【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 守護




931 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/10/22(土) 11:34:10 ID:VjYZZPsx0
昔ばーちゃんから聞いた話を一つ。
第二次世界大戦中うちのばーちゃん(サノ)が10歳のころお姉さんと避難のために親元を離れ田舎の遠い親戚の家に預けられていた。

しかしこの村にも爆弾が落とされたくさんの人が死に親戚の人も亡くなってしまった。
サノとねーさんはそこにはいられなくなりその日のうちに隣の県にある
もう一つの親戚の家に行くことになりました、
空襲で線路は壊され歩いて行く事になりましたが道は険しく、
食料不足のため治安も最悪でした、人気の無い山道を選んだがとても寒く、
そんなときは「新聞紙を服の中に挟むと暖かいよ」とねーさんが優しくサノを守ってくれました。


何とか県境へ入りそこからバスで親戚の家へ向かいましたバスの中でサノはいつの間にか寝てしまい、起きると親戚のおばさんに起こされていました
「よく一人できたね、サノちゃんはホントにえらいわー」と言われた、
起きると姉はいなくなっていたのだ、
それどころか姉は実家にいたときサノが9歳の頃にすでに肺炎で亡くなっていたのだった。
この1年間共に過ごした姉はこの世の人では無かったのでした。








451 :450:1/3:04/08/24 03:44 ID:T+GqBS2X

中2の夏だった。そのとき俺は、ちょっとした徳島の田舎の学校に通ってた。
この時期って言ったら、中学校生活でも一番暇な時期だった。
クラブは一応柔道をしてたんだけど、部員が全員中2で、数も5人しかいなかった。
その上顧問もかなりいいかげんで、
夏休みなんて初めの五日ぐらい簡単な練習して、残り一ヶ月強は丸々暇になった。

 

そこで、俺と、特に仲のいいSとKの三人で、四国をママチャリで回ろうということになった。
夏休み最後のクラブ練習を午前中に終えた俺らは、
うちの親の車に積んであった四国の地図を持ち出して見ながら、
近くの神社でアイスを食いつつ、だべりながら行き先を決めていた。
どうせなら、夏休み明けにみんなに自慢できるところがいい。

 

いろいろな案が出たが、Sが提案した「吉野川を上って祖谷にたどり着く」に決まった。
祖谷っていうのは、徳島の西端にある地方の総称で、日本でも屈指の秘境だ。
他に室戸岬や高松へ行くといった案もあったが、『秘境』という言葉に惹かれた俺らは、
大体一週間の予定で出発の準備を進めた。

 

 

451 :450:1/3:04/08/24 03:44 ID:T+GqBS2X

出発当日。朝六時に中学校の正門で待ち合わせた俺らは、半日ほどかけて吉野川に出た。
早ければ2時間もかからなさそうな距離だが、なんせ弱小柔道部だったから。

 

さらに、休憩も20分おきぐらいにしたし、
カキ氷屋や駄菓子屋を見つけては立ち止まってたから、無理もなかった。
出た場所は吉野川中流域で、道もあんまり広くなく、その当時はあんまり走りやすくはなかった。
すぐにヒグラシの音があたりを包み始めた。夜も近い。

 

「そろそろ寝場所さがさなあかんな。もう疲れたわ」
しばらく走ったが、眠れそうな場所もない。
俺らはテントも寝袋も持ってなかった上に、空の具合も悪かったため、
なるべくベンチと屋根がそろった寝床を、探すことが必要だった。
しかし、あたりには鄙びた田園と、薄暗く曇天を映し出した川面以外ない。
仕方なく俺たちは、夕闇迫る一本道をひたすら進んだ。

 

いつしか吉野川は姿を消し、あたりは徐々に緑深くなっていった。
小心者のKが、「戻ってどっかの民家に泊めてもらったほうがいいって」といっていたが、
俺とSは、せっかく進んだ道を引き返すのは勿体無いと反対し、さらに道を進んだ。

 

 

452 :450:2/4:04/08/24 03:48 ID:T+GqBS2X

やがて道は、突き当たりへとに差し掛かった。
この道は途中から山道になったため、坂で体力を消耗して時間を食ってしまった。
そのせいであたりはすっかり暗くなってしまい、Kが持参していた懐中電灯の明かり以外何もなくなった。
さらに悪いことに、小雨まで振り出してきていた。
髪をぬらしながら、俺たちは突き当りをどっちに進むか話し合った。

 

左は荒れてはいるものの、アスファルトの道が続いているが、その先に明かりは見えない。
右は急にオフロードに変わってはいるが、
うっそうとした木々の間の、さらに向こうに明かりがとうと灯っている。
電灯の明かりか民家の明かりか、区別もつかない。
だけど、とにかく行ってみようということで(当然Kは猛反対だったが)、
荒れた幅1メートルと少しばかりの道を、自転車を押しながら無言でひたすすんだ。
大体8時過ぎのことだった。

 

それから三十分以上がたつと、いよいよ道は獣道に差し掛かってきた。
変な虫はたくさん飛び回ってるし、ずっとクモの巣を掻き分けながら進んでた。
この道は右手すぐには急な山林が広がっていて、
左手には崖があり、そのすぐ下にせせらぎが流れているようだった。
とにかく暗くて、最悪の経験だった。
しかし、前までは遠くに見えていた光も、かなり近づいたように思える。
まさに、希望の光そのものであった。

 

ようやく光の正体が明らかになった。
それはただの電灯で、Kはそのショックさの余り泣き出してしまった。
責任感の強いSは、その横で必死にあたりを散策していた。

 

俺はKに勇気付けていると、Sの声が遠くでした。
「おーい!ボロ屋があるぞ!」
ひとつ峠を越えたので、あたりは山々に包まれ、
闇の中にぽつんとした汚い道の脇に、電灯の光が放り出されている形だった。
雨はしつこく降り続いている。空気が生ぬるい。
「何でこんなところに電灯なんて・・・」
と思いつつ、俺とKはSの声のするほうへ、道を外れて草を分け入りつつ向かった。
どうやら昔は草などはなく、道があったようだ。明らかに周りと草の感じが違う。
すぐ奥にSと、不気味に暗く浮かび上がる、民家のようなものが現れた。

 

 

453 :450:3/5(予定より長くなった):04/08/24 03:49 ID:T+GqBS2X

木造だったので状態はかなり痛んではいたものの、割と造りは立派で、雨をしのぐ場所がきっとあると思い、
少し恐怖感はあったものの、ほっと俺たちが肩をなでおろした瞬間だった。
懐中電灯をもって、あたりを照らしていたKの手が止まった。

 

