【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 守護




687 :1/2:2011/06/16(木) 15:51:43.22 ID:0VTY8YCy0

これは昔私が勤めた、ある小さな下請工場での話。

 

その工場では度々不思議な現象が起きるのだが、その事は工場の誰もが知っており、
その事で特に誰もが騒ぎ立てる事はなかった。
不思議な現象と言うのは、時折工具や油さしが見当たらなくなったり、
型が落ちて古くなりもう使わなくなった工作機械から、作業しているような音がしたりと言うもの。
工場で働く人たちは工具が見当たらなくなると、「また“あの人”だよ」といって笑った。
新人だった私は、よく「あそこの機械の制御盤(コントローラーのようなもの)の上見て来い」と、
見当たらなくなった工具や油さしを取りに行かされた。
そうすると、たいがいの場合そこに工具や油さしが置いてある。

 

最初は気味が悪かったが次第に慣れ、
何年かするとそういうもなのだと、不思議に思う気持ちさえなくなっていった。
不思議な事にこの現象は、みんなが忙しい時や、納期に追われたり、残業してる時には、
それまで絶対におこらなかった。

 

 

687 :1/2:2011/06/16(木) 15:51:43.22 ID:0VTY8YCy0

ところが、ある納期に追われた残業時間、もう少しで全部の生産が終わると言う時、
品物を固定するために使う工具が見当たらなくなった。
この忙しい時にそんな事ないだろう、と思いながらも、
もしやと思い、使わなくなった例の機械の制御盤を見に行くと、そこに工具が置いてある。

 

製品を機械にセットするたびに工具が見当たらなるので、
残って作業していた人間の誰もが工具の行方を気にして、仕事どころではない。

 

「あーもうまただ!」
作業員の一人が大声を上げ、みんな作業の手を止めて注目した。
そして例の使わなくなった機械の前にみんなが集まった時、工場全体が揺れるような振動と大きな音に襲われた。
見ると、フル稼働していた現行の機械が、老朽化して倒れた大きな棚を巻き込んで周囲のものをなぎ倒していた。
死者が出なかったのが不思議なほどの惨状だった。
誰もが鳥肌の出る思いで、「“あの人”のおかげだ」「助けてくれたんだ」と感謝した。

 

 

688 :2/2:2011/06/16(木) 15:54:45.59 ID:0VTY8YCy0

ただ、安心してばかりいられない。
まだ納品間際の製品は完成していないのに、現行の機械が手のつけられない状況になったからだ。
仕方が無く型落ちの、例の機械を再生して、
なんとか工夫しながら、このロットだけは仕上げようという事になったが、
実際は工場長も社長もみんな、本心は途方にくれていた。
なぜなら、誰もがその型落ちの古い機械が、まともに動くなんて思ってもなかったからだ。
そんな機械を動かすなら、新しい機械を納品してもらった方がずっと早いと思っていた。
工作機械というのはデリケートなもので、精度も要求される。
油が切れていたり、ましてやさびてたりしたら、加工どころか肝心な品物を壊しかねない。
少しでもマシな状態でありますようにと、皆が願いながら機械の中を覗いてみると、錆は無い。
錆が無いどころか油もきちんと差してあり、
あたかも誰かがずっとメンテナンスしていたかのような、ピカピカな状態だった。
こんな事はあり得ないと、社長も工場長も首を捻った。

 

納品は即席で冶具(加工のときに使うツールのようなもの)を作成したりと、誰もが協力した守られた。
このとき復活した型落ちの例の機械は、
その後誰もが使わなくても、メンテナンスだけはきちんとされるようになった。
このような事件以降、物が見当たらなくなると言う不思議な現象は、ぴたりと起こらなくなった。






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970 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/27(木) 21:37:46.97 ID:AA7lpwjJQ
子供のころ、なぜか上着のポケットの中に、めいっぱいの生のカエルをぎゅうぎゅうに詰め込んで、
サイクリングしてたんだ。
下り坂で自転車で盛大にこけたんだけど、奇跡的の無傷。
カエルたちがクッションになって助かったんだが、
物言わぬ動物でも、サイクリングの恩を身体で返してくれた事に感動した。
人とカエルの心と心が通じ合う、ハートフルなオカルトだ。

それ以来、その上着を着てるときに、
大型トラックに飛ばされた石が、散弾銃みたいに俺めがけて弾け飛ぶも、軽い打撲で済んだ。
俺のうしろにあった窓ガラスは粉々だ。
その上着を着てるときに、螺旋階段からゴロゴロ転落するも無傷。俺の足元にいた子には迷惑かけたよ。
その上着を着てるときに、雨で増水した川に流されるも生還。
俺はここに無事でいるのに、助けにきたあの人はあんなとこまで流されてやんの。お気の毒。
さすがに流されたときに、服はドロドロボロボロになったけども、
まさかここまで加護があると、カエル様と言わざるを得ない。

その上着はボロンボロンに古くなったから、弟にお下がり。災いから守ってくれるよ!と思ったんだ。
だけども、どうやら助けてくれるのは俺だけらしく、
それを着ながらも弟は、残念ながら車に轢かれただけなのに入院するほどの怪我を負ってしまったよ。
ありがとう、俺だけに優しいカエル様たち。


973 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/27(木) 21:49:09.68 ID:Z8gnffhQ0
>>970
それってもしかして、その服着てるから災難に遭っているんじゃね?
無傷なのはお前が丈夫なだけで


974 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/27(木) 21:50:38.50 ID:U4y9ni9X0
>>973
しっ!


975 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/27(木) 22:13:49.77 ID:cIG/buHH0
>>970
コピペじゃない・・だと・・?


