【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: お地蔵様系




678 :本当にあった怖い名無し:2023/11/22(水) 18:52:29.82 ID:8C8DDOWI0
ある寺に男が物見がてら参りに行ったときのこと
境内までの階段をあがり、靴紐を結ぼうとそばの地蔵の頭に手をついた。すると地蔵がぐらりとゆれた。中からカランと音がする
不思議に思いゆすってみるとカランカラン、中に何か入っているようである
住職にその地蔵について尋ねると、入っているのは幼子の骨だという。
幼くして死んだ我が子に世間を見せてやりたかったと悲しむ母が持ってきた。
当時の住職は中を空洞にした地蔵に骨をいれて背負わせた
音が止んだら返すように告げ送り出したがとうとうその母が帰ってくることはなかった
しかれども地蔵はひとりでかえって来た。以来ずっとここにおいてある。
そしておかしなことを言う。今しがた出かけましたがね。
男が地蔵のあった方を振り向くと地蔵はない。ただ遠ざかるカランカランという響きのみ
大方あなたに触れ、人の温もりが恋しくなったのでしょう、もう帰ってこないかもしれません。
男は最後に尋ねた。そういう地蔵は他にもあるのか。
住職は笑って答えなかった。








215 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/21 14:11
私の母の通っていた中学校の近くには、『首狩地蔵』とも呼ばれるお地蔵様が あるそうです。
そのお地蔵様は藪の奥まった所にあって、近づくと祟りが あると言われているそうです。
実際、お地蔵様の周りを掃除してあげるために近づいた人たちが、何人か近づいた途端に亡くなった為、
祖母がまだ若かった頃に近所のお寺の お坊さんが、供養しようと自分のお寺の境内にお地蔵様を運んだ そうなんですが、
そのお坊さんもすぐに熱病で亡くなってしまい、以来お地蔵様は元の場所に戻され誰も近づかなくなったそうです。
今では誰も近づかないため、お地蔵様のある藪は荒れ放題、どこにあるかは母も正確には知らないといってました。
もちろん祖母の世代はどこにあるかは知っているとの事ですが、私は怖くて場所を聞くことさえ出来ません。

そのお地蔵様が何故『首狩地蔵』と呼ばれているかというと、
お地蔵様の首から上は、何故か刀で切られたかのように無くなっているそうなんです。
袈裟懸けで切られたかのようなので、『袈裟懸け地蔵』とも呼ばれていると…
そのことが祟りに何か関係あるのかもしれません。

私の母の実家は静岡県西部の農家の多い田舎にあります…
問題のお地蔵様は桜並木の近くの藪の中にあるそうです。
静岡県西部をお訪ねの方は、桜並木の近くの藪にはむやみに入らないほうがいいかもしれません。
…首の無いお地蔵様を発見してしまったら、あなたの身にも何か起こるかもしれませんから。








「なあ、お前ら『首あり地蔵』って知ってるか?」

数年前の話になる。僕らは当時大学三年生だった。
季節は夏。大学の食堂で三人、昼飯を食べていた時だ。

怪談好きなKが雑談の、ふとした合間に話しだしたのが、そもそもの始まりだった。

「首あり地蔵ってお前、そりゃ普通のお地蔵様だろ」

僕の隣に座って味噌汁をのんでいたSが馬鹿にしたように言う。KとSと僕。

Kはカレーの大盛りでSはシャケ定食で僕は醤油ラーメン。いつものメニュー、いつものメンバーだった。
でも確かに。『首なし地蔵』だったならば、はっきりとは思い出せないが、何かの怪談話で聞いたことがあるかもしれない。
話のネタにもなるだろう。しかし、Kは『首あり地蔵』と言ったのだ。
Sの言う通り、それは首のある普通のお地蔵様だ。

「ちげぇんだよ。あのな、その地蔵の周りにはもう五体地蔵があってな。『首あり地蔵』の一体以外は全部頭がねえんだってよ」

なるほど。だから『首あり地蔵』か。僕はその様子を想像してみた。
六体の地蔵の内、一体だけにしか首が無い。

「ねえ、何でそうなってんの?」

「それがな、その一体だけ首のある地蔵が、他の地蔵の首をチョンパしたっつう話なんだよ。これが」
そう言ってKは舌を出し、スプーンで自分の首を掻っ切る仕草をした。

「でも、そんなことして、地蔵に何の得があるんだよ」

「さあ?知らねえよ。お供えモン独り占めしたかったとかじゃね?」
Kがそう答えると、Sが、ごほっごほっ、と咳をした。それから
ポケットティッシュを取り出し口元を拭うと、

「……馬鹿野郎。喉につかえたじゃねーか」

「何だよ、俺のせいかよ」
不満げなKに、お前のせいだよ、とSが言う。
僕はというと、その地蔵に少し興味を抱き始めていた。

「で、Kさあ。その首あり地蔵については、他になんかないの?」

「ああ、あるぞ。なんてったって、『首あり地蔵』は人を襲う」
その瞬間、再びSが咳き込んだ。

「夜な夜な動き出してさ、人の首を刈り取って来るらしいぜ?『要らん首無いか……要らん首無いか』ってぶつぶつ言いながら。寺の回りを徘徊してんだとよ」

「……もうやめてくれ、今の俺は呼吸困難だ」
Sは、咳き込んだせいか涙目になっていた。

「何だよS。ロマンがねーな。俺の話が信じられねーのかよ」

「何がロマンだボケ。K、お前、すぐにでもその地蔵に謝ってこい」

「それだって!」
と、Kが大声を出したので、僕は驚いた拍子にむせたら、ラーメンの切れ端が鼻から出てきた。
久しぶりだこんなこと。

「今日の夜、行こうぜ?確かめるんだよ、俺たちで。噂が嘘なら何ぼでも謝ってやるからよ」
Kが言う。
Sは呆れたように天井を見上げた。
また始まった、と思ってるんだろう。


Kは、そういうスポットに行くことを好む、所謂肝試し好きなのだ。
今までだって、Kが発案し、僕が賛成し、Sが引っ張られる形でそういういわく付きの場所に足を運んだことが何度もある。
「んじゃあ、今日の夜は首あり地蔵で肝試しってことで、決まりな」
Kが強引に話を進める。Sが救いを求めるように僕の方を見た。
僕はラーメンをすすりながらSに向けてニンマリ笑って見せる。
Sは半笑いのまま力なく項垂れ、黙って首を横に振った。

「……というか、その地蔵近くにあるのかよ」

「おう。○○寺ってとこ」

その名前を聞いた時、うなだれていたSの首が少し上がり、眉毛がピクリと動いた。
そうしてから、隣に居た僕くらいにしか聞こえない程の声で、

「そうか。○○寺か……」
と呟いた。

僕は一体何だろうと思ったのだが、あいにくその時は口の中一杯にラーメンが詰まっていたので、それを聞くことは出来なかった。
その後は聞くタイミングを掴めぬまま、あれよあれよと言う間に具体的な集合場所と時間が決定した。
こういうときのKの手際の良さはすさまじいものがある。但し、普段はまるで発揮されないのが痛いところだ。
こうして、僕らはその日、○○寺の首あり地蔵の元へと、足を運ぶことになったのだ。
夜中、僕らはそれぞれ個別に、○○寺がある山のふもとで集合ということになっていた。
○○寺は、僕ら住む街を一望できる小高い山のてっぺんに、展望台と隣接する形で建っている。
寺までは、数百段の石段が続いており、僕は知らなかったのだが、目的の地蔵はその道中にあるそうだ。
集合時間は十一時。時間を守って来たのは僕だけだった。