ちょうどSが民家の前に立っていたのだが、そのSのいる奥のほうを照らしている。
俺はKに付き添っていたので、Kの照らしているところを見た。
そこは民家の離れのような場所だった。じっと離れを照らしたまま動かない。
「どうしたんや?もっとまわり照らせや」
俺がそういうと、Kは再び泣き出して、その場から逃げ出そうとした。

 

俺とSはKをなだめ、しばらくしたところで事情を聞いた。
「あそこに・・・女の子がずっとおる・・・」
「はあ?」
はじめはそう思った。
Kはその後もダダをこね、「帰る」と言い出すも、
この天気じゃどうしようもないし、帰るんなら一夜ここですごさな仕方ないと説得し、
何とか落ち着かせて、民家へ近づいた。

 

裏手は高く崖がせり出していて、両脇はうっそうとした森だった。
屋根はかなり穴があいていたが、屋根もあるし、床も抜けていない部屋がひとつだけあった。
柱はかなり痛んでおり、ふすまや玄関などは完全に消失していたので、外の様子は常に確認できる。
Kはずっと、離れのほうを気にしているようだった。
「まだおる・・・ずっとこっちみてる・・・」
さすがに気味が悪くなった俺らだったが、疲れていることもあったので、眠いという気持ちが専攻していた。
Sの時計は、すでに11時を回っていた。
俺たちは汚れた木床に横になり、数分もすると俺は意識を失っていた。

 

 

454 :450:4/5:04/08/24 03:50 ID:T+GqBS2X

多分、俺が寝て3時間以上はたってたと思う(時間は確認してない)。ふと目が覚めた。
SとKは熟睡していて、Kはいびきまであげていた。あんなに怖がっていたのに、よほど疲れていたんだろう。

 

尿意を催していた俺は、庭と思しき場所へ出た。
すでに雨は上がっていて、流れる雲の間から、月が見え隠れしていた。
少しその光景に見とれたあと、俺は離れらしい場所まで行って、
その脇の森の木で用を足そうとして、森のほうを見た。
俺は声を失った。

 

樹間を黄色い光(色ははっきり覚えていない)が三つばかり、フラフラと、
まるで先ほど見た月のように、木々の間をちらほらと縫っていたんだ。
気づくと、俺は生まれて初めて動けなくなっていた。誰かが負ぶさってる・・・。
何かが俺の胸を触れた。後ろから子供の手らしいものが、前に回りこんできたのだ。
そのなにかは耳元でこういった気がした。
「でていって・・・」と。
今でもはっきり覚えてる。かすれた少女の声だった。

 

どうやら俺たちは、足を踏み入れてはいけない場所に来てしまったらしい。
俺が、「分かりました、ごめんなさい」と念じると、重かった空気が解けた気がして、ようやく自由になった。
そして、すぐに雨が降り出してきたので、私は急いで部屋に戻った。

 

今までよりもすごい勢いの雨である。
そんな中ここを出て行くのも気が引けるが、俺は部屋にいたSとKに事情を話し、逃げることを促した。
「このままじゃ呪い殺されるぞ!」
さすがにみんな怖くなったようで、大雨の中カッパを着込んで外に逃げ出した。
凄まじい雨で雷もなっていた。そんな中、俺たちが自転車のある外の道へと戻ろうとしたその瞬間である。
低く凄まじい音が、俺たちの後ろから鳴り響いた。

 

 

455 :450:5/5:04/08/24 03:51 ID:T+GqBS2X

なんだ!?と俺たちが後ろを振り返ると、50cmぐらいの岩が次々と裏手の崖から落ちてきたかと思うと、
次には大量の土砂が家に覆い被さったではないか。
バキバキと音を立てて家は壊れ、やがて全体を飲み込もうとしていた。
「逃げろ!」
みんな、全速力で逃げた。
凄まじいがけ崩れで、俺も小さな石が頭にあたって血が出たし、Sも足を何かで切っていた。
でもずっとあの部屋にいたら・・・。今ごろこの程度じゃすまなかった・・・。

 

唖然としながら大雨の中、自転車のそばでへたり込んでいた。
雨は、ようやく訪れた夜明けと同時にやんで、東からは見事な朝日が昇ったのを覚えてる。
「昨日の女の子、いい奴だったんやなあ・・・」

 

朝になって、付近を走っていると地元の人に会ったんで、話を伺った。
どうやらこの地域は地盤がとてもゆるくて、がけ崩れなんてしょっちゅうらしい。
あと、女の子の話もしたんやけど、
なんかこの地方には昔から良い精霊がいて、それじゃないかということだった。

 

今思い出してもゾッとする。
あのとき、あの少女に会っていなければ俺たちは・・・って思うとね。

 

その後は、おかげで無事祖谷を観光して、帰路に着くことができました。
まあ、この途中にもニ、三不思議なことはあったんやけどね。さすが四国って感じ。

 








103: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/11/21(金) 17:16:41.70 ID:l13qJlNn0.net
狐憑き?に詳しい人います?
過去、4回程死に掛ける経験をしてるのですがその度に狐が関係するというか
狐を見るのですが。。

こないだ手相占い?に行ったら狐が守り神の家系?と聞かれて気になっています。
実家も特殊と言えば特殊ですが、、気になる人がいましたら詳細書かせて頂きます。

105: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/11/21(金) 18:18:09.39 ID:OClHYbXtO.net
特殊な実家とは、詳しく説明して。

106: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/11/21(金) 18:43:27.76 ID:l13qJlNn0.net
>>105
実家については、古くからある家で豪農?の本家です。
家の敷地内に土地神を祀った社がありますが、これが狐なのかはわかりません。
3代前の長男が27で病死し後を継がなかった事から、そこから先の子孫は何故か
27でほぼ死に直面していたり、長男が後を継がずに亡くなっています。

私の父も後を継ぐ事なく急死し(今は長女であった祖母が未だ当主です)、
私の兄弟の兄(長男)は27で大腸を患い手術ミスから生死を彷徨いました。
今も大腸の病気の後遺症で定期的に体調を崩しひどいときには入院し治療。
姉は、交通事故で同様に生死を彷徨っています。

次男の私は覚悟をしておりましたが、このタイミングでは何もなく無事でしたが。。
結局、私が後を取る事になる様な状況ではあります。。

108: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/11/21(金) 18:52:45.26 ID:l13qJlNn0.net
続き
手相を見に行かされたのは現当主である祖母の命令でしたが、その際に
私の手相の仏門線を見てもらうようにと言われましたが、結果は恐ろしい位に
強く仏門線が入っているとの事で、ほぼ跡継ぎ確定コースとなってしまいました。。

