い
すごくハイレベルな恐山の心霊医療の専門家を紹介してもらい、恐山に向かったらしい

恐山に行った結果、家の倉の隣に魔が潜んでいる、すさまじい怨念を感じると言われた
倉の隣には山みたいに地面を盛った所があったが、非常に強力な霊がいるということで彼女が紹介してくれた除霊の専門家に除霊をしてもらった所
その日の夜に倉と家が謎の出火で全焼、除霊の人がコレはこの地方か地域に伝わる神の力を使わないと除霊できんということで
すぐ近くの先祖様のお墓のある稲荷神社に向かったところ、

なぜか神社の入り口の前に狐がいたそうなんだ(専門家共々非常に驚いたらしい)
その後、その狐はおばさんの家に向かっていき、その山みたいな地面の持ってあるのを掘ったらしいんだが、突然それが燃えたかと思うと
一気に崩れ、中から白骨死体が出てきたという…

狐はいつの間にかどこかへ消えていて、
次女はそのシーンが「平成狸合戦ぽんぽこで似たようなシーンがあるけど、そんな感じ」と言っている

もうその時すごい騒ぎで、警察沙汰になったらしいが、死体を調べたところ戦国時代の武士だったらしく、この地を攻めてきた人間だったらしいが、殺されてしまったらしい

それでこの地域をうらんで呪っていたらしいが、家を近くに建ててしまったおばさんの家系が呪われたらしいんだ
だが、おばさんの家系は昔からいろんな事に努力していて、狐を助けた事があるとか言っていて実際狐を崇拝している
専門家が力を借りようとしてお願いをしにいった時に本当に助けてくれたらしい

しかし、稲荷神社のお稲荷様はこの地域を治めていたので彼を許さず、何もない日にその墓石が壊されたり倒されたりがなんどもあり
結果的にもう一度恐山へ行き、コイツはどこの出身かを聞いてみたらすこし北の地方の某所といわれた(この時骨を持っていった)
その時俺は着いていったんだが、どうもうさんくさいので信じられず自分で文献を調べたところ見事に的中していた…
結果的にその地域で葬られたのでその後は何事も無く過ごしていたわけだが

こういうことが現実であるなんて思わなかったよ…
でも、この話には裏話があってな…俺、毎年その場所にガキの頃から行ってたらしいんだが
母親曰くあの辺りで小さい頃何時も見えない誰かと会話してたって言うんだ
そういえば俺、5歳頃にすげーやさしいおじさんとチャンバラごっこをよくしてたなと思ってたが
最近あの時調べた文献を見てみると、俺の親父、というか俺の父方の先祖様はあの武士のいる地域周辺の武士の家系だった事を知った
何かもう語るに語れない運命的なものかなんかがあるんじゃないかと思うと少し怖くなったが
俺や親父は母方の実家の方や稲荷神社に行っても何もされてないのでどうやら二人は問題ないらしい

おばさんにそんな事言ってたら専門家に調べてもらったらしいが
小さい頃から稲荷神社でよく遊んでたのでお稲荷さんは別に俺らをとがめるような事はしなかったそうだ
(別に神社で悪い事してなかったしね…油揚げをよくもっていった記憶がある)

フィクションのようだが、ちょっと表現が誇張されてる可能性もあるけど全て事実
上のような事件以外にもこういう夏によくあるような怖い話にできるような事件もあるって事だね
地域的なヒントを出すと、大晦日に狐ソバを絶対出す地域の話です








738 :本当にあった怖い名無し:2012/09/17(月) 15:04:13.00 ID:XEFATbUY0

世の中には不思議な事が本当にあるんだな…信じてなかったんだが考えが変わったわ。

 

 

738 :本当にあった怖い名無し:2012/09/17(月) 15:04:13.00 ID:XEFATbUY0

母方の祖父が体調を崩して入院した。
何度か入退院を繰り返してたので、今回も早く退院できるといいなと思っていた。
そんなとき母が『ワカ』に祖父の相談をしてくると言い出した。
『ワカ』ってなんだ?
母に聞いたら、うちの福島の田舎では、生まれつき盲目の人で不思議な力を持った人は『ワカ』と呼ばれ、いろいろ物事を教えてくれるらしい。
母も『ワカ』に詳しい訳ではなく、なんとなく知ってる程度で、今回初めて頼ってみるとのことだった。
その『ワカ』に相談してきた母、今回は覚悟するように、10日に注意するよう言われてきた。

