【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

カテゴリ: 怨念





 503 :本当にあった怖い名無し:2012/06/09(土) 16:14:22.28 ID:K12mg2qN0

この話は、私がまだ大学生の頃、とある7階建ての貸しビルで夜間警備員のバイトをしていた時の話です。

 

そのビルは、警備室が1階の正面玄関脇にあり、各階のエレベーター前に監視カメラが付いていて、
警備室の集中モニターで監視するシステムになっていました。
主な仕事の内容は、モニターの監視と定時の各階の見回りです。

 

 

503 :本当にあった怖い名無し:2012/06/09(土) 16:14:22.28 ID:K12mg2qN0

その夜は30代のAさんと二人で勤務していました。
私が午前1時の見回りを終えて警備室に戻ってくると、Aさんがモニターを凝視していました。

 

Aさん「4階のモニターが真っ暗なんだよね。エレベーター前の照明切れてた?」
私「あれ、ほんとだ。照明切れてる階はありませんでしたけど…」
夜間は店舗の照明は落としてますが、監視の為にエレベーター前の照明だけつけています。

 

Aさん「俺ちょっと見てくるわ」
Aさんは警備室を出ていきました。
私は変だなと思いながらも、特に深く考えず、椅子に座って見回りの日誌を書き始めました。

 


 

504 :本当にあった怖い名無し:2012/06/09(土) 16:14:22.28 ID:K12mg2qN0

日誌を書き終えた頃、ふとモニターに目をやると、4階のモニターが真っ暗…というより、真っ黒になっていました。

 

これは照明が切れているというより、監視カメラ自体の故障だと思い、Aさんに知らせる為に私も警備室を出ました。
エレベーターで4階に着くと、エレベーター前の照明はついていました。
やっぱり監視カメラだなと思いながら辺りを見まわしましたが、Aさんが居ません。
Aさんを呼びながら廊下を歩いて非常トビラまで行きましたが居ませんでした。
店舗は全て施錠しているので入れません。
おかしいなと思いながらエレベーターに乗って1階に戻りました。

 

警備室に戻るとAさんが居ました。
Aさん「4階の照明切れてなかったわ。監視カメラの故障だな。お前どこ行ってたんだ?」
私「それを伝えに4階行ったんですよ!Aさんこそどこに行ってたんですか!?」
Aさん「わりぃわりぃ、業者に修理依頼出すのに監視カメラの型式番号いるな。ちょっと見てきてくれ」
私「分かりましたよ…」
警備室を出てエレベーターに乗りこみ、4階のボタンを押す。
トビラが閉まる直前で慌てて手を入れエレベーターから出ました。
監視カメラは天井近くの壁に付いているので脚立がいる。警備室に脚立を取りに戻りました。

 

再び警備室に戻るとまたAさんが居ない…。
まったくあの人はしょうがないなと思いながら、脚立を取って警備室から出ようとした時、ある事に気付きました。
さっきAさんを探しに4階に行った時に…何で途中で会わなかったんだ…?
このビルのエレベーターは1台だけです。
外に非常階段がありますが、各階の非常トビラは内側から施錠するタイプで外からは絶対開けられません。
疑問が恐怖に変わっていきました。

 

脚立を持ったまま固まっていると、警備室の外から足音が聞こえてきました。私は咄嗟に鍵を閉めました。
ガチャ…ガチャガチャガチャ…ドンドン…
私「すいません!Aさんですか!?」
ガチャガチャ…ガチャガチャ…ドンドン…ドンッ!
私「すいません!ごめんなさい!Aさんですか!?Aさんですか!?こたえてください!」
ドンドン…ドンドン…ガチャガチャ…ドンッ!ドンッ!
Aさんではない…。まずい…どうする…。
蹴っているのか、衝撃の度にトビラが歪みます。私は体でトビラを押さえました。
モニターを見ると、1階、4階、7階のモニターが真っ黒になっていました。
どうなってるんだ…

 

私は半泣きになりながら、今にも蹴破られそうな衝撃を体で押さえていました。
警察呼んでも来るまでトビラがもたない…逃げるしかない…。
天井近くの壁に明かり取りの窓がある…。机に乗って何とか窓から外に出れる…。
タイミングを見ながらトビラから離れ、一気に机に飛び乗り、窓を開けました。
しかし窓の外に見たものは…血だらけの女の顔。

 

両目がおかしな方向を向いている。眼球が飛び出ていたのかもしれない。
天井近くの窓なのに浮いているのか、至近距離で見てしまった。
視界に黒い点が増えていき、やがて真っ黒になりました。気絶したんだと思います。

 

 

506 :本当にあった怖い名無し:2012/06/09(土) 16:14:22.28 ID:K12mg2qN0

遠くで自分の名前を呼んでる声が聞こえました。気が付くと、警備室のソファーの上でした。
昼勤のBさん、Cさんが私の顔を覗き込んでました。
Bさん「おいっ!大丈夫か!?どうした!?何があった!?」
Cさん「救急車呼ぶか!?」
私「いえ…大丈夫です。すいません…」
意識が朦朧とした中、話を聞きました。

 

朝二人が出勤してきたら正面玄関が施錠されていたので、鍵を開け、
警備室のトビラも閉まっていたので不審に思いながら鍵を開けると、私が机の上で倒れていたそうです。
Bさん「Aはどこにいる?どこに行った?」
その言葉で我に返り、説明しました。Aさんか分からなかったのでトビラを開けなかったと。
Cさん「Aか分からなかったって、モニター見ればいいだろ?」
モニターに目をやると、各階綺麗に映っていました。

 

そんなはずない…。確かに1階、4階、7階のモニターが真っ黒になっていたはずだ…。
私「すいません、モニターを戻してくれませんか?」
巻き戻っていくモニターを見ながら、真っ黒の部分が出てくるのを待ちました。
Bさん「止めろ!…おい…これ…Aじゃないか!」
警備室外でトビラを叩いていたのは確かにAさんでした。
私「何度も聞いたんです!Aさんですかって!でも全く返事が無かったから…」
Bさん「しかし何でAは鍵開けないんだ?持ってるだろ?」
Cさん「おい!これなんだ!?」

 

Cさんがモニターを指差す部分、廊下奥の非常トビラの方から、
警備室トビラを叩くAさんの後方に、カクンカクンと近付いてくる影。
その影がAさんの背後まで来ると、照明に照らされて、それが女だと分かりました。
ただ、首や手足の間接が有り得ない方向を向いていました。
私が対面した女はこれだと確信しました。
Aさんは全く気付く感じも無く、ただひたすらトビラを叩いていました。
女はAさんにおぶさるように抱き着くと、そのまま二人とも消えてしまいました。

 

Bさん「…連れて行かれた…」
Cさん「おい!なんだよこれ!?どうすんだよ!?警察呼ぶか!?」
私「すいません!モニターを1時まで戻してください!」
どうしても確かめたい事がありました。
モニターには1時の各階の映像がでています。
ちょうど見回りをしている私が映っていました。見回りを終え警備室に戻る私。
おかしい…4階モニターは綺麗に映ってる…。
しばらくすると警備室からAさんが出てきました。

 

4階を見てくるって出て行った時だ…。
1階エレベーターに乗りトビラが閉まる。
4階エレベーターのトビラが開き、出てくるAさんの後ろにさっきの女。
照明を見たり、監視カメラの方を見るAさん。
後ろにいる…。背負っている…。Aさん気付いてないのか?
再びエレベーターに乗るAさん。女も一緒に。
次にAさんがモニターに映ったのは1階エレベーター前ではなく、何故か7階エレベーター前。
今度は明らかに様子がおかしい。
女を背負いながら、フラフラと、モニター奥の非常トビラの方へ。

 

非常トビラの鍵を開け、外に出ました。女を背負ったまま。
ちょうどその頃、私が4階モニターに映っていました。
Aさんを探して、見つからず警備室に戻る私。
この時、私が話したAさんは誰だったんだろう…。
しばらくして警備室から出てくる私。
エレベーターに乗って、慌てておりて、脚立を取りに警備室に戻る私。

