【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

カテゴリ: もののけ



789 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2000/09/14(木) 10:45

私の同級生から聞いた話ですが・・・ 

高校3年の時、彼は吹奏楽部の部長さんでした。 
吹奏楽部は、放課後旧校舎の教室を全室借りて、楽器のパートごとに 
練習します。そして、下校時刻には部長が全教室の戸締りをするのが 
決まりでした。 
その日も、いつも通りに彼は教室を見回ります。 
部員のみんなはすでに部室(旧校舎の隣にあるプレハブ)に戻っているようで、 
旧校舎には人の気配がありません。 
彼は3階、2階と見回り、残すは1階の2教室のみ。 
そこで、彼の足は止まりました。 
彼から向かって、右側に教室があるのですが、扉は開いており、 
そこから黒くて丸いモノが落ちています。 
もう校舎は明かりが落とされていて、光源は校舎の隣にあるプレハブ(部室) 
の明かりだけでしたが、よく眼をこらしてみると 
それは人の頭に見えます。床に寝転んで、廊下に頭だけ出してる格好の 
ようでした。 
彼はてっきり部員の一人だと思い、 
「おい、早く教室に戻れよ!」と言いながら近づいたのですが、 
どうもおかしいなと思いました。 

どうも、その頭の大きさが異常に大きいのです。 
気のせいかと思ったのですが、普通の頭の2倍は優にありそうでした。 
3mぐらい近づいて見ると、それは彼から背中を向けて横たわって 
います。 
霊感のある彼は、「ヤバイ!」と思ったそうですが、その時はすでに 
遅し。 
逃げようと思った彼よりも、そいつがこちらに顔を向ける(寝返り?) 
方が早かったのです。 
彼は、「そいつと目がバッチリあった。後は部室に逃げ帰ったから わからない」と話をこう締めくくりました。 

私も怖い話は大好きで、いろいろ話を聞きますが一番この話が 
怖かったです。すごくリアリティーがあったというか・・・。 
私のヘタクソな文章ではあんまり怖くないかもしれませんが~ 




979 本当にあった怖い名無し sage New! 2013/02/02(土) 15:25:22.99 ID:P4JgGvg30

小学校4年生の夏休みのことで、今でもよく覚えてる。 
川と古墳の堀をつないでる細い用水路があって、そこで一人で鮒釣りをしてたんだ。 
3時頃から始めたんだけど、いつになくたくさん釣れるので面白くてやめられなくなった。 
だんだんあたりが薄暗くなってきて、日の長い時期なので7時近かったと思う。 
そろそろ帰らないと怒られるな、もう一匹だけ釣ったらやめようと思っていたら、 
ガサガサと藪を踏み分ける音がして、川原の丈の高い草の中を何かが近づいてくる音がする。 
人が通るような道はないので動物かと思ってちょっと身がまえたが、 
出てきたのは自分の父親より少し年上くらいのおじさんだった。 
おじさんは神主さんのに似た上下白の着物を着て、 
顔は大人なんだけど小学生の自分と同じくらいの背丈で、頭に黒くて長い帽子をかぶってる。 
それが烏帽子というものだとは後でわかった。 

はじめは怖いという感じはぜんぜんしなかった。 
おじさんはにこにこ微笑んでいてとても優しそうにみえたから。 
おじさんは体についた草の葉を払いながら「ぼうや釣れるかい?」と聞いてきたので、 
「はい、釣れます」と返事をすると「ちょっとお魚見せてくれるかい」と言いながら歩み寄って魚籠を引き上げ、 
「ほーう大漁だねえ。いくらかもらってもいいかな」 
そしてこちらの返事も待たずに魚籠の中から一番大きい鮒を二本指ではさんでつまみ上げ、 
「いただくよ」と両手で抱えて頭から囓り始めた。バリバリという骨の砕ける音が聞こえてくる。 
おじさんは「いいな、いいな、生臭いな」と歌うようにつぶやいて頭のなくなった鮒を草の上に捨てた。 
自分が呆然と見ていると「殺生だよ、殺生はいいな、いいな」と言いながら、 
魚籠の上にしゃがみ込んで、今度は両手をつっこんで2匹の鮒を取り出すと、 
こちらに背を向けるようにして、交互に頭を囓りだした。 
やっぱりバリバリゴリゴリと音をたてて頭だけ食べている。生臭い臭いが強くした。 