976 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/27(木) 22:26:27.22 ID:AA7lpwjJQ
>>973
そうは言うがな大佐、ところがそういうわけでもないんだ。
あの上着を着てないときにあう災難は、回避できない事が多かった。
あれを着ていたら、ジャングルジムの中で蜂の大群に襲撃されることもなかっただろうし、
ブランコの鎖がちぎれてケツから落下したあのときも、いろいろはみ出す事も無かったはずだ。

コピペ貼らなきゃならなかったのね、ごめんね







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43 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 02:48:46.47 ID:veGHgml+0

これは私が、いや、正確には母が半年前から9月の終わりごろまでに経験した話。長いです。

 

今年の7月某日、もろもろの事情で、
私は結婚を前に実家へ一度帰省するため、アパートから引越しすることになりました。
父は仕事の繁忙期でこれませんでしたが、母が有給をもらって代わりに来てくれました。
母は去年から体の調子が芳しくなかったのですが、とにかく外で遊ぶのが大好きな人で、
今年の5月にトルコ旅行なんぞに行くような、本当に活力あふれる虚弱体質の人です。
さらにいうなら、何もないような場所でよく転ぶ、おっちょこちょいな人でもあります。
荷造りのときも、10センチの段差しかないアパートの玄関で派手にスッ転んでました。

 

 

44 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 02:50:49.18 ID:veGHgml+0

私のアパートがあった某所は、海と山に囲まれた比較的のどかな場所で、
高速を走らせれば、すぐにK野やおI勢さんに行けるような立地の場所でした。
そんな場所ですから、旅行好きで観光大好きな母親が行動を起さないはずもなく。
「M(私)さん!お母さんちょっとK野古道めぐり行きたい!」
ちょっとK野古道めぐりってアンタねぇ、なんて思いもしましたが、
言い出したら聞かない人ですし、
行かない!なんて私がごねて後からネチネチ文句言われるのもイヤだしなぁ、という思いもあり、
とてもすごく遠回りですが、引越しの荷物(クロネコさんの単身パックからあぶれ出た荷物)をひっさげて、
K野古道とN智大社、周辺のお社へ行くことになりました。
旅なれた母はあれよあれよと言う間に宿を確保し、行きたい社と観光スポットをググって決め、
出だし快調に出発しました。

 

 

45 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 02:53:02.66 ID:veGHgml+0

母は特定疾患の関係で少々膝を傷めていましたが、
山岳用の杖を駆使してN智の滝とN智大社をすべて回り、(私は翌日筋肉痛で泣きました)
N智大社すぐ下のK野古道の看板(?)のところで記念撮影をしてから、お宿へ行きました。
メインの道路からはずれたところにあるその宿、いや、宿というよりホテルに近い感じでしたけれど、
とにかく泊まる予定の場所は、リアス式港のすぐ横をせり出た感じに立っている古めのお宿でした。
本来なら16時にはチェックインできる予定でしたが、
N智大社の階段を下りるのに思ったより時間を食ってしまったので、ついたのは18時をまわっていました。
7月ですからちょうど夕暮れで、山間に沈む夕日が赤々と綺麗でした。
案内された宿は本当にオーシャンビューで、
2人で泊まるにはちょっともったいないような、トイレとお風呂のついた和式のお部屋でした。

 

 

46 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 02:54:16.81 ID:veGHgml+0

ここでかなりテンションのあがった私と母は、お泊り荷物セットの片付けもそこそこに写真を撮り始めました。
とにかく部屋のいたるところを私は撮り、母は窓から見える景色をしきりに撮っていました。

 

ちょうど夕日が完全に沈み込んで、
母が夕日と海の写真を「綺麗綺麗!!」とキャイキャイ言いながら撮っていたときです。
突然ピタッと不自然に母は喋るのをやめました。
不審に思って「どうしたの?」と声をかけると、母は突然カーテンをシャッと閉めました。
無言で反対側のカーテンもシャッとしめて、母はニコッと笑いました。
「ん?ああ、ちょっとはしゃぎ疲れちゃったから、温泉行こうと思って!」

 

 

47 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 02:55:38.30 ID:veGHgml+0

母にしては奇妙な笑い方だった気がしますが、まあ確かに歩きつかれたこともありましたし、
一応曲がりなりにも虚弱体質な母を思えばそうなんだろう、とそのときは納得して、
一緒に温泉へ浸かりに行き、布団も敷いて就寝の運びとなったのですが。

 

電気も消してさあ寝るぞ!となったところで母が突然、
「Mさん、ちょっとあなたのバッグ貸してくれない?」
「なんで?」
「添い寝するから」
意味がわかりませんでした。
けれども母はしきりに私のバッグと添い寝したがってましたので、
まあ、そういうこともあるかもしれない、と無理やり私自身を納得させて、私のバッグを母に貸し与えて就寝しました。

 

 

49 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 02:57:37.95 ID:veGHgml+0

その晩、私は付属してるお風呂場のほうから変な気配を感じて、薄目を開けました。
私はあんまり霊感のあるほうではないのですけれど、そこに何かいるとか、気配を読む(?)ことが稀にあるので、
「あー、何かいるんだなぁ。まあ古そうなお宿だし、いてもおかしくないよね」
と特に怖がりもせず結論付け、一応母の方を確認しようと寝返りを打ちました。
母は私のバックを何か大切な宝石箱でも守るような形で横抱きに抱え込み、
私のほうを向いて(左半身を天井に向けて)寝ていました。
何かおかしい、どうしたんだろうこの母は。
そもそも何で私のバックなんか抱えるなんて言い出したんだろうと、このときになってようやく考え出しました。

 

 

50 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 02:59:11.69 ID:veGHgml+0