 

しばらくすると、1階モニター奥の非常トビラの方からAさんがフラフラ歩いてきました。
外から開けれないのに…どうやって入ったんだ?
Aさんは警備室前までくると、必死にトビラを叩いていました。
何かに追われているように、必死に助けを求めているように見えました。
Bさん「おい!非常階段見に行くぞ!」
3人で1階非常トビラを開け、外に出ましたがAさんは居ない。
Bさん「7階まで上がるぞ!」
非常階段をあがっていくと、4階くらいでBさんが急に立ち止まり、下を覗き込みました。そして下を指差しました。
Aさんが居ました。2階の一部せり出した部分に、変わり果てたAさんが横たわっていました…。

 

 

508 :本当にあった怖い名無し:2012/06/09(土) 16:14:22.28 ID:K12mg2qN0

その日、警察の現場検証が行われました。
7階非常階段の手すりから、乗り越えた時に付いたであろうAさんの指紋と、靴跡が出ました。

 

私がモニターを見せながら説明していると、警察の方はどうも自殺のような処理に持っていくので尋ねました。
私「あの?この女が突き落としたと考えないんですか?もしかして見えてませんか?」
警察「ああ、これね。こんなにはっきり映ってるのは珍しいんだけどね。よっぽど怨みが強かったのかね…。
 でも明らかに生きてる人間じゃないでしょ?捕まえようが無いし」

 

警察から解放された時には既にその日の夜勤の人が出勤してきていました。
一通り引き継ぎを終え、Bさんと二人でビルを出ました。
Bさん「お疲れのところ悪いんだけど…少しつきあってくれないか?」
私「ええ、大丈夫ですよ」

 

近くの居酒屋に入り、軽く飲んだ後、Bさんが話し始めました。

 

AさんとBさんは、今の警備会社に勤める前も同じ職場に居たそうです。
実はあのビルの4階に、以前二人が勤めていた会社の事務所があったそうです。
当時のある朝、Bさんが出勤してくると、給湯室で揉めているAさんと事務員を見つけたそうです。
Aさんは結婚していて奥さんが居ましたが、その事務員と不倫関係にあったそうです。
事務員はBさんの顔を見ると給湯室から飛び出して行きました。
ところが朝礼時間になっても、その事務員の姿がなく、
朝に顔を見ていた他の社員達も不審に思い、全員で探したそうです。
ちょうど2階の一部せり出した部分で、Aさんが死んでいた同じ場所で、直視出来ないくらいの惨状だったそうです。
7階からの飛び降り自殺でした。
しばらくして、Aさんの奥さんは事故で亡くなりました。

 

みんな口には出しませんでしたが、誰もが事務員の怨念だと思ったそうです。
その後、不況の煽りで会社は倒産、
Bさんはこのビルの警備会社に知り合いが居たので、Aさんを誘って、二人で警備員になったそうです。

 

Bさんはそこまで話すと、一息ついて、自分を責めるように言いました。
Bさん「俺が警備員に誘わなければ…Aは死ななかったかもな…」
私「そんな事言わないでください。そんな事言ったら、私は必死に助けを求めていたAさんを見殺しにしたんですよ?」
B「いや、あの時、お前はトビラを開けなくてよかったんだよ。
 モニター見ただろ。あの時、トビラの外に居たのは生きてるAじゃなかったんだぞ。
 もしもトビラを開けていたら、お前はAの魂と一緒にあいつ(事務員)に連れて行かれたぞ」

 

私は背筋が凍りました。
Bさんは深く溜め息をついた後、再び話し出しました。
Bさん「それにしても、女の怨みは凄まじいな…。
 Aのカミさんを殺して、Aまで自分と同じように殺したのに…。
 それでも怒りがおさまらず、逃げ惑うAの魂までも追い回すなんて…。
 やっぱり連れて行かれたんだな…。Aは俺のことを怨んでるかもな…」

 

私はすぐに警備員のバイトを辞めました。
Bさんもそのうち辞めると言っていましたが、その後は分かりません。
しばらくして、一度気になってBさんの携帯に電話してみましたが、現在使われていませんとのガイダンスでした。
無事で居てくれてればいいのですが…。

 









874: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/30 15:58

私が以前住んでいた家の真横に樹齢何十年というほどの大きな椎の木がありました。
我が家の裏に住む住人の所有物であったのですが、
我が家はその木のおかげで大変迷惑をこうむっていたのです。
というのも、秋頃になると大量の枯葉が我が家の庭先に撒き散らされるのはもとより、
樹齢何十年という老木ゆえ、根元から2、3メートルのあたりが朽ちており、
今にも我が家に倒れかかって来そうな様相なのです。
台風の日などは家族で今日こそ倒れるんじゃないか?と毎度毎度ビクビクしていたものです。
何度かその旨を裏の住人に伝えたのですが、
『当方の敷地のものに文句を言われる筋合いはない!』
と、頭ごなしに断られ、半ば諦めかけていました。しかし、ある風邪の強い日にとうとう老木の枝が折れ、その太い枝は我が家にではなく隣接していたもう一軒の民家に倒れこんだのです。
屋根の瓦も割れ落ちそれはひどい状況になっておりました。
その一件で損害賠償まで話が発展し、ついにその老木は切り倒される運びとなりました。

老木が切り倒されてから1年。
そこには6階建ての立派なマンションが建ち、
そのマンションの最上階に裏の住人の祖母が「管理人」として入居したという事でした。
ある夜の事です。
用事で出掛けていた私は駅から自宅までの道のりを歩いておりました。
マンションは我が家への目印とも言えるほど遠くからでもその姿を見せておりました。
マンションが近くなるにつれ、マンションの屋上付近になにやらモヤモヤとした霧のようなものがかかってる事に気がついたのです。
一歩ごとにマンションは近くに見えてきます。
そしてそのモヤモヤが何であるかもしだいに見えてきたのです・・・・・。
霧状の白い煙の中には無数の生首が浮遊しているではありませんか!!
生首はひとつひとつ違う顔をしており、老若男女様々でした。
ただ、その顔の群れに共通したものが一つだけありました・・・・・・。
全ての顔が満面の笑みを浮かべているのです!!



875: 874 03/03/30 15:59
続き。

それから数日後の事。
マンションの管理人である老婆が屋上から飛び降り、亡くなってしまいました。

老人性の痴呆が原因と言われてはいましたが、果たしてそうなのでしょうか?
何故って?
私が見たあの首の群れは老婆の住んでいた部屋の真上だった事がひとつ。
そしてもうひとつは老婆が絶命した直接の原因・・・・・。
老婆の死は飛び降りによる打撲が原因ではないんです。
地面にあった木の小枝が喉を貫いていたそうです・・・・・。

私にはどうしても老木の怨念としか思えないのです・・・・・。


ネタ切れのような気がしたので。








686 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/02/06 03:37
ある家族の話をしよう。
大学一回生の時に知り合ったAが、後期の終わりの冬ごろに俺に聞かせてくれた話だ。