また、私個人の狐事件経験については、
今から大体20年程前の家族旅行で長野に向かった際に父親が山道で狐を見つけた
直後に車がスピン。あわや崖下に転落する所でした。。
この際にJAFを待っている間にずっと狐が見ていたのが一番最初です。

次は私が学生時代にバイク通学をしていた際になりますが、一方通行の道から勢い良く飛び出して
来た車を避けようとして頭を顔面から電信柱に強打。
歯を2本欠損、顔面6か所、脳内出血の大事故でしたがこの時も路肩で寝ていたら道の脇に
白い狐がぼーっと見えていた記憶があります。

110: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/11/21(金) 19:03:01.58 ID:l13qJlNn0.net
さらに続きます。
長くなり申し訳ないです。

その後、怪我が治った後も性懲りもなくバイクに乗り続け、サーキット走行中に
前方のバイクが急なライン変更を行い、逃げ場がなくまた大クラッシュ。
そこでもサーキット場にいるはずの無い白い狐を目撃。

次が一番不思議なのですが、恥ずかしながら離婚経験がありまして、離婚と親友の
自殺が重なり精神的にボロボロとなり自身も自殺を考えて車で親友の自殺した場に向かって
る最中、ブレーキが故障した車が私の車に突っ込んで来る大事故。
この時は私は怪我はなく脳震盪でぼーっとしている時に、また白い狐が道端に。
この時、はっきり覚えているのは尻尾が3本ありました。

今でも不思議なのは、この狐は守っているのか祟っているのかが分からない所ですね。。


ご返答頂いたお社については毎年神主様が来て祈祷と供物を捧げる事は
しております。

ご質問あれば返答させて頂きます。

112: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/11/21(金) 19:22:43.88 ID:l13qJlNn0.net
実家は稲荷かどうかは不明なんです。
神主様も代替わりで当時の方はいませんので。。

祖母に言わせると代々裏山に土地神の化身として白蛇がいて、それを祀っている
との事ですが。。

確かに子供の頃に白蛇は何度か目にしてはいますが。。

狐に関しては急死に一生を得てると捉えるのか、はたまた狐の悪戯?で事故に
巻き込まれているのかが悩むところではあります。
全てにおいて医者や警察がよく生きていたと驚く程の事故なので前者であってほしい
とは思いますが、、

114: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/11/21(金) 19:33:32.96 ID:l13qJlNn0.net
これも関係するかはわかりませんが、ふと思い出したので。。
子供の頃より気学の方位取りをやらされておりまして、3.11の大地震の日も
仙台に方位取りに行く予定でした。
何故か間違えなく財布に入れていたチケットが行方不明となり駅で立ち往生していたら、会社から緊急連絡
が入り着の身着のまま仕事に戻る羽目になり、言葉は良くないですが免れたという経験もあります。

手相師さんには神仏共に加護が強く出ていると珍しがられ、過去の経験を教えてほしいと
無料で色々見ていただけましたが、本人としては不思議だなぁという気持ちと何故に自分だけ?
という考えしか無いんですよね。
神社の生まれでもなければ、お寺の生まれでもありませんし。。







635 :本当にあった怖い名無し:2010/02/24(水) 22:46:53 ID:PNpuvg8j0

大学の時、入居していたアパートでの話。 

そこは入学してから住み始めたのだが、
仲良くなった友人のの一人を部屋に呼んだ時、「部屋の角に女がいる」と言われた。
なんでも、そいつは霊感があるらしく、そういうことがわかるとのことだった。
ただ、霊能者のようなことは一切できず、
俺の部屋に居るという女についても、何でいるのかとか、いつからいるかとかは全く分からないと付け加えた。 
俺はというと霊感など全く無く、入居してからも金縛りひとつ遭ったこともないので、初めは悪い冗談かと思ったが、
割とまじめな奴だったので、半信半疑ながらもどうすればいいか尋ねてみると、 
「霊能者じゃないので、わかんないけど、何もないならこのままでいいんじゃない?」と無責任な返答だった。 
「じゃ、悪霊じゃないっていこと?」
「うーん、たぶん…寂しそうだけど…」
姿は普通で、クラスやサークルにいてもおかしくないとも言った。 
悪霊じゃないにしろ、霊が部屋にいるっていうのもいい気はしないので、あれこれハウツー的なことも聞いてみたが、
結局は「霊能者じゃないんで…」で逃げられた。 
だったらそもそもこんな事言うなよとも思ったが、
ついでに「もしかして、可愛いとか…」と言うと、 
「………うん、けっこう…」と返ってきたので、何も感じない俺としてはよしとすることにした。


636 :本当にあった怖い名無し:2010/02/24(水) 22:47:53 ID:PNpuvg8j0

そう言われた日から先も、ラップ音ひとつない静かなもので、
日常としても、ついてる日があれば酷い目に遭う日もあるといった、当たり前の時間が過ぎていったので、 
俺自身、部屋の中に女の霊が居ることなどほとんど意識しなくなっていった。
友人との会話でも、このことはほぼ話題に出なくなっていった。 
意識しなくなっていった結果、健康な男性としては当然なのだが、
最初は遠慮がちに見ていたH本やAVなども平気で見るようになった。 

そんな生活が半年くらいたった時、体にひっかき傷が出来るということがたびたび続いた。 
たいして痛みはなく、数日後には綺麗に治ってしまうのだが、
主に腕、たまに顔や足など、3~5センチくらいの新しい傷できるようになっていた。 
たいてい洗面や風呂に入る際に発見する具合で、心当たりは全くなかったが、
しばらくしてあるひとつの法則に気付いた。 
それは、AVを見た次の日にできるということだった。 
もしや、彼女が…
まさかとは思ったが、見るAVもより刺激的なものに発展していたので、同年代の女の子なら完全に引くなと思った。

それで俺は例の友人に来てもらい、事情を話してみた。 
「何度も言うが霊能者じゃないんで、真実はわからんけど、なんか表情が寂しさから怒りに変わってる」という感想だった。
えー、やはりAVが原因っすか!?と思ったが、AVは必須アイテム化していたので、深刻な悩みとなってしまった。 
傷はいやだし、AVは見たい。そのうち、ひっかき傷ではすまなくなるかもしれない。



637 :本当にあった怖い名無し:2010/02/24(水) 22:49:14 ID:PNpuvg8j0

悩んだ俺が自分で出した答えは、霊にはAVを見せなければいいのではというものだった。 
その工夫というわけではないが、
なるべく刺激しないように、鑑賞する時はテレビにシーツをかぶせ、イヤホンで聴くという方法をとるようにしてみた。 
ビンゴかどうかわからないが、とりあえずそれ以降全く傷はつかなくなった! 