母が抱きしめている私のバッグは、外行き用の小さめのバッグで、(母から言わせれば『ずた袋』だそうですが)
母の友人の小物屋さんから母が買い、私にくれた物でした。
特に何かいわれがあるとかいうものではありません。
中に入ってるものも特にこれといったものは入っていません。
お財布にお化粧品とスケジュール帳と、実家の方でいつもお世話になっている天狗様のお守りと、
おI勢さまの鈴守りと、N智大社で買ったお守りと、N智の滝の杯しか…。
そこまで考えてから、母はもしかしてこの大量のお守りに用があったのかもしれない、と思い至りました。
それから、そういえば母がこの部屋に持ってきた荷物には、
母がいつも持ち歩いているお守りの類が一切なかった、ということも思い出しました。

 

 

53 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:01:00.20 ID:veGHgml+0

何かあったことは明白なのですが、霊的な対処法に疎い私には何もすることが思いつかず、
とりあえず明日も早いだろうから、そのまま寝ることにしました。

 

朝起きて一番に、昨日感じた変な気配のことと、何があったのかを聞きました。
母は苦く笑いながら、「写真撮ってたときに」と口を開きました。
「完全に日の沈んだ後、海を撮ったの。
そしたら、ギャアアアアアアアアア!!って、なんか動物が絞め殺されるような、地を這うような変な声が聞こえちゃって、なんか怖くなって。
お母さんのお守り全部車の中に置いて来ちゃってたから、Mさんの借りちゃった」

 

 

54 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:02:56.60 ID:veGHgml+0

思い出すと鳥肌が立つと言って、母は私に腕を見せてくれました。
紛うことなきチキン肌がそこにありました。
その時撮った写真は怖くてデータが消せない、とのことだったのでそのままにしてありますが、
何のことはない真っ暗な水面の写真です。
特に何か写っているということはありませんでした。
このときにその写真を払うか何かすれば、もしかしたら何か変わっていたのかもしれません。
けれど私も母も、このときはまさかこんな大事になるなんて思っても見なかったのです。

 

 

55 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:05:00.31 ID:veGHgml+0

少し怖い体験をしましたが、日も完全に昇って朝飯を食べてしまえば、もうすでにその話題は笑い話になってしまい、
私たちは一路N智大社周辺のお社様めぐりへと向かいました。
といっても、今日は実家に帰らないといけないので、
どうしても母が行きたがった、女性の神様が祭られているお社へ赴きました。
併設してお狐様も祭られていたので、
何かとお狐様にはいつも助けてもらっているので、挨拶もかねてそちらも行きました。

 

 

56 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:06:01.54 ID:veGHgml+0

女性の神様が祭られているお社は、早い時間だったからなのか神主さんも巫女さんも居らず、
お守り処も閉まってましたが、とにかく中へ入りお参りへ行ってきました。
真っ白い石が敷き詰めれた不思議なところで、お供えされた色とりどりの花が綺麗な空間でした。
そこでお御籤を引くと母は大吉で、『大病は治る』と書かれてました。
(ちなみに私は末吉で、騒ぐんじゃない。もっとしっかりしろ。とお叱りを受けました…)
きっと特定疾患のことだなと思って、「よかったねー!」と言いながら一路実家へ向かい、
無事実家へたどり着くことができました。

 

 

57 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:07:54.95 ID:veGHgml+0

実家に帰ってきて2日後、勤め先の病院で母が倒れました。
左足の膝から下が2倍以上に膨れ上がり、歩くことはおろか、立ち上がることすら出来なくなってしまったのです。
病名は蜂巣炎。それも早期発見したのにもかかわらずの劇症で、即日入院してしまいました。

 

入院して次の日、父と私は主治医に呼び出されました。
「K(母)さんのことですが、あまり芳しくありません…。原因がわからないんです」
「え…あの、病原菌とか、検査結果は…」
「出てきた膿をシャーレで培養してみましたけど…死滅したものばかりでした。
 ちなみに、Kさんは最近転んだり傷をつくったりしませんでしたか?」
言われて、そういえば引越しの手伝いに来たときに玄関でスッ転んでたっけ、と思い至りました。

 

 

59 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:09:15.21 ID:veGHgml+0

きっとそれだと思って主治医に言うと、
「恐らくそのときできた傷口から病原体が入り込んだのでしょう。病原体は不明ですが」とのことでした。
それから入院の日程が未定なことや、これからの治療法などを話し、
最後に、先生は大変言いづらそうな顔で言いました。
「このまま劇症が続くようなら、左足を切断します」
めったに泣かない父が泣きました。

 

 

60 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:10:39.11 ID:veGHgml+0

その横で私は、あの女性の神様が祭られているお社で母が引いた、あのお御籤を思い出していました。
『大病は治る』
そう書いてあるのを思い出したんです。
妙な確信の元に父を慰めた私は、主治医にその切断の話は母にするのかと聞きました。
すると主治医は苦笑いをしながら「したんですけど」と、なにやら歯切れの悪い言い回しをしました。
「現実味のない話ですからアレなんでしょうけど、
Kさん、『あ、そうなんですか?まあでもたぶん大丈夫です』なんて言うんですよ…」
あ、これは、母も治るという妙な確信をもってるなと。

 

 

61 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:11:49.93 ID:veGHgml+0

実際に、母はあれだけの劇症にもかかわらず、左足を切断せずにすみました。
まあ、発症した箇所が、まるで火にあぶられて焦げて炭になった肉のようになってしまいましたが。
けれども病状は平行線をたどり、3週間の入院が1ヶ月に伸び、2ヶ月に伸び…
夏だった気候は、とうとう秋(といっても残暑厳しい秋でしたが)になってしまいました。
その間にもいろいろと原因となってる菌の解析は進んでいましたが、どうにもこうにも決定打がなく、原因不明のまま。
どれが効いているのかもわからない抗生剤を3種類、24時間点滴する生活が続いていました。

 