話はAの中学時代。家族構成は父・母・A・妹の四人家族。
真面目なサラリーマンの父に内職で家計を助ける母、そして中学生だったAと小学生の妹。
喧嘩や家庭不和は一切無く、絵に描いた様な一般家庭だったらしい。
ある時、父が息を弾ませながら帰って来た。「誰かに追いかけられた!」と言う。
Aは染みのついた年代モノの金属バットを持って玄関から外を窺った。しかし誰もいない。
父に「いないよ」と言っても「そんなはずない!外まで確認してこい!」と怯えている。
ウチの親父はあんなに頼りなかったのか、とショックを受けつつもAは外を確認したがやはり誰もいない。
家に戻ると、父は普段飲まない酒を煽り、ふて寝をしていた。Aはため息をついた。
次の日、また父は走って家に飛び込んで来た。Aはまたバットを持って見回り、またため息をついた。
一週間それが繰り返され、ついに父は爆発した。家の中を家具を根こそぎ引っ繰り返し、Aの妹を怯えさせた。
母とAは何をするでも無しに、呆けたようにそれを見ていた。
次の日、Aは父の帰宅を家の近くの空き地の草むらに隠れて見張った。手には金属バット。
隠れて10分後、父が走って空き地の前を通っていった。Aは飛び出し、たった今父が走ってきた道を睨みつけた。
妙な影が居た。そいつは四ん這いでペタンペタン跳ねながらゆっくりAに迫って来た。
Aは叫びながらバットをそいつの背中目掛けて振り下ろした。バットはそいつの弾力にあっさりと跳ね返された。
Aは唖然となってそいつとバットを交互に見比べた。その時、初めてその影を正視した。
ただのカエルだった。ただし、大きさは1Mはあったか。カエルの丸い目をギョロつかせてAを見ると、喉を鳴らした。
Aは逃げて、一度後ろを振り返りバットを投げつけ、また逃げた。そして家族に全て話した。
見てみたい、と玄関に行きかけた妹を父が殴った。Aと母は驚いて父を見た。父は怯えきっていた。
母は泣く妹をなだめながら隣の部屋へ行き、Aは父に酔いが回るのを待った。


687 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/02/06 03:38
「確かに殺したよ。カエル。・・・・・・・・・・たくさん、な」
神社の近くの人気の無い沼。父の子供時代の遊び場。遊びの定番、爆竹と虫かご。
捕まえては嬲り殺し、虫かごに入れて持って帰って結局忘れて放置。死んだら川に捨てていた。
「子供なら誰でもやるだろ。俺だけじゃない!」
Aにはそんな遊びの記憶は無い。それがAの父への絶望をさらに深めた。
「親父。多分、逃げなかったら潰されて死ぬんだろ?生命保険入ってたっけ?」
父はそれを聞いてAを少し見つめると、無言で疲れたように横になり、寝入った。

次の日、父は帰ってこなかった。代わりに警察が訃報を持ってきた。
父の幼少時の遊び仲間が一人、町の居酒屋の店主をしていた。Aの父はその店主を刺し、その後自ら胸を刺して自殺したらしい。
警察は喧嘩の末、カッとなっての犯行だと断定した。当時の店の客が、言い争う二人を見ていたのだ。
店主は命を取り留めたが父は死んだ。死に顔は凄惨だったという。
Aと母親は、妹の為にも、もうこの町には居られないと思った。
Aは警察からの事情聴取の帰りに、死んだ父の愛車から少量のガソリンを抜き取ると神社近くの沼に行き、
沼の周辺にガソリンを撒いて火をつけた。近所の通報で消防が来た時には、そこにAはいなかった。
その後、Aの家族は引っ越した。


688 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/02/06 03:39
そこまで話した後、Aは言った。
「実は俺、入学金と一回生分の授業料以外の金は大学に納めるつもりないんだ」
「一般的で平凡な学生、って肩書きが必要だった」
「この前、お袋が倒れた。妹も高校受験だ」
「俺に掛けられてる生命保険の額を知ってるか?怪しまれるギリギリだぜ」
Aはため息をつくと、薄く笑って言った。
「俺が持ってた金属バット。あれ、中学に入った時に買ってもらったんだ」
「いつ付いたのか、妙な染みがあったんだけど。カエルから逃げた翌日の朝、バットを取りに戻った時にわかった」
「バットに残ってたカエルの体液の色と、その染みの色が同じだったんだ」
「親父は言わなかったけど。アイツ、毎晩あの沼に通ってたんだ。俺のバットを持って。ストレス解消に」
「生き物の怨念は怖いぞ。俺もそろそろだ。もしお前が俺みたいになったら、家族の誰にも迷惑を掛けずに一人で死ねよ」

俺はその日以来、Aには会っていない。

人間以外の生き物は存外に恨み深く、
しかも、いつ飽和点に達するのかわからない恐怖がある。

何時どこでソレが現れても。
例え、たった今お前の後ろでソレが口を開けていたとしても。

殺してきた報いは誰にでも来る。
なるべきなら。口に手を当てて。叫び声出さぬまま。誰にも迷惑をかけず。死ね。








831:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 10:06:07 ID:CCMtbITL0

まとめて書いたつもりなんだが、
長文になってしまった。めんどくさい人はスルーしてほしい。

この件は口に出すと思い出すから嫌だったんだが、
トラウマ克服の為に文章に残そうと思う。

今はもう結婚して引越したんで別の家に住んでいるんだが、
7年前くらい前に住んでた実家で起こった出来事。
基本的に寝る時間が遅い俺は、大抵夜中2、3時に床につく。
その日も確かそれくらいの時間だったと思う。
布団に入ってうつらうつらし始めた頃、足元の方でパキパキッと音が聞こえた。

俺の部屋は固めのアコーディオンカーテンで仕切られていて、
マグネットで柱にくっつけて"扉を閉めた状態"にしてたのね。
それで、当時は猫を飼っていて、猫が俺の所で寝たくなったり、
トイレ行きたくなったりした時、無理やりアコーディオンカーテンの下を潜り抜けて来るのよ。
そん時に聞こえる音がパキパキ音なのね。

 

 

832:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 10:07:13 ID:CCMtbITL0

それで、猫が来たんだなーと、
腕枕する為に首を横に向けたまま、体だけ仰向けになったのね。
そしたら案の定、布団の上に何かが乗った重みを感じたんだ。
でも中々枕の方まで来ない。
普段は起こすのも寝るのもすぐに顔の所まで来るのに、とか考えてたら、
その重みの感触が変なのに気付いた。

重みが二つあるんだ。何だろうと思って体を起こそうとしたら完全な金縛り。
その二つの重みが交互に布団の上を移動してくる。
首が横向いた状態で動かなかったから足元が見えなかったんだが、
そこで初めて重みの正体に気が付いた。
誰かが俺を跨いでたんだ。

 

 

833:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 10:10:38 ID:CCMtbITL0

そいつはゆっくりとした足取りで、頭の方へ歩いてくる。
最初親かとも思ったが、こんな時間に起きてるわけないし、泥棒か!?とも思った。
必死で体を動かそうとするが金縛りで全く動けない。
もがいてると、寝る時につけているオレンジの常夜灯が陰になったのが解った。
完全に誰かが、上から俺を見下ろしている状態になってたんだ。

このままじゃヤバイと思い、どうにかしようと必死に目だけを動かして、
そいつの姿を視界の端に捕らえたんだ。
そしたら髪の毛のスゲー長い人型が俺を上から見下ろしてた。
天井にある常夜灯が逆光になってるせいで、男か女かも解らん影だけに見えたが、
とにかくそいつが上からジーーーーッと俺を見てる。

ホントに殺されるんじゃないかと思ったから、これ以上無いくらい力を振り絞って、
首を上に向けて、起き上がろうとしたのよ。
その瞬間、しゃがんだんだか、首が落ちたんだか解らんが、
影になってる人の頭の部分がもの凄い勢いでストーーーーンと俺の頭の横に下りて(落ちて)来た。
そしてそいつが俺の耳元で囁いたんだ。

「・・・何をしたの?」

って。男と女の声が混ぜたボイスチェンジャーみたいな声だった。
思わずひいっとか情けない悲鳴を上げてしまったんだが、
それと同時に金縛りが解けて起き上がる事ができた。
もの凄い力入れてたから全身汗だくだし、翌日筋肉痛になるし大変だったよ。
コイツにはもう一度襲われる事になるんだけど、
長くなるし今回はこの辺で区切らせてもらうよ。

読み難い文章の上、長文で申し訳ない。

 

 

836:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 10:42:37 ID:CCMtbITL0

せっかく読んでくれてる人いるので、
続きを纏めようと思う。

今回の話を含めて、大きく分けると3つの体験になるから、
次は2つ目の体験を書かせてもらうね。
また後で~

 