そんなことがありながら無事1年以上過ぎたある日、バイトが忙しく激疲れな時にレポートが重なるという事態に陥った。 
その日ようやくレポートの目処がつき、ベッドに入れたのはかなりの深夜となった。当然すぐに爆睡に突入した。 
そこからの時間は全く覚えていないのだが、突然頭の中に『起きて!』という声がこだました。 
ビクッ!となり目を覚ましたものの、何、今の夢?って感じで横になったままでいると、
さっきと同じ感じで今度は『早く!』と声が響いた。(聞こえたではなく、脳に直接伝えられた感じ)
「わあ!!」
さすがに驚き上体を起こすと、なんとなく視界に白くモヤがかかっているように思えた。
あれっと思いながら目をこすると、月の薄明かりが入る部屋は本当に白かった。 
煙!あわてて何ももたず玄関から外に飛び出してみると、アパート入り口横のゴミ置き場が濛々と火を上げていた。
俺の部屋はその道路に面した端だったので、もろに煙りが入り込んできたようだった。 

それからはパニック状態ながら、夢中で全部屋をノックしたり119番呼んだりしたが、
消火活動までは出来ず、ゴミ置き場からアパートに一部延焼してしまった。 
現場検証の結果は放火と見られたが、とりあえず怪我人がでなかったことが幸いだった。


638 :本当にあった怖い名無し:2010/02/24(水) 22:49:58 ID:PNpuvg8j0

ようやく消火が終わり部屋に戻ると、
部屋の中も消火の水が一部浸水しており、フローリングの床がびちゃびちゃになっていた。 
改めて事の重大さを感じた俺は、あの声のことを思い出した。 
もしや、助けてくれた?
俺は部屋の隅っこに向かって、「声をかけてくれて本当にありがとう」と声に出して言ってみた。 
部屋はシーンと静まりかえり、何の気配もなかった。

ひどい目に遭ったが、たいした家財道具もないし、まあ無事でよかったかなと冷静になると、レポートのことを思い出した! 
あんだけ苦労したレポートもオシャカか!?
「えっ?」 
レポートは書き終えた机の上に、全く濡れず残っていた。 
もちろん、偶然水がかからなかったのだろうが、すぐ横の筆記具などはびちゃびちゃになっており不自然だった。 
これも彼女?
命ばかりかレポートまでもと感動した俺は、部屋中360度まわりながら、「ありがとう!ありがとう!」と繰り返した。 
もちろん何も起きなかったが、俺は泣きそうだった。 
そして、たまたま全く水がこなかったコーナーに配置したラックから着替えをとろうした時、再び驚愕させられてしまった! 
全く水がないはずのその場所に置いておいたH本、AVコレクションが、全てびちゃびちゃになっていたのだった!







274 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/03/26(木) 20:17:10.22 ID:TOFkzW/U0.net 
うちの妹の話です。
実話なので恐くなかったらすいません。
妹は明るい性格で美人なんだけどあまり人に強く言えない性格。
実家が裕福だったのもあってやっかみが絶えず、トラブルに巻き込まれる人間でもあった。
妹が何かしたわけでもないのに一方的に嫌われてるということがあった。
その度にその輪の中心にいる奴に不幸が降りかかる。
妹側に問題があって嫌われた場合や、ただ陰口をちょっといったくらいではそういうことは起こらない。
何もしていないのに長期間一方的に攻撃してくる人間にのみ不幸が来る。
それは本人に来るんじゃなくて、その人が大切にしているものや人に悪いことが起きる。

例えば小学校時代にいじめグループのリーダーだったK。
裕福だった妹を妬み、妹に「豚女」というあだ名をつけたり授業中に椅子を蹴ったり、トラブルの責任を全部妹に押し付けたりしていた。
そんなある日K親が会社で揉め事を起こしてリストラされ、家が大変なことに。K姉が家の階段から落ちて骨折し、飼い犬が突然死んだ。
Kはショックで大人しくなり、妹どころではなくなって何もしなくなった。

中学時代、自分より勉強ができたからという理由で妹をハブにし、きつく当たり、妹と話してるクラスメイトに文句をつけ、聞こえるように悪口ばかり言っていたH。
医大生だった兄が引きこもりになり、好きだった同級生に「ごめんオレ○○(妹)ちゃんが好き」と言われて振られ、Hの家が強盗に入られて自慢の賞状などが滅茶苦茶に。
これもHはかなり落ち込んだらしく、一時期不登校になってイジメをしなくなった。
ここまでなら偶然なのかもしれないけど、問題は次。


275 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/03/26(木) 20:18:08.41 ID:TOFkzW/U0.net
妹の大学のサークルにSというクソみたいな女がいた。
Sはとにかく気が強くて1番じゃないと嫌なタイプ。美形な妹が気に食わず、お取り巻きと一緒になって妹をいじめていた。
妹とは大学が違うのでSと会ったことはないんだけど、話を聞いているだけでも私はSが大嫌いだった。
妹をサークル内で孤立させたり、根も葉もない悪口をいったり、snsで嫌がらせをしたり、妹が泣いて許しを乞うまでお取り巻きたちと取り囲んで悪口で責め立てたりしていた。
これがかなりタチが悪くて、本当にとてもじゃないけど口にもしたくないような下劣な言葉で妹をいじめていた。

妹は気にしないようにしていたが、このSという女、私含めて家族の悪口まで言うので私はどうしてもこのSという女が許せなかった。
例のごとく妹のパワーが発動。
S彼氏は体育会の男だったんだけど試合前に二日酔いで車を運転し交通事故を起こし大怪我。
飲酒運転なんて大学の名前を下げるし、怪我でもう選手として使い物にならないってんで退部に追い込まれた上に勉強できないので留年する。
Sの親友の女は夜道で知らない男にレイプされ、精神的ショックで引きこもりになって学校を退学した。
S兄がグレて合法ハーブだかなんだかやったらしく、家庭がめちゃくちゃに。
しかしSは今までの女たちと違ってひるまなかった。
たとえSの兄が家庭内暴力を両親に始めようが、Sは妹いじめをやめなかった。
妹が耐えかねてサークルをやめても、お取り巻きがどんどん離れていっても、妹へ陰湿な嫌がらせを続けていた。

ある日Sが留年した。
妹に危害を加える人間本人が目に見える形で不幸になることはあまりなかったので少し驚いたが、ざまあみろと思っていた。
妹も「ザマアwww」みたいな感じだった。
妹の大学は留年率がそこそこ高い学校なんだけど、Sの学部は「絶対に留年しない、特に女子はありえない」と言われている学部だったので、Sは学年のバカ代表として有名になる。
少なくなっていた残りのお取り巻きたちもその時点でSから離れていった。
妹に嫌がらせを続けるSへ「もういい加減やめなよ」と忠告している者もいたが、気の強いSの反撃に遭ってSから離れていくだけだった。