十五分待って、バイトで送れたというKと、寝坊したというSがほぼ同時にやって来た。
熱帯夜だと言う蒸し暑い夏の夜。僕らは三人は懐中電灯を片手に汗だくになりながら、地蔵があるという場所まで。
特に僕は、日ごろの運動不足がたたってか、前を行く二人を追いかける形で、ひーこらひーこら言いながら石段を上っていた。
山の中腹を少し過ぎた頃だっただろうか。

「おーい、早く来いよ。あったぞー」
というKの声が、大分上から響いてきた。

僕が二人に追いつくと、そこは石段の脇が休憩のためのちょっとした広場になっており、地蔵は、その広場の端に六体、横一列に並んでいた。
僕は乱れた息を整えてから、地蔵をライトで照らす。
確かに、僕の腰よりちょっと背の低い地蔵たちは、右から二番目の一体を除いて、残りは全部首が無い。
これで、一つはっきりしたな。少なくとも、この地蔵は夜な夜な徘徊はしていない」
SがKに向けて、からかい半分の口調で言う。

「ごめーんちゃい!」
「くたばれ」

漫才コンビは今日も冴えている。

「っていうか何だ何だー。つまんねーな。夜は地蔵さん、鎌でも持ってんのかと思って期待してたのによー」

そりゃどこの死神だ。と思わず僕も突っ込みそうになった。

「でもよ、ホントに他の地蔵は首がねーんだな」

「何、K。お前ここ来たこと無かったの?」

今日の話しぶりからして、僕はKがここに何度も来たことがあるものだと思っていた。

「いんや。噂で聞いてただけ、面白そーだからさ。見に来てーなーとは思ってたけどよ。ちょっと拍子抜けだなー」

「……この地蔵はな。正式には、『撫で地蔵』っつうんだよ」

ふと、Sが、呟くように言った。

「なんだよ。お前この地蔵に詳しいの?」

「ん、ちょっとな。見ろ、この地蔵、頭テカってるだろ」

Sが懐中電灯の光で地蔵の頭を照らす。そう言われれば、この地蔵の古ぼけた身体に対して、頭だけは比較的小奇麗だった。

「触ってみりゃもっと良く分かるんだけどな。元々願掛けしながら撫でるとその願いが叶うって言われの地蔵だから、撫でられすぎて、そうなったんだ」

そうなのかと思った僕は、そっと、首あり地蔵のつるつる頭を撫でてみた。
何だかボーリングの玉を撫でている感じだ。撫で心地は中々いい。

「今でも、知ってる人は知ってるんだけどな。昔はもっと有名だったらしいな。○○寺の撫で地蔵って言えばな。けど、そのせいなんだよ」

Kも僕もSの話を黙って聞いていた。
何だか、昔話を語る様な話しぶりは、普段のSとは少しだけ違っている様な気がしたのだ。

「三十年くらい前の話らしい。六体全部の首だけが盗まれるって事件があった。犯人は分かってない。綺麗に首だけ取られてたんだってよ。ただの愉快犯か、それとも、撫で地蔵のご利益を独占したい輩でもいたんだろうな」

「……おいおいおい、ちょっと待てよ。じゃあ、この首は何なんだ」

Kが言う。それは僕も思った。当然の疑問だ。

「職人に頼んで、地蔵の首だけすげ替えたんだとよ」

僕は改めて地蔵を見てみた。
言われてみれば、首の辺りに多少のヒビがある様にも見える。
頭だけ小奇麗なのも、人々に撫でられるだけが理由じゃないということか。

「でも、修復したっていっても首の部分はやっぱり弱くなってたんだろうな。それ以降も、皆に撫でられ続けた地蔵の首は、一体ずつ取れていったんだ。二度目は寺の方も直す気が起きなかった。
……それにしても、まさに身を呈して民衆を救うか、地蔵の本懐だな」

そこまで聞いて、僕は少し不思議に思った。
Sのこの地蔵に関する知識に対してだ。
予め予習してきたにしても、知り過ぎてはいないだろうか。隣の鈍いKだって、そう思ってたに違いない。
そんな僕らの疑問を察したらしく。Sは若干バツが悪そうに頭を掻いた。

「俺が小さい頃はな、まだ二体は残ってたんだよ。首」
Sは言った。

「実はな。五体目の首もいだのって、俺なんだ」

意外な展開と言えばそうだったかもしれない。
でも、Sの語り口からはそんなに罪の告白だとか、そう言った重々しいものは感じられず、ただ単に、昔の失敗談を語っている様な、そんな口調だった。

「昔、家族とこの寺に来た時にな、地蔵の頭撫でたんだよ。願いながら撫でるとその願いが叶うっていう地蔵だろ?俺はひねくれたガキだったから、撫でながら言ったんだ」

「何て言ったんだ?」

Kが訊くと、Sは肩を竦めて、

「もげろ」

「……は?」

「『もげろ!』って叫んだんだ。撫でながら。そしたら、もげた。本当に」

Sの話によると、ごり、と音がして、手前の、Sの方に地蔵の首が落ちてきたのだそうだ。
その時はまるで地蔵が頷いた様に見えた。とSは言った。

「まあ、たまたま俺が撫でた時と、限界が重なっただけだろうけど。それでもあの時は本気で驚いた。これがご利益か、とか思ったよ。そのあと、上の寺から坊さんが来てさ。すげえ怒られたな」

言いながら、Sは地蔵の前にしゃがみこみ、その頭に手を置いた。
そうして、ゆっくりと地蔵の頭を撫でながら、叫ぶでもなく、呟くでもなく、全く自然にその言葉を口にした。
「こう……、『もげろ』ってな」

ぼり。
鈍い音がした。
次の瞬間には、地蔵の頭は、あるべき場所に収まっていなかった。どさり、と地面に重量のある物体が落ちる音。

「うわ、」
とは僕の声。

Sは、手を前に差し出したままの状態で地蔵を見つめていた。
「おおう! マジでもげやがった」

Kが感嘆の声を上げる。
「とまあ……、こんなこともある」

Sは、あくまで冷静を保っていた。Kが、落ちた首に近寄って「どーなってんだ?」とつついている。
僕は、この目の前で起きた現象をどうとらえればいいのか、イマイチ判断がつかずにいた。
今日という日の夜、S撫でられ限界を突破してしまったのか。それとも、地蔵がSの願いを聞き入れたのか。

「……帰るか」

ゆっくりとその場に立ち上がりながら、Sが唐突に呟いた。

「え、地蔵は、どうすんのさ?」

「どうにもならん」

「え、ええー……?」

Sは本当に、このまま帰るつもりだった。
かといって僕にもどうすることもできない。

弁償の件が頭をよぎるが、「触れただけでああだ。風が吹いただけでもげてたよ」と、Sがこちらの心理を見透かしたような発言をする。
しかし、となれば、このまますごすごと帰る以外の選択肢が僕にはない。
帰るか。