 

844:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 11:46:13 ID:CCMtbITL0

髪の長い影の話の続きを投下します。

前回の遭遇から1,2ヶ月たった後だったと思う。
当時の俺はルート配送の仕事をやっていて、
曜日に寄っては普通に朝から開始だったり、夜中1時から開始だったりって感じだった。
そのルート配送っていうのがまた怖くてさ。
クリーニングの回収と配達なんだけど、会社で信用の元にカギを預かってて、
夜中のうちに誰も居ないレストランの厨房や、
ホテルに入って汚れたテーブルクロスとか白衣とかを回収、
綺麗なのを置いてくるって感じの仕事だったのさ。

その日は丁度夜中1時から回るルートの曜日だったんだが、
やっぱり夜中1時から動くってのはきついもので、前日早めに寝ても眠くなるのね。
その日はやたら眠くて、居眠り事故を起こすよりはマシ、
と雑木林の横に車止めて仮眠取ったんだ。

車はクロ○コヤ○トのバンみたいな形で、
後ろフラットだから普通に体を伸ばして仰向けになって寝てた。
仮眠し始めて30分位かな。そろそろ起きようと思って体を動かしたら動かない。
お決まりのパターンで金縛り。前回の事があったもんだから、
冷や汗ダラダラかきながら、必死に体を動かしてたんだ。
ようやく体が動いて起き上がれた、と思ったら、また仰向けに寝かされてた。

ほんと、ジョジョのザ・ワールドにやられたみたいな気分。
起き上がってる感覚はあるし、助手席の背もたれを掴んで立ち上がった記憶もあるのに
何故か次の瞬間には寝かされてる。
夢でも見てるのかと思い、仰向けの状態で目をぎゅっとつむって、精神統一し、
一気に起き上がろうと目を開けた瞬間。頭側から逆さまに覗いてる女の顔が目の前にあった。

恨みがましい血走った目で俺をじっと見つめてる。
人間て頭や心で処理しきれない事があると、本当にシャットダウンするんだな。
目があった瞬間、どうやら気絶しちゃったみたいだ。
次に目が覚めたときには周りが明るくなってた。

 

 

845:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 11:48:03 ID:CCMtbITL0

その場は夢だと思い込み、遅れてしまった時間を取り戻す為、必死でルートを回って1日を終えた。
翌日は朝5時からの配送ルートだった為、早めに寝ようと布団に入ったんだが、
朝起きたら凄い頭痛、吐き気、高熱に寄るだるさに襲われて、どうにもならんと
隣の部屋の両親に助けを求めようと、ベットから出ようとしたら足腰が立たなくなってた。

朦朧とする意識で会社に連絡し、代替の人間を用意してもらい、
救急車呼ぶより速いと、親に車で5分の診療所まで連れて行かれたものの、
ウチでは手に負えない、と(先生朝っぱらなのに起きて診てくれた)
もう少し離れた市民病院に紹介状を書いてもらい、さらに移動。
市民病院であれこれ検査受けても原因不明で、
最後に背骨の間に針を刺す髄液検査を受けた所、化膿性髄膜炎だと判明し、
総合病院まで救急車で搬送、その日のうちに親族を呼ばれる位まで具合が悪くなった。

点滴治療で回復はしたが、1ヶ月入院で仕事もクビ。
脳に障害こそ残らなかったものの、えらい目にあった。
あの女は既に症状が進行していた病気が見せた幻なのか、
それともあの女が引き起こした病気なのか、
今でも解らない。

最後になる現在進行形の最後の話はまた後日。

 

 

860:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 17:01:16 ID:CCMtbITL0

さて、髪の長い影の最後の話を書こうと思う。

最後というか現在進行形の話であり、
前回、前々回より怖い話ではなくなっている事を前置きさせて戴く。

唐突だが、俺は本当に運が悪い。
買った高額電化製品は必ず一度は不良交換をする。
この間VIPにもスレを立てたが、新品のチャリ買って五分で釘を踏み、タイヤがバーストする。
夜行バスに乗ったら運転手が居眠りして事故る等、頻度が多すぎて挙げたらきりがない。

一番凄かったのは、飛行機の同じ便が目的地にたどり着けずに2回も引き返した事だ。
詳細は「ANA 2度も引き返す 新潟」でググッてくれ。
ニュースになったからすぐに見つかると思う。

まあ、命に別状がある訳ではないし、人生そんなもん、と諦めていたわけだが、
ある日、出張で札幌に向かった時に影の正体に関わる話を聞く事ができた。
出張先での仕事も終わり、すすきのでメシを食い、
札幌駅周辺のホテルに向かって歩いていたんだが、
突然、スーツを着たサラリーマン風の易者に声を掛けられた。
寒いのに大変だな、という思いと、大好物のカニを食べて機嫌が良かった為、
普段なら無視する所、話を聞いて見る気になった。

 

 

861:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 17:03:21 ID:CCMtbITL0

すると易者は、金は要らんからちょっと話を聞いていけ、と話を始めた。
易者に寄ると、俺にはとてつもなく強力な怨念が憑いていたらしい。
それは俺の両親の先祖のどちらか(親は鹿児島と福島出身)が、
その配偶者に対して口では言えない程の酷い仕打ちを行ったらしい。
突っ込んで聞いてみたけどなんだか濁されたから、
もしかしたら拷問でもして殺したのかもしれない。

兎に角、その時の女が末代まで祟っている、との事だった。
つまり、髪の長い影の正体は先祖に虐げられた怨念だった、という訳。
嘘くせーと思い、話半分で聞いていたが、当時別れた女がストーカー化していた事や、
両親の離婚、俺の病気の事まで事細かく当てられ、有り得ない話ではないかな、とは思った。

最後に、易者の力では祓う事ができない位強い念だという事と、
然るべき所できちんとした御祓いを受けることを強く勧められた。
帰りに金を渡そうとしたら全力で抵抗された所を見ると、
あの易者は本当に見えていたのかもしれない。

そんな感じで現在に至る訳だが、病気になった時以来、あの影の姿は見えていない。
不運という形も姿を変えて、俺に嫌がらせを続けているのかもしれないな。

以上で俺の体験は終わり。
つい最近結婚したので、これを機に御祓いを受けようと思ってる。
オチとしては面白くない上に、読み難い文章に付き合ってくれてありがとう。
お陰で気分が晴れたよ。

また不思議な事があれば報告させてもらう。

 









 874 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/30 15:58

私が以前住んでいた家の真横に、樹齢何十年というほどの大きな椎の木がありました。
我が家の裏に住む住人の所有物であったのですが、我が家はその木のおかげで大変迷惑をこうむっていたのです。
というのも、秋頃になると大量の枯葉が、我が家の庭先に撒き散らされるのはもとより、
樹齢何十年という老木ゆえ、根元から2,3メートルのあたりが朽ちており、
今にも我が家に倒れかかって来そうな様相なのです。
台風の日などは、家族で今日こそ倒れるんじゃないか?と、毎度毎度ビクビクしていたものです。
何度かその旨を裏の住人に伝えたのですが、
「当方の敷地のものに文句を言われる筋合いはない!」と頭ごなしに断られ、半ば諦めかけていました。

 

 

874 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/30 15:58

しかし、ある風の強い日に、とうとう老木の枝が折れ、
その太い枝は我が家にではなく、隣接していたもう一軒の民家に倒れこんだのです。
屋根の瓦も割れ落ち、それはひどい状況になっておりました。
その一件で損害賠償まで話が発展し、ついにその老木は切り倒される運びとなりました。

 

老木が切り倒されてから1年。
そこには6階建ての立派なマンションが建ち、
そのマンションの最上階に、裏の住人の祖母が『管理人』として入居したという事でした。

 

 

874 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/30 15:58

ある夜の事です。
用事で出掛けていた私は、駅から自宅までの道のりを歩いておりました。
マンションは我が家への目印とも言えるほど、遠くからでもその姿を見せておりました。
マンションが近くなるにつれ、マンションの屋上付近に、
なにやらモヤモヤとした、霧のようなものがかかってる事に気がついたのです。
一歩ごとにマンションは近くに見えてきます。

 

そして、そのモヤモヤが何であるかも、しだいに見えてきたのです。
霧状の白い煙の中に、無数の生首が浮遊しているではありませんか!!
生首はひとつひとつ違う顔をしており、老若男女様々でした。
ただ、その顔の群れに共通したものが一つだけありました。
全ての顔が満面の笑みを浮かべているのです!!

