【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 悪魔憑き



752 :その1:2006/05/09(火) 15:24:19 ID:vLr5R34S0
 
昔俺は横浜に住んでたんだけれども、俺が厨房の時の話。

親父が教会の神父やってたの。神父にしては結構ざっくばらんな性格で、結構人気もあったんだ。
まぁ俺なんて信心深いほうじゃないし、一家の決まり事と言えば食事の前に軽く祈るくらい。
んで、割と平穏な日々が続いてた。


752 :その1:2006/05/09(火) 15:24:19 ID:vLr5R34S0

ある日、姉貴がアンティークショップで、ファッション雑誌くらいの大きさの古書を買ってきたんだ。
この姉貴が結構なオカルトマニアで、その手の物に目がないわけ。
何か買ってくる度に親父は、「聖職者の娘がこんな趣味に走って洒落にもならん」的な事を愚痴ってたんだ。
中には数点、結構やばい物もあったらしく、親父が「これは今すぐ返して来い、処分しろ」と注意する事も度々あった。
今回買ってきた物も、どうやら洋書のオカルトめいた本らしかったんだ。(姉貴は英語堪能)

早速買ってきたその夜、俺と姉貴で(俺も無理やり付き合わされた)、『悪魔を呼び出す方法』ってのをやってたんだ。
30分くらいやってたかな。
特に何も起こらなかったので、興冷めして2人でTVでも見る事にした。

んで夜になって、家に親父が帰ってきた。
開口一番、「何だこの獣の匂いは?犬でも連れ込んだのか?」
そう言うと、姉貴の部屋から匂いがすると言って、部屋に入るなりその洋書を見つけた。
「00子(←姉貴の名前)、ちょっと来い!!」
親父は凄い剣幕で怒鳴り、姉貴と俺は急いで姉貴の部屋へ向かった。

「…00子。お前これがどんな物か分かってるのか?」
「いや…ただの交霊術の本でしょう?」
「馬鹿野郎!!この本のカバーは本物の人皮だし、書いてある事は全部邪悪な黒魔術だ!!
 良いか?ただの黒魔術の本なら対して害はないが、
 これは恐らくアンチキリストの教団か人物が、本気で呪いを込めて作った本だ。
 普通人皮なんて、本当に使おうなんて思うヤツは滅多にいるもんじゃない…すぐに処分する!!」
そう言うと親父は本を取り上げて、家から少し離れた教会へと戻って行った。


753 :その2:2006/05/09(火) 15:25:35 ID:vLr5R34S0
 
1時間ほどして親父は家に戻ってきた。
「獣の匂いがまだ消えてない…お前らまさか、本に書いてある事を何かやったか?」
姉貴が渋々白状すると、親父の平手打ちが飛んだ。親父の暴力は初めて見た。
「オカルトにはまるのは別に良い。だが自分が実行してどうする!!
 お前は賢い子だから、知識を得るだけで満足出来る子だと思っていたが…」
そう言うと親父は、泣く姉貴に「明日0輔(←俺の名前)と一緒に教会に来なさい」と言って、その日の話はそれで終わった。

その夜の事。トイレに起きた俺がボーッとしてると、誰かが家の中を歩き回る音が聞こえた。
親父か姉貴だろと思い、大して気にしなかったんだけど、玄関のチャイムが鳴った。3回。夜中の3時過ぎだ。
こんな時間に尋ねて来る人なんていない。俺は玄関に見に行ったんだけど、誰もいない。
部屋に戻ろうとすると、今度はトイレの『内側』から3回ノックの音が。すぐさま調べたが、誰も入ってない。
今度は台所から「ピシッ」という乾いた音が3回。
流石に怖くなってきた所、親父が2階から降りてきた。
「悪魔は3と言う数字を好んで使う。心配するな。まだ進入段階だから。制圧段階に移る前に…」
「ぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
親父の言葉を遮るかの様に、2階の姉貴の部屋から絶叫が聞こえた。
俺と親父は急いで姉の部屋へと駆け上がった。
ドアを開けた。姉がいた。
一瞬、何なのかよく分からなかった。姉貴の様な姉貴の様でない物がいた。
姉貴はベッドに座ってこちらを見ていたが、何かがおかしかった。
数秒経って気がついたんだけど、目が全部黒目だった。舌を出していた。長すぎる。
わけのわからない言葉でわめき散らしていた。
「進入段階をこんなに早く終えて、制圧段階に移行するなんて…
 0輔!!00子を今すぐ教会に連れて行くから手を貸せ!!」
親父の命令で俺は、姉貴が暴れて傷つかない様に手足を縛り、姉貴を担いで車庫に置いてあるランクルへと急いだ。
車内でも姉貴は暴れに暴れ、取り押さえるのがやっとだった。
運転する親父に俺が「取り憑かれたの??」と聞くと、「そうだ」と言い、
「叫んでるこれ、何語??」と聞くと、「正確なことは言えんが、十中八九ヘブライ語」と答えた。