 


 

738 :本当にあった怖い名無し:2012/09/17(月) 15:04:13.00 ID:XEFATbUY0

9日に祖父をお見舞いをした。祖父は回復して元気だった。医者も数日中に退院できるだろうという。
10日の朝5時に、いきなり母から起こされた。「枕元に祖父が来た」という。
今から病院へ車を出してくれと頼まれ、すぐに車を出して病院へ向かった。
途中、母の携帯に祖父が危篤だと連絡がきた。
病院に着き祖父の病室へ。祖父は母と最後の別れをして、すぐに亡くなった。

母がお世話になった『ワカ』にもう一度お礼をするので、一緒についていった。
その『ワカ』はお婆さんで、結婚もして孫もいる方だった。
ご本人の説明では、昔から地元では盲目の巫女を『ワカ』と呼ぶ。
結婚していてお婆さんでも、盲目の巫女で『ワカ』。
祖父が先祖を敬い神仏を信仰していたから、『ワカ』は少しだけお手伝いできただけという。
今回、初めて『ワカ』に頼ることがすでに不思議なことだけど、それも導きだという。

 








801 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:17:24.18 ID:RILHj3XU0

流れぶった切って昔曾婆ちゃんから聞いた話。
うろ覚えだしちょっと長いけど簡便

曾ばあちゃんは、中部地方の山の中の集落の出らしい。
子供の頃に両親が亡くなって、兄は奉公に出て、幼かった婆ちゃんは庄屋の家に引き取られた。
婆ちゃんは二歳年上の庄屋のお嬢さんの遊び仲間兼お付の女中になった。
それで婆ちゃんも礼儀作法や読み書きをを厳しく仕込まれたらしい。
年が近かったせいか、お嬢さんが姉のようで、お嬢さんも婆ちゃんを妹のように可愛がってくれたらしい。

 

 

802 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:21:46.00 ID:RILHj3XU0

婆ちゃんが今の中学2年の頃に、村に問題が起こった。
最初は村の鼻つまみ者が死んだ。
神仏を信じないで地蔵や岩に彫った神様に小便を引っ掛ける、
お供え物を蹴散らす、入っちゃいけない場所に入る、
天狗を見た、梢に化け物がいると言い、
夕方に枝の上から大声を出す、水をかけるといった具合で、
親もさじを投げて村八分状態。
そんな男が死んだので、村では神様の祟りだ、天狗の祟りだという話になった。
山中の高い木の下で死んでたのも、天狗の仕業とされたらしい。
そのうちに、立て続けに村の人が事故にあうようになった。
慣れた道で転ぶ、木から落ちる、という小さい事故が相次いで、
村に天狗の祟りが続いていると噂がおきた

 

 

803 :本当にあった怖い名無し:2013/11/27(水) 13:24:18.31 ID:RILHj3XU0

初めのうちは宥めて回る者もいたらしいが、そのうち噂が噂を呼んで話が大きくなったそうだ。
祟りを恐れてこっそり逃げ出すものも出てきた。
村では祟りを沈める方法が色々話し合われたらしい。
天狗に生贄を捧げればというものもいて、婆さんは生きた心地もしなかったらしい。
生贄といえば若い娘に決まっている。
山の中の集落だから年頃の娘は少ない。となれば身内の少ない自分が選ばれるに違いないと思っていたそうだ。

話し合いの末に庄屋が金を出すからと説得して、
山をいくつか越えた先の集落に婆さんの拝み屋を呼ぶことになって、迎えの者が出発した。
ところが、迎えの男たちが半月経っても戻ってこない。
婆ちゃんもお嬢さんが屋敷から外に出るとじいっと見る村人もいて、
気味悪くてほとんど屋敷の外に出なかったらしい。
年嵩の女中仲間も他の奉公人も、祟りの噂話をすることもなくなってしまっていた。
庄屋も顔色が優れないようなった。
婆ちゃんは、生贄を出すことに決まったんだ。自分が生贄にされるんだとうすうす察して、怯えたそうだ。
ただお嬢さんだけが変わらずに振舞っていたらしい。