 

 

875 :874:03/03/30 15:59

それから数日後の事。
マンションの管理人である老婆が、屋上から飛び降り亡くなってしまいました。
老人性の痴呆が原因と言われてはいましたが、果たしてそうなのでしょうか?
何故って?
私が見たあの首の群れは、老婆の住んでいた部屋の真上だった事がひとつ。
そしてもうひとつは、老婆が絶命した直接の原因。
老婆の死は、飛び降りによる打撲が原因ではないんです。
地面にあった木の小枝が、喉を貫いていたそうです。

 

私にはどうしても、老木の怨念としか思えないのです。







オカルトランキング




257 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/04/29 10:36

高校生の頃に霊感が一番ピークだった弟の話。

 

弟には小さい頃から霊感の強い友達がいる。(仮にAとする)
その日、学校帰りにAの家に遊びに行く途中の事。
なにぶん田舎なもので、近くにコンビニすらない。
しかし、家には飲み物もないということで、自販機で買うことに。
その場所は、Aの家まで100㍍もない一本道の途中である。

 

 

257 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/04/29 10:36

自販機の前でAが「何にする?」と聞いてきた。弟は「コーラ」と答える。
小銭をじゃらじゃら用意して、いざ買おうとしているAの手が不意に止まった。
「ん?」と思って見ていると、Aがゆっくりと首を左手に回した。
一本道の周りは田舎らしく田んぼだらけだが、そこだけはちょっとした空き地になっている。
とにかくAはその後、すぐに弟の方を向きなおした。
その顔をみて直感した。見たな、と・・・
ヤバイと感じたが、弟も左側に目を向けた。
女だ。真っ白な着物を着ているようだが、その姿は透けている。
女はそっぽを向いていた。弟は更に目を凝らす。
どうやら胸に何かを抱いているようだ。
何かに包まれている・・・ん?赤ん坊か?そう思った瞬間、胸に抱えたそれは赤に染まった。
そして女は、少しずつこちらに首を向き始めた。
Aがその間に急いで自転車に戻ったところで、二人はその場を一目散に逃げた。

 

 

257 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/04/29 10:36

家に無事帰りついたところでAが語る。
「恨みの念がいっぱい伝わってきたな・・・」
それは弟にもわかった。
弟はあせった。あの道は一本道、帰るにはあそこを通る以外ない。
しかし、Aが見たのは初めてだと言う。
当然のようにその日は、お泊りになりました・・・。





オカルトランキング




423 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 21:32:55 ID:UHkcgxmQ0

0感な自分ですが、自分がした体験です。
長文になりますが、すみません。

 

離婚する、しないの話し合いの最中、旦那が急死。
葬式のときはまだ籍が入っているということで喪主をつとめました。
葬式の最中のこと。
お坊さんがお経を読み出しても会場がざわついていました。
主人の友人はまあ、若いし・・・と思って特に気にはしていませんでしたが、ずーっと騒がしくて、
そのとき、大声で「このバカおんなが!!」というカンジの意味の言葉が大声で聞こえました。
私は離婚予定だったし、主人の友人にしたらそんなこともいいたいのかもしれないな・・・
と思いながらうつむいていました。

 

お葬式が終わって帰宅して両親に、
「ザワザワしていたし、叫んでいた人もいたし・・・。常識ないよね・・・」と話すと、
「ザワザワなんてしていない。葬式の最中にザワザワするほどの非常識な人間はいないだろ。
 ましてや大声なんか聞こえなかった」と。

 

 

424 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 21:34:08 ID:UHkcgxmQ0

私の耳には本当にはっきりと聞こえていたで????でしたが、考えてみるとそうだなあ・・・と。
そのときは本当に、何十人もの人が比較的小さな声え話しているような声でした。

 

葬式、通夜も終わり、やっと眠れる(その二日間は眠れなかった)・・・と思い、
子供の待つ布団へ倒れるように横になって眠ろうとしていて、うとうとしかけたその瞬間に、
ザク!!というか、なんというか、するどい刀で切られたような?痛みが背中に走りました。
その前に竹が割れるときのような「パチ、パチ」というような音がしてはいたのですが、
冬だったし、家が鳴っているのだろうと気にもしていませんでした。

 

この話を霊感が少しある友人に話すと、
「実はあの話を聞いている最中、耳鳴りがしてたんだよね」といわれ・・・。
まだこの件では続きがあるのですが、長文になってしまいますので・・失礼します。
不思議な出来事でした。

 

 

425 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 21:48:34 ID:CeB6NADH0

逆恨みなのか あなたが原因なのかはわからないけど恨み買ってそうだよ
心当たりがあるなら心底頭を下げるか ないなら言い含められるような人に
説得を頼んだほうがいい 現在もだんなさんと喧嘩中か
そうじゃないならあなたの方に原因が何かあるよ

 

わたしは霊能者でもなんでもないけど
自分が見てきた中で 似たようなケースがあったって話だけど
不思議な話で終わらせたらあなたよくないと思うよ

 

これを機会に自分を振り返って生き方とか考え直したほうがいい 

 

 

426 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 22:17:50 ID:UHkcgxmQ0

>)425様
はい、よくわかっております。
今回の離婚騒動、また主人がなくなってからは考え方が変わりました。
確かに旦那はちょっと・・・な人でしたが、
自分に非がある、悪いのは一人だけじゃあないと、自分の今までを深く反省し見つめなおしました。
今では主人のことを、「かわいい弟のような存在」だと考えております。
子供を授けてくれてありがとう、結婚してくれてありがとう、そんな気持ちです。
やはり寂しくて涙する日もありますが、彼の死によってたくさんのことを学びました。
今は、子供と車で2時間ほどのところへお墓参りに通っています。
意識はしていませんが、やはり彼を想っているのか、いまだに男性には全く興味がありません。

 

不思議な体験と書いたのは、「0感なのに・・」という意味でした。

 

 

428 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/06(金) 22:22:30 ID:tBUHBWJ/0

元ダンナの怒り・・「なぜ、オレをわかってくれない!」というものだったりして。
死後、わかったのなら良かったね。

 

続きキボンヌ。

 

 

429 :424:2009/03/06(金) 22:28:19 ID:UHkcgxmQ0

続きです。
長文になったらすみません・・・・。

 

主人の葬式にきていない会社の課長が、いわゆる「見る人」らしく、
もちろん主人に会ったことなどないのにある時、
「お前に男・・・おっさん?がついてる」と白状?してくれました。
よく聞くと、うっすらとしか見えず、男であること、また、髪型がわかるそうです。
私は高校時代の友人を亡くしていますので、始めは彼かな?と思っていましたが、
髪型を聞くとなんと、主人が亡くなったときと全く同じ髪型でした。
それで、気になったので、思い切って誰とは言わずに課長にこっそり主人の写真をみてもらいました。

 

 

430 :424:2009/03/06(金) 22:32:56 ID:UHkcgxmQ0

すると課長は一瞬だけ写真を見て無言でうなづきました。
その態度で、ああ、彼なんだ・・・と察することができました。
いわゆる、「憑いている」ってやつなんでしょうか?
しかし、今のところ(もう数年経ちますが)大きな問題もなく、やってきています。
もし憑いているとして徐霊なんて、なんか・・・って思う自分もいます。
「いたいんなら、飽きるまでいたらいいよ」って気持ちと、「早く成仏してほしい」という気持ちと・・・。

 

今は、夢でもいいから出てきて欲しいと思っています。
ごめんね、私は妻としてだめな妻だったね・・・と。
きっとこれからも男性には興味はわかないんだろうなと思います。

 

 

432 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 00:05:51 ID:VeCkFB/i0

>>426
ちなみにあなたは旦那さんの死後実家に帰ったの?
それとも旦那さんの家にとどまってるの?