いくら母が虚弱体質といっても、どうにもおかしい状態が続いたある日。
「なんかねえ、どうにもあれさぁ、“繋がってる”感じがあるんだよ」
と、入院生活にめちゃくちゃ飽き飽きしていた母が、愚痴でもこぼすかのようにつぶやきました。

 

 

62 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:13:13.91 ID:veGHgml+0

曰く、「例のあのキモチワルイ叫び声の主と、限りなく細い糸で繋がってる感じがする」と。
なんとなく私も、あのキモチワルイ叫び声の主が一連の原因なんじゃないかなあとは思っていたので、
「ああ、そっかあ」と頷きました。
頷いたところで、知り合いに霊的な対処法に強い人なんていないし、(強い人は身内にいますが、払えない人なので)どうすることもできないのですけれど。

 

考え抜いた末に、私は私自身が最強だと思っているのお守りを持っていくことにしました。
何かとお世話になっているお狐様を、母の病室に持っていくことにしたのです。

 

 

64 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:14:52.15 ID:veGHgml+0

といってもこのお狐様、社に入っているようなお狐様ではなく、
(ちなみに屋敷守としてのお狐様も家にはいますが、今回はその方ではないです)
私が物心つくころから20ウン年間大事にしている、亡くなった祖母から貰った狐のぬいぐるみなんですが。
このお狐様関連のお話はまあまあ結構あるのですが、それはまた機会があったときにでも。

 

とにかくその日、お狐様に「母さんが良くなりますように」とよくよくお願いしてから、
お狐様をバッグの中に入れて母の病室に行き、おもむろにお狐様を取り出して、
「はい」と母の左ひざの上に(布団の上から)乗せました。
母は「その子持ってきたの?」となにやら苦笑していました。
どうやら母は、天狗様のほうを持ってくるのだと思っていたらしいです。
(ちなみに、天狗様のお面をお借りしてくることも考えましたが、私は背が低くて神棚に祭ってある面に手が届かなかったのであきらめた、という経緯があります)

 

 

65 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:16:06.52 ID:veGHgml+0

なんやかんや世間話をしてる中、ずっとお狐様を乗せておき、
そろそろ帰ろうと思い立って、お狐様を持ち上げた瞬間に、
ゴロゴロゴロドォオオオンっていう感じで雷が落ち鳴り響きました。
びっくりして窓の外を見ましたが、雲ひとつない快晴です。
「…あれ?いま、雷落ちた?」

 

 

67 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:17:25.18 ID:veGHgml+0

よね?と母を振り返りましたが、母はキョトンとして。
「え?別に?何いってんの?」
確かにあの時、私はゴロゴロゴロという地響きのような音と、
バリバリバリともドォオオンともピシャアアアンとも聞こえるような、
あの雷がものすごい近くに落ちたときの音を聞いたというのに。
腑に落ちないながらも、まあ、たぶん、きっと気のせい。ということにして、
お狐様を胸抱え込んで、お狐様の頭を2,3回撫でてからバッグにしまいこんで、帰宅しました。

 

 

68 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:18:26.13 ID:veGHgml+0

その日から、母の平行線をたどっていた病状が急に回復へと向かい、
(主治医も舌を巻くような回復っぷりで、もしかしたらこのまま一生車椅子生活かもなんて言われていたのに、1週間後には病院内をさっさか歩けるまでになってしまいました)
10月に自宅療養へ移行、11月には見事職場復帰を果たしてしまいました。

 

ちなみに、母の感じていた“繋がり”ですが、回復へと向かい始めたあたりから感じなくなった、とのことでした。
やっぱり、あの私の聞いた雷の音のようなものが関係しているのかなあ、なんて思っているのですが、
母は信じてくれません。
あと、発症した箇所がまるで火にあぶられて焦げて炭になった肉のようになったのは、
母に大吉をくれた女性の神様が清めて焼いてくれたんじゃないのかなぁ、なんて思っています。
(火を司る神様にも近しい方でしたし)

 

 

69 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 03:19:35.01 ID:veGHgml+0

そんなわけで一連の騒動は幕を閉じ、
いろんな方々に守ってもらったらしい母も、今は隣の寝室でのん気に鼾をかいて寝ています。
ちなみに、原因となった例のキモチワルイ声の主ですが、未だわからずじまいです。

 

実は私の撮った部屋の写真に、真っ黒いゴリラのようなサルのような形の変なモノが写りこんでいたので、
もしかしたらソレが声の主かもしれませんね。

 







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311 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/11/01(土) 20:38:22.42 ID:yp7eEDHA0.net
 
金縛りは俺も先週あったな、ガンダムに助けられたが。 


311 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/11/01(土) 20:38:22.42 ID:yp7eEDHA0.net

夜中にトイレ行きたくなって、部屋の電気消したままドア開けて部屋を出て、
戻ってベッドに潜り込もうと足を入れた瞬間、そのまま動けなくなった。
「えっ、何これ、えっ」って混乱してたら、目の前の壁から白い物がすぅと抜け出て来て、こっちに向かってきたんだが……
プラモ飾ってある棚を通り過ぎた所で、「ヒッ」って小さく悲鳴が聞こえた。女の声だった。 
白い物が消えると同時に身体も動く様になって、頭まで布団被りながら朝まで震えてたんだが、
起きて見たらラストシューティングを再現してたガンダムの、ビームライフル持ってる方の腕が真横向いてた。 




311 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/11/01(土) 20:38:22.42 ID:yp7eEDHA0.net

自然と下がってきただけかもしれないけど、寝る前までは確かに真上向けてたんだよな。 
それに、あの白い何かと女の声ははっきり覚えてる。
……ありがとうガンダム。







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482 :481:2012/06/21(木) 22:38:11.29 ID:NNhvodhH0
俺が育った所の近所に変わった由来の明神さまがあったよ。

戦国時代の終わりごろ、天下統一という頃。
ある村に落ち武者が救いを求めてきた。
落ち武者狩りという言葉がある通り誰も助けないが、ある1件の家は彼らを匿った。
どのくらい匿われていたのかわからないが、その落ち武者が死ぬ際「おれはこの家の守り神になる」と言ったという。


483 :本当にあった怖い名無し:2012/06/22(金) 01:27:44.75 ID:8FMy1hB+0
本当に守られてその家は今も続いてるっぽい?