こうして、首あり地蔵は、首なし地蔵になったのだった。めでたし、めでたし。
とは、いかなかった。

僕とSが戻ろうとしたとき、Kだけは、まだ地蔵の首のところに居た。僕らはそれに気付かず、先に帰ろうとしていたのだが。
「……要らん首、無いか?」
声が聞こえた。

振り向くと、Kが、先ほど落ちた地蔵の首を両手に抱えて、無表情で立っていた。
「え、何?」

僕が聞き返すと、Kは、また言った。
「要らん首、無いかえ?」

その時のKの様子をどう表現すればいいのか。そんなハイレベルな冗談を言えるKではないし。それに、いつものKで無いことだけは分かった。

「あったら、もらうぞ?」

「え、いや、ってか……」

「おんしの首でも、ええぞ?」

「無い」

答えたのはSだった。

「少なくとも、俺らは要らん首は持ってない」

「……ほうか」

Kが地蔵の首を地面に落した。どずん、と音がした。
その瞬間、Kの体が、電気が走ったかのように、びくん、と震えた。

「……あれ……、何? んっ? え? 俺、寝てた!?」

Kは先ほどの自分の言動を、覚えてないのか。

「知るか。帰るぞ」

Sはそう言って、さっさと広場を抜け、階段を降りようとする。

「え、ちょっ、待てって! 何? 説明しろよ!」

Sの後を、慌ててKが付いていく。
僕は、しばらくその場にとどまって、ぼんやりと地面に落ちた地蔵の首を見つめていた。
不思議と、怖いという感情はこれっぽっちも沸いてはこなかった。
地蔵は、まだ働くつもりだったのだろうか。人々の願いをかなえるために。
そう言えば、さっき地蔵を撫でた時に、僕は何も願いを思い描いてなかった。
僕はふと思いいたって、地蔵の首を持ち上げた。重い。すげー重い。
切断面を確認し、僕は、地蔵の首を、元通りの位置に置いた。そして撫でた。

「く、くっつけよ~、くっつけよ~」

そっと手を離す。
首は、また落ちたりはしなかった。そろそろと後ずさり、僕は二人を追いかけてその場を後にした。
その後、しばらく経って、○○寺の地蔵が首のない地蔵が取り壊されたらしいぞ、とKから聞かされた。
それって何体? 
とは聞かないことにしておいた。









678 :本当にあった怖い名無し:2023/11/22(水) 18:52:29.82 ID:8C8DDOWI0.net
ある寺に男が物見がてら参りに行ったときのこと
境内までの階段をあがり、靴紐を結ぼうとそばの地蔵の頭に手をついた。すると地蔵がぐらりとゆれた。中からカランと音がする
不思議に思いゆすってみるとカランカラン、中に何か入っているようである
住職にその地蔵について尋ねると、入っているのは幼子の骨だという。幼くして死んだ我が子に世間を見せてやりたかったと悲しむ母が持ってきた。当時の住職は中を空洞にした地蔵に骨をいれて背負わせた
音が止んだら返すように告げ送り出したがとうとうその母が帰ってくることはなかった
しかれども地蔵はひとりでかえって来た。以来ずっとここにおいてある。そしておかしなことを言う。今しがた出かけましたがね。
男が地蔵のあった方を振り向くと地蔵はない。ただ遠ざかるカランカランという響きのみ
大方あなたに触れ、人の温もりが恋しくなったのでしょう、もう帰ってこないかもしれません。
男は最後に尋ねた。そういう地蔵は他にもあるのか。
住職は笑って答えなかった。








372: 本当にあった怖い名無し:2011/08/23(火) 14:11:03.94 ID:0/MHmMlk0

そんなに怖くないかもしれませんが、私の体験談です。
埼玉県のある地域に住んでいるのですが、何代も前から住んでいる人たちの間にある習慣があります。
それにまつわるお話です。

ある家の敷地の隅には、お地蔵さんが2体置いてありました。
車でいつも通りかかるのですが、私が「お地蔵さんかわいいね。」
なんていってにこにこして覗き込むと供えてある風車が回ったりしていました。

なんかうれしかったです。
母は、「これね。墓なのよね。。。」となぜか言い出し私は墓なのか~と認識しました。
寺社などが大好きな私が期待するように、信心深くてお地蔵さんを置いたわけでは無いとのことでした。

この辺では自分の家の庭に、先祖代々のお墓を作る家がたまにあります。
2年前に亡くなった「見える人」だった母は、良くないことだといっていました。
当時の私は、「何でいけないの?」という感じだったのですが、いろいろあってからはそう思うようになりました。

近所のショッピングモールに行くときは、いつもちょうどその家の前で信号待ちをすることが多いのですが、母は私がお地蔵さんをじっと見るのを怖がっていた様子。

私はなぜか見ちゃうんですよね。見るのが楽しかったです。

母「それ凄く怖くない?おかーさんちょっと駄目だわ。あらいやだ。いるわよ。」

私「ちゃんと供養してるんじゃない?庭にあるお墓なんだし。イヤな感じもしないよ。霊がいるんだー。へー。」

母「この家の人、これ怖いんじゃないかなぁ?」

私「自分の先祖でしょ。怖くないんじゃない?」

母「そうかなぁ。この家の人これ怖くないのかな。。。orz」

なんて話をしていました。

なんかその家では妙にお葬式が多かったです。しょっちゅうやってました。
葬式中に通りかかったこともあるし、お地蔵さんの前を通るときに母が、
「また入ったね。ここの墓。新しい人が。。。この家の人だね。」とか言うので、そうなのかなと思っていました。
大体一年に、一人かそれ以上は亡くなっていたと記憶しています。
よく考えてみると、凄いハイペースだなと思いました。

あるときにこの家の人を見たとこがあるのですが、凄く変なことをしていました。
スラッとした背の高い眼鏡の50~60歳位の女の人が、お花をもちドアから出てきました。
目の悪い子供のように目を細めて、じっとお地蔵さんを見ていました。

お地蔵さんのほうに行くと見せかけて止まったり、いつまでもじろじろお地蔵さんを見ていました。

私「変な人だね。。」

母「あの人さぁ。見えてるんだよ。。。」

私「えっ!!このお墓の中の人そんなに怖いの?わたし全然こわくないよ。この家の人がびびってるの?」

母「ねっ。ここの家の人は怖がってるって言ったでしょ。」

私「ねぇ。早く帰ろうよ。」

母「信号変わらないでしょ!そういうこといってると、こういうことで(霊で)事故るよ。結構皆見るところで事故るんだよ。」

お母さんってそんなに霊感があるの?と落ち着いた母にびっくりしながら帰りました。

母曰く
「あのお墓じっと見てると、お墓に入っちゃうよ。」
「お母さんあのお墓怖いって言ったでしょ。あの家の人も怖いと思う。お墓に入るの怖いでしょ?あの家の人もそれが怖いんだよ。なんで庭になんて埋めるんだろう。あんなことしなきゃ良いのに。」
といっていました。

そういえば車で通り過ぎるときに母は、
「やらない!!やらないよ!!!」とか叫んだり、(私が危なかったのではと、今は思います。)
普段はしないことなのにハンドルを叩いたりしていました。
このときは、半信半疑でしたが一年後くらいに、お嫁に行ったお姉ちゃんが遊びに来ました。

ショッピングモールの帰りにその家の前にて、
「えっ。ちょっと凄いたくさんいるよ。なんでなの?」

母「あれね。お墓なの。この家の人が皆いるの。」

姉「どーしてこんなところに。うーわ墓かよ。ちょっと普通じゃない。勘弁してよ。早く行こうよ。やばいよ!!」
車が動きました。

私「どんなのが見えるの?」

姉「ちょっと凄い怖いものが見える。たくさんいる。あれは怖いわ。つ、ついてきてる。ぶっちぎって!!!」

私「事故るよ」

姉「いーから。ぶっちぎって!!今すぐ!!」

なんて打ち合わせしていない二人がやってたので信じました。
それにそこの家は、庭の墓に霊がでる&妙に葬式が多いと付近の噂になっている家だそうです。

その後、母が末期がんで他界しましたが、死ぬ数日前に私が、
「あの家のお墓を私が覗いたせいでお母さん病気になったの?」
って聞いたら、「違う。お母さんを庭には埋めないでね」といっていました。