 

あなたが書いているような感謝の気持ちは本音?
死んだ人の世界ってね肉ががなくなる分
いろんな意味で視野は広がるようだけど
生きている人が思う以上に本音の世界なんだって
奇麗事はまったくもって通用しないんだって

 

なんとなくだけど
あなたは人の話に聞く耳持たないんだよねって感じがするわ
あとは 生前死後に旦那さんがゆるせないような事をしたか
じゃなきゃそこまで旦那さんも怒らないと思う

 

霊能者もきちんと選んで
きちんと説得できる人に説得してもらって
旦那さんときちんと和解してから
あなた自身がもつ他者とのかかわり方を
分析したほうが今後のためにいいとおもうよ

 

悪いのは祟る人だけじゃないからさ

 

 

433 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 00:26:31 ID:VeCkFB/i0

まあでも
2chに書き込む 屑ど素人言うことだから
まともにうけなくてもいいよ
自分で気になったら聞きにいけばいいだろうし
必要ないと思えばそれでいいだろうし
旦那さんの性格は一緒に生活していた
あなたが一番よくわかっているだろうからさ

 

 

434 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 01:12:00 ID:JZafMo3w0

生きてる人ができるのは、供養だから。
ダンナの供養、月命日とか墓参りや毎日、陰膳をあげたり
してあげることはそれくらいなんだからしてあげようよ。
時がたてば変わるわよ。

 

 

435 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 02:27:58 ID:CH3XGdsV0

離婚なんてある意味特別な状態の時に亡くなったから、
怒りにせよ何にせよ、貴女への強い思いを抱えたままだったって事かな。
生きている人は時間と共に変われるけど、亡くなった人はそのままの思いに囚われてそう。
生きてる人間の方が手を差し伸べないといけないのものなのかね・・。

 

 

436 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 04:22:01 ID:8lm3gk0fO

まさか離婚の原因が奥タソの不倫とかじゃあないよね?葬式で死人に罵られるなんてよっぽどかと。

 

 

437 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 04:57:50 ID:VTCxbQp60

課長さんは見えるだけなのかな?もう少し何かわかるといいね。

 

 

438 :名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中:2009/03/07(土) 08:59:11 ID:Q0i4aBAi0

>>424が悪妻だった、っていう決め付けはちょっとなあ・・・
離婚騒動に発展するからには双方それなりに非はあるんだと思う。

 

>>435のいうとおり、旦那さんの思いが強すぎたのかもしれない。

 

 

439 :424:2009/03/07(土) 09:17:54 ID:BHQ4wFyd0

まとめてレスさせていただきます。申し訳ありません。

 

>428様
おそらく、そういう気持ちはあったと思います。
金銭的なことなどあげるとキリがないですが、そんな理由などなのですが、
彼自身は「なぜオレをわかってくれない?俺のどこが悪い?」というカンジでした。

 

>433様
確かに、本当の彼を知っているのは私ではないかと思っています。
そして、これだけは強く思うのですが、彼は怒りはしても人を「恨む」ということはないだろうと思います。
そういう人だったので。なんだか救われました。コメント、嬉しかったです。
ありがとうございます。

 

>434様
時がたち、ずいぶんと私も考え方、生き方が変わってきました。
彼の遺体を見たとき、全身から全ての恨みや憎しみがスッと、ほんとうにサーっと消えていくのがわかりました。
あれはとても不思議でした。

 

 

440 :424:2009/03/07(土) 09:26:04 ID:BHQ4wFyd0

>435様
やはりそうでしょうか・・。
子供もいますし・・。私は0感なので何も感じる事ができずに寂しいです。

 

>436様
聞こえてきた声は、主人の声ではなかったように思います。
ちなみに原因はもちろん私、そして主人の不倫などではありません。
私は子供の世話におわれ、(多胎です)主人に寂しい思いをさせてしまっていたのは事実です。
しかし、最終的に主人は警察にご厄介になるような状態になりましたので・・。
ここで原因を書くと一方的な悪口になりそうなので、まあ、こんなカンジでした。

 

>437様
見えるだけみたいです。よくなにか?に憑かれるようで、お払いなどにもいっているみたいです。
体質のようです。

 

>438様
悪妻と決め付けられ、実はちょっとへこんでおりました(笑)ありがとうございました。
離婚も、やはり双方に非があると思います。
もう当時は「このままじゃあ子供が・・・・」という状態ででましたので、考えることができませんでしたが、
私にもやはり反省すべき点はたくさんありました。

 

皆様、まとめてのレスで失礼いたしました。

 


オカルトランキング



 787 :その1:2006/08/07(月) 22:04:45 ID:4ovn3nYY0

これは俺の祖父祖母の家の話で、本当は他人に話してはならない話。
すべて実話なので読んでもらいたい。ちょっと長くなるが、ご容赦を。

 

去年の7月のことだ。
俺の祖父と祖母は老人ホームですでに他界していて、
実家を管理する人がいなかったから、荒れ放題になってしまっていた。
本来ならば、相続の関係で俺の母親の姉(長女)がその実家を引き継ぐはずだったんだが、
なぜか姉夫婦は相続を頑なに拒んで放棄したので、お鉢が俺たちの元へ回ってきた。
その時は、田舎の山奥という場所の悪さと、
都会暮らしに慣れ親しんでいる姉夫婦のことだから興味も無いのだろうな、くらいに思っていた。
ところが俺の母親も、「厄介なもんが回ってきた」と肩を落としていた。

 

ともかく、うちで実家の母屋と土地を相続することになったから、両親と俺の3人で実家の大掃除に出かけたんだ。
実家を訪れるのは俺ですら10年ぶりで、本当に山奥のド田舎だった。(熊が麓まで降りてくるって有名な山の近く)
長い間手入れしていなかったから、門から母屋の玄関までもう草がボーボーで腰近くまで生えていた。
草刈り機を持ってきた親父もさすがに参った様子で、とりあえずみんなで母屋の中に入ったんだわ。
すると蜘蛛の巣と虫の死骸とかでえらい騒ぎで、カメムシがそこらじゅうにへばりついていた。
臭いし、汚いし、何で俺がこんなところを片づけなきゃいけないのか…とすでに憂鬱になっていた。

 

 

788 :その2:2006/08/07(月) 22:05:40 ID:4ovn3nYY0

掃除しようにも、とても一日やそこらで片づく状態じゃなかった。
とりあえず俺は、貴重なものが無いか部屋の中を色々探し始めた。
ガスも水道も電気も止まっているから、懐中電灯片手に作業。
でも貴重品があるはずもなく、ほとんど衣類とかゴミばかりだった。
俺は小学生くらいの時にはよく実家で遊んだが、両親が家を新築してすぐに祖父祖母の元を離れたから、
思い出もほとんど無く、写真とか本とかも片っ端からゴミ袋に詰め込んだ。
母屋は築110年以上経っていると聞かされていたから、昔は相当立派なものだったと思う。
さらに祖父には弟たちが何人かいたが、祖父を含めてみんな陸軍の将校だった。(みんな戦死したらしい)
壁とかには木銃?みたいなのもかかっていて、まるで戦時中のような古めかしさを感じた。
だから俺は、もう部屋の掃除よりもこの家を探検してみたい気持になって、
裏庭とか、農具の小屋とか、色々見て回り始めた。

 

 

789 :その3:2006/08/07(月) 22:06:16 ID:4ovn3nYY0

あっちこっち探索していたら、母屋に屋根裏部屋があることに気づいた。
もちろん覗いてみたくなって、近くにあった枝切り挟みの柄で、木枠のある天井の板を突き上げて外したんだ。
母親が「そんなところ、鼠が這ってるからやめなさいよ」と言ったんだが、下駄箱の上に立って屋根裏によじ登った。