490 :本当にあった怖い名無し:2012/06/22(金) 14:35:07.54 ID:0UHOoZzv0
>>482
良いお話だね。
本当に追い詰められて、誰も助けないのに、一軒だけが助けてくれたら本当に恩を感じると思う。


493 :481:2012/06/22(金) 19:40:57.61 ID:mCDO/QSZ0
>>483 490
そこの家は今でも続いてる。
豪族でもない農民で戦国時代からルーツが判る家ってそうない。
そこの家宝はその落ち武者のものであろう甲冑。
家の造りは普通の農家って感じだけど、石垣がすごくて八つ墓村に出てくる家みたいな感じ。

ここの家、後日談がある。
この家の土地の隅に、件の武者の墓と思われる祠があって、この家のばあさんがいつも花やら水を供えていた。
ある日、台風が多く上陸した年のこと、木造だった祠がひっくりがえってしまった。
1度めは元にもどしたが、2度め以降そのままにしていた。
そのころ婆さんは倒れ入院。時同じくして当主は事業失敗。
兼業農家だったから自宅を手放し、農地に新たに住んだ。

ここの家の伝承はもうひとつあって、
代々、口が聞けないこが生まれるというのがある。
たぶん、武者が助かった理由はこれではないかと思う。
普通ならねずみ算で子孫がいるはずなんだけど、子孫は2件ぐらいだった。
そこの家の子なんかと仲良くてよく遊んだ。
ただ、口が聞けないというか、どもりというか、なんとなく違和感はあった。

ここの家は売却後、2オーナー住んでるが、土地のいきさつは知らないから供養なんてしてない。
1オーナー目は事業がうまくいかなくなって転居。
2オーナー目はサラリーマンだったけど芳しくない。


500 :本当にあった怖い名無し:2012/06/23(土) 15:36:42.85 ID:0oDzfDXO0
>>493
>武者が助かった理由はこれではないかと思う。

家人に(遺伝的に)オシが多かったので、情報がもれなかったという意味?


501 :493:2012/06/23(土) 16:47:04.41 ID:+PWIK/um0
>>500
表現がそのままだと問題ありそうだから現代風にしたんだけど、通じたね。
母が昭和30年代に土地の古老から聞いたんだそうな。
そこの土地ではタブーとされていて一部の人しか知らない。
そのての家人が出ると総じて晩婚になるから、子供は1-2人しか出来ない。
昔は5人とか普通だったから一族は増えるんだけど、この家は400年間1件のみ。

戦国時代は残党狩りの褒美が年収ぐらい出るし、匿えば同罪だったから、普通の人だったら匿うのは無理に近い。
村社会って結構残酷で、白状するまで尋問するから、喋れなければ最初から聴かないと思う。
この落ち武者の口伝は大分はしょって書いてる。事の経緯が本当はもっと細かくある。
書き物がないけど、多くの物証からほぼ実際にあった出来事だろうといわれていた話。

この地域は里山指定地区に指定されたりしてすごい田舎。
某映画で撮影に使われたところがあったりする。




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65 :1/4:2011/09/03(土) 23:22:20.06 ID:PZIBqwB10
幼稚園の頃の体験なんだが、今でも鮮明に覚えている体験がある。
心霊現象なのか、自分がみた幻覚なのかはわからんが、確かに怖かったので書き込んでみる。

その日はいつものように両親と川の字になって寝ていたんだが、目を覚ますと見知った部屋じゃなくなってた。
赤と黒の二色で、どこまでも続いているような空間。
真っ黒な木々が立ち並び、何かコウモリのような黒い生き物が空を飛んでいた。
周りを見てみると、両脇に両親が寝ていて、頭の方には絵本や電気スタンドが置いてある。
寝る前となんら変わってはなかった。
そのときは不思議と、単に興味だけでまわりを見渡していた。
そしてふと正面を見てみると、人の首があった。


66 :2/4:2011/09/03(土) 23:24:21.88 ID:PZIBqwB10
目。鼻。口。額。耳。至る所から血が流れていた。血みどろの頭。
そんな頭が浮いている。
それが少しずつ近づいてくる。
頭が浮いているなんておかしい。血みどろなんておかしい。
それがなんで自分に近づいてくるの?
理解出来ない事だらけで怖くて仕方が無かった。
だから両隣に眠っている両親を必死に起こそうとした。
揺する。起きない。
叩く。起きない。
殴る。起きない。
蹴る。起きない。
何をやっても起きなかった。


67 :3/4:2011/09/03(土) 23:27:47.45 ID:PZIBqwB10
そうこうしているうちに、その血まみれの頭は目の前までやってきた。
その首は何かをブツブツ言っている気がした。
その首が怖くて後ずさった。
カツンと手に何かが当たった。
電気スタンドだ。
それを見たとき、コレが救いだと思った。
『幽霊は明るいところには出てこない』
幼心にそんな事を思い、電気スタンドの電源を入れた。
付けた瞬間、思った通りにその首は消えた。
周りもいつも見ている部屋に戻っていた。
その直後に両親が同時に起きた。
その両親の顔を見たときに、両親の顔に少なからず痕があった。
自分が叩いたりした痕だった。
それを認識した瞬間、意識が飛んだ。