755 :その3:2006/05/09(火) 15:29:11 ID:vLr5R34S0
 
教会に向かう途中、ランクルで3回黒猫を轢いた。
信号が青になったばかりなのに、すぐ赤に変わったりした。3回エンストした。
親父は冷静に運転し、何とか教会についた。

暴れまわる姉を教会の椅子に縛り付け、親父は奥の部屋から色々な道具を持ってきた。
「まさか、映画とかでやってるような悪魔祓いやんの?やったことあんの!?」
「1度だけある」
「成功したの?」
「その時1人じゃなかったんで、上手くいったと思う…」
「俺に手伝える事は」
「人間の霊じゃないんだから、迂闊な事はするな。00子の後ろに立ってろ。
 もし万が一ロープを引きちぎったりしたら、すぐ押さえつけろ」
そう言うと親父は、よく映画で見るような「父と子と精霊の~」的な事を読み上げて、姉貴に聖水を振り掛けたりしていた。
聖水が顔にかかる度に姉貴は凄い形相で吼え、
「あの女が承諾するからいけないんだ(イエスを身ごもったマリアの事?後で親父が教えてくれた)」とか、
「あいつが死んだりしなければ、俺たちは王になれたんだ(死んだイエスの事?これも後で親父から)」
などと叫んでいたらしい。(ここは何故かラテン語だったそう)

30分ほどたっただろうか。ふと姉貴が我に返った様に、「お父さん、助けて!!」と叫ぶようになった。
俺が姉貴に近づいて話しかけようとすると、
「エクソシズムの最中に、悪魔に話しかけるな!!00子かも知れんし、悪魔かも知れん。無視しろ」
と親父が注意した。

そして親父は、必死に悪魔の名前を聞き出そうとしていた。名前が分かれば悪魔の力が激減するらしい。
親父も俺もビッシリ汗をかいていた。姉の口からは糞尿の匂いがした。
「汝の名を名乗れ!!」
「lmvdじthつbhbんgfklbんk(←意味不明な言葉)」
「聖なんとかかんとか(←うろ覚えすまん)の名において命ずる、汝の名を名乗れ!!」
「い一ーーーーーーーーーーーっいっいっいーーーーっ」


756 :その4:2006/05/09(火) 15:30:23 ID:vLr5R34S0
 
親父が、聖遺物のキリストが死後包まれた布の断片を、
(親父も本物かどうかは知らんと言ってたが、効果があったので聖なる物には間違いないかも)
姉貴の額に押し付けたとたん、
黒目の姉が、椅子をロープごと引きちぎって叫んだ。
「お 前 ら は 8 月 に 死 ぬ ! !」
それと同時に、教会の窓という窓が、
「コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ」と鳴り出した。
何かと思って見たら、窓の外にカラスがビッシリ。嘴で窓をつついていた。
この真夜中にカラスが一斉に行動するなんてありえない。
流石に限界だった俺は、多分眠るように気絶したんだと思う。

気がついたのは深夜の緊急病院。
どうやら姉は脱臼してたので、あの後すぐに親父が病院に連れて行ったらしい。
俺は軽い貧血と診断されたようだ。

「姉貴に憑いてたヤツはどっか消えたの?」
「ああ、今のところはな」
「また来る?」
「来るかもしれんし、来ないかもしれん。あっちの世界に時間軸はないから」
「8月に死ぬ、って怖くない?」
「思ったより短時間で済んだんで、そんなに強い悪魔じゃなかったんだと思う。
 下級なヤツのつまらん捨て台詞だ。気にすんな」


758 :終わり:2006/05/09(火) 15:31:24 ID:vLr5R34S0
 
「結局の所、悪魔ってなんなの??」
「分からん…分からんが、ああいうのがいる事は確かだ。
 1つお前に言っておく。
 今回はまだ憑依の途中だったんで、00子の人格がまだ残ってたから上手くいった。
 将来お前が神父になるとは思わんが、もしも(完全憑依)されたヤツに出会ったら、その時は…」
「その時は?」
「逃げろ!!」