魚を捨てると立ち上がってこちらを振り向いた。 
にこにこした顔はそのままだが、額と両側の頬に鮒の頭が生えていた。 
鮒はまだ生きているようでぱくぱく口を開けてる。 
「ああーっ」と声を上げてしまった。ここから逃げなくちゃいけないと思ったが、体が動かない。 
おじさんは動物のような動きで一跳びで自分の側まで来て、「ぼうやももらっていいかな」と言って肩に手をかけてきた。 
思わず身をすくめると、同時におじさんのほうも弾かれたように跳び離れた。 
そしてこちらを見て不審そうに首を傾げ「・・・ぼうや、神徳があるねえ、どこかにお参りにいったかい?」 
そう言うおじさんの顔から目を離せない。 
すると急におじさんの顔が黒くなり、吠えるような大声で「どっかにお参りにいったかと聞いてるんだ」と叫んだ。 
気おされて「・・・この間お祭でおみこしを担ぎました」と、なんとか答えると、 
おじさんは元のにこにこ顔に戻って「そうかおみこしねえ、ふーん残念だなあ、じゃ20年後にまた来るよ」 
ゴーッと強い風が顔に当たって、目をつぶってもう一度開けるとおじさんの姿はなくなっていた。 

体が動くようになったので釣り道具をぜんぶ捨てて家に逃げ帰った。 
家族にこの話をしたけど、何を馬鹿なことをという反応だった。 
母親が変質者かもしれないと少し心配そうにしたくらい。 
翌日中学生の兄といっしょに昼前に堀にいってみたら、釣り竿なんかは草の上に投げ捨てられたままになっていた。 
ただ魚籠に近づくとひどい臭いがして、中はどろどろになってあたりの水面に油と魚の鱗が浮いていた。 
その後はその古墳の堀には近づいていないし、特に奇妙な出来事も起きていない。 
ただもうすぐあれから20年になるんだ。





709 :本当にあった怖い名無し:2012/08/01(水) 20:55:57.55 ID:cPYLNSy20
けっこう前の話。

沢を釣り上がってると、上流からかすかな腐臭が。
コレはなんか死んでんなと思いながら遡上すると、案の定、淀みに浮くイノシシがあって酷く臭い。
死体の崩れに違和感を感じながらそれを通り過ぎたんだけど、後ろから名前を呼ばれたんだよ。
「何?」と何気なく返事をしてしまい、しまった!と、もの凄い悪寒がしたんだが、直後に足首になにかが絡みついた。

710 :本当にあった怖い名無し:2012/08/01(水) 21:00:01.22 ID:cPYLNSy20
もうガックガクですよw
多分酷い顔だったと思うんだけど、なるべく後ろを見ないようにして絡みついたのを振り切って、なんとか帰ったのね。

もう慌てて車飛ばして家に帰ったあと、足首を見たのよ。
左足になんか縄みたいもので強く締め付けたような跡がある。
しばらくガクブルで、その日は眠れない夜を過ごしたけど特に何にもなかった。




711 :本当にあった怖い名無し:2012/08/01(水) 21:01:51.12 ID:cPYLNSy20
ところがこの跡、なんか治らないの。
で、一週間過ぎたころ、異変が起きた。
家を出ようとしたとき、また名前を呼ばれたんだよ。
「なにー?」と返事をして鳥肌が立った。



712 :本当にあった怖い名無し:2012/08/01(水) 21:02:25.99 ID:cPYLNSy20
これはいかん。と、ダメもとでじいちゃんに相談してみたの。
そしたら、じいちゃんは船でしかいけないxx島に渡って、縁が切れるまでそこに居ろって言うのよ。
なんでも、物の怪のたぐいは海を渡れないとか。

まあそれで、
渡ってしばらくは腐臭とか、黒い影が「(僕の名前)が居ない…」と言いながら探し回ってる夢とかに悩まされましたが、足の傷跡?が消えたらそれも無くなりました。
よかったよかったという怖い話ですた。