母の49日の前の日くらいに、お父さんに
「お母さんをお墓に入れないで、押入れに置いておかない?お墓に入れちゃうの寂しくない?」といったら、お父さんはびっくりした顔で、「あの家の人と同じになる。お母さんは、庭に埋めるなって言ったでしょ?」
といっていました。なので公園墓地内のお墓に入れました。押入れとかも駄目らしいです。

死んだ人とは一線を引いたほうがよさそうです。
ちなみにショッピングモールは、道中が怖いのでしばらく行っていません。
なので、あの家の人はどーなったのかはわかりません。

ぶっちゃけ、町中にあーゆー物はなくして欲しいです。
山の中じゃないんだし。みんな怖がってるし。。。
個人情報が特定されませんよーに。長文駄文スマソ









305:本当にあった怖い名無し:2008/12/02(火) 15:26:40 ID:Z4S5yVYYO

怖いかどうかわかんないけど自分にとっては怖かった話。
文才無いから読みづらかったらすまん。

小五の冬、その日は雪が例年よりも積もっていた。
俺は「こんな日に授業なんてやってられるか!思いっきり遊んでやる!」と
思い初めて仮病を使って学校を早退した。

(ちなみに俺の地元はかなりのド田舎)家から学校までは結構な距離があったので普段は近道を通っていた。
だがその近道と言うのが山の急な斜面に気持ち程度の木の板が置かれているだけ。
さすがに滑ってケガでもしたら大変と思い、遠回りして帰ることにした。

帰り道は異様なほどに静かだった。普段からあまり車なんて通らない道に積雪の影響で車どころか人の影すらなかった。
俺は一人ではしゃぎながら静かだと言う若干の恐怖心を消そうとしていた。
帰り道の半分位まで来た頃、寒さのせいか小便がしたくなってきた。

俺「どうせ誰もいないからいいや」
と思い立ち止まって小便をした。小便の熱で雪が溶けるのが面白く、
歩きながら小便をやってみようと思った。(当時ガキだったとはいえかなりアホだ…)
その時だった。俺は足を滑らせて3m位の高さの斜面から滑り落ちてしまった。


滑り落ちた時に俺は何かで腰を打った。
俺「痛って~…なんだよ!」
振り向くと斜面の中ほどの雪が40cm位出っ張っていた。
俺「なんだ…きりかぶかよ」
などとぶつぶつ愚痴りながら雪を払った。だがそれはきりかぶじゃ無かった。
そこには地蔵があった。

俺「うわっ!こんな所に地蔵なんてあったのか…ん?」
俺は戸惑っているとあることに気がついた。頭がない…
俺(やっべ!さっきぶつかった時に取れちゃったのか?!)
そう思った俺は必死に辺りを探した。

だが地蔵の頭を見つけることが出来なかった。俺はせめてお供え物を置いていこうと思い飴を取り出した。
しかし、またあることに気がついた。地蔵の首、頭が繋がっていたであろう部分に苔が付いていた。
俺「何だ…俺が壊したんじゃないんだ。前から壊れてたんだな。」
気が楽になった俺はお供えしようと思っていた飴を頬張り家に急いだ。

家に着いたのは5時頃だった。色々あったせいで遊ぶ時間も無くなっていた。
母が帰ってきて晩飯の用意をしてた頃、俺は変な体のダルさを感じた。少し頭痛もする。
俺(あ~、風邪引いたかなぁ~)
雪の中で下半身出したり転んだりした事を思い出し、当然だなと反省した。

母が帰ってきて晩飯の用意をしてた頃、俺は変な体のダルさを感じた。少し頭痛もする。
俺(あ~、風邪引いたかなぁ~)
雪の中で下半身出したり転んだりした事を思い出し、当然だなと反省した。
気がついたら母が晩飯が出来たと言いに来た。
どうやらコタツで寝ていたらしい。
母「コタツで寝とったら風邪引くぞ。」
母は一言言い残して台所へ戻って行った。
俺(もう引いてるよ…)
と思いながら立ち上がった瞬間、突然激しい頭痛が起こった!今までの頭痛の比じゃない!
俺「あぐぁ!」
声にならない声を出して俺は倒れ込んだ。

俺(なんだよこれ!やばいって!)
頭の中を掻き回されるような痛みと吐き気に耐えきれず俺は嘔吐を繰り返した。
どれ位の時間苦しんでいただろうか。胃の中のものを全て出し切り、胃液さえ出なくなっていた。
そこに、なかなか台所に来ない俺を呼びに母がやって来た。
部屋に入り俺の様子を見て驚愕したようだ。

母「どがんした○○(俺の名前)!大丈夫や?!お父さん!お父さーん!」
朦朧とする意識の中で母の声がする。どうやら父を呼んでいるようだ。
やって来た父も母と同じように驚愕した。
父「○○!○○!おい、△△(母の名前)!救急車呼べ!」
両親の後ろで姉と兄が泣きながらオロオロしている。俺は助けてと言おうとした。しかし…
俺「あ…あぅ…あぁ…」
声がでない。そこで俺の意識は途絶えた。

気がついた時には病院のベッドの上だった。何故か口にタオルがつっこんである。
訳の分からない俺に、側にいた両親が泣きながらよかったと言っている。
俺は2日間意識が無かったそうだ。頭痛は嘘のように無くなっている。
俺は両親に2日間のことを尋ねた。

父「お前が気絶してから救急車を待っとる間、俺達はお前にずっと呼びかけよった。
1分位してやろうか…さっきまで苦しがっとるとは思えん位にいきなりお前が立ち上がった。
そしたらいきなり走り出して家を出て行った。」
母「お父さんはお前をそのまま追いかけて、お母さんは車でその後を追った。」
この時点で俺は訳が分からなかった。
俺「えっ…?走った?何で?」
父は俺の問いかけに答えず話を続けた。
父「追いかけとったらお前が急に止まってな、川の斜面を滑り降りた。
その後を追ったらお前がしゃがみ込んどった。
どこかケガしたんやろうかと思ってお前の所に行ったら…」
そこで父が口ごもった。

俺「何!俺はそこで何しよった?!」
父「ああ…お前が何かぶつぶつ言いよった。俺の頭とか、奴等のせいでとか…とにかく訳が分からんかった。
俺はお前の気をしっかりさせるために2~3回軽くビンタした。

父は話終えると同時に深いため息をついた。
俺は父の話を聞いてさらに混乱した。なんで意識が無いのに走ったり出来たのかと怖くなった。
(ちなみに2日目にも口にタオル突っ込まれていた病院でも何回か痙攣起こしていたため)
更に1日の検索入後、異常なしと医者から結果を告げられた。

病院から家に帰る途中俺はふと父の言葉を思い出した。
斜面…俺の頭…。そして俺のあの異常なまでの頭痛…
俺は3日前の頭の無い地蔵を思い出した。帰りの車内で父に地蔵の事を尋ねてみた。
俺「なぁ、家の近くに首が無い地蔵ってある?」
父「首が無い地蔵?いや、家の近くには道祖神が一体あるだけ。」
俺「そう…」

