【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 住職系




51 :うむ。:2000/08/14(月) 11:28
寺の住職からの聞いた話。

近隣の村ですが、その村には立派な空家が一つあり、改装の必要なく住めるくらい状態がよいものでした。
近頃は都会の人が田舎暮らしを希望するIターンがはやりで、その村も受け入れに力を入れてました。
当然その家も入居者が入るのですが、三ヶ月と続かず出て行きます。
理由を聞いても答える人はいません。
とうとう借り手も着かない状態になり、土建屋の寮に貸し出すことになりました。
ところが入居した土方たちが「出る」と言うのです。
それは白髪まじりの70歳くらいの老婆で、
ある人は枕もとにカマを持って立っているのを見たり、
ある人は白昼、車の荷台で正座しているのを見たり。
最初は皆自分だけだと思って言いませんでしたが、
ある晩4人で寝ていたところ、カマを持って襲い掛かってきた、と言うのです。
全員が「見た」ということで慌てて寮を飛び出したとか。

土建屋の社長・村の担当者は地元の寺の住職に相談しました。
住職は記録を調べ、その家の最後の住人をつきとめました。
享年73歳のお婆さんです。昭和初期に亡くなっているので知る人はいません。
ただ、亡くなった時に遠縁の人が位牌を持ち去ったということは分かりました。
役場で調べましたが、その遠縁の人がどこにいるかは分かりません。
「土葬だから遺骨は無理だが、位牌が他所に行ったのに残ってるのは、何か未練があるのだろう」
住職は社長・担当者と共にその家へ向かいました。


52 :うむ。:2000/08/14(月) 11:29
家を一部屋づつ調べ、最後に一番奥まった部屋の押入れに、仏壇が納まっているのを見つけました。
ギシィ・・・
その時、誰かが玄関に上がってきたような音がしたのです。
「振り向くな」
住職は言いながら、仏壇を調べはじめます。
ギュゥゥシィ・・・ギュゥゥシィ・・・
やがて足音は板の間を通り、部屋に近づいてきます。
そして、背後の襖が閉まっていく音が聞こえました。
スー・・・
「振り向くな、振り向くな」
住職はそう言って仏壇を調べます。
他の二人は目を閉じました。
畳を踏み、足音が近づいてきます。
ミシ・・・ィミシ・・・ィ
すぐ後ろまで足音が近づいた時、仏壇の奥に何かが落ち込んでいるのを見つけました。
住職が何とかそれを引っ張り出すと、それは位牌でした。
フゥフゥフゥフゥ・・・フゥフッゥフゥ・・・
足音が止み、背後から声を押し殺すような息遣いが漏れてきます。
位牌には、男性の名前と、享年、生没年が刻まれていました。
「若いのに、日露戦争で死んだようだな。位牌は寺で預かろう」
そう住職が言うと、足音はゆっくりと部屋を出て行きました。

住職は推測しました。
どうやら位牌はお婆さんの息子のものだったようです。
お婆さんが亡くなった時、自分の位牌は親戚が持っていってくれたのに、
息子の位牌が何かの理由(落ちて分からなかったのでしょう)で持っていかれなかった。
そのことを不憫に思った婆さんが、死後も息子の位牌を守っていたのだろう。
住職は、親戚が見つかるまで寺で位牌を預かって供養することにしたそうです。
村でも、位牌の引き取り手が見つかるまで、家は誰にも貸さないことにしたそうです。








367 : 参拝者 1/6@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/05/31(日) 07:25:49.21 ID:VqNRbvTV0.net [1/6回]
親戚の僧侶から聞いた話

うちの親父はお坊さん 祖父もお坊さん
祖父の弟も、祖母の兄も、親父の従兄弟も、お坊さん
親父の姉が嫁いだ先もお寺で、祖父の妹が嫁いだ先もお寺
うちには親戚の僧侶が多いのだ

・・・前置きがややこしくなってしまったが、これは父方の祖母の兄と、その息子の話だ

うちの祖母は真言宗のお寺で生まれた
高い山のてっぺんにある高野山系のお寺で、昔はその山すべてがお寺の境内だった
小さい頃に歩いて登ったことがあるが、山道がそのまま参道なのだ
途中に民家もなければ、灯りもない
晴れれば急な山道をゼイゼイと息を上げて進み、曇れば薄暗い木々の間を抜けて
雨が降れば災害の危険性あり、と登頂するだけで功徳がありそうな立地

登りきれば立派な池が現れて、人心地ついたところに巨大な山門が出現する
それはまさに巨大で、2メートル以上の仁王様を両脇に従え、その間をビクビクしながら潜った記憶がある
本堂は地面から大きく離れ、床下から向こうの景色が見える その隙間を涼しい風が通り抜けて「あ、着いたなぁ」と感じるのだ




368 : 参拝者 2/6@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/05/31(日) 07:26:59.35 ID:VqNRbvTV0.net [2/6回]
そんな霊験あらたかな立派なお寺も、受難の時があった このお寺には檀家がなかった
大昔の何とかというお金持ちの領主が、加持祈祷をやらせるためのプライベートテンプルで
パトロンを失ってから明治の廃仏毀釈までは、山から採れる材木やマツタケなんかで細々と生活をしていた
そこにお上からの無慈悲な寺院資産の没収、続いて戦後の農地解放
色んなものが重なって、このお寺に残されたのは陸の孤島と化した山頂の境内のみという有様になった

祖母の兄は来る日も来る日も悩んだそうだ
寺に売るものはない、かといって檀家もいない、毎朝夕のお勤めをしながら、本堂で悩み続けた
大好きなお酒も断ち、電気代を惜しんでロウソクだけでお勤めをしていると、ふっと目に入るものがあった
ロウソクで照らされる本尊の残像だ 瞬きをするたびにチラチラと浮かんでは消える
目を閉じては瞼の裏に大日如来 目を開けては目の前に大日如来
やがてロウソクが埃を巻き込んだのか、ジリジリと音を立てた
「炎か、燃やす木ならいくらもあるな」
貧乏寺を飛び越えて、極貧寺の一念発起だった



369 : 参拝者 3/6@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/05/31(日) 07:28:14.19 ID:VqNRbvTV0.net [3/6回]
今では駐車場になっている境内の広場に、木を組んでやぐらを立てた
周りを注連縄で囲い、一心不乱に護摩を焚いた 野外護摩とか、シバ護摩ってやつだね
曇ったり霧がかかった薄暗い中、それを行うとどうだろう
ふもとからは山火事か、すわお寺が火事かと見まごうほど、赤々と映えるのだ
野次馬か、心配になった村人か、世が世なら消防車も出動したかもしれない
ぞろぞろと境内に人が溢れ、ちょっとしたお祭り騒ぎになったそうだ

住職による雨乞いならぬ、客乞いの護摩焚きは人づてに広まり
今ではちょっとした観光名所となっている
やがて信者の数も増え始め、境内に「見晴らしのいい場所に自分の墓を」と墓所を探しに来る人も
「神さんの山が起こしてくれた奇跡だ」と赤ら顔で語る、お婆ちゃんのお兄さん
酒を飲まないと仏頂面で、口ベタな親戚のおいさんだった



370 : 参拝者 4/6@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/05/31(日) 07:29:15.88 ID:VqNRbvTV0.net [4/6回]
そんなおいさんの息子である、私の父の従兄弟は跡取りになった
立地が立地なだけに、ちょっとした観光地になったところで、リッチにはなれやしない
家族が食べていくだけで精一杯のお寺の住職がとれる手段といえば、ひとつしかなかった
兼業をするということだ
お寺を掛け持ちして兼業住職をするひと、僧俗問わずに別の職業を選ぶひと
そして王道なのが、他のお寺にお呼ばれするお手伝いだ
昔から僧侶として食べていくに困らない三原則として、3つの要素がある
ざっくり言えば「字が上手、声が良い、話が面白い」の3点だ
代筆や書道で名を馳せるもよし、声明や諷誦、法式のエキスパートとなるもよし
教えを広め、時には笑いや涙を誘う、説教師となることだ
父の従兄弟は親に似ず、話が好きで愛嬌のある「お説教師さん」の道を選んだ
これが中々に聞かせる話が多く(どうして上から目線なのだろう)
本人曰く「フラでもってる」と謙遜するものの、とにかく面白いのだ
大抵は自分の苦労話から始まり、それを嫌味たらしくなる前に自虐的な笑いにしてしまう
みなさんも似たようなことがないですか、と共感を誘い、仏教ではこう考えるんですよ、と
小難しくなく、分かりやすく教えてくれる 子供にも老人にも通用する説教だった



371 : 参拝者 5/6@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/05/31(日) 07:31:46.64 ID:VqNRbvTV0.net [5/6回]
やれやれ、やっと本題に入れそうです
護摩焚きで雨乞いならぬ客乞いを成し遂げた先代の住職は、御歳八十八で大往生をされた
身体の調子を崩し、寝たきりに近くなったため入院したが、入院中のベッドの中でワンカップを隠れて飲むようなおっちゃんだ
そんな準アル中患者の息子もまた、産まれついてのアル中予備軍であって
前後不覚になるまで飲んだあと、肌寒さで目を覚ますと本堂のド真ん中にいた、なんてことが度々あったそうだ
「いけねえいけねえ、朝の勤行をすっぽかすところだった」
…色々と突っ込みどころが多いが、まずは話を聞いて欲しい
「二日酔いには護摩焚くのが一番。アルコールが汗で全部飛んじまう」
そう言っては本堂内に設えてある護摩炉に火を入れて、お勤めをするのだそうだ
どうせ終われば「いい汗をかいた」とばかりにビールを飲むんだろう、と高をくくって聞いていたが、どうやら話の方向が変わってきた
「早朝に護摩を焚く時だけ、変な人が来るんだなぁ」
「参拝客ですか、信者さんとか」
「いやいや、信者なら全員顔見知りだ。観光客にしても朝5時前から護摩焚きの時を狙って参るもんかね」
聞いてみると、朝の勤行に護摩を焚くのは大抵まだ明るくなる前で、月に2回程度の不定期なのだそうだ
季節に応じて朝勤の時間は変わるが、暗い内に護摩を焚き、朝日が出きる前には通常の作定に戻る
「その人がな、いつもじーっとこっちを見てるのよ」
背中がぞくりとした