713 :本当にあった怖い名無し:2012/08/01(水) 21:04:50.91 ID:cPYLNSy20
島は無人島じゃなくちゃんと生活できる島です。
じいちゃんの従兄弟殿がクルーザー持ってて、しばらく海釣り三昧でした。








327 :可愛い奥様:2010/10/22(金) 15:13:22 ID:eFHhk4vK0

小学校の高学年の頃、夜中に目が覚めて眠れなくなったので、
ベランダから外を眺めてたら、家の前の長い坂道を登っていく人がいた。
左右の家に1軒1軒、入ってはすぐ出てくる。
しばらく見ていて気付いたのが、どう見ても身長が子供サイズなこと。
だけど、見た目は子供ではない。ただ異様に小さな人間(大人)って感じ。
そして左右の家は門扉があるのに、それを開けずに出入りしていること。すうっと通り抜けて、また出てくる。
なんだあれ…と冷や汗かきながら見ていたけど、ヤツはそれをくり返しながら坂の上まで行って、消えてしまった。

今思うと、去っていく背中をずっと見ていた事になるのがラッキーだった。
こっちに向かって来てなくて良かった。

 


 

366 :327:2010/10/23(土) 13:17:52 ID:SVkOo+rZ0

去っていくはりきりボーイを見たものです。
書き忘れたことを1つ。
その小さな大人は、かなりの大股でザッザッと歩いていました。
早朝に良くいる、熟練したウォーキングおやじみたいな、相当の早足。
なのに、進む速度は妙にゆっくりで、見た目と移動距離がちぐはぐ。
宙に浮いているような、そこだけ別次元のような、なんだか奇妙な眺めでした。
そのことも「あれは人間じゃない」と確信する一因でした。








337: 本当にあった怖い名無し:2011/11/04(金) 21:35:23.99 ID:WUfyuYpu0
蟹 1/3
一年くらい前の話

自分が仕事している地域はこの時期、夜中に霧が出ることが多い。
田舎で道も暗いので、霧が出ている時は視界が悪くて車の運転が怖いくらいなんだ。

その日は深夜2時頃に仕事が終わって家に帰ろうと車に乗って会社を出た。
やっぱり霧が凄くて前が見えないのでゆっくり走ってたんだが、
五分くらい走ったとこで会社に忘れ物をした事に気付いて戻ることにした。

ちょうどUターン出来るスペースまで走ったら、轢かれたタヌキの死体があった。
この辺りはタヌキや野良猫が多く、車に轢かれてしまうのも
珍しくはないんで、その時は気にも留めなかった。
その道で轢かれた動物を見ることも多かったし。

338: 本当にあった怖い名無し:2011/11/04(金) 21:36:49.44 ID:WUfyuYpu0
2/3
会社に戻り忘れ物を取るとさっきと同じ道を走った。
さっきのUターンした辺りで携帯に着信があったので、車を寄せて止めて電話に出る。
大した用じゃ無かったので、また車を出そうとしたら
ライトが照らすぎりぎりくらいの位置にさっきのタヌキの死体があった。

そして、その数メートル横の田んぼと道路の間で何か大きい物が動いている・・・

霧でよく見えないが、それは大人二人がしゃがんだくらいの
大きさでギクシャクと奇妙な動きで田んぼから道路に上がろうとしているように見えた。
ライトの明かりにそれが近づくにつれて、はっきり見え始めたそれを自分は蟹だと思った。

そんな大きい蟹が居るはず無いと分かってるんだけど、横に広い胴体?に上を向いた
楕円形の突起が二つ、横に付いた脚を動かして動いてるのが分かったから。

怖いと言うか不思議な感じでじっと見ていると、
急にそいつが、ざざざざざと言うような感じで素早く動いた。
そして、凄い速さでタヌキの死体を掴んで車の前を横切ると霧の中に消えてしまった。

339: 本当にあった怖い名無し:2011/11/04(金) 21:38:08.49 ID:WUfyuYpu0
3/3
それは蟹じゃなかったなかったんだよね。

坊主頭で異常に白い裸の人。

体の右半分と左半分がくっついた二人で一体になってる奇形のようなやつ。
蟹の目玉のように見えた楕円形の突起は二つの頭だった。
それが蟹のように四つん這いで横に動いてた。