その後、姉貴にも俺にも変わった様子もなく、8月に家族の誰も死ぬ事もなく、普通に暮らしていた。

3年前。出来ちゃった結婚で姉貴が結婚した。
その子供の体に666の刻印が…なんてオチはないが、3歳になった息子が先日妙な事を言ったのだと言う。
「ママ、海に行くのは止めようね」と。




オカルトランキング




719 名前: 1つ 04/09/04 22:37 ID:eTM/2uRs 
 
もう大分昔の話だが。 

まだ小かったうちの娘がね、絵を描いてたのよ。 
絵書くのが好きだから、別に何でもない事だとその時は思った。 
そしたら突然、「パァン!」と蛍光灯が弾け飛んだ。 
びっくりして急いで子供を部屋から出したんだが、 
その絵ってのが何ていうか、幾何学模様や、見た事も無いような漢字を羅列してるものだったんだ。 


719 名前: 1つ 04/09/04 22:37 ID:eTM/2uRs 

あまりにも怪しいので神社(この判断は正しかったのかどうかわからんが)にそれを持っていったら、
「その子は、とても恐ろしいモノを呼び出そうとしてた」とか何とか言われた。怖くて詳細は聞けなかったけど。 

家に帰って娘と話をすると、「じいちゃんにもらった本」といって、糸で綴じてある恐ろしく古い本を見せられた。
中には、娘が書いていたような絵(御札?)が沢山書かれていて、漢文?で説明書きらしきものがしてあった。 
これも神社に持って行くと、蒼白な顔で「また後日、連絡します」って。

その数日後、別の大きな神社に呼ばれて行ったら、なにやら凄く偉そうな人が出てきて、
「この本は燃やしてはいけない。海に捨てる」というようなことを言われ、同行するように言われた。
行き先は東北のとある場所。 
始めは冗談じゃねえよと思ったけど、放っておくのも・・・と思い行った。 

よくわからん儀式が終わって、海に例の本を流した後、 
一番偉そうな人が「もし、この類の本をまた見つけたら、絶対に持って来い」と。 
「もしかしたら、まだまだあるかも知れない」といわれた。



720 名前: 2つ 04/09/04 22:38 ID:eTM/2uRs 
 
その半年後、実家に帰り、怖かったが勇気を出して父親に本の事を尋ねた。 
すると「知らない」と言われてしまい、それ以上追求は出来ずじまい。 

その日の夜中に、トイレに行こうと居間の横を通ると、両親の話し声が聞こえてきた。 
「○○(娘)も成功させることが出来んかったなぁ。あの歳ならまだ・・(云々)・・
 うちの家計ももうおしまいかも知れないねぇ」だって。
特に覚えてるのはこんくらい。 
何で家計の話してたんかは不明。別に家に金が無かったわけじゃないし。 
どっちにせよ、両親は何か隠してるなと確信した。 

その後、自分の家に戻りしばらく経ったある日、両親が心中した。 
異様な現場だったと聞いた。二人で包丁を互いの胸に突き刺していたらしい。 
部屋には見た事も無いほど大きな紙が敷かれ、その紙には娘が書いていた絵のようなものが書いてあった。 
警察にそれを見せられた時は背筋が凍りついた。
葬式の時もかなり悲しかったが、その事が頭から離れなかった。 

後日、その紙も神社に処分してもらった。
この時は葬式とか何やらの後で、付いて行く気にならなかった。 

んで、これは最近の話なんだが、その例の娘が何故か「じいちゃんたちの家で暮らす」って言い出した。 
家は遺言で今も定期的に手入れがされてるんだが、何で突然?
正直こんな事を突然言い出されると怖い。住まわせて良いものかどうか。 

ここまで書くと知り合いには分かってしまう話なんだが、見てないだろと高を括って書いてみた。





オカルトランキング



668: 本当にあった怖い名無し 2015/08/08(土) 04:08:34.35 ID:MbSue/LC0.net
誰も信じないだろうから誰にも言ってない、
悪魔みたいなものを殺した話。実話。