婆ぁちゃんに聞いても分からないとの事。
自分で地元の歴史とか調べたが地蔵と関係ありそうな事は無かった。
結局、あの日見た地蔵が何だったか今も分からない。
だが、中学卒業まで俺は毎年冬に原因不明の痙攣が起こった。









616:本当にあった怖い名無し:2009/02/20(金) 02:10:17 ID:w9dwzUIWO
別に怖くはないけど不思議な実体験

ウチの地元に「おころび地蔵」とか「おころびさん」って呼ばれるお地蔵様があって
登下校中にそのおころび地蔵の頭叩くと必ずこけるって噂があった。

当時小学生だった俺たちはその地蔵の頭をしょっちゅう叩て、その度に本当にこけてたw

でも不思議なことにケガをしたことは一切なく、
俺達もそんなオカルト的な地蔵を怖がる奴もいなかった。
今考えると、なんかおころび地蔵は子供に優しいイメージを皆持っていたように思う。

そして小学校を卒業し、中学を卒業し、高校3年の秋。

その頃、受験の事もあって少しノイローゼ気味になってて、
家から学校まで片道30分の道をフラフラと自転車で下校中…。

おころびさんの事なんて小学校以来すっかり忘れていたんだけど、
ふと立ち止まった道の傍らには懐かしいあのお地蔵様が。

617:本当にあった怖い名無し:2009/02/20(金) 02:11:01 ID:w9dwzUIWO
受験のストレスか、はたまた何も考えずに
はしゃいでいた小学生の自分を思い出してイラついたのか
おころびさんの頭をフルパワーで引っぱたいた。

「どうせガキの思い込みで転んでいただけだ。子供の勝手な幻想だ。」
とか思いながら自転車を漕ぎだした10分後、
前輪に何かすごい衝撃が!!
走りそのままアスファルトへ放り出された。

しばらく痛みに悶絶した後、そのまま仰向けになりながら
アスファルトに寝そべってた
なんか泣けてきた。

自転車は壊れるわ制服は破れるわ
腕が折れるし受験にも失敗するしw

あれから何回かおころびさんを軽く叩いてみたけど何も起きない。
かといってフルパワーで殴るのも怖くてできないけど。








574本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 00:46:28.00 ID:5HGm50CP0

当時毎日欠かさず書いてた日記の中に、
今でも忘れられない、怖い体験が詳しく書き込まれているのを最近見つけたから、投下しようと思う。
小説風に気取って書いてた日記をそのまま投下するのはあれだから、少し手直しして。
といっても、小説風なのには変わんないんだけど。

高校2年生の夏、高校生活も中盤に入って、かなり中弛みして調子に乗っていた時期の話。
高校は違えど、幼稚園の頃から付き合いが続いてる幼なじみ3人(それぞれ名前をA、B、Cとしておく)と俺で、海に行くことになった。
Cの父親の社宅(といっても10階建てのマンション)の一室を借りることができたのだ。
前々からみんなで海に行きたいと話していたので
「宿代がタダで海を堪能できるなら行くしかないっしょ!」
的な軽いノリで、海に行くことは決まった。テンションが上がりまくりだった。
行くことが決まったその日のうちに、話題は『何泊するか』に。
しばらく話し合った後、結局、三泊四日することに決まった。

文才が無く話が中々進まなくて申し訳ないけど、ここで少し、A、B、Cの話をしておく。
Aは家も隣同士の一番の仲良し。
友達想いで優しい奴。不正とか悪口とか、そういうのが大嫌いな今時珍しい、絵に描いたような
正義漢。ちょっとうざい。顔も良く、総合的なスペックは高い。勿論嫉妬。むかつく。
Bは眼鏡掛けて長身な電車オタク。そりゃもう、かなりのオタク。
電車のことはこいつに聞けば間違いない。そして何かと真面目な奴で、
今回のプチ旅行の計画もほとんどこいつに任せっきりだった。
Cは垂れ目で、性格もおっとりしている。心が無駄に広く、まったく怒らない。
怒ったところを見たことがない。身長が4人の中で一番小さい。
因みに俺はネット大好きな人間。なんか全てにおいて平凡。あ、陸上部部長。

昔から、何かと一緒だった。四人でつるんで色んなことして遊んだ。
あ、別にアッーーー!!♂的なあれはない。当時俺とAには彼女がいたし。

576本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 00:51:30.75 ID:5HGm50CP0

話戻します。

なんだかんだで旅行スタート。旅行一日目。現地には正午をちょっと回った辺りに到着した。
千葉県(言っていいのか?)の、山に面した有名な砂浜。
…から3kmほど離れたところに、C父の会社の社宅はあるらしかった。
有名な砂浜までは電車を何本も乗り継いで行き、その砂浜からは、歩き。
大量に荷物を持ってきていた俺達には地獄としか言いようがなかった。
炎天下の中、干からびかけながら、延々と続く道を歩いた。左手は海のはずなんだけれど、その道沿いには鬱蒼とした林があって、海を眺めることすら出来ない。
つか、歩き始めて1kmくらいで気付いた。
周りに本当に何もねえ…コンビニすら見当たらない、ガチの田舎じゃねーか。
俺「夕飯とかどうすんの…?」
A、B「現地調達」
俺、C「マジで?」
B「いや、調味料とかは持ってきたけど。釣り具とかモリ持ってきてるし、色んなもん捕まえてきて、食おうぜ」
俺「その計画、穴だらけじゃない?大丈夫?お前に任せて大丈夫?」
そんな感じの他愛もない(けど死活問題な)会話をしてるうちに、社宅に到着。
なんというか、いかにも昔に建てましたみたいな、古臭いマンションだった。
玄関のところに蟹。エレベーターの中にも蟹。やべえ、田舎凄ぇ!とかみんなで話してた。
俺達(の為にC父)が借りた部屋は八階の角部屋。
せまいエレベーターで八階まで行き、部屋の中に入ると、古臭いながらもめちゃくちゃ広い部屋だった。
ベランダからは、マンション裏に広がる海が一望できた。
詳しく書くと、ベランダから見えるマンションの裏は広い磯で、その向こうが海。
磯ではシュノーケリングや磯遊びが存分に出来そうだった。
俺達は全員砂浜で遊ぶより磯で遊ぶ方が好きだったので、凄くテンションが上がった。

テンションの上がった俺達はすぐに海パンに着替え、意気揚々とマンション裏の磯辺に向かう。
マンションの玄関を出て裏へ回ると、舗装もされていないとても細い道(獣道と言っても過言ではない道)
が、林を経由して、磯へと伸びている。
ここを通らなきゃ磯には行けないらしい。俺達はその道を雑談しながら進んでいった。


579本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 00:58:24.62 ID:5HGm50CP0