372 : 参拝者 6/6@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/05/31(日) 07:33:49.64 ID:VqNRbvTV0.net [6/6回]
堂内に朝日が差し込む前、灯りは内陣で赤々と燃える炉の火だけ
外陣の隅にまでは灯りは届かず、凝視しても瞼の残像がその姿をハッキリと捉えることはない
決まってその参拝客は外陣の一番隅、古ぼけた長椅子の真横にちょこんと正座をしているのだそうだ
スカートとも、衣の裾ともとれる、ひらひらとしたものを広げて、顔だけはしっかりと住職の所作を見据えている
上に行くにしたがい黒ずんで、手は膝の上なのか合掌されているのかも判別できない
時折ふらふらと揺れるようでいて、見つめている自分が揺れているのかもしれない錯覚に陥る
もしかしたら足元に広がるのは布の類ではなく、そのモノが持つ妖気だとか気配だとか
あるいは闇そのものがチロチロと炎のように広がっているだけなのかもしれない
「亡くなる前に親父に聞いてもな、そんなの知らんって言うんだな」
「お勤めを中座して近づいたり、声をかけたりとかは」
「火が点いてる間は仏さんとの逢瀬、そんな無粋な真似はできんわな」
なんだか盛り上がりそうな気配が出てきたので、やや前のめりになって色々と聞いてみたが
返ってくるのは「変わりもんだろ」「俺のファンだ」「酒がもうねえぞ」の言葉だけだった

年が明けると、このおいさんの七回忌 もう少し色々聞いてみたかったなぁ








212:ヘタレ弟:2006/05/31(水) 00:51:50 ID:W2bh0S300

おれの体験をきいておくれ。下手な文章で悪いけど。

1/2

俺の家の二階は、部屋が三つある。そのうち二つが俺と姉の部屋で、
あと一つが今これを書いているパソコンやテレビがある父の書斎。
間取り的には、俺の部屋が姉の部屋の向かいにあって、姉の部屋と書斎が隣り合う形になっている。

んで、一年ほど前から、書斎でテレビ見たり、パソコンでネットしてるときとかに、
隣の姉の部屋から誰かがブツブツ言っている声が聞こえる。
最初に聞いたときは、おおかた、姉が電話でもしているんだろうと思っていた。
で、何日かして、またいつものように声がしはじめた。
俺は また姉ちゃん電話でしゃべってんのか・・・ウルサイなぁ・・・ と思ったが、
ほうっておいた。そして、一時間くらい経った後、俺はトイレに行くために
一階へ降りていった。用を足した後、ふと居間の方を見てみると、姉がテレビを見ている。
俺が あれ?姉ちゃん今、上(二階)にいんかった? ってきいたら、
はぁ?あたし今帰ってきたとこやん て言われた。

じゃあ一時間前から聞こえてたあの声は・・・?って思ったら、背筋が寒くなった。
あとでよくよく考えてみると、
あの声が聞こえてるときに姉が部屋にいたときは一度もなかった。

姉にこの事を言おうかと思ったが、姉はめちゃくちゃ怖がりなので、
結局、言いだせないまま、ホームステイをしに海外へ行ってしまった。

214:ヘタレ弟:2006/05/31(水) 00:59:47 ID:W2bh0S300
2/3

その後、今でもブツブツ喋っている声はきこえる。
この前一度、勇気を振り絞って何を言っているのか聞くために、
書斎と姉の部屋を隔てている壁に耳をそっとあててみると、
・・・ブツブツ・・・ブツブツ・・bpvdhれwがあ゛ア゛ーーーー!!!!!
て いきなりなんか叫び声に変わって、壁をドゴン!ドゴン!!
と殴ってるようなおとが聞こえてきた。
俺はもうマジで腰抜かしてガクガク震えながらその場にヘタレこんでしまって、
頭ン中は恐怖で真っ白だった。

音を聞きつけた親父が来てくれて、助けおこしてもらい、急いで一階にひなんした。 
数分後、何も聞こえなくなったので、こわごわ姉の部屋をのぞいてみた。
特に変わったところはないし、壁を殴ったあとも無い。
そこで、ふと上を見ると、天井に文字らしきものがかいてある。
そこには、
              タ  ロ   
              /  じ

とあった。 なんじゃこりゃ?と思ったが、気持ち悪いことには変わりないので、
すぐ部屋を後にし、近所のお坊さんを呼んで、事情をせつめいした。

215:ヘタレ弟:2006/05/31(水) 01:00:37 ID:W2bh0S300
3/3
お払いに来たお坊さんに、 これなんて書いてあるんですか?と聞いたら、
お坊さんは あぁ、これはな、 怨 て書いてあるんや と教えてくれた。
たしかにつなげたら 怨 という字に見える。

俺があわてて ちょっ 大丈夫なんですか? てお坊さんに聞いたら、
だいじょうぶだいじょうぶ ちゃんとお払いしたし、
Yちゃん(姉の名前)の部屋に出たひとは、もともとこの土地に
執着してたひとで、たまたまYちゃんの部屋に居座っちゃっただけ。
君の家にももうでないし、Yちゃんにも影響はないから安心していいで
といってくれた。 坊さん曰く、我が家は悪いものがたまりやすいらしい。

その後、もうブツブツ言う声は聞こえないし、オーストラリアにいる姉にも
なんの影響もないようだ。天井の文字もいつの間にかきえてた。

でも、一つ気になってることがある。それは、夜中にずっと階段を上り下りする
気配がすることだ。不安だが、 ホントにやばいことになったら
またあのお坊さんをよんでみることにしよう。

長文付き合ってくれてありがとうございました。







340 : でつ <実話だよ! 1/4 [sage] 投稿日:03/05/04 11:44
母の知り合いに、キチ○イ・・・と言うほどでもないですが、人格破綻者というか、
 頭のねじが一本外れたような人がいるんですよ。
それゆえにどうも人には見えないものが見えるらしく、霊はもちろん、美術品の真贋なんかもわかるようでした。
その人が初めて家にきたとき、俺を見て開口一番、
 「手を見せてみろ。」
 一通り手相を見てから言いました。
 「あんた、2、3年のうちに死ぬよ。死なんくても命が危うい状態になる。」


341 : でつ <実話だよ! 2/4 [sage] 投稿日:03/05/04 11:45 
何で初対面のあんたにいきなり死の宣告受けにゃならんのかとムカツキましたが、 
どういう人かは聞いていたので、じゃあどうすればいいか尋ねました。 
 「(有名な霊場)の(すごい高僧)に会いにいけ。」 
 霊場のほうは知ってましたが、高僧は知るわけも無く、調べてみたら 
数多くの荒行をこなし、大きな儀式も執り行う偉い方でした。 
そんな凄い人なら一目見るのも悪くないな・・・ 
 こうして俺は命を賭けた旅に出るのです。 


342 : でつ <実話だよ! 3/4 [sage] 投稿日:03/05/04 11:46 
(道中省略) 
 色々あって二日目にそのお坊さんに会う事が出来ました。 
これまでのいきさつを話し、どうしましょうかと尋ねたら、 
 手相を見ながら言いました。 
 「悪いけど、私にはどうする事も出来ないね。」 
 話を聞くと、外部的な要因(霊障やら因縁)だったらそれを祓うことで済むのですが、 
 人の運命を他人が変えるのは難しいと言うのです。 
え?俺ホントに2、3年で死ぬの!? 


343 : でつ <実話だよ! 4/4 [sage] 投稿日:03/05/04 11:47 
「神様におすがりするしかないね。」 
 家に神棚を作って毎日祈れと言われました。うわ、絶望的にめんどくせぇ。 
そういった手配をしようかと聞かれましたが、丁寧にお断りしました。 
 信仰の無い祈りは無意味だし、神様に失礼だと思ったので。 
お坊さんはこうも言いました。 
 「運命を変えられるのは、自分自身だからねぇ・・・」 

 「道は自分で切り開く」、これが最も信じられる事。俺は運命と戦います。 
 駄文、失礼しました。 








631 本当にあった怖い名無し sage 2007/07/20(金) 23:28:36 ID:2tr7z6faO
A坊主の話投下します。恐くないけど不思議な話。
その日は子供会の肝試しがAの寺であって、青年団の俺とAは手伝いに参加。
俺は明美さん(優太君の母親で旦那を交通事故で亡くしている)とオバケ役。
明美さんは白装束で口から血を垂らすメイクをしていて、本人ノリノリで少し着物をはだけさせ、この方が雰囲気出るとか言ってる。
20代後半だが美人なのでその姿が非常にエロく感じて俺もAも鼻の下伸びまくりw

明美さんと蚊取り線香と懐中電灯を持って配置につく。
Aが子供達に恐い話をしていよいよ肝試しスタート。
遠くでノリノリの明美さんが驚かす度に泣き叫ぶ子供達の声が聞こえるw
んで、最後の組が終わり明美さんが俺の居る場所に来た。
明美さん「優太泣いてなかった?w」
そういえば優太君来てない事に気付き青くなる俺。
俺「来てない!」
明美さん「え、だって私の所は通ったよ?」
慌てて逆戻りしたが居ない。ダッシュでコースを全て探す。やっぱり居ない。
半泣きの明美さん。