自分はとある飲食グループの販促部でカメラマン兼デザイナー
という名の便利屋をやってる。
当時は結構激務で寝る暇がないことも多々あり、その日も
日曜の夜だというのに、
自室に籠ってイラレとフォトショでチラシを作っていた。
夜中1時頃、もう終わる、というところで、扉の向こうから
母の呼び声がする。
「ごはんできたよ~」
ああなんだ飯か。行かなきゃ。そう思って「ファイル」「保存」。
バーが伸びて、保存終了。
「ごはんできたよ~おいで~」
そこで気づく。声は間違いなく母のものだが、この声の持ち主は
絶対に母じゃない。
絶対に違う。その前に、今この家には自分以外誰も住んでいない。
両親は祖父の家をリフォームし、そこで暮らしている。

自分が気づいた瞬間から、声が変わる。だんだん野太い
男のものになっていく。
ごはんできたよ~ ご は ん で き た よ~ ご は ん で き た よ ~
最後のよ~は声というよりただの濁った音だった。
声が聞こえなくなり、我に返り、逃げないと、と思った途端、
今度は身体が動かない。
椅子に腰かけ、キーボードに中途半端に手を添え、
顔は扉の方に向けたまま指一本動かせなくなってしまった。
何が起こっているのか全く理解できなかった。
扉のノブが回った。キィと鳴って扉が開く瞬間が、今思えば
一番怖かった。心臓が潰れるかと思うくらい。

 

 

669: 本当にあった怖い名無し 2015/08/08(土) 04:09:50.93 ID:MbSue/LC0.net
部屋に二人の男が入ってきた。背の低い小太りと、
背は普通でガリガリの二人組。両者とも30代くらい。
小太り:マフィアが被るような茶色の帽子。上下スーツ。
黒縁眼鏡。白目がなくて黒目だけ。
ガリガリ:ざんばら髪。ルパンみたいな手足。だらんとした
白シャツにジーンズ。血走った眼。知能が失われたような顔。

この二人を見てすぐに、自分はもう助からない、死ぬしかない、
と一瞬で自覚できた。
恐怖が一瞬で引いて、ああもう死ぬわ、どうにでもしてください、
と心の底から思った。
そして何故か確信した。こいつらは人でも、幽霊でもない、
神のようなもの、つまり悪魔だろうと。
見た目はただの人間なのに、なぜそう思ったかは分からない。

壁にもたれながら、小太りの方が自分に話しかけてきた。
口は動かさず、心に直接声が響いてくる。
これも自然に受け入れることができた。
分かっていると思うが、お前はもう助からない。それは決まっている。
その前に答えろ。
そのような意味のことを言い、質問をされた。
それに自分は抵抗もせずすんなり答えていった。
目の前の悪魔と、もっと話したいような気にすらなり、意識を
自分から外に開いていた。
不思議なんだが、何の質問をされたのか自分が何を答えたのか
その部分だけがすっぽり抜け落ちて思い出せない。
答えてしまったことだけ覚えている。
質問と回答は全て心の声で行われた。

質問が終わると、小太りの男が一瞬眉をひそめて「ん?」という顔をした。
自分には聞こえなかったが、小太りには誰かの声が頭の中に
聞こえているようだった。
小太りがめんどくさそうな顔をして、おもむろに部屋を出て行った。
いなくなるとすぐに身体が少しだけ動くようになったが、
同時にひどい倦怠感が襲ってきた。
かろうじて顔を動かすと。壁にもたれていたガリガリが腰を下ろし、
床に体育座りをして、無表情で自分を見上げていた。
それだけで何もしないので、小太りが帰ってくるまで自分を
見張っているのだろうと思った。
この時点でも自分は何も怖くなかったし、早く殺してくれと思っていた。

 

670: 本当にあった怖い名無し 2015/08/08(土) 04:14:20.96 ID:MbSue/LC0.net
とふいに物凄い量の光の塊が、窓から部屋の中に入ってきた。
それはガリガリに向かっていき、重なりあうと収束していった。
光が消えると、ガリガリのいた場所に見たこともない洋物の椅子
(ペルシャ絨毯のような柄)が現れた。
また光の塊が部屋に現れた。今度はいきなり部屋の中から
湧き上がるように出てきた。
目が潰れるんじゃないかと思うくらいの眩しさで、一点に
収束し消えた。
その場所に刃渡り15cmほどのナイフが落ちていた。
象形文字?のような文様が柄に複雑に刻まれていて刃は
緩いカーブを描き、その全てが鮮やかな緑色(翡翠?)だった。