途中。

俺「なに、これ?」
道の脇に、お地蔵さんが置いてあった。脇、と言っても、道の三分のニは占領している。
そして妙なことに、地蔵の首?周りにはボロボロの御札が何枚も貼り付けられていた。
ボロボロなんだけど、余りに貼り付けられ過ぎていて、首周りの地肌(と言っていいのか?)がまったく見えない。
そしてお地蔵さんの手前には、様々な『貝殻』が、うず高く積まれていた。
異常に量が多い。土台から溢れて道に散乱してるレベルだ。
A「なんだこれ…気味悪いな」
Aの言う通りだった。
林の中というシチュエーションも重なってか、結構不気味な雰囲気を醸し出している。
みんなで地蔵を観察したけど、海で遊ぶ方が地蔵を見つめるよりよっぽど重要だったから、すぐに道を進みだした。
地面に散乱した貝殻が、踏まれてパキパキと鳴った。
…そこから歩いてすぐに磯には出れたのだが、道の終わりに、なんか、真っ赤で巨大な鳥居があった。
そこをくぐって磯に出る、みたいな。
その時は、
気味悪いというよりかはなんでこんなところに鳥居?地蔵ならまだ分かるけど、鳥居っておかしくね?
みたいな気持ちが強かった。
まぁ、そんな気持ちも頭からぶっ飛ぶくらい、その日は遊びまくった。
周りに俺達以外誰もいないし、ちょっとしたプライベートビーチ…ん?磯?…みたいで、超楽しかった。一日目終了。
二日目は砂浜行ったりでまた楽しみ。

それは三日目の夜に起こった。

580本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 01:03:03.33 ID:5HGm50CP0

三日目の夕飯はAが台所で見つけたバーベキューセットでのバーベキュー。
(具材は地元民に教えてもらったスーパーで買った肉と磯で捕った魚、蛸、サザエなど)
問題は、その夕食の、後。

磯に持って行ったバーベキューセットとかを片付けて、マンションに戻る途中。お地蔵さんのところで…Bが。
右手に持っていたバーベキューセットを纏めたバッグを、お地蔵さんの頭にぶつけてしまった。
勿論悪気はない。なにしろ、道が狭い。
予期せず当たってしまった。…と、その瞬間。

ぽろり

と、お地蔵さんの頭が地面に落ちた。
うわ、へし折っちゃったの?と、みんな口々に呟き、
Bがやっべー、罰当たる、みたいに言いながら苦笑してたのをよく覚えている。
やべえよこれどうすんだよ、と俺は慌てて頭を拾い、元の場所に戻そうとした。
その時、違和感に気づいた。
俺「ん?これ、元々頭とれてたんじゃねーの?それをお札でぐるぐる巻きにしてたっぽいぞ?」
地蔵は神聖なもの(?)だから、普通のガムテとか接着剤じゃなくて、お札でとめていたんだろうか?
とりあえず、さっきのぶつかった衝撃くらいでぽろりといくもんじゃないだろう。
そういう結論をみんなで出して、なんだ、最初っからとれてたなら焦って損した、と笑いあった。

Bが頭を手にとって首の位置に戻し(というか乗っけて)、手をぱんぱんと二回叩いて、「すみませんでしたぁ」と言った。
C「お地蔵様に手って叩いていいの?」
俺もそれは思った。
B「大丈夫じゃね?行こうぜ」
Bはそのことに関して大して気にせずにまた林の中の道を歩き出した。
部屋へ戻ると、みんなここまでの疲れが出たのか、布団も引かず畳に突っ伏して寝てしまった。
それを見ていた俺も急に眠くなって、壁に寄りかかって、寝た。


585本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 01:09:37.35 ID:5HGm50CP0

不意に目が覚めた。

今何時だろうと思って壁に掛けられた時計を見てみると、時計が八時半あたりで止まっていた。
バーベキューから戻ってきたくらいがそんくらいの時間だった気がする。
とりあえず携帯を見ようと携帯に手を伸ばしかけて、風呂や歯磨きをしていないことに気づいた。
周りのみんなは爆睡している。
みんなは寝てるしなんとなく暗闇が怖かったから、部屋の電気をつけようと思って電気のスイッチを押した。
…明るくならなかった。
はあ?停電?と思ってしばらくパチパチ押すのを繰り返していたけど、無駄だとわかって、じゃあ風呂は諦めようと思った。
暗闇の中のシャワーとか怖すぎる。
せめて歯だけでも磨こうと思って、俺は洗面台に向かった。
ところが、そこで異変に気づいた。洗面台の排水溝に、物凄い量の髪の毛が詰まっていたんだ。
こんなに髪が長い奴は俺達の中にいない。気持ち悪いと素直に思った。生理的に無理。恐怖を感じた。
なんだよこれどういうことだよ…必死にその場で考えようとしたけど、恐怖の方が勝って、
とりあえず、みんなが部屋に居る部屋に戻ろうとした。その瞬間

ばあんっっっ!!

と玄関に何かがぶつかったような音が響いた。心臓が口から吐き出されるかと思ったほど俺はびびった。
そしてまた、

ばあんっ!!
これで二回目。
ばあんっっ!!
三回目。
ばだあああんっ!!
一際大きい四回目。
そして静寂。
もう俺は何がなんだかわかんなくなっていた。気持ち悪い。吐き気すらする。
恐怖で叫び声を上げることすらできなくなっていた俺は、
泣きそうになりながらじりじりと後退りし、みんながいるところまで戻ろうとした。
なぜ、後退りか?玄関から目が離せなかったんだ、怖くて。


588本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 01:12:09.61 ID:5HGm50CP0

すると、その緊張感をほぐすかのように。
かかか、かん…というような音を立てて、みんながいる部屋の電気が…ついた。
A「なんだよ今の音…」
B「うるっせえな…」
C「なに…?」
それと同時に、みんなが起きる声がした。
良かった、これでかなりほっとした…そう思って玄関から目を外し、俺は振り返る。
俺「今」
意味分かんねえことが起きたんだよ、と言おうとして俺は言葉を失い、顔面の筋肉が凄い勢いで引き攣った。
この瞬間を俺はこの先一生忘れることはないんだろう。
みんなが座っている部屋の中央に。

俺に背を向けるようにして、女が、立っていた。

伸びまくって床についているひじきみたいな髪の毛。
和服のような、とにかく汚いズタボロな服。腰に鈴がいくつもついていたと、高2の俺は記述している。

そこで俺は気付く。俺に対して背を向けてるんじゃなくて、Bを見ているんだと。
B「なんだよ、そんなとこに突っ立って口あけて、何してんだよ、お前」
俺に向かって怪訝そうに言うB。その鼻から、鼻血が流れ出していた。
B「え?鼻血?…ってか目が痛ぇ。目。目が。」
その目は、人間ってこんなになれるんだと思うほど充血してて。
B「目が!!」
Bは急に騒ぎだした。首から上がいつの間にか真っ赤になっていて、うっ血してるようだった。
鼻血からの展開が急すぎて、なんか俺もついていけない。ってか、その前に恐くて一歩も動けない。
Bから目を離してAを見ると、Aは、鼻血を流しながら女を動揺した顔で見上げていた。
Cは、Bどうしたんだよ、大丈夫!?と至って普通な反応。
どうやら、Aと俺にしか女が見えてないらしかった。
こいつは人間じゃないっていうその事実を飲み込むのに、数瞬かかった。
というか、さっきから、女がブツブツと何かをつぶやいている。


594本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 01:15:49.61 ID:5HGm50CP0