だが寺に戻るとAが優太君抱きかかえてたのでホッと一安心。
明美さんが泣きながら優太君に話を聞く。
優太「ママの所をすぎたら、パパがいてお話してたの。」
A曰く「本堂の裏で話し声がしたので行ってみたら優太が寝てた」らしい。
明美さん「優太、パパ何か言ってた?」
優太「うん、ママの事頼むよって言ってた」
この言葉で明美さん号泣。
A「お盆だしね、優太がいい子にしてるかなって会いに来たのかもね」
優太「違うよ、パパこれからふくしゅうにいくって言ってたよ」
・・・その場が凍り付く。

半月後に聞いた話では交通事故の加害者の会社が滞ってた慰謝料を全額振込んできたそうだ。

心から御冥福を祈ります。










149 本当にあった怖い名無し sage 2007/07/14(土) 13:30:26 ID:4OZi6+4vO
昨年の夏、バイクでツーリングに行った。
三人で飛騨高山の山道をのんびり流して、休憩所の小屋みたいなのがあったのでそこで休んだ。
誰も居なかったのでAがベンチに横になり少し寝かせろと。
俺とBは景色を見に遊歩道に進み、滝がある所に出たのでそこに30分位いた。
黒い雲が出てきたので降るかも知れない、すぐ出発しようと小屋に戻る。
Aが爆睡してたので揺さ振って起こそうとするも起きない。
とうとう雷雨になってしまいそこで雨宿りする事に。
Bと談笑してると傘をさした夫婦が入ってきた。
Bが「こんにちは、災難ですね」と話かけると旦那が「ええ、ほんとに」と。
俺とBが話をしている間その夫婦はずっと黙ったまま、寝てるAのほうを見てた。気味が悪いのでそれ以上見ないようにしてた。
大きい雷がどこかに落ちて俺とBがビクッとした。
突然Aがむくっと起き上がってこう言った。
A「今の顔見たか?」
何言ってるかわからず見回すと夫婦が居ない。
Bが慌てて外に出ると俺たちの三台のバイクしかない。凄い山奥なのに・・・。
A「もう大丈夫、感じない。寝てたら、ヤバそうなの2匹入って来る気配がして起きた。ずっと見られてたから寝たふりしてた。」
B「おれ話かけちゃったよ」
A「災難ですね、だろ。奴はええ、ほんとに、と答えたよな。あれお前の事を言ってたんだよ・・・」
Bはかなりビビッてたが
A「大丈夫、俺いつもこんな体験するから寝た振りしながら俺たちに憑かないよう念送ってたw」

Aの職業が坊主でほんとよかった・・・。







47 :坊主カット:2008/02/12(火) 13:39:14 ID:MvJc4QEh0

山寺での修行中、僧侶たちの多くは変な体験をしたり・見たりするらしい。
その体験談もかなり薄気味悪いが、今日は別な話を書くとしよう。

 

わたしが子供の頃、近くの寺にひとりのお坊さんが住んでいた。子供好きで話し上手。
檀家の誰もがこの坊さんのことを尊敬していた。
人相は悪いが、そこにいるだけで「ありがたい」と思えるような坊さんだった。

 

ある年の夏休みのことだ。
近所の友だちと寺の境内で遊んでいると、その坊さんがスイカを御馳走してくれた。
坊さんと、わたしと、友だち3人で縁側に座り、蝉の声を聞きながら他愛もない話しをしていた時、
友だちのkが「幽霊って本当にいるの?」なんて質問をした。
いるさ。
坊さんはあっさりそう答えた。

 

 

52 :坊主カット2:2008/02/12(火) 18:03:10 ID:MvJc4QEh0

そんなものいるハズないと声を張り上げるKとわたしに、坊さんは今夜泊まりに来るよう誘った。

 

両親に寺に泊まる許可をもらったわたしとKは、わくわくしながら夕飯を食べ、暗くなってから寺を訪ねた。
すると坊さんは麦茶を一杯飲ませてくれた後、わたしたちを本堂へ連れて行った。
これから夜の御勤め(読経)をするから、そこに正座して静かにしてなさい。
わたしたちは坊さんの後ろに並んで座り、嫌々ながら読経につき合わされるハメになった。
子供にとってそれは恐ろしく退屈で、足の痺れる苦痛な時間だった。だが悪ふざけをする訳にはいかない。
この坊さん、子供好きで優しいが、悪いことをすると容赦なく叱るのだ。
それを身にしみて知っていた私達は、黙ってお経が終わるのを待つしかなかった。

 

 

53 :坊主カット3:2008/02/12(火) 18:06:07 ID:MvJc4QEh0

読経が始まってしばらく経った時だ。本堂の入り口、つまりわたしとKのすぐ後ろで物音がした。
何の音だろうと耳をすましていると、どうも人の足音のように聞こえる。
しかも靴の中にたっぷり水を入れたまま歩いているような、グチョッ、グチョッ・・という足音だ。
それから、誰かにジッと見られているような嫌な感覚。
思わず背筋がゾッとしてKの方を見ると、彼も同じものを感じたようにわたしを見ていた。
和尚さん・・・助けを求めるようにわたしたちは小声で坊さんを呼んだ。
が、坊さんは左手をちょっと揚げてわたしたちを制した。
そのまま大人しくしていろ・・・そう合図しているようだった。

 

読経の間中、その不気味な足音と視線は続いた。
これからどうなってしまうんだろう。わたしたちは訳もなく不安になり、半ベソ状態だった。

 

やがてお経が終わると、正体不明な音も視線も、綺麗に消えた。
私達は緊張の糸が切れた勢いで坊さんにしがみついた。

 

 

54 :坊主カット4:2008/02/12(火) 18:06:54 ID:MvJc4QEh0

夜、御勤めの読経をしていると、成仏できない仏様がたまにやって来るらしい。
今夜来たのは、おそらく3年前に近くの川で身投げした身元不明の女の人。
毎年、同じ月日の同じ時間にやって来るのだという。

 

幽霊がいるかいないかは分からない。信じる人も信じない人もいる。
だが、こういう奇妙な体験をしてしまうと、坊さんを続けなくちゃいけないと思うね。

 

坊さんは静かにそう言った。



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591本当にあった怖い名無し sage New! 2012/09/23(日) 14:38:36.02 ID:rNtKeau20

実体験。フェイクいっぱい。脚色あり。
とっても長い話だし、文章も下手だから興味ない人は読まないで下さい。
もう10年近く前の話。
私は友達と3人でキャンプに行ったんだ。
砂浜でつながった無人島。
私の地元で、中学の時はよくそこで遊んだ。
夏場は家族連れも普通にキャンプするような島。
私は女、AとBは男、中学の時の同級生。
3人とも19歳だった。


592591 sage New! 2012/09/23(日) 14:42:03.77 ID:rNtKeau20

Bが一浪で大学に受かって、晴れて3人とも大学生になった。
そのお祝いで、入学前にバーベキューでもしようってノリだった。
まだ4月で少し肌寒かったけど、テントをはれば問題なかった。
その無人島にはたくさんの防空壕が掘ってあって、
中学生の時に肝試しをしたこともあった。


593591 sage New! 2012/09/23(日) 14:44:14.20 ID:rNtKeau20

その度に、軍服の幽霊が出たとか、子供の幽霊がとか、
話題にはなったが実際に何か起こったことは一度もなかった。
島は一周で2~3キロ程度だったと思う。
南から北にまっすぐ島を縦断できる道と、
島を一周するような道があった。
南側が砂浜に接していて、東側がちょっとした港。
北側と西側はほとんど岩場だった。

595591 sage New! 2012/09/23(日) 15:02:03.01 ID:rNtKeau20

北側は比較的平らな場所が多くて、私たちの遊び場もほとんどそこだった。
西側は、島を一周する道も途中で途切れていたり、雑草が多かったりで、
ちょっとした探検気分で行く以外は行くことはなかった。
キャンプ当日も、私たちは北側の平地にテントを張った。
バーベキューもそれなりに楽しく終わって、3人で川の字になって寝た。
Bが肝試しをしようとか言ってたけど、Aも私も今さらめんどくさいと
相手にしなかった。

596591 sage New! 2012/09/23(日) 15:03:43.44 ID:rNtKeau20

次の日の朝、私たちはコーン、コーンという、釘を打つような音で目をさました。
何の音だろうと気にはなったけど、音源を捜そうとまでは思わなかった。
昼過ぎ、テントを片付けて島を出ようと島を縦断する道を歩いていくと、
島を一周する道を西側から歩いてくる5人の団体と鉢合わせした。
彼らは2m近くある古びた板を20枚以上運んでいて、全員作業服を着ていた。
彼らは軽く会釈をすると、そのまま島から出て行った。
ふと彼らが来た道に目を向けると、もう1人こちらに向かって歩いてくる人影があった。

597591 sage New! 2012/09/23(日) 15:04:48.08 ID:rNtKeau20

あきらかに服装が違って、神主さんか何かだろうと思った。
その男の人は、まっすぐ私たちの前にやってきた。
神主:君たち、昨日からここにいたの?
A :はい、キャンプしてました。
神主:そっか、う~ん、大丈夫だと思うけど、何かあったらここに連絡して。
そう言うと、神主さんは私たちに名刺を差し出した。
A :何かある可能性があるんですか?
神主:いや、いまちょっと儀式をやって、こんな時期に島に人がいると思わなくってさ。
A :この島で儀式なんかするんですか?
神主:ああ、海開き前の安全祈願だよ。
私 :ご苦労様です。さっきの人たちもその関係の人ですか?
神主:あの人たちは、町役場の人。設営の手伝いをしてもらっただけ。
私たちは、納得して神主さんが島から出て行くのを見送った。