68 :4/4:2011/09/03(土) 23:30:42.97 ID:PZIBqwB10
次に目が覚めると、両親が僕を看病していたところだった。
両親が心配そうに自分の顔を覗き込むが、その顔には確かに叩いた痕が残っていた。
熱を測ったところ、40度を超えていたらしい。
慌てふためきながら看病をしてくれる両親を見て、『もう怖いものはいなくなったんだ』と安心し、
もう一度眠りについた。

目が覚めて即病院に行って検査をしたところ、腎盂炎が判明。
そのまま即入院。どれくらい入院していたか覚えていないが、少しずつ回復していた。

退院してから少しして、急遽引っ越しをした。しかも隣町。
なんでこんな引っ越しをしたのか聞いたが、両親は何も言わなかった。


69 :本当にあった怖い名無し:2011/09/03(土) 23:37:45.72 ID:cFXrE63z0
引っ越しの理由ちゃんと聞けよwwwwww


70 :65:2011/09/03(土) 23:47:10.69 ID:PZIBqwB10
余談。

その家に小5の時に行ったのだが・・・無かった。
その場所には、お祓いの囲いのようなものがあった。
噂で聞いたのだが、その家は火事にあったらしい。そこの家族がどうなったかはわからない。
現在、その場所は道路になっている。

親の傷跡から、夢ではなかったんだと思う。
何か幻覚でも見てたのだろうか?それとも幽霊を見たのか?
それが最初で最後の、身に覚えのある心霊体験だった。
金縛りや怖い夢みたいなものはたくさんあるけどな!

>>69
ちょっと詳しく聞いてみるわ。


75 :65:2011/09/04(日) 06:25:44.96 ID:bOoznYkO0
とりあえず父親は中1の時に亡くなってるので、小2で離婚して疎遠になっていた母親に聞いてきた。
結果、単にオンボロすぎる家だったから、新しい家を建てて引っ越したそうだ
近くに引っ越したのは、幼稚園が変わって友達と離れてしまうのを避けるため、だそうだ。
・・・なんであのとき話してくれなかったんだろう?
「お祓いとかしたか」とも聞いてみたが、特にしてないらしい。
亭主関白気味な家だったから母親は知らないだけで、父親は何か知ってたかもしれない。

親の愛に泣いた。あのまま住んでたら、火事に遭ってたかもしれないと思うとゾッとする。
だが、幼稚園の頃の友達なんざ中学の時点で交流切れたぜ・・・(´・ω・`)


77 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 11:19:12.81 ID:vkQMBong0
>>75
お前さんの人生、わりと波瀾万丈だな。
きわどいところで守られてるってのがすげえよ。


78 :65:2011/09/04(日) 21:10:41.11 ID:XJsm/FFP0
>>77
そういや、今までもきわどいところで生き残ってる事が多いな・・・
小2の交通事故は、乗っていた自転車が車の下敷きになって勢いを殺し、自分は軽くはねらた。
中3の時にガラスが落ちてきて骨が見えるほど手首を切ったが、腱も動脈も切らず、現在問題なく動いてる。
高3では自転車のチェーンが突然切れて道路に投げ出され車に轢かれたが、
空中で半回転して仰向けに倒れたので足の怪我で済んだ。

小学のときは、しっかり左右を見たにも関わらず車に撥ねられた。
中学のときは、家の窓ガラスが割れて、落ちてきたときにザクっと。
高校のときは、買い替えてすぐの新しい自転車だったにもかかわらずだ。

まさか心霊体験が何かに関わってるのか?事故の要因、あるいは悪運として。


79 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 23:48:09.54 ID:WY5UwAhF0
>>78
レベル高い守護霊だな


80 :本当にあった怖い名無し:2011/09/05(月) 01:06:04.21 ID:9/IiNUUp0
>>78
悪いのがいて、いいのもいるんじゃね。
いい方に頑張ってもらわないと危険っていう感じがする。
とりあえず、離婚とかしてややこしそうだけど、先祖は大切にしとけ。


81 :65:2011/09/05(月) 21:14:43.65 ID:MZnsEl710
>>78
護られてるのか、祟られてるのかわからんね、ホント。
この心霊体験の時の霊が原因だったら、どんだけ寸止めが巧いんだよこの霊www

>>80の言う通り両方いるのであれば、護ってれる者がいるのは嬉しいもんだな。
ぼっちだから余計そう思う・・・いや、リアルぼっちだからこそ護ってくれてるのかな?
毎年墓参りに行ってるが、今度は墓前で近況報告でもしてみることにするよ。

また余談だが、ついさっき母親から電話が来て衝撃の事実を告げられたわ・・・
俺には弟か妹ができるはずだったらしい。早い段階で流産してしまい、生まれてくる事は無かったのだが。
その子がもしかしたら護ってくれてるのかも、なんて言ってた。
どちらにせよ生きられなかった子の分も含めて、生きてる事に感謝しなくちゃなと思った。

今更ながら体験談から自分語りになってたな、すまんかった。






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539:本当にあった怖い名無し:2006/04/07(金) 18:36:01 ID:kW2LtPN70

小さい頃に祖母の家で体験した出来事。
私にとっては洒落にならないくらい怖かった事。

うちのばーちゃん家は築50年は経とうかというボロ家なのね
もちろん木造。今はレトロでいいななんて思えるようになったけど
小さい頃の私にとってはそれはそれは怖い場所だった訳で
何が怖いって、うちのばーちゃん墓守やってるから
墓のド真ん中に古い木造の家が建ってる。
トイレも今時ボットン便所とかいうヤツで、裏庭には井戸まである。
しかも縁側の真正面に、戦争慰霊碑orz
夜とか、本当洒落にならん怖さだったのを記憶してます。