ナイフを見た瞬間、自分の身体がしっかり動くようになり、
思考も正常?に戻った。
やらなきゃやられる。
すぐに自分は短剣を拾い、椅子に迷いなく突き刺した。
椅子の内側からガリガリの唸るような声が聞こえた。
角と牙が生えた幽鬼のようなガリガリの顔がねじれて潰れていくのが
頭の中に映像として入ってくると目の前全部が強い光に覆われて、
意識を失い、気がつくと自分の部屋の床に倒れていた。
時刻は4時半頃だった。

その後確認したこと。

・保存を終えた状態のイラレ
・開いている部屋の扉(絶対に閉じて仕事をする癖がある)
・部屋に漂う犬のような獣臭と何かが焼けたような匂い
・2時間ほど進んでいる時計
・背中に三本爪で描いたような血が出るほどのひっかき傷

夢を見たんだろう、自分でかいたんだろう、で終わらせることにした。
ただ、ナイフだけは気になって
(模様と形状があまりに印象的だった)色々ネットで調べてみた。
でも同じようなナイフはまだ見つかっていない。
そういうの詳しい人がいたら教えてください。




オカルトランキング





906: 本当にあった怖い名無し 2007/04/08(日) 17:30:31 ID:Qc2JhDwrO
先日、知人に薦められ洒落恐のまとめサイトを読んでいると、ある話で腰を抜かしそうになった。
その話は「バケモノとドア」という題名で暇だったら読んでほしい。 

 

バイト先の同僚Aくんがその話に出てくる人物と酷似している。

Aくんとは仲が良く、しばしば遊んだりしている。

ある時、酒を飲んでて酔っ払ったAくんは「トランプをしよう」と持ちかけ、簡単な賭けをした。 

まぁ完敗したんだけど負け方が奇妙だった。

ゲームの内容が、僕が選んだ一枚のカードが7より上か下か。A君が言い当て、間違えれば僕の勝ち。

何回か負け続けて僕は考えた。

「7引けば勝てんじゃね?」と。

カードは僕が好きに選んでいいルールだったので7を選んだ。 

するとAくんは「7」と速答。

次も7を選び、Aくん速答。

さすがに三回連続はないと考え、また7を選ぶ。

しかし速答。 

この時点で気持ち悪かったが(ちなみにトランプは飲み屋で借りてAくんは全く触れてない)1を選ぶ。

Aくん「1」と答える。

「下って言えばいいんじゃね?」と突っ込むと「つい、うっかりww」と笑う。 

その帰りAくんは種明かしを教えてくれた。

「正直言うと、心が読めるんだ。ずるいけど」

「君の頭のドアが見えるんだ。それを開けるだけ。」 

その時は笑って流していましたが、問題はその後です。

 


907: 本当にあった怖い名無し 2007/04/08(日) 17:32:18 ID:Qc2JhDwrO
次の日Aくんと電車に乗り、降りると外国人のおばちゃんに話し掛けられた。
英語(たぶん)だったので焦るAくんと僕。 

何故かAくんに怒ったり、悲しんだり、まぁ感情豊かに話していると、おばちゃんの付き添い(?)の日本人の女性がやってきて訳してくれた。

「この人が言うに、あなたは悪魔が寄り添っているって。しかも結構悪いやつが。

で、除霊?悪魔払い?をしてやるから、ってさ」と言う話。

で、俺をおいて三人で喫茶店へ。

20分くらいで付き添いの女性が来て話してくれた。 

「彼には“デフなんたら”の悪魔が付いていてやばいらしい。下手したら死ぬし、子孫が大変なことになる。しかも彼の友人にも付いてるって。君、だいじょぶ?あと、同じような人が集まったら手が付けられなくなるってさ」

 

僕、唖然。さらに「黒魔術はマジでやばいから。あと………彼、先長くないって」と言われた。

 

Aくんが帰ってくると「あのババァ危険だ。フォークで刺しやがった」と腕を捲ると500円玉くらいの火傷の後が血だらけになっていた。

Aくん曰く、高校時代にある不思議な体験をした。

それから不思議な力(心が読める)が付いて、変な夢見たり、変な人に絡まれるとの話。 

終わり。





オカルトランキング




622 本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 18:51:07 ID:MJkYTs+wO
高校時代の友人が体験した話。