598591 sage New! 2012/09/23(日) 15:05:50.41 ID:rNtKeau20

Bがすぐに、儀式をした場所を見に行きたいと言い出した。
私も、子供の頃よく遊んだ場所に、そんなところがあるのは驚きだった。
西側に向かって歩いていくと、彼らが歩いたであろう獣道が残っていて
比較的簡単にその場所は見つかった。
他の防空壕に比べると明らかに大きさの違う穴が海の方を向いて開いていた。
高さも横幅も2m以上あったと思う。
そして、その穴に真新しい木の板が穴を塞ぐように打ち付けてあった。
塞いである防空壕はいくつもあったが、こんな塞ぎ方をされているのは初めて見た。
私達が聞いた音は、これを打ち付ける音だったのだと思う。
B :お、あれ、あそこから中見えそうじゃね?
Bが指差したところを見ると、穴の左上あたりに、板と穴に隙間があるのがわかった。

599591 sage New! 2012/09/23(日) 15:07:51.74 ID:rNtKeau20

背が届く高さではなかったため、AがBを肩車して中を覗こうと試みた。
B :だめ、真っ暗。全く見えないわ。
ってか、なんだこれ、板の奥にさらに布が目張りしてある。
そういって、Bが板に少し体重をかけた時、バリバリッと音がして、
一番上の板がはがれてしまった。
AとBはバランスを崩して尻餅をついていた。
私 :ちょっと、大丈夫?怪我してない?
B :おまえしっかり支えろよ・・・あぶね~。
A :いや、お前が上でバランス崩すのが悪いだろ・・・
とりあえず、AもBも怪我はないようだった。
改めて穴を見てみると、剥がれた板の奥に真っ黒な布が張ってあるのがわかった。
A :板の奥にさらに布って、普通じゃなくない?
B :なんつーか、元に戻して帰った方が良いと思う。
そう言って、二人は剥がれた板を元に戻し始めた。
ただ、長さが2m以上ある板を肩車の状態で固定するのはちょっと無理があって、
どうしても板の反対側を抑える人が必要だった。
周りを見回すと、海にはいくつも岩が落ちていて、
それらを積み上げれば簡単な踏み台は作れそうだった。

600591 sage New! 2012/09/23(日) 15:11:11.85 ID:rNtKeau20

AとBが数回往復して、50センチほどの踏み台を穴の右側に積み上げた。
身長の関係でAが私を肩車して、Bが板の反対側を抑えることになった。
Bはぶーぶー言っていた。Aは重い、足が太いと言っていた。
私はとりあえず、Aの頭を数回叩いておいた。
板を元の場所に戻そうと持ち上げた時、板の奥に張られた布が
少し剥がれていることに気づいた。
私は、AとBにそのことを伝えて、先にそっちを直そうと言った。
元に戻そうと布を少し引っ張った時だった。西に傾きかけた太陽の光が私の背中に当たるのを感じた。
同時にほんの少しだが、布の隙間から穴の中が見えた。
そこにはおびただしい数の御札が張られていた。
縄に括り付けられた御札が穴の中を埋め尽くしていた。
そして、・・・・・・私は見てしまったのだ。

601591 sage New! 2012/09/23(日) 15:12:59.91 ID:rNtKeau20

御札の隙間に見えたもの、それは間違いなく顔だった。
まっしろい能面のような顔。
目は細くまっすぐ顔の端まで伸びていた。
真っ暗な中で、その顔だけが白く浮き上がって見えた。
黒目、白目の区別はつかなかったが、間違いなく目が合ったのを感じた。
すると、それは三日月形の口を大きく横に広げ、にやりと微笑んだ。
私は悲鳴をあげ、板を突き放すようにしてAと一緒に後ろに倒れた。
それからのことは、よく覚えていない。
気がつくと私は病室のベッドの上にいた。
AとBが、私が頭を打ったのだと思い病院に運んでくれていた。
親も来ていて、事情は二人から聞いていた。

602591 sage New! 2012/09/23(日) 15:14:37.42 ID:rNtKeau20

AとBは、医者から特に問題がなさそうだという結果を聞いてから、
もう一度同じ場所に戻って穴を塞ぎ直してきたそうだった。
目を覚ましてから、二人から何があったのか聞かれたが、
見たもののことを自分でも信じたくなくて、御札があって怖くなったとだけ伝えた。
二人も塞ぎに言った時に、御札があったことは確認していた。
何となく、三人ともあの穴がなんなのか言及するのを避けていた。
私はその日のうちに家に帰ることができた。
親からはいい年して子供みたいなことを・・・と叱られた。
本当はその日のうちに東京に戻る予定だったのだが、
頭を打った(ことになっている)から体調に問題がおきるといけないので、
とりあえず自宅に一泊することになった。
私が見たものは何だったのだろうか。見間違いだったのだろうか。


605591 sage New! 2012/09/23(日) 16:35:06.39 ID:Goy2a34Z0

気のせいだったと思いたかったが、昼間見た顔は私の記憶にはっきりと残っていた。
怖くて、その日は電気をつけたまま寝ることにした。
朝方4時過ぎ、私はふと目をさました。
電気が消えていた。
入り口のあたりに人が立っていた。
全身から汗が吹き出るのがわかった。
体は動く。金縛りではない。
恐怖のあまり、私は目をつぶった。
ひたすら時間が過ぎるのを待った。
何分経ったかわからない。私は意を決してもう一度目を開けた。
人影は消えていた。
私は急いで電気をつけて、部屋を見回した。
特に変わった様子はなかった。
恐る恐る入り口に近づいてみた。

606591 sage New! 2012/09/23(日) 16:36:28.68 ID:Goy2a34Z0

何もないはず、安心を得るために確認したかった。
私はショックのあまりそこに座り込んでしまった。
人影があったあたりに小さな水溜りができていた。
それは、そこに何者かがいたことを示す確かな証拠だった。
私はしばらくボーっとしていた。
なんでこんなことになったんだろう・・・そんな感情だった。

女 :さみしかった・・・。
耳元で、そう囁く声が聞こえた。
女の声だった。自分の体がガタガタと震えるのがわかった。
声にならない声をあげながら、私は親の寝室に走った。
私 :人がいたの、人が出たの。怖い、怖い!
多分、私はそんな感じで父にうったえたのだと思う。
父は血相を変えて私の部屋に行ってくれた。
母もすぐに目をさまして、私の手を握っていてくれた。

607591 sage New! 2012/09/23(日) 16:38:41.97 ID:Goy2a34Z0

数分して父が戻ってきた。
父 :大丈夫か?部屋には誰もいなくなっていたぞ。
部屋もあらされてはいないみたいだったから、向こうも逃げたんじゃないか?
父は、泥棒か何かだと思っていたのだと思う。
私 :違うの、幽霊。女の幽霊。
父 :幽霊?・・・バカなことを言ってるんじゃない。
私 :ホントに出たの。声も聞こえたし。水溜りもできてた。
全く信じようとしない父を連れて、私はもう一度部屋に行った。
水溜りは残っていた。
私 :ほら、これ。ここにいたの。
父 :・・・風呂上りに濡れたままだったんじゃないのか?
正直、よくわからなくなっていた。
風呂上りの水滴ならそれでよかった。
聞こえた声も、気のせいだったことにしたかった。
私 :さわいでごめんなさい。
父 :まあ、なにもなくてよかった。
そう言うと、父は寝室へ戻っていった。
私は部屋で寝る気にはなれず、リビングのソファーで横になった。

608591 sage New! 2012/09/23(日) 16:40:13.18 ID:Goy2a34Z0

次の日、私はAに電話をした。
AとBには特になにも起きなかったと言っていた。
東京に帰った私はバイトを終えて帰宅した。
多少迷いはあったけど、電気はつけて寝ることにした。
その日はなかなか寝付けなかった。
仕方なく、深夜のテレビショッピングを見ていた。
ちょっと眠気を感じ始めたときだった。
テレビのすぐ横に、女が立っていた。
あまりに突然すぎた。
女は微動だにせず、少し下を向いていた。
ショートカット、おかっぱに近い髪型。
服装はジーパンにTシャツ。
顔は、前髪に隠れてほとんど見えなかった。
私は女と対峙したまま身動きひとつとれずにいた。
テレビショッピングの妙に明るい会話が部屋に流れていた。
るタイミングで私が瞬きをした瞬間、女は消えていた。
女がいたところには、やはり水溜りができていた。

609591 sage New! 2012/09/23(日) 16:44:03.85 ID:Goy2a34Z0

私は部屋を飛び出すと、Aに電話をして助けを求めた。
私 :A?遅くにごめん。あのね、幽霊が出たの。
ホントなの。信じられないと思うけど。
A :マジで言ってるの?今から行くよ。東京のアパート?
私 :うん、でも、近くのコンビニに行くからそこに来て。
Aは、私の家から車で30分程度のところに住んでいた。
Aはすぐに来てくれた。起きたことを説明して、部屋を見てもらった。
水溜りは残っていた。ふき取ろうとも思ったけど、気持ち悪くて触れなかった。
A :お祓いだよな…。
私 :うん、そうする。どこに言えば良いんだろう。
A :このまえ名刺をくれた神主さんは?
私 :ああ、そうか。何か知ってるのかも。
私達は、近くのファミレスで朝が来るのを待った。