276 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/03/26(木) 20:18:34.08 ID:TOFkzW/U0.net 

何人かは「私たちももう大人なのに本当に申し訳ないことをしてしまった」と妹に言ってきたらしく、Sに愛想をつかしているようだった。
仲間がいなくなってもSはまだsnsでの嫌がらせや自分に都合のいい陰口を言いふらし続けたりしていた。
留年したのは妹のストレスのせいだとかわけわからないことを言っていた。
ただ、陰口とかは自分に直接罵倒とかされるよりはマシだし、留年してるバカのいうことを信じている人なんていないので、妹もあまり気にせず放置しているようだった。
それでもSは妹への嫌がらせをやめず、Sへの不幸も止まらなかった。
まず、クレジットカードを海外で悪用され、ほぼ全財産を失う。保険に入ってなかったのか分からんが、とにかく小さい頃からためていた貯金が0になったらしい。
その次は処女を捧げ結婚まで考えていた彼氏に訳も分からぬまま中出しされた挙句ホテルに置き去りにされ、音信不通になる。
(Sはキリスト教徒らしく、結婚する人としか関係を持たないと決めていたらしいのでかなりショックを受けたと思う。)
そして、S兄の家庭内暴力の矛先が両親からSへ変わる。
このあたりでようやくSは精神的に病んでいき、妹のことは言わなくなった。

Sはバカなので自分の近況を全てSNSに書き込むのでよく分かった。留年したあたりから私はこっそり彼女のSNSを監視していた。
正直怖かった。
学歴→お金→恋愛→家族 と、Sが失うものがだんだん本人に近づいているような気がしていたから。
そんなある日突然Sは大学をやめ、SNSもやめてしまった。
そのあとのSの行方は誰も知らないという。








426 :本当にあった怖い名無し:2012/06/14(木) 22:36:09.84 ID:5FW1B68g0

弟はかなり見える人だった。
後で知ったけど、見え過ぎて何度も死ぬ目にあったらしい。

426 :本当にあった怖い名無し:2012/06/14(木) 22:36:09.84 ID:5FW1B68g0

で、小学生の頃、弟と一緒にアニメのビデオ見てたら、弟が突然横を向いて手を振った。
そっちの方向は台所、しかも電子レンジしか見えない。
思わず「なにしてんの?」と声かけたら、弟は私のほうを向いてしばらくジッと目を見てきた。
そして私の肩に手を置き、10秒くらいして「台所見てみて」と言った。
白い着物着た髪の短い少女が静かに立ってて、私は悲鳴を上げた。
弟の手が離れると、すぐにその少女は見えなくなった。
弟は「○○おばさんだから大丈夫だよ」と言い、「見守ってくれてるんだ」とも続けた。
後で知ったが、父の姉が○○という名前で、ちょうどそのときの私たちの年頃に交通事故で亡くなったらしい。
ただ父も祖母(祖父はすでに他界していた)も弟には話したことがないと首を傾げていた。
弟は「本人から聞いた」とあっけらかんとしていた。
後にも先にも、私ががっつり幽霊を見たのはそのときだけだった。



426 :本当にあった怖い名無し:2012/06/14(木) 22:36:09.84 ID:5FW1B68g0

しばらくして、弟が交通事故にあった。
数箇所骨折し、一ヶ月程度の入院を余儀なくされた。
お見舞いに行った際、両親が医者に話を聞きに行ったとき弟がぽつりと言った。
「○○おばさん、やっと居なくなったね」と。
・・・どうやら、守っているんじゃなくて私に憑いていたらしい。
弟曰く、最初は本当に見守っていた。
だがブラコンだった叔母は、仲のいい姉弟を見て姉の私に嫉妬を感じ始める。
そこで段々危ない存在になってきたので、私の代わりに弟がその呪い?をわざと受けたらしい。
弟が事故にあったとき、元々は私が行く用事を弟が代わりに行ってくれたのだ。
「俺に憑いてるほうが怖いから大丈夫かなって」と弟はのんびり言った。
弟がよく見えるのは主にそいつのせいで、弟自身が用済みになるまでは守ってくれると約束していたらしい。
そこまで話して弟は口をつぐんだ。
「俺は多分、これのせいで早死にするけど、姉ちゃん守れてよかった」と小さく呟いた。
小4が何言ってんだ、と思いながらも私は何故か泣いた。

ちなみに去年、弟は23歳の若さで自殺した。
遺書も何も一切なし、高卒で働いていて数年勤めた勤務先での評判もよかったし、対人関係も悪くなかった。









162 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 18:13:56.33 ID:MkE7++yOi

その後輩、A君は去年うちの部署に配属されてきた。
年は20代後半、イケメンで人当たりもいい、いかにも好青年という感じ。
それまでいたところとは畑違いな部署に来たこともあり、最初は手違いもあったけど、
努力家だし一度教えればそれで覚えてくれるので、教育係だった俺はとてもありがたかった。
俺を含め大半は彼を認めていたし、評価していたと思う。
気さくだけど礼儀正しく、ユーモアもある彼は職場にもすぐ馴染んだ。
しかし、彼を良く思わなかった人がひとりだけいた。

 

 

165 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 19:38:27.05 ID:MkE7++yOi

その人を仮にBさんとする。
Bさんは30代半ばの男性で、仕事は結構出来るんだけど、
人格に難ありというか、よく人を貶めた物言いをする人だった。
短所は言うまでもなく責め、長所まで言い方を変えて貶したりしていた。
痛烈に批判したり、泣くまで追い詰めたりすることはない。

 

 

166 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 19:45:08.09 ID:MkE7++yOi

ちょっと嫌な気分になる程度のものだったので大きな問題になったことはない。
みんな出来るだけBさんには関わらないようにする、聞き流すという対応をしていた。
新しく加わったA君に仕事を教えたりするのは俺の役目だったので、
俺が意識的にそうしていたこともあり、A君とBさんの接点は初めはあまりなかった。
今思うと、おそらくその頃からBさんはA君を良く思っていなかったのだろう。

 

ある日、A君が資料を作成していたら、そこにBさんがやってきて、
A君の仕事ぶりを観察し、そこに文句を付け始めた。

 

 

168 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 19:46:03.49 ID:MkE7++yOi