 

 

804 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:25:51.54 ID:RILHj3XU0

そんなある日、お嬢さんが消えた。
朝起きて、婆ちゃんがお嬢さんを起こしに行ったらいなくなっていたそうだ。
雨戸は内側から閂がかかっていたし、布団にはまだぬくもりが残っていた。
布団の上に、山の中に生えている木の葉っぱが一枚落ちていた。
着物と草履は亡くなっていたが、他は全部残っていた。
大騒ぎになった。
逃げたという人もいたが、天狗が連れて行ったという人もいた。
お嬢さんが草履履きで山を越えていくなんて考えられない。
次第に天狗が浚ったんだと言う話なった。

拝み屋を迎えにいった一行が戻ってきたのはそんな頃だった。
婆ちゃんは拝み屋を一目見て震え上がったらしい。
拝み屋の婆さんは盛大な祭壇を作って、神様を拝んだそうだ。
そのときに村人一同を集め、村人一同を叱り付けた。

 

 

805 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:28:09.64 ID:RILHj3XU0

拝み屋婆さんによると、今回の騒動は村人の不信心から起こった事だという。
最初に男が死んだのは、本人のせいだったそうだ。
神様に罰当たりなことばかりしていたから、村の神も山の神も、男を守ってくれなくなっていたらしい。
それでとうとう、木に登ろうとして足を滑らせて落ちて死んだ。
天狗は確かにいたらしい。
元からいた天狗ではなく、大天狗(?)の使いの帰りに立ち寄った天狗で、
死んだ男が無礼をして穢れてしまったので帰れなくなって、穢れを落とすまで山の中にいたらしい。
山や村の神様は怒ったのも、そのせいだそうだ。
自分が守る村人たちが天狗に無礼を働いたんで当然のことらしい。
その後の村人の怪我は、不信心の結果だという。
男の死や一連のことを神様のせいにして騒いだから、神様が怒って守ってくれなくなっていたそうだ。
庄屋の娘は神隠しだそうだ。
村人が娘に無体なことをしようとしたから、神様が娘不憫がって連れて行った。
娘は神様の領域に行ってしまったのでもう帰ってこないから、神様として祭るように言われたそうだ。
それで村人も反省して、皆で神さまに謝って、お嬢さんをお祭りして拝み屋に拝んでもらったらしい。
屋敷の中にもお嬢さんを祭る社を作って、拝んでもらったそうだ。

 

 

806 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:29:28.85 ID:RILHj3XU0

婆ちゃんはそれからしばらく庄屋の家で働いたそうだが、お嬢さんがいないんで兄を頼って町に出たそうだ。
そのとき庄屋からは結構な退職金(?)が出たらしい。
婆さんが結婚したときも、庄屋が色々面倒を見てくれたらしい。
婆ちゃんはお嬢さんの櫛をもらって、それをずっと拝んでたそうだ。
でも空襲のときに焼けてしまったといってた。
戦争の時に故郷の村とは縁が切れてしまった。といってた。
婆ちゃんはその話をしながら泣いてた。

俺が婆ちゃんに、お嬢さんを連れて行くなんてひどい神様だといったら怒られた。
ひとつだけ教えてくれた。
あの日、お嬢さんがいなくなった日。
婆ちゃんは雨戸を開けたんだそうだが、閂は降りてなかったそうだ。
だからお嬢さんは、自分から出て行ったのかもしれないと思ったそうだ。
でも布団の上の葉っぱは本当で、それは山の中にしかない木だったのは本当。
拝み屋の婆さんは全部知っているようだったので、こっそり閂のことを話したらしい。
そうしたら、それは黙っているように言われたそうだ。
娘は神様が連れて行ったんだ、それが一番大事なことだ。
それを聞いて婆ちゃんは声を上げて泣いたそうだ。

 

 