それから、霧の出てる日はその道を避けてる。

ちょっと思ったのは、その道でよく動物が轢かれてるのはあいつのせいなんじゃないかって。
数年前に高校生が飛び出して車に轢かれた事故も、
もしかしたらあの蟹人間?に追いかけられて・・・とかだったら怖いなと。

350: 本当にあった怖い名無し:2011/11/05(土) 01:24:28.64 ID:dih6XPmJ0
>>339
おもしろかった
場所をもう少し詳しく

362: 本当にあった怖い名無し:2011/11/05(土) 05:12:25.56 ID:kF4rUs2IO
>>350
ありがとう。
東北の田舎だよ。
震災の被害ほとんど無かった県。










360 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/02/02 22:35
遅レスだけど、自分も『ヨウコウ』と同じような体験をした事がある。
その時は、じいさまの子供への戒めだと思っていたけれど、
『ヨウコウ』を読んで、もしかしたら自分もそうだったのかと思うと、(((((((;゚Д゚))))))


361 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/02/02 22:54
詳細キボンヌ


376 :360:04/02/03 22:37
>>361
私が小さい頃の話です。

ある晴れた日。
じいさまは私を連れて、裏山へ山菜取りに行きました。
鋪装された道が終わり、もう少し奥へ入ったところに、ひょろっとした杉の木が道の脇に生えています。
じいさまはその杉の木の根元に、コップに入った酒を置きました。
その杉の木も、ちょうどいい具合に根元がコップが置けるよう窪んでいました。
そして酒を置いて、じいさまは私にこう言いました。
「山では喋ってはいけない。喋るとバケモノがきて、お前を喰ってしまうぞ」
じいさまが恐い顔で言うので、私は言う事を聞いて、黙々と山菜取りをしていました。

しかし子供のこと、時間が経つにつれ、山菜とりに飽きてきた私は、小川のようなところでイモリを見つけました。
そして、すっかり戒めのことを忘れていたのです。
「じいちゃん。こんなところにイモリがいる」
私がそう言った瞬間、まるで時間が止まったかのようでした。
辺に音が全く無くなってしまったのです。
風の音、鳥の声、何も聞こえません。
私は訳も分からず、立ちつくしていました。

一拍おいて、何が起こったのか察したじいさまは、
物凄い勢いで私を小脇に抱えると、ふもとを目指して走り出しました。
走り出して間もなく音が戻ってきました。
戻ってきたと言うよりも、追ってきた、と言ったほうが正しいかも知れません。
ザワザワザワザワザワザワ。


378 :360:04/02/03 23:02
薮を渡る風の音を、何十倍にも大きくしたような音でした。
それがどんどん近付いてくるのです。
音の正体が知りたかった私は、じいさまの腕にしがみつき、無理矢理首をねじって後ろを振り返りました。
最初、道が消えているように見えました。
薮が押し寄せてきている?
違うのです。
薮のように見える、『なにか大きなけむくじゃらのもの』が、押し寄せているのです。
私は無闇に恐くなり泣き出してしまいました。
じいさまは何も言わず走り続けます。
ザワザワザワザワザワザワ。

私達がその何ものかに追い付かれようという時、急に視界が開け、青空が見えました。
私の記憶はそこで終わっています。

気がつくと私は家にいました。
じいさまもいましたが、私はなんとなくその事を口にしてはいけないような気がして、二十数年経ってしまいました。
しかし『ヨウコウ』と違い、うちのじいさまはそれから間もなく死ぬなどということもなく、
そんな事があったにも拘らず、また山へ入り、山菜取りをしていました。(勿論、コップ酒を持って)
私はこの日を境に、何故か毛虫が異常に嫌いになり、山へ入る事をしなくなりました。










63 :1/4:2008/11/21(金) 21:56:20 ID:HYBm5ZVT0
田舎の話をした14-16です。
と、言うかミシンの話って切ないのか? 切ないのか?
俺にとっては未だに不気味怖い話なんだが……じゃあ、もうひとつ与太話をしよう
>>25 でもちょこっと言った『座敷に出るモン』の話をば……やっぱり長文でスマン