610591 sage New! 2012/09/23(日) 16:45:41.91 ID:Goy2a34Z0

次の日の朝、Aが名刺にあった番号に電話をした。
A :こんにちは…Hさんのお宅でしょうか?
この前、○○島で会った学生です。実はちょっと困ったことになりまして…
話はすぐについたようだった。今からでも来なさいと言われたらしい。
まさか、2日でまた地元に帰ることになるとは思わなかった。
Aが車で名刺の住所まで送ってくれた。
午後2時過ぎ、Hさん(神主さん)のお宅を訪ねるとあの時の男の人が迎えてくれた。
Hさんは普通の服装で、見た感じは優しい顔で小太りのおじさんだった。
私は起きた事を正直に話した。洞窟の板をはがしてしまったことも伝えた。
Hさん:ああ、そしたらまずはそれが先だ。ちょっとここで待っててくれるかな。
そう言って、お茶を出すとすぐに家を出て行ってしまった。
Aと私は状況が把握できないままそこで待っていた。

614591 sage New! 2012/09/23(日) 18:02:11.09 ID:Goy2a34Z0

1時間以上たってHさんが戻ってきた。
Hさん:うん、お待たせ。向こうはもう大丈夫だった。あとは君だね。
A :すいません、あの洞窟はなんなんですか?
Hさん:うん、それも合わせて説明するよ。聞いた方がスッキリするでしょ。
そう言うと、次のようなことを教えてくれた。

まず、私達の地元は東西を山に挟まれている。
そして、それらの山はそれぞれ強い神様によって守られている。
だから昔は、いろいろな霊とかそういったものは
霊的に弱い私達の住む町を通り道のように使っていた。
ところがある時、町に流れ込む川の増水を防ぐために治水工事を行って、
さらに水の神様を祭る祠を川の上流に作ってしまった。
その結果、通り抜けられなくなった霊が町に溜まるようになった。

615591 sage New! 2012/09/23(日) 18:03:41.83 ID:Goy2a34Z0

そこで作られたのが、あの島の洞窟。正しくは祠。
あそこで、霊の流れを切って町に入らないようにしたんだそうだ。
ただ、それで解決というわけにはいかなくて、
今度は山を隔てた周りの町で病気とか悪いことが起きるようになった。
で、どうしたか。島の祠は封じて、川の上流の祠の場所を移動した。
霊の流れは元に戻したということ。
でも、封じたとはいえ島の祠は残ってしまった。
霊を退ける力は残っていて、逆にそれを抑えているという変な状態。
不安定な状態を作ったことで、その島のあたりによどみができるみたいに
霊が溜まってしまうことがあるそうだった。
Hさん曰く、西から流れてくる海流が島にぶつかって、西側に渦潮ができる様子を
想像するとわかりやすいとのことだった。
そして、私はその滞留していた霊を拾ってしまったんだろうといわれた。
あの日、Hさんは海開き前の安全祈願をしていたのだけれど、
そのために一時的に祠を開いてストレスを逃がすようなことをしたんだそうだ。

616591 sage New! 2012/09/23(日) 18:14:29.24 ID:Goy2a34Z0

私達が板をはがしてしまったこと自体は、それほど大きな問題ではないと言われた。
その時見えた白い顔についてはよくわからないとのことだった。
板は、直したとはいえきちんと封印されていないと困るので、
確認に行って来たのだそうだ。
そして、本題。私に憑いている霊は祓えるのかということ。
Hさん:まずは、やってみましょう。
私 :あの、お金はかかるんですか?
Hさん:ああ、半分は私のせいですから良いですよ。
そう言うと、私は別室に通された。
板の間に神棚の豪華版のようなものがあった。
Hさんが着替えてすぐに戻ってきた。
棒のさきに白い紙がついた例の道具を持っていた。
何かぶつぶつ言いつつ私の前でそれを振っていた。
しばらくするとHさんが、汗を滴らせながらこう言った。
Hさん:供養する方法を考えましょう。
よく意味がわからなかった。

617591 sage New! 2012/09/23(日) 18:16:11.07 ID:Goy2a34Z0

Hさん:祓うこともできるかもしれませんが、鎮める方が間違いないと思います。
推測ですが、この女性は山陰地方から流れてきています。
多分○○のあたりだと思います。
そこで、女性を供養する方法を考えましょう。
A :祓えなかったんですか?詳しい場所がわからずに供養ってどうするんですか?
Hさん:霊が出るのは怖いと思います。ただ、命に関わるような感じはしません。
それならば、時間をかけてでも安全な方法が良くないですか?
私 :お祓いは危険なんですか?
Hさん:リスクはあると思います。
私 :わかりました。山陰地方の○○に行けば良いんですね。
A :え、ホントに行くのかよ。
私 :だって、しょうがないじゃない。
とりあえず、解決の糸口が見つかっただけで安心できた。
何より、私にはほかにすがるものがなかった。
次の日、私は山陰地方に向かう電車に乗っていた。

618591 sage New! 2012/09/23(日) 18:17:32.58 ID:Goy2a34Z0

Hさんはついては来てくれなかった。
お願いしたかったが、さすがに無理があると思った。
いつでも連絡をください。とだけ言われた。
Aはついて来てくれた。心強かった。
*○という地域に着くと、全身に嫌な感覚が走った。
私はそこに座り込み、嘔吐していた。
すでに時間は夜の7時をまわっていたため、
予約してあったホテルに入った。
フロントで、近くのお寺や神社について聞いてみると、
大きなお寺なら…と△△寺というお寺を教えられた。
本当はここからが重要なんだと思うんだけど、
実はよく覚えていない。
お寺や霊場の情報はAが走り回って集めてくれたようだった。
私は精神的に限界で、ほとんど眠れず、ただAに案内されるところに
ふらふらと付いていく状態だった。

619591 sage New! 2012/09/23(日) 18:18:42.67 ID:Goy2a34Z0

時々現れる女の影が私をさらに追い詰めていった。
何の手がかりもなかったけれど、
何となくその場所に行けばわかるような気がしていた。
それは、○○に着いたときに感じていた。
5日ほどその地域の仏閣を回って、たどりついたC寺。
そこに着いたときのことは覚えている。
ああ、ここだ。って思った。
それまでふらふら歩いていた私が、Aを追い抜いてお寺に入っていった。
私 :すいません、こんにちは。
住職:こんにちは、いらっしゃい。
私 :あの…
住職:これは…また…、ご苦労なされたでしょう。
私 :え、わかるんですか?
すごい希望が心に湧いてくるのがわかった。
ああ、これで助かるんだ、と思った。
住職:まずは、ゆっくりお話をお聞きしましょう。
そう言われると、私達は中へと案内された。

620591 sage New! 2012/09/23(日) 18:20:34.05 ID:Goy2a34Z0

小さな板の間に通されると冷たいお茶が出された。
私は、自分に起きたことを事細かに話した。
残念ながら、住職さんにはその女性についてわかることはなかった。
結局振り出しにもどったのか…と力が抜けるのがわかった。
また、住職さんは私の話に何となく違和感を感じている顔つきだった。
住職:昨年、いろいろなお宅から預かっていたものを供養して燃しました。
それが関係しているのかもしれませんが、なんだか…。
私 :そこに案内してください。お願いします。
私達は境内の空き地に案内された。
なにもなかった。ただの空き地だった。
住職:ここで燃したんです。
私 :燃したものはどうしたんですか?
住職:灰はそのまま埋めました。
私 :掘り起こしてもよいですか?
住職:…かまわないですよ。

621591 sage New! 2012/09/23(日) 18:21:47.01 ID:Goy2a34Z0

ここで、私が取った行動。
人って追い詰められると正しい判断ができなくなるらしい。
私は、手でガリガリと地面を掘った。
狂ったように掘っていたそうだ。
すぐにAに止められて、住職さんがスコップを持ってきてくれた。
爪が割れて、血が出ていたけどどうでも良かった。
そして、埋められた灰の中からいくつかの木片が出てきた。
布切れもあった。
よくわからないけど、これだって思った。
正直、体力的にも精神的にも限界だったんだと思う。
特に、最後に救われたと思ったのに結局わからなかったのが
致命的だった。
もう、これでもこれじゃなくても良いやと思っていた。
もし違ったらリスクがあっても祓ってもらおうと思った。
そして、私達は木片や布切れをもらって帰路についた。

622591 sage New! 2012/09/23(日) 18:23:02.27 ID:Goy2a34Z0

帰り際、住職さんが、もし何かあったらまたいらっしゃい。と言っていた。
帰りの電車では、久しぶりに眠りにつくことができた。
次の日、私達は神主さんの家を訪ねた。
私 :これが関係あると思うんです。
そういって、木片を神主さんに見せた。
神主さんはまじまじとそれを見つめると、
一言、おつかれさま。と言った。
私はまた、別室に通された。
神主さんは、火を炊きながら私に向かい合うように座った。
今度は、紙のひらひらがついた道具は持っていなかった。
木片を木の台に載せると、ぶつぶつと何か念じていた。
私はただただ、その儀式を見つめていた。
神主:バカじゃないの?
小さな声だったが、そう聞こえた。
私はお腹のあたりが苦しくなるのを感じて神主さんを見つめた。

623591 sage New! 2012/09/23(日) 18:24:24.12 ID:Goy2a34Z0

相変わらず、神主さんは下を向いて何かを念じている様子だった。




神主さんの声が止まって、長い静寂があった。
神主:ねぇ…
明らかにトーンの違う声で神主さんが私に声をかけた。
そして、神主さんは私の方を見ると歯を見せて微笑んだ。
神主:バカじゃないのバカじゃないのバカじゃないのバカじゃないのバカじゃないのバカじゃないの?
バカじゃないのバカじゃないのバカじゃないの?バカじゃないのバカじゃないのバカじゃないの?
バカじゃないのバカじゃないのバカじゃないの?バカじゃないのバカじゃないのバカじゃないの?
バカじゃないのバカじゃないのバカじゃないの?バカじゃないのバカじゃないのバカじゃないの?
神主さんの顔がみるみる崩れて、あの能面のような顔になっていた。