807 :曾婆ちゃんの話:2013/11/27(水) 13:31:33.81 ID:RILHj3XU0

これで終わりです。

曾婆ちゃんはお嬢さんを、とても優しくて綺麗な人だったといってました。
そしてぼろぼろ涙をこぼしていました。

 








数年前、俺は拝み屋紛いのことをしていた時期があった。
仕事がないニート状態で、身内の不幸が続いていたせいもあり、何かに打ち込む気力もなく、ただ日々を過ごしていた。そんなある日、中学時代の悪友AがSNSに仕事の愚痴をこぼしているのを見て、久しぶりに飲みに誘った。そこでAの愚痴を聞いてみると、彼はカウンセラーをしているが、心霊現象に悩む相談者が多く、どう対応すればいいか困っているということだった。

その頃はオカルトブームで、こっくりさんや肝試しが流行っていた。特に女子学生たちがそうした話題に敏感だった。Aはオカルトを信じていなかったが、仕事上無視するわけにもいかず、毎日のように奇妙な相談を受けて精神的にまいっていた。

俺は「そんなの近場の人とかに相談しちまえよ」と言ったが、Aは冗談交じりに「だったらお前が拝み屋の真似事でもしてくれよ」と言い出した。当時の俺は特にやることもなく、面白半分でその話に乗ることにした。Aの提案で、和服や数珠、経文、聖書、十字架といった道具を揃え、真剣に拝み屋として活動することになった。

数か月後、Aはカウンセリングに来た人々に「半年先なら拝み屋を紹介できる」と言って、予約を入れていた。俺の拝み屋としての仕事が始まったのはその頃だ。仕事の内容は主に「こっくりさん」や「狐憑き」といった相談だった。

狐憑きの少女との出会い
こっくりさんに取りつかれたとされる中学生の少女の相談があった。その場合、俺は祝詞を唱えて狐の声を聴くという儀式を行った。しかし、実際には狐の声というのは取りつかれたと思い込んでいる子の心の声だった。多くの場合、その子供たちは何かしらの悩みやストレスを抱えていた。

例えば、ある少女は「親との確執がある」といった悩みを抱えており、「我を閉じ込める者が気に食わぬ」と言った。俺は芝居がかった言い回しで「ならば汝の求めることはなんぞ」と応じることで、除霊のパフォーマンスを行った。こうした手法は精神科でも用いられることがあるという。「思い込みを上書きする」手法である。

悩みを聞き出し、説得することで除霊を完了させることができれば、家族に対して「お子さんはこういう不満を持っていて、そこに付け込まれたようです」と説明し、解決策を提案した。報酬は受け取らず、「お金はお子さんとお食事に使ってください」と言った。信頼を得るためのパフォーマンスだった。

中二病との戦い
厄介なケースもあった。中二病をこじらせた子供の場合、その妄想を正面から否定し、親の前で「この通り、貴女のお子さんは話が通じます」と説明した。年齢特有の問題であると理解し、時間が解決してくれると伝えた。

また、思い込みでリミッターが外れたタイプもいた。ある少女は悪魔に取りつかれたと信じていたが、その力はとても中学生とは思えないほど強かった。相手によって道具を使い分け、悪魔には聖書、幽霊にはお経、こっくりさんには祝詞を使った。しかし、この少女は俺の右腕を折るほどの力を持っていた。

本当にやばいケース
本当にやばいケースもあった。ある女性が家に入った瞬間から気温が下がり、祝詞を唱えると蝋燭の火の勢いが増すといった現象が起こった。最終的に高名な霊媒師や神社を紹介するしかなかった。

結局、拝み屋を廃業することにしたのは、このやばいケースが原因だった。帰宅後も奇妙な現象が続き、家財道具一式を手放して逃げ出した。引っ越した後に怪現象は収まった。

Aとはいまだに付き合いがあり、たまにまた拝み屋をやってくれないかと頼まれるが、断っている。霊感がない俺でも感じるほどやばいものがいるとわかったからだ。

後日談
それから数年後、俺は普通の生活を取り戻していた。しかし、ある日Aから電話がかかってきた。「お前に話したいことがある」と言われ、再び飲みに誘われた。Aは以前と変わらず、カウンセラーとして働いていたが、最近奇妙な相談が増えていると言う。