まぁここまでは…立地条件を除いてはまだあってもおかしくない…
と、思わせて下さい。
何が嫌だって、寝室になってた20畳くらいの大部屋にあった観音像。
夜に寝てると何かあるんじゃないかと怖くて怖くてしょうがなかった。
しかも無駄にデカい上薄暗い部屋だから威圧感ムンムン。

と、まあこんな感じの祖母の家。
前置きが長くなりましたけど、15歳の夏休み。
お盆だったんで、ばーちゃん家に行った時のこと。

540:本当にあった怖い名無し:2006/04/07(金) 18:36:56 ID:kW2LtPN70
私は夜一人でそのだだっ広い寝室に寝てた訳です。
ふすま1枚隔てて母さんとかがいてね
図にするとこんな感じ。

寝  |  居
   |
室  |  間

   ↑
  ふすま

布団が5組敷かれた真ん中に私は寝てたんですね。
で、ふと目が覚めた。時計を見たら午前2時。
母さんも叔母さんも叔父さんもばーちゃんもじーちゃんも寝てた。
したら何か上の方から音が聞こえる。

何だろう?と思って薄暗い部屋の中で目をこらすと……

天井に直径30センチはあろうかという巨大な蜘蛛が。
しかもうごうごとあっちへ行ったりこっちへ行ったり……。
虫が死ぬほど嫌いな私、深夜だというのに叫び声をあげた。

でもみんな起きてくれなかったorz
いつ落ちてくるのかとガクブルしながら眠れぬ夜をすごしました。

541:本当にあった怖い名無し:2006/04/07(金) 18:38:24 ID:kW2LtPN70
次の日の朝、ばーちゃんに聞いてみたら
昔からいる家の守り神みたいなものだとのこと。

知らなかったよ、そんなのいるなんて……

○○は虫が嫌いだから言わなかっただけなんだけどね~
と笑いながら言った祖母、明らかに楽しんでました。

あんなありえない大きさの蜘蛛見るくらいなら
なんか出そうだと皆に言われるばーちゃん家なんだし
観音様が動いたのを目撃したり幽霊見たりした方がまだよかった……

ちなみに今もその蜘蛛が怖いのでばーちゃん家に泊まる事だけは出来ません。
8年前の出来事でした。

576:本当にあった怖い名無し:2006/04/07(金) 22:24:13 ID:6OVJ5WR60
(゚д゚)ガクブル




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638 :本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 11:57:05 ID:CLVr0QoN0
去年の9月初旬の話。
自動車の免許取ってもう2年、だいぶ運転にも慣れてきた頃。

ちょっと県境の途中まではそう険しくない山にでも一人で行ってみようかなーと、土日を利用して行ってきました。
子供の頃、親父とマイタケ取りに行ったのを思い出しながら道を探し、それっぽいところを見つけて、
てきとーに車を止めて(まあ誰も来ないしね)登り始めました。

1時間ぐらい歩いたところで、自分の運動不足を思い知りました。
何せ免許取ってからほとんど歩かない・自転車も乗らなくなったで、そりゃ当然だろうなと。
そう思いながら登っていると、別になんでもない普通の登り道、
とは言っても当然舗装された道路じゃないことは確かなんですが、
普通なら絶対何も起こらないような、なだらかな道で足をひねって体勢を崩し、横にある沢の方へ転落。
転がりながら最後に落下して、岩場らしきところに激突。
そのまま気絶して、気がついたのがもう午後3時をまわったところ。
30分ぐらいかな、その間に夢っぽいのを見てたんだけど、ここからが不思議体験。

突然目の前に竜が現れた。
ヘビみたいなのではなく、トカゲかイグアナの前足を発達させたよーな、言ってみれば西洋風の竜。
何か悩みがある様子で。


639 :638:2006/04/21(金) 11:57:40 ID:CLVr0QoN0
いわく、
「君が寝てるそばの沢をちょっと下ると、ものっそい枯れ葉とゴミが詰まってるんで、なんとかならないかなあ。
 それからさらに下ると古タイヤ落ちてるから、処分してほしいな」とのこと。

ここで目が覚めて、捻挫した足引きずりながら沢を下ると該当箇所発見。
ふらふらしながら撤去して、さらに下る。
タイヤ発見。大量にあったら恨んでた所だけど1個だけ。これなら何とか。

っていうところで急に眠くなり、再び夢を見た。
「ありがとう。君はとてもいい人だね。お礼にこれをあげるよ。
 これは加護と呪いの石。持っていれば大抵の悪い物は寄ってこないよ。
 かわりに、外的な運気や機会までも寄せ付けないから、使い方は自分で考えてちょ。そんじゃね」

起きたら夕方近く。ケツポケットには乳白色の小石。仰向けだったからケツがいてぇよと。
なぜか捻挫がすっかり治ってて、服の汚れも取れてるマジック。
もう暗くなるし、タイヤ転がしてそのまま帰ったとさ。
沢づたいに下ったら、めっちゃ近くやんけorz

後日、近所のお寺の“見る”ほうに長けた住職の奥さんに、
「なんかもすぬごい物を持ってるね、一体何なん?」
って、会うなりいきなり言われたもんだから、嘘っぱちでもないと思うんだけど、なんじゃろねこの石。
肝試しに行くときぐらいは使えるのかしらね。


643 :本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 13:59:21 ID:Vd/Z6BsU0
>>638
石の写真うPしてちょ


652 :638:2006/04/21(金) 19:33:18 ID:CLVr0QoN0
スマン。そういう入力装置はスキャナしかありませんよ・・・

見た目は、ほんとドコにでもありそうな3~4センチの形の良くない小石なんです。
河原かどっかに稀に落ちてる色のフツーなやつで。

今は物置に飾ってあります。
昔話的なオチも怖いし、良く悪くもならないってのは、バケツに入った水と同じ感じがして。
その瞬間が不幸だろうと幸せだろうとね。

車に積むのは良い案かも。
もともと乗せる女とかもいないしね('A`)