633591 sage New! 2012/09/23(日) 19:32:21.28 ID:Goy2a34Z0

あと私はただ、涙を流して座っていた。
小躍りしながら能面は部屋から出て行った。
その時、部屋の隅にあの女が立っていることに気づいた。
私 :もう、なんなのよ!いいかげんにしてよ!お願いだから!
私は女に向かって叫んでいた。
異変に気づいたAが部屋に入ってきた。
私 :A、あそこ、見えるでしょ、あそこ。
私は女のいる方に目線を向けてAに女の場所を伝えた。
A :え、あ、うわ、ええ、あ、え??
明らかに錯乱していた。Aにも女は見えているようだった。
A :神主さんは、神主さん、神主さんは?
私は答えずにAの手をとって部屋から逃げ出した。
女は部屋の隅で立ったまま微動だにしていなかった。
私達は車に乗るとすぐにそこを離れて、遠くのファミレスに入った。
私はしばらく泣いていた。
AはBに電話をしていた。

634591 sage New! 2012/09/23(日) 19:33:47.66 ID:Goy2a34Z0

数時間後、Bがファミレスにやってきた。
すこし落ち着いた私は二人に神主さんが豹変したことと、
洞窟で見た能面のことを話した。
Aは女を見てしまっただけに、顔色が真っ青だった。
B :まずその神主さんにもう一度会ってくる。
A :は?絶対やめたほうが良いって。危ないし。
B :大丈夫、二人はここで待ってて。
そう言うとBは地元にいる仲間数人に電話をしていた。
B :じゃあ行って来るね。
そう言ってBはファミレスから出て行った。
私達はBからの連絡を待った。
しばらくしてBから連絡があった。
言われた場所に来たけれど、それらしい家がないとのこと。
そんなはずはないとAが伝えるが、どうしても見つからないといわれた。
私達も意を決してそこに向かった。
B :ここらへんで合ってるだろ?
A :うん、このあたり。
A :あれ…なんで?ない。
私 :うそでしょ、だってここにあったよ。住所も合ってる。


636591 sage New! 2012/09/23(日) 19:34:51.34 ID:Goy2a34Z0

神主さんがいたはずの家は空き家になっていた。
見た目も明らかに違っていて、もう数年は人が住んでいないように見えた。
D :B、近くの人に聞いてみたけどそんな家ないって。
Bは5人も仲間を集めていて、その人たちが近所の家で聞き込みをしてくれていた。
B :そっか、ありがとう。今日は解散で。ごめんな。
D :おれたちも少し調べてみるわ。
そう言って、D達はそれぞれの車に乗って帰っていった。
もう何がなんだかわからなかった。
どうしてよいかわからず、頼るものもなくなって私はそこに座り込んでしまった。
私 :もうヤダ。
ただ、駄々をこねる子供のように私はそこで泣いていた。
AとBはしばらく私を励ましたりしたあと、二人で話をしていた。
A :今からもう一度○○に行こう。
実は、私もそうしたいと思っていた。
ただ、1人で行動するのは嫌で、でもそんな遠くまで
またAを連れて行くのもダメな気がして言えずにいた。
うれしかった。


638591 sage New! 2012/09/23(日) 19:37:00.25 ID:Goy2a34Z0

そこからAとBは交代で運転して、丸一日かけて○○まで私を連れて行ってくれた。
向かった先はC寺。
お昼過ぎにC寺に着くと、住職さんは待っていたように家の前にいた。
住職:こんにちは。
私 :あの、やっぱりだめで…
住職:落ち着いて、ゆっくり話を聞きますよ。
やさしい目をしていた。
住職:そちらの方もですね。
住職さんはBに向かってそう言った。
Bはハっとした顔をして、静かにうなずいた。
まず驚いたのはBも憑かれていたこと。
Bは私とAが苦労しているのを知って、
自分のことは自分で解決しようと思ったらしい。
住職さんは、私に憑いている女はこの地と関係があるかわからないと言っていた。
ただ、あなたがそう感じるならそうなのかもしれないとも言っていた。
そして、すぐに祓いましょうと言って念仏を唱えてくれた。

639591 sage New! 2012/09/23(日) 19:38:25.11 ID:Goy2a34Z0

なんとなくだが、体が軽くなった気がした。
元々それほど強い念があるわけではないからこれで大丈夫だと言われた。
うれしくて私はそこで泣き崩れた。
問題はBの方で、ちょっとやっかいらしかった。
結局Bはそのお寺で数ヶ月過ごすことになる。
ちなみに、二人とも有料だった(苦笑)
最後に私が見た能面について。
住職さんにも良くわからないが、憑いているわけではない。
もしかすると妖怪とか、その地の神様の類ではないかと言っていた。
住職さん曰く、その能面が神主の姿の時に語っていた話(霊の通り道とか)は
信憑性がある気がするとのこと。
どんな理由にせよ、その能面はその地域にずっと昔からいるのではないか。
祠で祭られた何かの変化した姿なのか、上流の水神様に関連した何かなのか、
わからないけれど、間違いないのは関わらない方が良いということ。
もしかすると、その地域のお年寄りで知ってる人がいるかもしれないとも言ってた。

640591 sage New! 2012/09/23(日) 19:39:29.44 ID:Goy2a34Z0

数日後、私とAはBを残して東京に戻った。
その後私の周りで霊的なことは起こっていない。
AとBとは今でも仲の良い友達でいる。
BはC寺から帰ってくるとき、そこで作った彼女を連れて帰ってきた。
結局Bは数年後その人と結婚して今は2児の父だ。
Aの女関係はよくわからない。とりあえず独身。
私も独身(苦笑)でも、健康で問題なく生活できていることに感謝している。

実は、いくつか後になってわかったこととか
Bが体験したこととかもあるんだけれど、それは又の機会に。

743591 sage New! 2012/09/25(火) 16:55:50.36 ID:n0kj9xzD0

後日談

ここからはB談
夜ベッドに腰掛けていたら、足にひんやりした感覚があって
気づいたら濡れていたことがあった。
夜洗面所で手を洗っていたら、鏡に子供がうつった気がして
驚いて後ろを振り返ったが誰もいなかった。
子供の笑い声が聞こえて辺りを探しても誰もいないことが何度かあった。
男の子の顔が崩れて自分にまとわりついてくるような夢を見た。
お寺にお祓いに行ったけど変化がなかった。
気にしたら負けだと思って、気づかない振りでごまかして数日たつうちに、
Aから電話が来て私達に合流することになったそうだ。

744591 sage New! 2012/09/25(火) 16:56:58.09 ID:n0kj9xzD0

ここからはC寺の住職さん談
Bに憑いていたのは小さな男の子の霊だったらしい。
私に憑いていた女よりも古くて強い霊で、簡単には祓えそうもない。
しばらくお寺で生活してBと霊とのつながりが薄れるのを待つしかないと言っていた。
結果的にBはその寺にとどまることになり、今も年に1回通っている。

質問にもあったけど、神主、能面、女の霊、男の子の霊のつながりは
私にもよくわからないんだ。
あったことをそのまま書いたから、
小説なら水があったこととかも後々の布石になるのだろうけど、
そんな気の利いたことはなかった。
ただ、あの後D(Bの仲間)がいろいろ調べてわかったことを付け加えて、
最後に私なりの解釈を書いておくことにする。

745591 sage New! 2012/09/25(火) 16:58:38.90 ID:n0kj9xzD0

D達から聞いてわかったこと
私達がキャンプをした次の日の朝、町の職員は確かに洞窟の板の張替えをしたらしい。
ただ、その場に神主は呼んでいないとのこと。
町の職員が板を張り替えるのは数年に1度で、
洞窟は中に不法投棄されたガラス片などが落ちているため危険だからだそうだ。
御札が貼ってあるかどうかは把握してないらしい。
私とAが訪問した神主宅はやはり存在してなくて、そこは数年前から空き家だった。
川の上流には確かに治水工事の安全を祈願した祠があった。
島にあった洞窟は治水工事以前からずっとあるものらしい。
昔から漁の安全を祈願する場所として使われていたらしいが、
戦後にはすでにふさがれていたそうだ。
お年寄りの中には洞窟の存在を知っている人はいたが、
何であるのか、何で塞がれているのか知っている人はいなかった。

質問にあった、名刺はC寺で焼いてもらった。
電話番号がつながるかとか気になったけど、それよりも
もうこれ以上関わりたくないという気持ちが強かった覚えがある。

746591 sage New! 2012/09/25(火) 17:00:02.25 ID:n0kj9xzD0

最後にわたしなりの解釈
C寺の住職さんの言っていたことも含めてだけど、
元々神主さんは存在していなくて、能面のような姿の霊的な何かが
神主の姿で私達の前に現れたのだと思う。
バカじゃないの?と言われたとき私が感じたのは“強烈な悪意”で、
意味もないのにがんばって無駄だったね~wwwって感じだった。
私のことを精神的に追い詰めて楽しんでいたのか、
もしかしたらそれで私が死ぬことを望んでいたようにも感じる。
タイミング良く(?)私とBに霊が憑いた理由はわからないけれど、
もしかすると能面に支配されるような状態の霊が多数いて、
その中から女と子供を擦り付けられたような感じなのかもしれない。
C寺の住職さんも、私と女の霊との繋がりは憑かれるというにはあまりに
弱いものだと言っていた。
能面は島に祭られていた何かの変化した姿だと私は思っている。
後から考えると、霊道の話をしていた時に島の祠を封じたことを
不満げに話したような気もする。
あそこまで手のこんだしかけをしてまで、私達にいたずら(?)をした
理由はわからない。