 

天井裏は確かに埃と鼠の糞だらけで、腐ったあちこちの板の隙間から外の光りが漏れていた。
広さはかなりあったが、めぼしいものは何も無く、かなり昔の農具や風車が転がっていた。
苦労して登ってみたわりには面白いものが見当たらず、俺は少し落胆して降りようと思ったが、
ライトでよく見回していると、屋根裏部屋の壁の隅に、ポスターみたいなのが貼ってあることに気づいた。
俺は目が悪いのでもっと近くで見ようと、鼠の糞だらけの汚い床を歩いて、その壁のところまで寄ってみたわけ。

 

 

790 :その4:2006/08/07(月) 22:06:57 ID:4ovn3nYY0

んで近くでよく見てみると、そのポスターに見えたものは、一枚の張り紙だった。
紙は黄ばんでいて、筆で何か書かれていたが、達筆で俺にはよく読めなかった。
ただ、『大正二年』って書かれているのが読めたから、多分、祖父あたりが書いたものだろうと思ったんだ。
ところが不可解だったのは、その紙が何重にもなっていて、
米つぶを糊にしたものでしっかり張り付いていたことだった。
見た感じで10枚くらい重ねて、一枚一枚が両面くっついているから、なんか変だなとは思った。
その紙自体も壁板に糊で張りついていて、とにかくこれが何なのか気になった俺は、
この紙を母親に見せてやろうと、隅のほうからゆっくり剥がしてみた。
上手く剥げずに、裏の紙が板に残ってしまったんだけど、そこに俺はぞっとするものを見た。
『○○家 ノ?? 開ケルベカラズ ??禁ズ』
記憶にある限り、紙の裏の板に、筆の縦書きでそう書いてあった。(?は見たこともない漢字で読めなかった)
意味も分からず漠然と恐怖を覚えた俺は、剥いだ紙を母親に見せるのも忘れて、慌てて屋根裏から降りた。

 

 

792 :その5:2006/08/07(月) 22:07:38 ID:4ovn3nYY0

ちょうど居間で掃除していた母親にこのことを話すと、
突然母親は「そんなところにあったかッ!」と絶叫して玄関に走り出すと、
気が狂ったように屋根裏入り口の板を元に戻し始めた。
一体何がどうしたのか状況を飲み込めない俺は、呆然とその様子を居間で眺めていた。

 

母親は板を元に戻すと、その真下にあった下駄箱を横に倒して、俺のところに駆け寄ってこう言った、
「開けたか!?!見たのか!?正直に言いなさい!!」
(ハッキリ言って、今でもあの時の母親の異常な剣幕は脳裏に焼きついている。完全に人格違ってた)
俺はもうただ「いや、なんも見てない見てない…」と、わけも分からず宥めるように答えた。
あまりにもでかい声出して怒鳴るもんだから、外で草刈ってた父親も飛んできて、
「どうしたい?」と様子を見に来た。
母親は俺が何も知らないことを確認すると、安堵したあと「バカタレッ!!!」とまた怒鳴りつけた。

 

 

793 :その6:2006/08/07(月) 22:08:12 ID:4ovn3nYY0

事態が収まったあと、俺の弟には話さないことを約束として、母親が事情を話してくれた。

 

母親がまだ子供の頃、この家には『入ってはいけない部屋』というものが存在したらしく、
母親は日頃から、両親にしつこくその話をされたのだという。
なんでも、その部屋がこの家の何処かにあって、『その部屋に入ると祟りに遭う』と言われていたらしい。
おかげで母親は、その部屋のことが幼い頃からすっかりトラウマになってしまって、
朝学校へ行くと、夕方になっても外で遊んで家に戻らなかったという。

 

その『入ってはいけない部屋』は曾爺さんの代からあったらしく、
曾爺さんの兄貴だが誰かがとにかく厳しい人で、
自分の子供を折檻するためによく、1メートル四方くらいの箱の中に蓋して閉じ込めて、漬物石を乗せていたらしい。
ところがそんなある日、何かの原因でその子供が箱の中で死亡し、夏に葬式が行なわれたという。

 

 

794 :その7:2006/08/07(月) 22:09:01 ID:4ovn3nYY0

この事件以降、家の中では、
お重箱や弁当箱、箱という箱の蓋が、すべていつの間にか外されたり、
鍵をかけてある蔵の漬物桶に何度石を置いても、いつの間にか漬物石がすべて軒下に運ばれるという、
不可解な現象が起きたらしい。
この怪奇現象の話は、俺も生前の祖父から何度か聞かされた記憶がある。

 

当時はお祓いなどもさんざんしたようで、その箱を供養のために四九日間、家に安置することになったという。
ところが、戦争で家の男衆が召集されてゆくと、
箱を気味悪がった家族らが、家の中の人目につかない場所に隠してしまった。
こうして、家の構造上あるはずのない小部屋が作られ、そこに収められたという話だ。

 

結局、部屋の場所だけは祖父祖母も死ぬまで喋らず、娘たちにも話さなかった。
だが俺は、屋根裏のあの紙が貼られてる壁板の周囲だけ、外からの陽射しが無かったのを見た。
つまり、あの張り紙の奥こそが『入ってはいけない部屋』であり、
(母親はそこまで言わなかったが、言いたくもなかったと思う)
何枚も重ねて貼られていたあの紙は、恐らく何重にもする必要があった御札の一種ではないかと思う。
よほど強力な怨念があったのかもしれない。

 

だが、恐怖体験はこれで終わりじゃなかった。
その後、掃除を切り上げて3人で家に帰ると、留守番していた中2の弟が、俺らを見るなりこう言った。
「その石どうしたの?」
肌が泡立った。
後で弟に聞いてみたが、俺と母親と父親、三人揃って大きな漬物石抱えて帰ってきたんだと。

 

 

795 :787:2006/08/07(月) 22:13:19 ID:4ovn3nYY0

以上ですが、それ以来、この話は家族の間で一切しなくなった。
触れてはならないものだと感じた。
もちろん、実家にはもう近づかないし、あの屋根裏部屋に何があるのかも考えたくない。
いまでもあの小さな部屋には、怨念が漂っていると思う。

 

 

797 :本当にあった怖い名無し:2006/08/07(月) 22:29:40 ID:yN5WgQ030

>>787
乙です~。
どうして話してはならない話を2chで紹介されたのか、心境が知りたいような。
あと、弟は現実とは違う映像を見たということですか。

 

 

800 :787:2006/08/07(月) 22:44:12 ID:4ovn3nYY0

>心境が知りたいような。
去年からちょうど1年くらいになるので、記憶辿って書き出しました。
怖い故に、他の人に聞いてもらったら楽になるかと思いました。
実際少し気が楽になったような気がします。

 

>あと、弟は現実とは違う映像を見たということですか。
そう。苦もなく大きな石を抱えていたので不思議だったらしいですが、家に上がった途端消えたらしいです。





オカルトランキング




壁や窓に巨大な顔が現れるのを目撃したことがあるだろうか。
こういった現象に遭遇する人には、ある共通点があるという。

それは、誰かに酷く恨まれているか、逆に誰かを恨んでいるかのどちらかなのだそうだ。

もし、不意に大きな顔を見てしまった場合は、生活を改めたほうがいいだろう。






オカルトランキング



789 :かなめさま 1/8:03/04/25 01:42

俺がむかし住んでいた場所はド田舎で、町という名前は付いていたが、山間の村落みたいなところだった。
家の裏手の方に山道があり、そこに『かなめさま』のお堂があった。
もともとは道祖神だったらしいが、隣町への道路が整備されてからその山道自体が使われなくなり、
通る人も絶えて寂れてしまった。
かわりにというか、いつ頃からか『かなめさま』に、
身を忍んで人に言えないような悩みを打ち明け、願をかける慣習ができた。
そんな成り立ちも今にして思うだけで、俺がガキの頃はとにかく『かなめさま』はタブーで、
昼間でもそのあたりは近寄りがたかった。
見ても見られてもいけない。牛の刻参りのようなものだ。