「その文おかしくない?まあそれでA君がいいと思うんならいいけど。
 あと、この形式じゃ見にくいと思うな。プリントして配って誰が見るか、まで考えてるの?
 あと、語彙が少ないよね~」
という感じで嫌味を言っているのを、トイレから戻ってきた俺が止めた。
A君は俺が教えた通りにやっている。今は草書の段階だ。とフォローし、
Bさんは心配なさらず、となんとか離れてもらった。
A君をいびりたくて、俺がいなくなるのを狙ってたんだろうな、と思うと少しげんなりした。
プライドが高いBさんは、有能で人好きのする、しかもイケメンのA君を妬んいたのだろう。
もともと予想していたことだし、だからこそお互いに近付けないようにしていたんだけど。
A君に大丈夫かと尋ねると、「はい、僕は」と困ったように笑った。

 

 

169 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 20:04:20.28 ID:MkE7++yOi

それから気になることが起こり始めた。
A君は全く問題なく仕事を覚え、すっかり重要な戦力となりつつあった。
が、どういうことか、それとは反対に、Bさんの作業能率が落ちていった。
Bさんのまとめた書類はキレイで見やすいと評判だったのに、
改行がおかしい、敬語の間違いなど、急に読み辛いものになった。
また、あえて難解な言葉を使いたがるBさんが言葉を思い出せないということが増えた。
その時は訝しく思ったけど、人間誰しも不調はあるだろうとそんなに気にしていなかった。

 

 

170 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 20:06:28.73 ID:MkE7++yOi

しかし、Bさんの不調は一向に治らなかった。
その頃から、ストレスもあってか、Bさんの性格の悪いところが拡大され、一層僻みっぽくなっていった。
特にA君に対する嫌味が酷い。
1人前に仕事をこなすようになったA君の、それこそ重箱の隅をつつくような指摘をしたり、
果ては仕事とは関係のないことまで言い出す始末。
女性社員を誘惑してるんじゃないか、とか、八方美人って実際は嫌われるわんだ、とか、
最早ただの言い掛かりでしかないものだった。
ここまで来ると、周りも注意していたが、Bさんの態度は硬化するばかり。
また、A君への執着はますます増していった。
みんなのBさんへの不満も高まっていったが、俺が一番気になったのは、
それと比例するかのように、Bさんが何もかも上手くいかなくなっていることだった。
仕事は量も質も激しく落ち、煙草の量が増えたのか血色も悪く、太ってきた。
今までBさんは誰のことも見下していたが、
仕事だけはきちんとこなしていたし、こんなに疲弊しきったこともなかったので不思議だった。

 

そんな折り、A君と飲みに行くことになった。仕事後に付き合ってくれないかと、とA君に誘われたのだ。
A君と2人で飲むのは初めてではなかったが、あまり明るい雰囲気ではなかったので、
愚痴や相談があるのだろうと思った俺は、いつもよりちょっと良い飲み屋に連れて行った。
個室の座敷でぼちぼち食べて飲んでいると、A君が言いにくそうに切り出した。
思った通り、Bさんのことだった。
でも、A君が語り始めたものは、俺が思ていた内容とは少し違っていた。

 

 

171 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 20:09:13.06 ID:MkE7++yOi

「俺、ちょっと特異体質というか、俺を嫌った人とか嫌がらせをしてくる人を不幸にしてしまうんです」
一瞬で、嘘だろ、まさかの電波?と恐慌を来した俺だが、
そうではないらしく、A君は自身のことを話してくれた。
彼が言うには、これまでにA君を苛めたり、A君に害を与えた人は軒並み不幸になっているらしい。
例えば、A君を仲間外れにしようとして自分が孤立したり、A君の足を引っ掛けて転ばせようとした子が骨折したり等。
その程度なら偶然の一致だよ、気にすんな、と慰めると、自分も最初はそう思っていたが、
それで片付くレベルじゃないんだと言った。
なんでも、その人がA君にした・言った・しようと思ったことがそのまま本人に返るのだそうだ。
いくつか例を聞いたが、一番酷いのが、中学時代の話だ。
中学生の時、A君にはとても頭の良い同級生がいたが、その子は数学の成績でA君を抜けないことをずっと悩んでいた。
そしてある日、A君の数学のノートと教科書を机から盗み、それを燃やしてしまった。
しかし、その子は根は真面目だったので、
A君が「あれー?数学の教科書とノートがないなー」と言っているのを見て、すぐに白状して泣いて謝った。
A君はどちらも買うか写させてもらえばすむし、気持ちもわかるからと許した。
しかし、その日、教科書とノートを燃やした子の家が家事で全焼した。ストーブの消し忘れだったとか。
幸いにも死人は出なかったが、A君は自分の持つものをその時認識したそうだ。
これはA君の意思とは関係なく発動するもので、相手がA君の好きな人や家族でも同じことが起こるらしい。
お祓いにも行ったが、効果はないし、原因自体分からないとも言った。
だからA君は勉強も頑張り、自分なりに気を遣い、人に嫌われないように、不快感を与えないように努めてきたが、
Bさんのようにどうしても合わないような人と出会うことがある、と。
このことはまだ親にも言ったことがなく、話したのは俺が初めてなのだそうだ。
マジかーと思いつつも、Bさんのことは俺が何とかすると約束し、
特殊能力なんて漫画みたいでカッコいいじゃん!すげえ!飲め!とべそをかくA君を無理矢理盛り上げて、
なんとか笑顔で帰すことが出来た。

 

 

173 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 20:56:00.32 ID:YUiQOy3Gi

俺もオカルトとか、人知を超えた力のようなものはあると思っている。
A君もすごく気にしているし、Bさんもこのままではよろしくない。
どうにか引き離さないと、と考えながら、次の日出勤した。
その日もその日で、やはりBさんはA君に絡んでいた。
もうそれしかやる事がないというように、A君の一足一投に反応する。
俺は前日に聞いた話もあり、いつも以上に気を遣って2人の距離を保とうとした。
仕方ない事なんだが、みんなA君の肩を持ち、Bさんを冷たい目で見るようになっていた。
今までは周りから若干スルーされても、逆に嘲笑っていたBさんだが、さすがに同僚達の視線にピリピリしている。
そこで俺が間に入って仲裁しようとした時、Bさんのがキレた。
「何なんだよ、お前ら!そうやってそいつの肩持つのかよ!
 こいつがうちに来てからろくな事がない!
 お前うぜえ、邪魔なんだよ!お前が息してるだけでこっちはストレスなんだけど?!
 わかる?自分がどんだけ迷惑かけてるか?!」
と、顔を真っ赤にしてみればまくし立てた。
周囲はその勢いに圧倒されて、口を噤んだ。A君も俺も呆然としてしまった。
言うだけ言ったBさんは荒い鼻息のまま、どすどすと部屋を出て行った。
しばらくの沈黙の後、誰かが「何あれ。意味わかんない」と言ったのを皮切りに、
Bさんないわーみたいな悪口と、A君への慰めが始まった。
A君はまだ唖然としていた。