「  ソワカ  シキソ ンミッタ ソワカ カシコミカシコミマモウス   」

聞き取れれたのはこんくらいだけど、ぶつぶつ呟いてた。
そわかとかしこみかしこみまもうすだけは、はっきり聞き取れた。
そのうち自分も鼻血を流していることに気付いた。拭ったところで、動かなきゃという思いに駆られる。
だけど、足がすくんで助けに行くことが出来ない。そこで、
俺「A!!」
と、叫んだ。叫んだといっても、自分でも驚くほどぱっさぱさに渇いて掠れた声で、だ。
Aは俺に呼ばれてはっとしたようで、「C、来い!」とCに声をかけると、
かなり素早い動きでBをお姫様抱っこして、女の横を素早く通り抜けこっちに向かって走ってきた。
Cも困惑した顔でこっちに走ってくる。
Aは俺をこして玄関前まで止まらずに走り、
A「C、開けてくれ!」
とCに頼み、Cに玄関を開けてもらって、Bを抱えたまま弾かれるように外へ出て行った。
CはAの後についていこうとして、玄関で俺を振り返り、「早く!」と俺を手招きした。
俺はというと、まだ動けなかった。なんか、立ったまま腰が抜けた気分だった。
視線をCから、女に移す。
…女は、ぶつぶつ言いながら、こっちを振り返ろうとしていた。
その緩慢な動きのなかで、横を向いた女の「首」に…えぐられたような傷跡があるのに気付いた。
ぐろい。気持ち悪い。
吐きそうな気分になり――俺は、女がこっち向きになるにつれて、目が痛くなっていることに初めて気付いた。

600本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 01:20:48.40 ID:5HGm50CP0

あ、やばい。
そう確信した瞬間、Cに方を強く引っ張られた。
C「行くぞ!!」
いままで聞いたこともないCの怒鳴り声ではっとし、足が動いた。

そっからはもう、Cの手を握って引っ張りながら、無我夢中に逃げた。
エレベータまで行くとAがエレベータの扉を開けて待っていてくれて、
一階まではエレベータで降りた。そっからは俺がBを背負い、真夜中のランニングが始まった。
とにかく、マンションから遠ざかりたかった。

後日談とかあるけど、とりあえず、ここまでで終了にします。
こんな話を最後まで見てくださって有難う御座いました。
つか、独り言多いの気にスンナ。
多分高2でも中二病だったんだよ。
小説風の日記とか、痛くて読むのきつかった。

まあ、要望が多ければ後日談もまとめて明日、投稿したいと思います。
こんなに色んな人が見てくれると思ってなかったんで、後日談まとめてないっす。



649本当にあった怖い名無し 2011/11/09(水) 16:53:29.13 ID:5HGm50CP0

後日談
というか後編みたいになってしまった。
@マンションを飛び出た俺達は一心不乱に砂浜近くの交番を目指した。
なんとか交番に辿り着くと病院に連れていかれそうになったけれど、お巡りさんに懇願して、近くの山中にある大きなお寺に連れていってもらった。
お寺にいた若いお坊さんに今までの経緯を話すと、祖父に同じような話を聞いたことがあるという。
お坊さんは俺達を本堂に通し、そこに古い文献を大量に持ってきて、俺達に話を始めた。
その話は長いので、箇条書きにする。
・君達が頭を落としてしまった地蔵は俗称で貝殻地蔵と呼ばれるものである
・いつ出来たか不明
・全国各地にあると伝えられる
・貝はお供え物
・貝は定期的に集めて埋めなければいけないが、私の父の代でそれが途絶えていた
・その地蔵周辺は良くないものが溜まるスポット
・良くないものを封印しているのがその地蔵
・過去に雷で地蔵の頭が落ちた時、災害が起こり、それをとめる為に大規模な封印が行われた。首周りの御札はその時のもの。
・君達が見た女は地蔵が壊れたことによって現れた。恐らく放たれた良くないものの一つで、力が強かったため、君達にも姿が見えたのではないだろうか。
・その地蔵の封印には多くの僧侶や神主などが関わってきた。そして封印後に死ぬ人もいた。女が呟いていたのは多分お経や詔。となるとそれらが効かない可能性があり、再封印は難しいかもしれない。
・君達がお供え物の貝殻を踏んだのと頭を落としてしまったのが非常にまずかった。けれど、放置していた私達僧侶が一番悪い。すみませんでした。
こんな話を長々とされた。
お坊さんはあの地蔵周辺がまずいだけで、今のところ、俺達に何かがとり憑いたりはしていないと思っているらしい。ほんとかよ。
勿論半信半疑で聞いていたけれど、気付くとBは普通の寝顔に、俺達は気分が悪いのが和らいでいたので、あぁ、大丈夫なんだと安心した。
日が昇ると、「私が車で君達の荷物をとってくる。あそこに戻るのは怖いだろう?」とお坊さんが言うので、マンションの場所を教えて、荷物をとってきてもらうことにした。
お坊さんが荷物をとりに行っている間にBは目を覚ました。困惑しているBにAが状況説明。Bはつかれたような顔をして、その話を聞いていた。

650本当にあった怖い名無し 2011/11/09(水) 16:55:53.78 ID:5HGm50CP0

Aが話をしている途中にお坊さんが戻ってきた。出掛けた時より顔が憔悴してやつれている。
「これはまずいことになったなぁ」
お坊さん苦笑。
「ごめんなさい」
俺達は全員で深々と頭を下げた。
「いやいや、責めようとしたんじゃなくて」
お坊さんは申し訳なさそうにした。そしてじゃあ、これ、と言って俺達に荷物を渡してくれた。
「部屋に散らばっていたものは適当に詰めといたよ。何か無いものがないか確認してくれ」
「ありがとうございます」
俺達は中身を開けて…
そこでBが「なんだよこれ」と呟いた。
Bのバッグの中身には。大量の女の髪の毛が絡み付き…そして中身の一番上に、
地蔵の頭が入っていた。
「~~~~」
お坊さんはそれを見た瞬間からお経を唱え始めた。
一区切りつくと、
「君達はもう帰りなさい。後は私達に任せてもらって大丈夫だから」と言って、地蔵の頭を抱えて険しい顔付きでお経を唱えながら、お寺の本堂から出ていってしまった。
取り残された俺達は唖然としていた。
「…帰ろう」
とAがぽつりと言い、Bの荷物の中身の髪の毛を取り除き、俺達は帰路についた。
帰りの電車では誰も喋らなかったし、帰ってからもこの話題はしなかった。旅行中に撮った写真も怖くて現像出来なかった。

以上で終わりです。
あんなに強烈な体験をしたのはあの時が初めてでした。
失禁しててもおかしくなかった。
この後心霊写真事件とかあったんだけど、区切りが良いのでここで終わります。
文才が無くだらだらと書いてしまいすみませんでした。
貝殻地蔵を見つけた際には、是非、気をつけてください。
あ、Bが実はとり憑かれていんだけれど、それはまた別の話。




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207 名前:逝く雄 ◆jan/9fR2 投稿日:02/03/08 17:03
自分じゃ何も体験した事ないんだよな・・・幽霊とか人魂とかUFOとかも。


それじゃとりあえず小さいころ不思議に思ったこと。

小学生だった頃、夏休みや冬休みといった長い休みになると、いとこ達の家に何日も泊りがけで
行ったり来たりしていた。
夏休み前半をいとこ達が私のうちで過ごし、後半に私がいとこ達の家に泊まりに行ったときの事。
いとこ達の家は周りが林で、広い庭に何本も木(ケヤキ?)が植えてあるような田舎の広い家だっ
た。
いとこ達は5人、私を含めると6人にもなる、我々はは田舎の子供らしく、かくれんぼや缶けり、魚釣りなどで一日の大半を過ごし、それこそ暗くなるまで遊びまくる毎日だった。
泊まっていたのは五日ほど。その間「あなたの知らない世界」や24時間テレビの手塚アニメを見た気がする(違う年かも)