世の中には触れちゃいけないものがあるし、
交通事故にあうように、突然向こうからやってくることもある。
そういうことだと思う。





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429 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/04/11(水) 06:03
すいません、確かここの過去ログだったと思うのですが、
「天皇陛下の為に」と書かれた紙と、誰かの髪の束?みたいなものの
呪いの話があったと思うのですが、過去ログみても見当たりませんでした。
どなたかご存知の方転載していただけないでしょうか。
過去ログにそれっぽいのがあったのですがログが壊れてるみたいで…

http://www.alpha-web.ne.jp/alpha/forum/Fun/Kowai/skowai/kowai617.htm

後悔
今日ここで、私が9年前から苦しめられつづけている
後悔と恐怖の記憶を、この話しを見た人に、ほんの少しづつ、
持っていってもらえればいいな、と思い、ここにこうして書かしてもらいます。
実際になにかが憑くわけではありませんが、
そう記述する事で、私自身の記憶の影が、ほんの少しだけ、明るくなるので・・・。
9年前の体験、それは私は某保険会社に入社し、
3年目に突入した矢先のでき事でした。
私は係長になり、4人の部下が居て、その中の3人(I君T君Yさん)は、
一週に2回、欠かさず飲みに行くくらいの中でした。
残りの一人は、この物語には関係無いので、省略させてもらいます。

その日も、私達は4人で行き付けの居酒屋で食べた後、
割り勘で支払いを済ませ、帰る途中でした。いきなり、I君が、
りんご一個がちょうど入るくらいの大きさの、見るからにぼろぼろな
木箱を取り出して見せました。それは変なしかけのある箱で、
以前流行ったルービックキューブのように、色(木目)が
きちんと合うようにそろえると、あくと言う箱でした。
彼の言うには、父からもらったもので、ずいぶん昔のものらしいです。
なんでも、戦争前からあったそうです。

「父はあけれないし、どうせ戦後の焼け跡で拾ったものだから、
と僕に譲ってくれました。」

と言ってました。
その箱を彼は二世代隔てた今でもいまだに開けられずにいるそうです。
僕は、その箱を見たときから、なんとなく言いようの無い悪寒を感じていました。
僕は霊感があるほうなのでしょうか、
時々、上半身と下半身のつりあいがとれてない人とか、
足の足りない(もしくは無い)小動物等を見かけることがあるのです。
なので、僕は、T君とYさんがかわりばんこにその木箱の節目をずらしたり、
引っ張ってみたりしているのを見ていて、なぜかひやひやしていました。
開け放ってしまうことを、僕の霊感が恐れていたんだと思います。
結局、その日はその木箱はあきませんでした。
店を出て、帰りのタクシーがつかまるまでの5分間くらいしか
時間が無かったので、さすがに無理でした。
その後、その日は全員何事も無く帰宅しました。

次の日、I君が前日私以外の2人に好評だった木箱を会社に持ってきて、
昼休みにデスクワークをしていた私の元へ、Yさん、T君を連れてやってきました。
私は、その途端、付き合いが悪いと思われるのを覚悟で、彼らに忠告しました。
「その箱は、開けないほうがいいと思う。」と。
彼は、いぶかしげな顔をしながら、僕に、
「兄と同じことを言うんですね。」と返しながらも、得意げに、
「きっと近いうちに開けて見せますよ。」と言って、デスクワークを
している私に気を使い、それきり昼休みは話しませんでした。

そしてその日の仕事が終わった後、4人で、桜見をしようと言うことになり、
近くの公園でYさんのお母さんの差し入れで、筑紫のお吸い物をすすりながら、
桜を堪能していました。そんなときに、T君が、
「この素晴らしい風景を、四人一緒に写真に収めておこう!」と言って、
ポラロイドカメラを出し、それでひときわ幹の太い立派な桜をバックに
写真を撮りました。見事なな写真が撮れました。
でも、変なのです。夜だから、余計な光が入る心配も無し、
開けた場所だから、フラッシュが反射して変色する心配も無いんですけど、
写真が、なんとなく薄い赤色を全体的に帯びているのです。
T君は、こういうこともあるさ、と言って、もう一回全員で写真を撮りました。
しかし、またも、同じ現象が起こったのです。T君は、
「広い範囲で撮るから、余計なものが入るのかもしれない。
フィルムに余裕はあるし、一人づつ撮ろう。」と言って、
私、Yさん、I君、T君の順番で撮ることになりました。
まず、私の撮影です。
コレはうまく行きました。
つぎのYさん、うまく行きました。
問題はそのつぎのI君でした。1度目で撮れた写真は、さっき撮ったのより、
なんとなく赤みが強くなっているようにみえる写真でした。
そこでもう一回。今度は、なんだか、I君の周りに、赤ではなく、
黄色に近い色の薄いビニールのようなものが、なんとなく移っている写真でした。
気味悪がりながらも、Iくんは、もう一回撮るようにT君にお願いしました。
そして出てきた写真を見て、T君は、「なんだあ、なんか変だ!」といって、
私達のほうに駆け寄ってきてその写真を見せました。
その内容は、かなり凄惨なもので、I君の手や顔はほとんど隠されるほどに
数え切れないほどの黄色い手がI君の体に四方八方から絡んできて、
さらに、I君の体の黄色の手に絡まれていない部分(下半身)も、
鮮烈な赤色に染まっていました。
I君は、これを見せられた後、一つの事実を告白しました。
その内容は、次のようなものでした。
「今日、昼休みの後、印刷室で、コピー気を回してる間、
木箱をいじっていたら、ついに木箱があいたんですよ。だけど、
中からは、ぼろぼろの布袋が出てきて、それに、
「天皇ノタメ 名誉の死ヲタタエテ」
って書いてました。開けてみたら、大量に爪と髪の毛の束が出てきて、
不気味だから、焼却炉に捨ててしまいました。」

私達は、すぐに、それをお寺に持っていって、その話をして、
写真を供養してもらえるように頼んだんですけど、お寺の住職さんは、
「あなたのしたことは、とても危険なことです。あなたがたの持ってきた
その写真を供養しても、霊の怒りは静まりません。
その木箱を持っていらっしゃい。それを供養してあげれば、
中に閉じ込められていた魂も救われます。ぜひ持ってきてください。」
と言って、寺の住職は、ひとまず今日は帰るように促しました。
しかし、結局、I君と会うのは、その日が最後になりました。
次の日の朝、I君が、昨日の帰宅途中、自宅近くで自動車に衝突され、
胴体が切断され、下半身は、炎上する車のタイヤに巻き込まれたまま
いっしょに焼け焦げ、上半身は、そこから20メートルくらい
離れたところにあり、即死だったとのことです。
その日、私とT君とYさんは、彼の母親から、木箱を譲ってもらい、
それを寺の住職さんのところに持っていきました。
しかし、寺の住職産は、

「この箱は怨念そのものです。それも、もはや人のものではなくなっています。
この霊たちの怒りを静めるのは難しいです。供養して差し上げたいですが、
時間がかかります。それでもよろしいですか?」

といいました。I君が、霊に憑かれる行いをしてから、たったの半日で
命を落としたのを見ている私達は、それでは行けないと思い、自分達で、
読経を覚えることにしました。その年の12月、私達が霊の恐怖を
忘れかけていた頃になって、Yさんが火事で亡くなりました。
発火の原因は、ストーブの不完全燃焼だったらしいです。
残された私とT君は、気味が悪くなり、会社に、転勤を希望しました。
事が起きたこの地を離れれば、霊たちも、私達のことを追って来れない
のではないか、と思ったからです。しかし、考えたくありませんが、
すでに私と彼のどちらかが憑かれている可能性もあるわけなので、
お互いの了解で、別々の場所に転勤させてもらうことにしました。
しかし、その考えは甘かったと、あとから思い知らされることになしました。

それから9年が経過しました。まさに悪夢のような9年間でした。
T君は、転勤後、2年目にして結婚。
その後、一人目の子供が、生まれて半月で肺炎で亡くなり、
二人目の子供も、流産で亡くなりました。
それと同じに、二度にわたる流産でT君の妻も体を悪くし、
脳に腫瘍がデキ、植物人間になって、次第に体力が衰えていき最後には
死に至る重い病気をわずらいました。
そして、6年目の秋に、亡くなったといいます。
T君も、精神的に参っていたのでしょう、翌年の春に、
会社の屋上から飛び降り自殺をしてしまいました。

それから2年がたち、現在に至ります。
このごろになって、頻繁に、激しい動悸に見まわれるようになりました。
さらに、夢に、先に逝った3人が出てくることも度々ありました。
私はこの先どうなるのか、わかりません。
今の持病の動悸も、恐怖によるストレスからくる一時的なものでありたい、
と思いますが、私を除いた3人がすでに他界してしまっていることから、
私ももう、長くないかもしれません。
この長く読みづらい素人文書を最後まで読んでくださった人は、
私に憑いている霊を鎮める手助けをすると思って、
手を合わせて簡単な読経をお願いしたいと思います。

「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と。






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自分、霊感0。霊体験も0。

何年か前、当時大学生の親友のAから、奇妙な頼まれごとがあった。
そう…ちょうど、こんな蒸す季節のこと。
「俺の母方の実家に一緒に行ってくれ」
「ボク…男の子だよ…本当にいいの?」
なんでも、前年20歳になるときに母親に連れて行かれた実家に、どうしても今年も行きたいとのこと。
ところが、母親は用事があって外せず、かといって一人もイヤだというので、高校生の頃からの付き合いだった自分にお鉢が回ってきたのだ。
「お前も変わってるよな。母方の実家に友達連れて行くかね」
「まぁ他にいないっつーか…全員断られたから」
そりゃそうだ。
Aの母方の実家ってのは、とある山間のちっさい村で、ドがつく田舎だった。
でも、電気水道にネットまで通ってるんだけどさ。