 

 

176 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 21:24:03.34 ID:YUiQOy3Gi

数分が経ち、騒ぎも収まると、各々仕事に戻っていった。
俺は、「僕は平気です」とみんなに言いながらも不安げなA君を気にしていて、Bさんのことを忘れていた。
そして、再びみんなが仕事に就き、静かになった頃、Bさんの存在を思い出した。
おそらくトイレか喫煙コーナーだろうな、と見当をつけていたが、そこで俺ははっとした。
まさかと思い、俺は慌てて部屋を飛び出し、Bさんを探した。
部屋を出てすぐにある喫煙コーナーにはいなかったので、トイレに向かった。
男性用のトイレの扉を押し開けようとしたが、動かない。
足下を見ると人が倒れている。Bさんだった。

 

それからは大変だった。生まれて初めてAEDを使うわ、救急車は呼ぶわ、と大騒ぎになった。
脳溢血でトイレで倒れ、時間にして3、4分。
ここ最近の喫煙量や先程急に怒ったことが原因ではないかという話だった。
病院には上司が付き添い、俺は仕事場のケア、もといA君のケアのために残った。
部屋に戻った時には既に知れ渡っていて、騒然としていた。
その時点ではBさんの容態については何とも言えなかったが、ざっと現状を説明し、とりあえず場は収まった。
問題はA君だが、どう説明したってA君はショックを受ける。
俺が見つけた時、Bさんは呼吸が止まっていた。
これは、激昂したBさんがA君に『お前が息をしているだけで腹が立つ』と言ったからだ。
偶然かもしれないし、Bさんの不健康体からしたらおかしいことではない。
でも、事実がどうあれ、A君はそう思うだろう。
俺がどう言おうか悩んでいると、それでもう察したらしいA君が、「すみません」と小さな声で謝った。
A君のせいじゃない、しっかりしろ、先輩らしく言ったものの、内心困惑しまくりだった。

 

 

178 :本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 21:50:12.07 ID:YUiQOy3Gi

結果として、最悪の事態は免れた。
Bさんは病院で一命を取りとめた、と次の日上司が教えてくれた。本当に良かった。
ただし、脳に障害が残り、不自由な身体になってしまい、
もう職場復帰はせず、Bさんはそのまま退職することになった。
みんなほっとしたり、後味が悪い思いをしたりと様々な中、
A君はまだ死にそうな顔をしていたが、ばんばん背中を叩いて、Bさん助かってよかったなー!と声をかけると、
「はい」とようやく笑ってくれた。
俺はそう言いながらも、
もし、BさんがA君に「死ね」と言ったらどうなっていたのか……と考え、背筋を凍らせた。

 

A君が思い詰めてどうにかなったりしないかと、無駄に構ったりいじったり、飲みに誘ったりした甲斐があったのか、
今では気持ちも持ち直し、仕事に励んでいる。
余談だが、Bさんは奥さんの実家に越して、リハビリがてらに畑仕事をしたりしながら楽しくやっているらしい。
簡単な近況報告と美味しい農産物が届いて、職場のテンションが上がった。
ちなみに、宛先が俺宛で、俺のマンションに届いたので、それを持って会社に行くのはなかなか骨が折れた。
届いた時に何かと思い箱を開けたので、職場宛の手紙とは別に一筆箋が入っているのを発見した。
そこには俺への感謝と、A君への謝罪が一言ずつ書かれていた。
このことはA君にだけこっそり伝えた。
それを聞いたA君は、なんというか、言い表せないような表情をしていた。すごく嬉しそうだった。

 

Bさんが助かって本当に良かったと思う。
あと、今後、A君が悲しい思いをしないように心から祈るよ。

 






59 :(゜Д゜) :2014/04/15(火)04:35:52 ID:yR6swAyHk
>>136なんだけど
そういや昔から不思議というか奇妙な冒険は度々してきました
霊感とかそんなもんは知らないですけど・・・

ちょっと一個投下

我が家では昔牛を4頭馬を1頭飼っていました
妹が1歳くらいの時に仏間に昼寝させていて兄と自分は外の牛舎に居ました
その日は子牛を一頭別の牧場に運ぶ日で、子牛は恐怖のあまり綱を振り切って逃げました
(鼻輪?に縄をつける前に業者に突進で柵を越えちゃった感じ)
子牛は母屋の縁側のガラスをぶち破って客間の箪笥に突進!
何度か箪笥に突進後襖をぶち破って仏間へ

妹が寝ている傍で何故か子牛は足踏み
兄と自分が見た光景は妹の前に「怒り狂ったラオウの様なおっさん3人が子牛を抑えている姿」
子牛はその場で座り込み御用
妹はこの騒動でも泣くことなく寝ていました

で、そこから自分が小学三年生のときに我が家に雷が落ちました
祖父の一周忌で親戚が大勢集まる中
自分は二階で昼寝中異様な音に気がつき目を覚ますと
目の前に「大きな球体」がにゅ~~んと現れました
静電気の塊のような球体
部屋中の埃やら小さな紙を巻き上げて迫ってくる!!


160 :(゜Д゜) :2014/04/15(火)04:58:08 ID:yR6swAyHk
と、思った瞬間自分の足を掠めて下の階へ・・・
少しすると物凄い音と親戚の人の「わー」という声

足がしびれてて動けない中、暫くして親戚の人が二階へやってきました
雷は「水雷様だ」とか騒いでいましたが、被害は自分と親戚2名と兄、妹の5人
軽い痺れのみですが、あとあと電気体質に・・・

下の階に下りた球体は家の中をゆっくりまわりチリなどを纏って仏間へ
仏間の一角で大きく方向転換をして最後、裏口からごみを巻き上げて消えて行ったそうです
家電製品も全然被害がなく、数名が常に強力な静電気もちになったくらい
家のごみと言うごみが綺麗になる出来事でした

そこから妹が中学生の時
妹はコタツで転寝、自分と兄はTVを見ていてふっと客間を見ると妹がゆっくり音も無く仏間のほうへ引きずられて行くのを見ました
見間違い?と思ってコタツで転寝している妹を見ると明らかに血色が悪い

兄と自分は何故か「このまま持っていかれたら妹は死んでしまう!!」って思いました
兄は妹を起こそうと、自分は客間の妹を捕まえようと無我夢中でした
祖母が異変に気付いて、仏間に向かって「XXさん!△兄さん!○○!行かせちゃダメだ守ってくれ!」って言いました
数分後妹は「怖い夢を見た・・・」と何事も無かったように起きだしました