ひとつ気になったのは、窓から見えるケヤキ(?)の大木のはるか高いところ、屋根のてっぺんに
近かったから7~8メートル位か、太い幹から最初に枝分かれしたところになぜかお地蔵さんが
ちょこんと乗ってる事だった。石でできているのか木でできてるのかは判別できなかったが
木と同じような色をしていた。
置かれてる場所さえ気にしなかったら、ごくフツウの顔をして、ごく普通の格好をした、やや小ぶりの当たり前のお地蔵さんだった。

毎日見るたび、どうやって置いたのかな?はしごを繋げたのかな?木登りして置いたのかな?
それとも木がまだ小さかった頃置いたのが、だんだん大きくなってあんな高いところに
行っちゃったのかな?・・・・でもあんな高いところじゃお供えとかできないよな・・・などと
子供らしい空想を膨らませたりしていたが、いったん目を離すと、とたんに遊びに夢中になりすぐさま忘れる毎日だった。

ただそれだけで、何故か木の上にお地蔵さんが乗せてあったというだけの話なんだが
帰るとき急に思い出して、そばにいた伯母さんに聞いてみた。
「何であんな木の上なんかにお地蔵さん置いてあんの?」
「ハァ?お地蔵さん?どこ、どこ?」
そのうちいとこ達もやってきて
「あー?木の上にお地蔵さん?夢でも見たんじゃねーの?あはははは」

最初は指差して説明してた私だが、ハッと嫌なものを感じ、ごにょごにょごまかし尻すぼみになって説明を引っ込めてしまった。
(まさか、見えてるの自分だけ?)
散々見ていたお地蔵さんが急に怖くなり、目を伏せると二度と木の方を向かなかった。
そのままお地蔵さんのいる木を見ずに帰り、その後泊まりに行く事は無くなった。
(今思えば小6だったのかな)

今じゃいとこ達は家を出て独立しているため、めったにその家に行く事はなくなったがたまに行く用事があるときは少し緊張する。
あの木はまだあるんだろうか?






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531 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:04/07/01 19:25 ID:NxW+Ue+X
あのう。

いい感じで昨日まで進行していたので、ここは一つ、俺自身の洒落にならない(ならなかった)話を書き込もうかと思って、テキスト開いて一日かけて、さあ完成、で来てみたらこの荒れ具合(汗
この空気の中、投稿していいんでしょうか?どなたか教えてくだされ(汗

541 名前:531 投稿日:04/07/01 19:38 ID:NxW+Ue+X
はい、では投稿させていただきます(532さん、すみませんでした)

昔の話なんだけど、六甲山のある場所から見ると峠にある地蔵が手を振ってるように見える場所がある、そういう噂話があったんだ。
ま、よくある肝試しスポットで行ったヤツも多かったし、別にどうってことないと思ってたんだ。

ある日のこと、俺と俺の先輩、先輩の彼女とその友人の女の子の4人で遊んでいたんだ。
先輩「なあ、お前ら知ってるか?六甲山の手振り地蔵って」
俺「あ、聞いた事ありますけど~、行った事ないヽ(´ー`)ノ」
女性陣「え?なになにそれ~?」
俺&先輩「行ってみる?」

ええ、勿論先輩の友人と仲良くなりたかった俺のため、話の流れに若干の仕込みはあったわけなんですよ。
時計は午後9時いい時間、一行は高速道路を飛ばして一路六甲へ、ナイス先輩。

車を走らせながら先輩、こわ~い話をいっぱいしてくれたりするんです、俺も負けじと怖い話を返して・・・、
車の中は怖いムードいっぱい女性陣がかなりビビっております更に話を続けると・・・。

543 名前:531 投稿日:04/07/01 19:39 ID:NxW+Ue+X
はい、やりすぎました、女性陣がマジで怒りだしました(;´д`)
怖すぎた模様、
とりあえず先輩と俺は精一杯なだめモードに、やっぱりこう、盛り上がったあと、(出来れば)よろしくしたいわけじゃないですか?
誠意とジョークでなんとか友人の方は機嫌が直ってきたみたいなんですが、先輩の彼女がかなりムスっとしている様子、
俺と先輩と友人の3人でなんとかなだめつつ車は六甲山のふもとにたどり着きました。

先輩の彼女はムスっとずっと無言、先輩はマズィな顔、後部座席の俺と友人は困り果ててます(微妙な意気投合でそれはそれでなんかOKなムードだが)
いつの間にやら場は、先輩の彼女のご機嫌を取る会、になりつつ六甲山を車で登っていく一行。
ようやく目的地に着きました。
彼女もちょっとは機嫌が直ったのか、皆と一緒に車を降りて歩き出した。

544 名前:531 投稿日:04/07/01 19:41 ID:NxW+Ue+X
「あのお地蔵さんかな?」
「別に動いてないじゃん」
「ま、こんなもんだよね~」

車を降り、ちょっと階段を登った先から件の地蔵は見えました、やっぱり雰囲気あってちょっと怖い、怖さ紛らわせつつ、おのおの適当に言いながら先輩の彼女の様子を見ます。
・・・やっぱり無言。単に怒ってるのか?怖すぎるのかな?、判断につかなくって困り果てる(汗。

とりあえず、全員で車に戻って帰路に着いた。そして途中で何か食べて帰ろうかって先輩が言い出した。

先輩「何にしよーか?」
俺「あ、何でもいいですよ~」
友人「あたしも何でもいいです」
先輩の彼女「・・・・・・」

まだ無言、困り果てる俺と友人、で先輩がちょっとイラつきだしたみたいで(当然だけど)、

先輩「おい!お前何が食べたいんだ!?」
彼女「・・・・・・・」
先輩「おい!!」
彼女「あたし・・・・・」

547 名前:531 投稿日:04/07/01 19:42 ID:NxW+Ue+X
彼女「あたし、あんたの肉食べたい・・・」


一同、(はあ?)一瞬送れて(ぞ~~・・・;)

・・・・・・ちょっと待って、目がいっちゃってるよ、彼女?
一同ここから無言で地元の俺の車の駐車場へ、彼女の友人は俺の車で送って、彼女は先輩が送っていきました。
友人を送りながらも、俺は何を言えばいいのか何も浮かばなかった、先輩の彼女の友人も同じく一言も喋らなかった・・・。

翌々日、先輩から連絡があった、

昨日の朝(翌日の朝)、あいつの母親から電話があった、昨夜何があったのかと。
先輩の彼女、心が完全に壊れてしまっていたそうです。その日から精神病院へ・・・。

何を言っても反応せず、一日中ぼ~っと壁を見て、たまに一言。

「あたしのタマしらない?」

などと意味不明な事を今なお言ってるそうです・・・。
心霊スポット、遊び半分で行ったツケにしては大きすぎです。



548 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:04/07/01 19:44 ID:owk28WUR

タ  マ  っ  て  ネ  コ  ?


549 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:04/07/01 19:45 ID:urczE6uM
>>548
いや、たぶんキン○○


556 名前:531 投稿日:04/07/01 19:55 ID:NxW+Ue+X
>>548-549
いや、これは後日談なんだけど、
その先輩の彼女が変なことを口走る時、片手を手のひらを上にして足の上に、
もう一方を手のひらを正面に向けて肘を曲げて、正面に手のひらをかざすようなポーズしてた(汗
俺は一回しか聞いてないけどね・・・。

先輩は何回も聞いてるし、その先輩曰く、地蔵から変なものが来たんじゃないかって。
タマって地蔵が良く持ってる玉状のアレじゃないかって俺は思ってる。







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