母方の田舎に、俺と兄が『大婆ちゃんの家』と呼んでいる家があった。
その家は、一言で言うとその村のまとめ役みたいなもんで、なかなか大きな造りだった。
まとめ役とは言っても特にすることはなく、精々、秋の祭りの時期になると、その大きな家の座敷や
広い庭を飲み食いの場として提供するくらいのものだ。昔は色々としていたらしいが。

くだんの大婆ちゃんも、俺と兄を実の孫のように可愛がってくれていて、俺も、物心がついた時には
既にそこを『大婆ちゃんの家』と認識するくらいには懐いていて、婆ちゃんの家に泊まった次の日は
必ず大婆ちゃんの家に行くのが恒例だった。

家に着けば大婆ちゃんが用意してくれた、氷たっぷりの麦茶を飲みながら先ずは一服。
それが終われば、お約束の『家中探検』へと移行する。
流石に、どんちゃん騒ぎの会場になる家だけあって、かなり大きい。元の家そのものが大きく広いのは
言うに及ばず、二階のスペースも増築部分と、元からあった部分の二箇所。(ただし旧家部分の二階には上がってはいけない)。ちょっとした畑を兼ねた庭にも古い土蔵があって、婆ちゃんの家よりも探検のし甲斐がある。

特に俺と兄のお気に入りは旧家部分の大座敷だった。田舎の家によくある、広い座敷をふすまで
田の字に区切ってあるもので、ここで鬼ごっこをするのが大好きだった。
ふすまを開けては閉めてを繰り返し、田の字型の座敷をぐるぐると回るという単純なものだが、
俺たち兄弟はこれが大好きだった。その日も兄が鬼となり、この鬼ごっこをしていたわけだが――

俺がその部屋に入ると、次の部屋に続くふすまがすっと閉じた所だった。
その光景を見た俺は「ああ、兄がふすまの向こうで待ち伏せをしてるんだな」と即座に理解し
逆回りにシフトしようと、その場で振り返ったのだが、

「……あれ、兄ちゃん?」
そこには今まさに、ふすまを開いて俺を捕まえようとしていた兄の姿があった。
「何やお前、逃げんのか?」
ぽかんとしている俺の姿に面食らったのだろう、兄も俺を捕まえようとせず小首をかしげている。
「兄ちゃん、今、こっちの部屋に居なかった?」

次の部屋に続くふすまを指差すと、兄は首を横に振った。最初は兄が冗談でも言っているのかと思ったが
そもそも俺は襖が閉まるのを確認した殆ど直後に後を振り返って、そこに兄を見つけているのだから
その可能性はないだろうと思った。
じゃあ、あのふすまを閉めたのは誰なのだろうと思っていると、

「とっ とっ とっ」
誰かが次の部屋の畳の上を歩く音がして
「するするする すたん」
ふすまを開け、閉めている。俺と兄は思わず顔を見合わせる。すると、その何かはまた
「とっ とっ とっ」
と、畳を鳴らし、
「する する する すたん」
と、気づけば俺たちの居る部屋の隣まで来ていた。

隣の部屋に、誰かが居るのは何となく分かった。気配らしき物がする。だが、誰が居ると言うのだろう。
大婆ちゃんの家には元々、俺や兄くらいの子供は一人もいない。また大人連中も、仕事やらなにやらで
出かけている。ならば、大婆ちゃんだろうか? もしそうだとしても、何をしたいのか。
そう思っていると、また
「とっとっとっとっと……」と、足音が近づいてきてふすまの向こうでぴたりと止まった。
そして、

「たん たん たん」
とふすまが揺れた。両の手のひらを打ち付けているような、そんな音だった。
「たん たん たん」
少し間をおいて、またふすまが揺れた。俺と兄はどうして良いのか分からず、部屋の真ん中で呆然としていた。
すると、

「たん たん たん たん たん たん たん……!」
今度はふすまが絶え間なく揺れ始めた。心持、叩く力が強くなっているような気がする。
「兄ちゃん、どうしよう?」俺が、しどろもどろに尋ねると、兄はもう片方の部屋に繋がるふすまを振り返り
「あ……あかん」と呟く。何かあったのかと振り返ってみると、何という事はない、背後のふすまもいつの間にかガタガタと揺れていたのだ。
残る二方向は床の間と壁で逃げ道もなく、俺と兄はどうすることも出来ず、身を寄せ合ってガクガク震えていた。