仮に佐藤とする。佐藤は隣県から僕の地元の高校に通学していた。
仲は良かったが、あまり自分のことを話さない性格だったので、よくわからない奴だった。

2年の夏休みに佐藤は、佐藤の地元の友人たちとバーベキューをやったらしい。
佐藤の地元はド田舎で、田んぼと川くらいしかなく、民家も所々にかたまってあるくらいだ。


623 本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 18:52:18 ID:MJkYTs+wO
6人ほど集まって、原チャリで食材などを『機場』という場所に運ぶ。
『機場』とは、川の水を汲み上げて田んぼに供給するための、一辺10メートルほどのコンクリート製の施設だ。
そこは民家から相当離れていて、夜中騒いでもわからない場所らしい。

夜の12時を回りバーベキューも一段落し、みんなで機場の屋根に登り、寝そべりながら話をする。


624 本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 18:54:52 ID:MJkYTs+wO
ふと佐藤が気が付くと、お調子者の田中(仮)がまったく話しに入ってこない。
佐藤は『これはまずい』と思ったらしい。
田中は所謂霊感があり、いつもはふざけているが、何かを感じると別人のようになる。
突然、田中が「ヤバい」とぼそっと溢す。
周りが「どうヤバい?」と聞くと、「幽霊とかじゃない。バケモノだ・・・」と言う。


625 本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 18:56:48 ID:MJkYTs+wO
すると一人が、「あれ・・・」と指を差す。その先には人が一人。
何故かその人は、暗いのによく見えた気がしたらしい。
その人はボロ布のような服を着ていて、何故か鳥(?)を持っていて、立ったりしゃがんだりしている。
佐藤や友人たちが何も喋れずにいると、強烈な耳鳴りが。
これは田中が何かを感じると、周りの人に耳鳴りがするためらしい。
佐藤も今までに感じたことないくらい強烈な耳鳴りだったので、ヤバさが尋常ではないとわかったらしい。

見ているといつの間にか、ボロ布の人の周りにモヤがかかっている。
それは段々形になっていき、もう一人が完成する。
しかし、人ではなかった。角がある。羊?山羊?よくわからないが、クルクルと曲がっている大きな角だ。
ボロ布と角が話をするかのように、距離をとって向かい合っている。
佐藤は冷や汗が止まらず、唾が何倍にも濃縮されたように口が苦くなっていく。

すると突然、ジェットコースターに乗ったときのような内蔵がフワっと浮く感覚と、
次に頭に空気の矢が貫通する感覚に襲われた。
ボロ布がこっちを見ていたのだ。



626 本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 18:58:45 ID:MJkYTs+wO
そこから記憶がないらしい。
気が付くと朝の5時になっていて、みんな機場の屋根の上で寝そべっていた。
みんなぼーっとして何も喋らない。
佐藤は腕に痛みを感じ見てみると、五百円玉くらいの火傷をしていた。バーベキューのときの物ではない。
みんなも腕に火傷をしていた。

訳が分からないので、全員一旦家に帰った。
佐藤は風呂に入りながら考えたらしいが、何が何だかわからない。

数時間後、田中が佐藤の家に迎えにきて、友人たちの溜り場へと向かった。


627 本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 19:00:16 ID:MJkYTs+wO
溜り場にはもうみんな揃っていた。
佐藤が田中に、「アレはなんだったんだ?」と聞いた。
「アレは絶対に幽霊じゃない。そもそもジャンルというか、スケールが違う。デカいんだ。
 わかんないけど、バケモノだよ」

そんな話をしているとき、一人が「アレ?アレ?」と目を擦る。
「ヤバい。なんか変なものが見える。ゴミかな?」
すると別の奴が、「………俺も」。
他も他も、全員が見える。目を凝らすと、頭の上にいくつもドアが見える。
そのドアを開けようとイメージしても、開かなかったらしい。
佐藤たちは、夜のこととドアのことは、誰にも言わないということにした。


628 本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 19:02:05 ID:MJkYTs+wO
数日後、ある一人が佐藤たちを呼び出した。
「ドアが開いた」と言うのだ。
曰く、
「知り合いとトランプをしたら、相手のドアがちょっと開いて、どんなカードを持ってるかわかった」とのこと。

その後、佐藤もバイトの店長にトランプを持ちかけ、ドアが開いたという。

今だにさっぱりわからないが、僕自身も佐藤を通して色々と体験している。




オカルトランキング

↑このページのトップヘ