 

 

790 :かなめさま 2/8:03/04/25 01:43

俺が5,6歳の頃に化膿で膝が腫れて、かなり危なかった時、
祖母が『かなめさま』に行って、「かわりに病気を被ってくだされ」と願をかけたらしい。
おかげかすっかり膝は治ったが、あとでそのことを聞いてから、俺の中で『かなめさま』はますます恐ろしい存在になった。

 

中学に上がったばかりの時、夏祭りの盆踊りが終わったあと、悪友たちと肝試しをしようということになった。
祭りという晴れを経たせいか、みんな妙に躁状態で、普段なら絶対ありえないことを言い出した。
「二郎さんて青年団の人おるやろ」
一番年かさのAが言った。
「あの人が昔、かなめさまのお堂に入ったんやと。中にな、石ころがあったらしい」
俺は猛烈に嫌な予感がしたが、あっという間に『かなめさま』の中身拝見ツアーに決まってしまった。

 

 

791 :かなめさま 3/8:03/04/25 01:43

山道の入り口に陣取って、一人ずつお堂に行き、中を見てから戻ってくる。
それで最後に、見たものを一斉に言って確かめ合う、ということになった。
入り口は広いが、すぐに道は曲がり狭くなる。
両側からは木の黒い影が迫って、じっとりとした湿気を感じた。
俺は負けると思ったジャンケンで勝って、一番最後になった。
しかし、肝試しのセオリーではこれは失敗だった。

 

一人目の言い出しっぺでもあるAが帰って来るまで、思ったより時間がかかった。
何度か昼間に行ったことがあったが、こんなに遠かっただろうか。
「おい、どうだった」と聞いたが、Aは「へへへ」と変な笑いをして答えなかった。

 

二人目、三人目と終了して、四人目のKが青い顔をして戻ってきた。
「覚悟したほうがええぞ」とうわずった声でKが言うと、先の三人も意味ありげに頷いた。
残るは俺だけだったので、やつらは怖がらせる立場になったわけだ。
怖気づいているとツボにはまりそうだったので、俺は思いきって山道に飛び込んだ。

 

 

792 :かなめさま 4/8:03/04/25 01:46

夏のせいか下生えが生い茂り、所々足元がよく見えないという恐怖があった。
山に入ると、今更のように蝉の鳴き声に気が付いた。
何時くらいだったのだろうか。蝉がこんなに遅い時間まで鳴いているのは妙な気がした。
心臓がドキドキしてきた。小さなペンライトが一つあるきりで、あたりは完全な暗闇なのだ。

 

ひときわ蝉の声が大きくなり、少し広い所に出た。
そっと右手の方を照らすと、そこに『かなめさま』がいた。
『あった』と思わなかった自分が一瞬怖くなったが、もう中を見るだけなので、勇気を奮い起こしてお堂に近づいた。

 

人ひとりが入れるくらいの小さなお堂だった。
木製の観音開きの扉は、スクリュウ螺子で床にとめられていた。
「わざわざ締めやがって」と最後のKに悪態をつくと、何となく気が軽くなって、すんなり開け放つことができた。
中には噂通り、ひと抱えほどの石が一つあるだけだった。
鉢巻のようにしめ縄が巻かれている様子は、どことなくコミカルなものだったが、それを見た瞬間に息が止った。

 

 

793 :かなめさま 5/8:03/04/25 01:46

その石に異様な圧迫感を感じて、思わずむせてしまった。背筋を嫌なものが這いあがる感じ。
ゴホゴホと咳きをして俯く。
その時、信じられないものが見えた。
視界の左端に、白い服がすぅっと入ったのだ。
奥にのびる道のむこうから、誰かがやってこようとしていた。
頭がパニックになり、とにかく『あれ』に会ってはいけないと思って、
目の前に口を開けるお堂の中に、飛び込むように隠れた。
扉を内側から閉めると、中は真っ暗だった。
心臓がバクバクしている。
人影を見た瞬間に、無意識にペンライトを消していたのだ。
暗闇の恐怖よりも、光が外に漏れることの方が怖かった。
あれは誰だろう。
『かなめさま』に何の用だろう。
決まっている。
“病気を不幸を、恐怖を被ってくれ”
やめてくれ、と心の中で叫んだ。
中にいるのは俺なんだ。俺なんだ。
蝉の鳴き声が鼓膜を破りそうだ。
足音も何も聞こえない。
ただ気配だけが扉の前にやってきた。

 

 

794 :かなめさま 6/8:03/04/25 01:47

胸がむかついて吐きそうだった。
古びた木のお堂に、異様な匂いが充満しているようだった。饐えた匂いなんてもんじゃない。まがまがしい空気。
瘴気とはこういうものを言うのだと、ぼんやり思った。
俺はひたすら脱力して腰が抜けた。
『あれ』は行ってしまっただろうか。何も感じなくなった。
頭の芯のあたりが痺れていた。
石は?石はどこだろう。
手で探ればぶつかるだろうが、ふと奇妙な予感があった。
『かなめさま』はこの『家』の中では、石という形ではないのではないかと。
俺は咳きが喉の奥からせり上がって来るのを、ただただ止めようとしていた。

 

どれくらいたっただろうか。陶酔にも似た疲労が体を覆い始めた時、急にとんでもないことが起きた。
お堂の前に気配が近づき、扉を開けようとしていた。

 

 

795 :かなめさま 7/8:03/04/25 01:48

俺は心臓が止りそうになりながら、必死で内側から扉を引っ張った。
しかし狭いために中腰が精一杯で力が入らない。
気が狂いそうになった時、外から聞きなれた声がした。
「おい、Yか?Yやろ」
Aの声だった。
扉が開かれて、ペンライトの明かりが闇を切り裂いた。
友人たち四人が覗き込んでいた。
俺は嵐のようにやってきた安堵感で、口がきけなかった。
「おい、出ろや。いくぞ」
四人は青白い顔をして、急かすように俺を引っぱり出した。
そしてお堂の扉をバアンと閉めると、あとも見ずに早足でもと来た道を引き返しはじめた。
俺も置いて行かれまいと慌てて後を追った。
誰も無言だった。
俺が遅いので、心配して迎えに来てくれたのだろうか。
しかし、俺をバカにする軽口もなく入り口にたどり着くと、ろくに会話も交わさずに解散になった。
皆一様に硬い表情で、それが一層俺の不安感を煽った。
俺はあの白い人影がどこへ行ったのか気になったが、それを聞くことを拒む雰囲気だった。
『かなめさま』の山道を振り返ると、蝉の声が止んでいた。

 

 

796 :かなめさま 8/8:03/04/25 01:49

二十年も前の話だ。
俺は色々あってその町を飛び出してきて、もう帰るつもりもない。
しかし、あの夜のことは忘れられない。
結局Aたちとの間で、あの出来事は語らないという不文律が出来ていた。
それきり『かなめさま』の話もしなくなった。
しかし今振り返ると、それなりに思うところがある。
お堂の扉を開けたあの時、ペンライトもかざさずに、何故道の先の人影の白い服が見えたのだろうと。
道祖神は障(さえ)の神とも言い、道にあって道中の安全を司るとともに、人里への招かれざるものを遮る役目を負っていた。
しかし、あの町で本来疫病や鬼の侵入を防ぐ役割を持っていた『かなめさま』は、人間の一方的な怨念で穢れていたわけだ。
道祖神は病んでいたが、道は残っていた。
そして山道の入り口で待っていたAたちも、『あれ』を見たのではないだろうか。
盂蘭盆に、廃れた道を帰ってきた招かれざる者。
あの町には、それを止める神がいなかったのだ。

 





オカルトランキング

↑このページのトップヘ