だけどその後、時間と共に音は段々と弱くなり、気づいたときにはすっかり止んでいた。
俺と兄は大婆ちゃんの所に大急ぎで戻るると、座敷であったことを全て話した。
すると大婆ちゃんは「それはまあ、○くんらが騒いでたから、一緒になって遊びたかったんと違うかねえ?」
等と言う。俺は「大婆ちゃん、それってあれか? 座敷童とかいうのか?」と、聞くと、大婆ちゃんは少し考えた後
「……まあ、似たようなもんやろうねえ」と言った。
当時、既に水木しげる御大の妖怪本にどっぷりと浸かっていた俺は、その言葉を聴いて幾分か心が和らいだものだった。
大丈夫、座敷童なら怖くない、と――

しかし、付け加えるように、
「でも、余り関わったらあかんよ……気に入られたら、連れて行かれるからの」
なんていう事を淡々と言う物だから、不意を突かれるように背筋がぞくりと寒くなったのを、
今でも鮮明に覚えている。








73 本当にあった怖い名無し 2006/06/28(水) 20:30:46 ID:7P3PKXdG0
初めまして。私は最近パソコンを購入してネットサーフィンをしだしました女です。
色々と巡って2ちゃんねるのオカルト板に辿り着きました。
私の身に起こった今でも良く分からない謎だった話を書き込みます。

あれはもう4年くらい前です。
当時私は中学2年生で親からは「勉強しなさい!」とか「○○ちゃんとはもう遊ぶな」など
鬱になりそうな事ばかりが続いていました。
そのノイローゼからか体調を崩してしまい、親が申し込んでくれた塾の夏期講習も行けず
田舎の叔母さんの家に数日だけ預かってもらう事になったんです。
 
その叔母さんの家は築何十年?か何百年?かは忘れましたが
かなり古く、日が落ちた頃に到着した私には「古臭くて怖いな・・」と言う
イメージが強かったです。
それでも勉強や日常から嫌気がさしていた私にとってこの数日は
楽しい気分転換になるはずでした。

元々体は丈夫だった私は早速次の日のお昼から色々見て回る事にしました。
その叔母の家の裏手には大きな林があって昼間でも薄暗くジメジメとした雰囲気でした。
流石にその林には入る気にはならず、近所の田んぼや畑。駄菓子屋などぶらぶらして
疲れたら叔母の家の居間でゴロゴロ。すごく楽しくてこのままずっと居たいなぁと
思っていました。

私の叔母は凄く物静かな人で叔父と離婚して以来一人で広いこの
一軒家に住んでいたようで私が来た事を物凄く喜んでくれました。
叔母は私の事を知ってたんですが私は覚えてなかったのですが・・・。
私は久々に勉強から開放された開放感と嬉しさで夕食の時一人でずっと喋っていたと思います。
私はふと聞きました。
「裏の林は叔母さんの土地なんですか?」
すると叔母は一瞬黙りましたが
「そうよー。でも長い事人の手が入って無いから入っちゃだめよ?」と少し笑顔で答えました。
そんなこんなで滞在もあと一日と言う時に私の忘れられない事がおきました。
 
私の泊まっていた部屋は林側に面していていろいろ野生動物の声が
聞こえていたのですが、その夜私は物凄く気になる音を聞いたのです。

「ぐちゃ・・・ぬちゃ・・・ぐちゃ・・」

なんだかぬかるみを歩くような、ハンバーグを作るときのような音でした。その音が徐々に大きくなるのです。
私の泊まっていた部屋は窓が無かったので外の様子は中からは分かりません。
時計を見るともう12時。叔母は10時には寝る人だったので叔母ではないし
裏の林は叔母の土地、他人が入るわけはない。それから5分~15分くらいその音は鳴っていました。

次の朝やけに早く目が覚めた私は昨日の音はなんだったのか物凄く気になり目覚ましついでに裏の林に行って見ることにしました。
東側のフェンスを開け家の裏手に入る。中は一層と薄暗くジメジメしてて朝というより夕方って感じでした。
そして私の泊まってた2階の部屋の外壁付近を見ると何かが付いていたのです。
赤黒い、ぐちゃっとした。遠くからでも生臭い匂いの物が。