俺たちが飲み屋で再会すると、Aは真剣な表情で話し始めた。「お前が拝み屋を辞めた後、俺のところに奇妙な相談が続いてるんだ。中には、以前お前が対応した子たちもいる」と。彼らの中には、一度は解決したはずの問題が再発し、さらに深刻化しているケースもあったという。

Aは続けた。「特に気になるのは、狐憑きだったあの少女だ。彼女の親がまた相談に来たんだ。今度は悪魔に取りつかれたって言ってさ。」俺は驚きと共に、一抹の不安を感じた。まさか、あの時の対処が不十分だったのか。

Aはさらに言った。「実は最近、俺自身も変なことが起きてるんだ。家の中で物が勝手に動いたり、夜中に奇妙な音が聞こえたりする。」俺は背筋が凍る思いをした。まさか、あの時の怪現象がAにまで影響を及ぼしているのか。

俺はAに対して「もう一度拝み屋をやってくれないか」と頼まれたが、断るしかなかった。俺は二度とあの恐怖を味わいたくなかったのだ。しかし、Aの表情には切実さがあふれていた。「俺も限界なんだ。どうか助けてくれ。」

その後、俺はどうすべきか悩んだが、結局Aを助けるために再び拝み屋として活動することを決意した。再び和服を身にまとい、数珠や経文を手にした俺は、再び未知の恐怖に立ち向かうことになった。

Aの家を訪れた俺は、家の中に不穏な気配を感じた。あの時の少女が再び訪れるかもしれないという不安が頭をよぎった。俺は深呼吸をし、再び祝詞を唱え始めた。蝋燭の火が揺れ、部屋の温度が下がる中、俺は再び未知の恐怖と向き合うことになった。

この経験を通じて、俺は幽霊や悪魔が本当に存在するのか、あるいはすべてが思い込みに過ぎないのか、改めて考えさせられた。だが一つだけ確かなことは、この世にはまだ解明されていない未知の力が存在するということだった。










260: 1/2@\(^o^)/ 2015/12/10(木) 11:27:08.92 ID:yV4X8omU0.net
吐き出させて。
俺の母親は、聞いた分には幼い頃に二度「不思議なこと」があった。
最初は、九歳のころに突然熱が出て体調が悪くなり、医者に診てもらっても原因不明なため
拝み屋さんにみてもらったところ、
家を建て直すとき地鎮祭をやらなかったから神様が怒って、十歳に一番近いこの子に怒りが向かった
と言われ、親(俺のじーちゃんばーちゃん)が必死になって謝って許してもらった。
上のお姉さんが12歳で、母親の方が十歳に近かったと。まぁこれは今になっては笑い話。
もう一つは、母親も「よく覚えていない」話しで、年齢もよく覚えていない幼少期、
何かがあって、頭に金属を当てて電気を流し、そこら辺の記憶を丸ごと消去したんだって。
これは何度も聞いていて、どうも冗談では無さそう。

261: 2/2@\(^o^)/ 2015/12/10(木) 11:28:03.90 ID:yV4X8omU0.net
そのためか、母親は昔から、あまり記憶力がよくなく、俺が昔のことを言っても
「覚えてない。そんなことがあったのか。お前はよくまぁ覚えているねぇ」
というやりとりになりがち。でもこれは上記のことか、一般的に忘れているだけなのか、よく解らないんだけど、
ある日突然かわいい系のお地蔵様を買ってきた。
なんでまたお地蔵様を?と聞いたら、最初は言うのを渋っていたんだけど、とうとう
「実はお前とお前の兄の間に一人産むはずだったんだけど、流れてしまったんだよ」だって。
それが本当か、他の理由(ただ可愛いから欲しくなったとかでも)を言うのが嫌だったのか解らないんだけど、俺も二度聞ける話しじゃないし、兄に聞ける話しでもないし、そんなことを言ったかを覚えているかも解らない。
また聞いて「可愛いから買ったんだよ」と言われたって、結局は俺が信じるか信じないかって問題になるから、聞く意味が無い。
本当に俺にもう一人兄がいたのかもしれないのか?と、気になって気になって仕方がない。





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