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536 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/23(水) 23:12:23.09 ID:L1RrmmJ40.net
地元でのお話。短いのでこちらに。


自分が中学の頃、地元の小学校で、学校の遠足で遭難した子供が俺の3年下くらいに居た。
その子は2人組で、お弁当の時間に山に入ったら出られなくなって、2日みつからなかったのかな。

結局2日後に麓の方で保護されて、その体験談を文集に載せたんですけど、
2人とも『親切なおじさんが連れてきてくれた。
一言も喋ってくれなかったけど、凄く優しいおじさんだった』って書いてて。
感動話として地元の新聞にも載りましたが、
なぜ警察に連絡しなかったのか(山で遭難者がでたら必ず山周辺の集落には連絡が行くため)、
そして2日も遭難してた子供たちがなぜまったく服も汚れず、怪我もせず、
おなか壊したり空腹を訴えもせず帰ってこれたのか。

そういう部分に地元のおっさんや消防団の人たちは疑問を抱いて、飲み会の度に語り合ってましたね。
怖い話というより不思議系かな。


野球部の後輩だったその子に当時の事を聞くと、
両親は教えてくれないけど、明らかに人に対する態度じゃない雰囲気で、事件の起きた山に向かって
「ありがとうございます、ありがとうございます」と、まるで仏壇に手を合わせる様な言い方で、
暫く祈りに行ってたそうだ。

当の本人は逆に気味悪がって、それ以上は聞かなかったって言ってましたね。

地方の大人たちはこう言う今の世代の知らない事知ってる節があって、少し怖いと思いましたわ。




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584 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/18 09:46
休日なのでちょっと私の話を書きます。

もう三年くらい前の話なんだけど、友人が癌になって全身に転移しちゃって、死ぬ為に病院に入院する事になった。
当時そんな事知らなかったんだけど、偶然寿退社し暇だった私は、毎日彼女の所にお見舞いに行っていた。
日に日に弱って行く彼女を見て、あ、ちょっとコレって危険だなと思い、
学生時代から仲の良い友人を誘い、10名位でお見舞いに行った。
意識は何とかあるものの、本当に厳しい状況で驚き、友人達も帰る途中で泣き出してしまった。
何故かその日は自宅に戻る気にならずに、長い時間彼女のもとに一人で残っていた。


585 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/18 09:53
その日は何故か彼女の両親も旦那様も来なくて、時々意識が戻っては私を確認しては何か言っていた。
「結婚式までには必ず治して、ブーケ作るからね」と言う言葉だけはキチンと聞こえた。
「わかったよ、頼むね。今度は彼も連れてくるから」と言い残し、消灯時間になったので帰宅した。

次の日、彼女の家から電話があり、彼女の死を告げられた。
友人に連絡をし、友人一同で花を出す連絡をし、病院から自宅に戻る彼女を迎え、
通夜葬式も彼女の両親や旦那様が近くに居てやってくれと言うので、その通りにした。
仕事をしてなかったので、三日間位ずっと彼女の近くに居た。

お通夜の時、不覚にも寝てしまい、夢の中の彼女が出てきた。
花を眺めて嬉しそうにしている彼女だった。
あ、生き返ったんだ、よかった~♪などと思い、話し掛けようとしたが、
何故か話し掛けられず、私が硬直状態。
その直後に目覚めた。


586 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/18 10:02
葬式も無事に終了し、旦那様と色々話しをした。
彼女は自分が癌で長くない事を知っていた事とか、残される彼や子供の事の心配。
そして私の心配。結婚に対して非常に心配していたとか。

その直後に婚約破棄をされてしまいました。
彼女の亡くなった悲しみと婚約破棄の悲しみで、おかしくなりそうでした。
その時から、毎晩の様に彼女と亡くなった祖母が夢に出てくる様になりました。
彼女と祖母は顔見知りでも何でも無いのですが、何故か仲良しで、常に一緒に居ました。
祖母か「彼女の事は任せて」とか言っていて、何を任せるのか解らなかったのですが、
彼女がその時「このままじゃ私あなたが心配だから、ここにいるから」と言い、
本当に一年位毎晩の様に夢に出てきました。

週に一度彼女のお墓参りに行き、辛い事も楽しい事も報告していました。
婚約破棄の傷が癒えてきた頃、彼女の亡くなった病院で職員の募集があり、
そのまま採用され、そこで働く事になりました。
彼女の亡くなった病棟では無いものの、何となく彼女がふと出てきそうで、
真面目にやらねばと働いていました。


587 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/18 10:15
そんな日々が続いていたある日の事。
彼女が夢に出てきて、
「前の婚約者の彼をこのまま死の世界に連れて行ってあげる」
と怖い顔をして出てきました。
泣き叫んで「やめて!」と叫ぶと、彼女の顔が急にやさしくなり、
「もう大丈夫だね」と言い、そこに祖母も登場して、彼女と一緒に何処かへ行ってしまいました。
その日から夢にも出てこなくなってしまいました。

その夢の日から急に色々な事が起こりました。
この病院で働いている事を知った前の職場の上司が、「戻って来て働いて欲しい」との事。
条件も、前働いていた時よりよくなっていました。

病院を退職し、前の職場に戻る時には優しい彼も出来、何だか幸せいっぱいになっていました。
前の婚約者の彼は・・・それなりに楽しい人生を送っているとかいないとか。
今の彼と結婚話も出てきて、そろそろ・・・なんて事になっています。
辛い時期に支えてくれた彼女に感謝しています。

後日、彼女の両親から聞いた話ですが、
毎日お見舞いにきてくれるのは私だけで、
「彼女は私の親友だから、絶対に幸せになってもらう」と言っていたそうです。
そのお陰かどうかは不明ですが、今は幸せにやってます。




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