列車に揺られて10時間とかそういうレベル(大半が待ち時間だけど)だったので、手持ち無沙汰ということもあって、ぽつぽつと、去年あったという話をしてくれた。

去年、Aは20歳になるときに必ずその村に来るようにと、かたくかたくかた~~~く母親に言われていて、心底イヤイヤついていったんだそうだ。

自分も見てきたけど、本当にド田舎。娯楽施設なんてありゃしない。
まぁそれでも結構な家柄の母親の手前、成人した息子をお披露目に…とかそういう話なんだろなと、連れられて村に来たんだそうだ。

案の定、実家についてもすることなんかない。漫画なんてあるわけない。
ゲーセンもなければPS2もおいてない。コンビニも山2つ越えたところにあるとかないとか、そういう世界。
その割に来客もないし(祖父母に挨拶したくらい)、俺何しに来たんだ?っていう感想だったそうな。

さすがにゴロゴロし飽きたのか、家を出てお店のある辺りまで散歩していったんだと。
そこで、それは起きた。
駄菓子屋みたいなところに入って、声をかけたら、「もうウチは閉めるよ!帰って!」と追い出され、
自販機もないし、何か飲むものをと思っても売ってくれなかった。
ヨソモノ嫌いにしたって程があるだろと、さすがにカチンときたA。
店先にジュース出してたオバチャンに食ってかかったそうだ。
「なんなんすかここ!なんで売ってくれないんです?俺なんかしたっつーんですか!」と怒鳴りつけると、そのオバチャンは目を合わせないどころか、顔をこっちに向けようともしない。
「ちょっと!」と声を荒げたところ、いきなり、
「ぎゃぁあああ~~!!助けて~~~~!!!○△やぁ~~~!!おとうさ~~~ん!!!」
と、ものすごい声で叫び出したという。

すると、店の奥から木の棒(枝じゃなくて棍棒みたいな奴だったらしい)を手にした、白髪のおっさんが飛び出してきた。
それも、威嚇とかじゃなくて、思いっきり振り下ろしてくる。
「○△!いねや!きなや!」とかそんな感じの方言で、Aを追い払う…というか、それこそ命も狙わんばかりだったそうで、騒ぎを聞きつけた周囲の住人も、遠巻きにAを囲もうとしていたらしい。

あとはもう必死で山道を駆け上り、なんで?なんかしたんか俺?と自問を繰り返しながら、家に逃げ込んだそうだ。

「母さん!なんなんここ!マジヤバイって!マジで!」と、来客中にもかかわらず母親に詰め寄ったA。
ところが、Aのお母さんは何も言わずに下を向いてしまったらしい。
「おー。大きなったなあ、お寺さんおぼえとるか?」と、母親の向かいに座っていた住職が声をかけてきた。
たぶん自分が小さい頃に挨拶した人なんだろうなと、記憶にないので、ああ、はい、とかそんな返事をして、Aは改めて母親に今あったことを説明し出した。

すると住職は、
「覚えとらんか。覚えとらんのか。そうか…。覚えとらんそうや、どうするや」と、Aの母親に尋ねた。
母親は困りきった表情で、返事が出来なかったそうだ。

少しの間、沈黙があったあと、住職が口を開いて言った。
「わしが(話を)しよし」

話はさかのぼって、Aが生まれてすぐの頃。
母親の産後の休養もかねて実家でのんびりしつつ、Aを自然の中で育てたいという両親の希望で、Aと母親は村に戻ってきたという。父親は単身赴任。
その周辺ではいいとこの家だったそうで、毎日ひっきりなしにAを見に来る人で、ちっとものんびりできなかったとか。
それでも、Aの母方の祖父母は娘自慢に孫自慢で、近隣にふれて回るような喜びようだったそうな。

そうしたある日、高名なお坊さん(前述の住職のお師匠さんです。便宜上お師匠さんとします)が、Aの祖父母と付き合いがあったので、孫の顔を拝みに来たという。
母親がAをだっこしたまま、お師匠さんに顔を見せてやろうとしたとき、
「○△××□○□!」と、誰かがお師匠さんを口汚く罵ったんだそうだ。
Aの母親は、まさか両腕の中にいる赤ちゃんが言ったとは思わなかったんだろう。
なおも罵声は止まない。
とたんにお師匠さんが仁王様のような形相に変わっていき、この辺で罵声の主が赤ちゃんだと、周囲の人も気がついたという。
Aの母親は事態が飲み込めず、凍りついたように立ち尽くし、お師匠さんはダラダラと滝のような汗を流していたそうだ。

「○△や!」
誰かがそう叫ぶと、あっという間に家は大狂乱。
訪問客は履物もそのままに、逃げ出してしまったらしい。

その日の夜、祖父母と母親、お師匠さんが真っ青な顔で相談していたところに、すこしはなれた村にいた住職が呼び出されて来た。
そのときは、Aの家(家っつーかお屋敷級でしたが)を松明をもった住民が取り囲んで、それこそ今にも焼き討ちをせんばかりだったそうな。
恐ろしいことに、どうやら祖父母と母親はAを…Aの命を奪う方法について話をしていたらしい。
それをお師匠さんが「絶対にさせん!」と、頑として折れなかったという。

「やってみよしな」(やるだけやってみようよ、みたいな意味らしい)
そう言ってお師匠さんはAを預かって、お寺で育て始めたそうだ。
詳しい話は聞きそびれたんだけど、3つか4つのお寺で持ち回りみたいな感じで、預けられては次に、っていう仕組みだったらしい。

何年かはそう大きなことは起きなかったらしく、Aが12歳くらいまではお寺にずっといたそうなんだけど、もう結構なお歳だったお師匠さんは、亡くなってしまったんだそうだ。
お師匠さんのおかげでなんとかやっていたお寺の協力も、いなくなったとたんに、お互い厄介ものの押し付け合いで、どうにもならなくなってしまったらしく、かといって住職もどうしようもなく、結局親元に帰すことになったという。
「そのときはえらく無責任だった」と詫びてくれたそうだけど、同時に「自分ではどうもできんかった」とも言っていたそうだ。

○△とかっていうのは、この地方に伝わる『よくないもの』の呼び名らしくて、定まった名前があるわけじゃないんだけど、『そういうもの』に対してつかうものらしい。
○△は口に出してはいけない。(Aは『アレ』とか、『そういうの』とかで表現してた)憑かれるらしい。

住職に事情を聞いて、Aはいくらか混乱しながらも落ち着いたらしく、
「なんで20歳になったらここに連れて来いなわけ?」と、質問をしてみた。
すると、それは亡くなったお師匠さんの遺言だったらしい。
「もし20歳までAが○△でなかったら、もう大丈夫だ」と。(その判断はどうやるのかは分からないけど)
「その代わり、○△だったら、石で頭を割って命を奪え」とも遺していたんだそうだ。
それほど恐ろしいものだったらしい。

住職はそこまで話してから、Aにニッコリと微笑むと、
「もう大丈夫やし」と言ったという。

自分とAは村に着くと、実家ではなく、まずお寺に向かった。
ハッキリいってボロいお寺だったけど、なぜか塀に沿って石の玉がゴロゴロ並んでる。
それも1個2個じゃなくて、何十個っていう数。なのに、どれも砕けてたり、真っ二つだったり。
ちょうど自分らは、愛車のカブに乗って住職が帰ってきたところに居合わせ、住職はニコニコ笑ってヘルメットを脱ぐと、手招きで来い来いとやってみせた。
「あの、ご住職。この玉ってなんなんですか?」
門をくぐって敷地内に入っても、砕けた玉はそこらじゅうに置いてあり、気になってたずねてみた。
「ああ、それは『ぼん』や。(ぼん=坊ずの意。つまりAのことね)
 ○△がぼんを殺そうとしとったんやし。お代わりやな」
縁側に腰掛けて、住職が続けた。
「●●さん(お師匠さんのこと)は、ぼんのお代わりさんが足りんで、何から何までお代わりさんにしたんやし。
 わしのベンツ(愛車カブのことらしい)もお代わりさんにされそうやったし」
カラカラと笑ったが、ふと真顔になって、
「●●さんはな…そうやな…」
そこまで言うと、スタスタと奥に入って行き、程なくしてなにやら包みを持って戻ってきた。

「●●さんや」
包みを解くと、真っ二つに割れた漆塗りの位牌が出てきた。
「…なんで俺にそこまでしてくれたんすかねぇ…」
無理やり力で割ったような、不自然な割れ方をした位牌を見ながら、Aがつぶやいた。

しばらく誰も口を開かなかったけど、日が傾き始めた頃に、Aが持ってきたお酒とお土産を置いて、お寺を出る事を告げた。
「大事にしよし」
住職はそう言って見送ってくれて、自分らはAの実家へ向かった。

「なぁ、○△ってなにがダメなん?」
帰り道でAに聞いてみた。
「○△はな、人が不幸になるだけなんよ。○△本人が周りを巻き込んで、どんどん不幸にしていくんだ。
なんなのかはよくわからん。昔は結構あったらしい。
○△がいるだけで不幸になる。
何しても人が病気になる、命を落とす、家が没落する、作物が取れない、家畜が死ぬ。
だから殺さないといけなかったらしい」
しかも、殺すときは、聞いてるだけで晩飯が食べられなくなるほどの内容で殺されるらしい。
「この時代にそんなアナクロな、なぁ?」
そう言ってAは笑った。

後々聞いた話によると、Aが○△でなくなったという理由はいろいろあったらしい。
お師匠さんの遺言で、『お代わりさん』だけは欠かさなかったのが、ある日突然『お代わりさん』が壊れなくなったんだそうだ。
それで大丈夫、ってなったらしい。




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