私は気持ち悪くなり林を出ようとした瞬間視線を感じ振り向きました。
そこには妙に頭がでかく赤い顔をした猿のような生き物がいたんです。
そしてこっちを睨んでいました。今にもこっちへ来そうな顔で。
私は慌てて走って逃げました。
あまり寝てなく頭もボーっとした状態だったから見間違いかもしれません。
でも確かに私は見ました。
 
私は叔母にこの話をしました。叔母は何も教えてくれませんでした。
ただ黙って「見間違いだから忘れなさい」とだけ。
私の母に聞いてもそんな物は見たことが無い、見間違い、そう言われました。
でも今でもあのグチャ・・・グチュ・・・という音が時々聞こえる気がして怖いです。

長々とすいませんでした
誰か似たような物を見た人、いらっしゃいませんか?
あれがなんだったのか答えが欲しいです。怯えるのは辛いです








622: 2015/02/22(日) 00:34:41.44 ID:XbEo3XYl0.net
休日の日曜、のんびりくつろいでいたら4歳息子と3歳娘が、
「トトロいたー!」
と大興で部屋に飛び込んできて、こっちへこいと手を引っ張る。
確かに我が家は山間地。
トトロが出てきてもおかしくない環境だし、息子も娘もトトロが大好きだ。
「はいはいw」
なんて適当な返事をしながらついていくと…
なんか変な生き物がいた。
水木しげるの妖怪画集みたいなのでみた「けうけげん?」だっけ?
なんかそんなの。
大きさは30センチくらいで全身毛むくじゃらで二本足で立っている。。
茫然としていると、子供たちが
「ね、いたでしょ!」
と得意げに笑う。
「あれはトトロじゃない!」
と子供たちに叫ぶと
「トトロだよ!あんまり可愛くないけど実際そんなもんだよ!」
と、息子からなんとも生意気な返事が。
件の生き物はそのまま雑木林に走り去っていった。
未知との遭遇ではあったが、父としては息子の妙な現実視した発言が衝撃だった。

SekienKeukegen



623: 2015/02/22(日) 01:52:51.88 ID:7mI0lY/s0.net
>>622
妖怪はスレチ?かな
ムックに似てるw
妖怪ウォッチのはニ本足じゃないね

625: 2015/02/22(日) 08:36:57.26 ID:I6BV+GZ/0.net
スティンキーかな?

626: 2015/02/22(日) 09:36:47.45 ID:rGuQoJ8j0.net
うん。スティンキーだと思う

631: 2015/02/22(日) 14:27:33.28 ID:1xmcaBlb0.net
トトロというよりススワタリっぽいな








449 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/05/04(金) 07:54:47 ID:zYtBtJoG0
「夜道に気をつけろよ。首の無い猿が出るかもしれないから」
学生時代のサークル内で出来た嘘話。
帰りが遅くなったときに言う決り文句のいわゆる冗談で、何代も前の先輩から伝わっていた。
「首の無い猿」っていうのが絶妙な怪談ぽい響きなのか、知らない新人は大抵「何ですかそれ!」と食いついてくるのが面白かった。
ある日の夜遅い帰り道。サークルの友人が別れ際にお決まりの猿の首の冗談。
「怖え~気を付けるよ」と笑って分かれた。
自宅アパートに到着してカギを開けようとしていると、何か気配を感じた。
小さな影が近づいてくる・・犬?
街灯の明りの下入ってきたのは紛れも無く首の無い猿!
ひょこ・・ひょこ・・と手を広げた50センチくらいの小さな首の無い猿。
全身に寒気が走り猛烈な吐き気が。ああこれが本当の恐怖ってやつか。と妙に醒めた自分が居たのを覚えている。
猿はそのまま暗がりへひょこひょこ消えていった。

いったいあれは何だったのか。「首の無い猿」は全くの嘘話のはず。
ヒトラーの宣伝相ゲッペルズは「嘘も100回言えば本当になる」なんて言っていたそうだ。
何百回何千回重ねられた嘘が力を持って現実になったのかもしれない。
忘れの出来ない不思議で恐ろしい体験でした。





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