実はこの仏間というか、旧実家はある事がされていて、多くの奇妙な冒険を1999年まで味わうことになります

奇妙慣れしてしまった自分は後半ちょっとそんな出来事が面白く感じたりもありました

161 :名無しさん :2014/04/15(火)05:07:48 ID:xzO6jbBj0
中尾彬はもう3回以上死んでるはずなんだけど
またテレビに出てた

162 :名無しさん :2014/04/15(火)07:13:44 ID:1JSq1p6OA
(゜Д゜)面白い経験しすぎだろwしかし球電の実物見たってのは珍しいなうらやましい。

>>161あるある。「この人死んでなかったっけ」って有名人他にもいる。

オカルトランキング



40 :本当にあった怖い名無し:2008/11/15(土) 04:18:06 ID:0TSh31gF0

人によったら笑えない話を一つ。

いきなりだが、俺は寝ていた。そして般若の形相の女に首絞められてた。
全く知らねえ奴だったんだが、ブツブツと「皆死ねばいい」を繰り返してる。
俺、自分でわかるほど息がヒューヒュー言っててヤバイ状況。

目が霞んできた頃、天井から何かスッスッっと垂れて来てるのに気付く。
?って思ってると、俺の額になんか当たる。
その後、首の方にトコトコ。途中、鼻穴に細いものが若干入りフガッってなったw
で、いきなり幽霊の癖に女が青ざめた顔して、
「ぎゃ嗚呼ああああああああああああああくぁwせdrftgyふじこlp;」
断末魔上げて消えた。
開放された俺。ゲホりながら、未だトコトコのそれをやんわり掴みながら起床、点灯。
右の掌に、掌サイズのBIGアシダカさん参上。
そんで「ありがとう、助かった」って言ったら、手からピョンと跳んで壁伝ってどっか行った。
幽霊でも苦手なモノってあるんだなwww

41 :本当にあった怖い名無し:2008/11/15(土) 04:36:32 ID:iANfxKmMP

>40
夜の蜘蛛は人の魂を乗せているっていうよ。
夜に現れる蜘蛛は、先祖とかそういう魂を乗せて、
何かを訴えるとか知らせようとしてる時に、現れる事があるらしいよ。

護ってくれたのかもね。


42 :本当にあった怖い名無し:2008/11/15(土) 04:53:21 ID:0TSh31gF0

へえそうなんだ。
俺はてっきり、以前洗面所で溺れてるのを助けたから、その恩返しかと思ってた。

因みに、その蜘蛛とは未だに同棲してます。
同種の別蜘蛛かもしれないが。






オカルトランキング



245 本当にあった怖い名無し 2005/08/17(水) 10:35:41 ID:EDoumzb5O
少し長いですがレスさせてください。

俺が高校生だった頃、隣のクラスに目茶苦茶可愛い子がいて、俺は恋心を抱いていた。
一年ほど片想いをしていたが、体育祭の日、その子が俺に告白をしてきて付き合うことになった。
その子は高校でもかなりモテていたが、オレなんて全くモテないブ男と付き合うなんてどうかしてる!
と、周りの奴が噂するのを一時期学校ではよく耳にした。
俺も何度か『オレなんかのどこがいいの?』と尋ねた。
彼女は毎回ハニカミながら『笑顔が好きになった。周りが何を言おうが、私が好きなんだからいいぢゃん!』と言ってくれた。
すごく真っすぐな子だった。
俺は昔から自分自身にコンプレックスを持っていた。
『俺は不細工で頭も悪い』それがオレの口癖だった。
彼女はそんな俺に「でも私はそんな貴方が好きなんだから。自分で悪く言うのは辞めて。」と。
俺にはとても出来過ぎた子だった。
つづく

246 本当にあった怖い名無し 2005/08/17(水) 10:44:35 ID:EDoumzb5O
高校を卒業し、俺は町工場に就職、彼女は大学へ進学した。
彼女は大学の授業が終わるとしょっちゅう工場の前で俺の事を待ってくれていた。
19才のとき、彼女が妊娠した。俺達は周囲の反対(彼女が大学生だった為)を無視して結婚した。
彼女は当然、大学を中退、元気な女の子を産んでくれた。
俺に甲斐性がないので、彼女は半年後にはパートをして家計を助けてくれた。
金は無かったが毎日幸せだった。
娘が二歳になって間もなく、彼女は交通事故で他界した。パートの行きに車に跳ねられて。



248 本当にあった怖い名無し 2005/08/17(水) 11:00:43 ID:EDoumzb5O
俺は葬式でも涙が出なかった。彼女の死を信じられなかった。

それから三年経った。
俺は今でも彼女の事を引きずっている。
オレなんかと出会わなければ彼女は・・
俺は彼女のお陰で幸せだったが彼女には俺のせいで幸せを掴みそこなったんじゃないのか・・とか
生活する為に工場と夜のウエイターのバイトで彼女の忘れ形見の娘との会話もあまり無かった。
そのせいか、娘はいつも一人で絵を描いている。
昨日、仕事から帰ると、また娘が何か描いていた。
「それなに?」
愛想なく聞くと娘は
「おかあさん」
と答え、絵を書き続けた。
一瞬、ドキッとした。
「え?おかあさん?・・・お母さん何してるの?」
と聞き直すと
「今日はオカーサンとお砂場で遊んだの。」
娘が言った。
俺は、娘に聞いた
「どこのお母さん?お友達の?」

娘ははっきりと
「違うよ、美優(娘)のお母さんだよ。昨日も遊んだの」
と。

249 本当にあった怖い名無し 2005/08/17(水) 11:34:18 ID:EDoumzb5O
娘は続けてこう言った
「美優おかーさん大好き、おかーさんもねぇ、美優とパパが大好きなんだよ。」
俺は娘を抱き上げ、すぐにその砂場に走った。
砂場に着くと、もちろん、そこに彼女はいなかった。
娘は「おかーさんはこの公園が大好きなんだって。いつも美優より先に着てるよ。」

その言葉を聞き俺は思い出した。この公園は高校時代、よく彼女と立ち寄り、始めてキスしたのもこの公園。
俺は、娘の前で号泣した。むせる様に泣いた。
娘はポカーンとしていた。
俺は娘を抱きしめ、謝った。「ごめんね。」と。
彼女が死んだ事を受け入れられず、多感な年頃の娘の相手もせず、毎日クヨクヨ生きていた自分自身が恥ずかしかった。
彼女は死んでも、娘の遊び相手になって。
俺は死んだ彼女にも苦労をかけていた。





オカルトランキング

↑このページのトップヘ