【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 雷鳥一号




351 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/10/03(土) 18:43:47 ID:9SNNAnnl0
知り合いの話。

彼の祖父はかつて猟師をしていたという。
遊びに行った折に、色々と興味深い話を聞かせてくれた。

「昔、時々連んでた鉄砲撃ち仲間がいたんだけどな。
 大分前に死んじまった。
 山に入っている時、誰かに鉄砲で撃たれてな。
 ああ、当然警察沙汰になった。
 あの時そこらの山に入っていた者が皆、取り調べを受けたりしたよ」

しかし事件は、調べが進むうちに奇妙な運びになったらしい。

「あいつの身体から出てきた鉄砲の弾なんだけどな、あいつが持ってた鉄砲から撃たれた弾だったんだと。
 旋条痕とやらが一致したらしい。
 おかしいんだよな。
 一緒だった奴らの話じゃ、あの日あいつは一発も撃ってないってんだから。
 明らかに余所の方角から撃たれたっていうし」

その時の同行者たちはしつこく取り調べを受けたのだが、皆がシロと判断された。
結局、この件は事故として処理されてしまったという。

「そのうちにな、別の仲間がおかしなことを思い出したんだ。
 『そういや前に飲んだ時、あいつ変なこと言ってたなぁ』って。
 死んだ奴な、その数ヶ月前に、あの山で変なモノを撃ってたらしいんだわ。
 大きくて真っ黒い、猿みたいな何かを。
 儂が思うに猿じゃないと思うけどな。
 地べたを二本足で歩いてたっていう、奴の話が本当ならばな。
 撃ったら倒れたんで駆けよってみたが、そこにゃ何もなかったんだとさ」


352 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/10/03(土) 18:45:21 ID:9SNNAnnl0
ここまで語ると、祖父さんは「ところでな」と話を変えた。

「返し矢って知ってるか?」

「この辺りじゃ弓矢の時代から言われとる、まぁ一つの古い呪いみたいなモンだ。
 射かけた矢を取られて逆に射返されるとな、これが絶対に命中すると言うんだ。
 だから返し矢。
 他の地方でもあるかどうかは知らん。
 弓矢を主に使ってた頃は、当たらなかった矢も出来るだけ回収してたそうだよ」

「猟師内じゃ『あいつ返し矢をされたんじゃないか』って噂されるようになった。
 誰にかって?
 あいつに撃たれた奴に決まってるだろ。
 正体なんかわからんがよ」

「儂自身は返し矢とか、実のところ信じちゃいないけどな。
 ・・・案外と、大きな声じゃ言えねえ裏事情とかがあったのかもしれんし。
 まぁ何にせよ、人型のモノに矢鱈目鱈と撃ちかけるモンじゃねぇってことだ」

ここで酒を呷ると、祖父さんは話を締めくくった。






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337 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/08/22(土) 20:02:07 ID:E11gwc8I0
知り合いの話。

アメリカに留学していた時、学友がトレッキングに連れて行ってくれたという。
草木もまばらな岩山を通り抜けている時、ガイドが徐に石を拾い上げた。
「面白いものを見せてあげよう」と、いきなり石を斜面上方の岩に投げつける。
 キャンッ!
石が当たるや、岩はまるで犬のような鳴き声を上げた。
次の瞬間、岩は尻尾をフサフサさせた狐に姿を変え、斜面を駆け上り逃げ去った。
「丸くなったあいつに全然気が付かなかったろう?
 ああやってトレッカーに近よっちゃ、食べ物を掠めていくんだ」
笑うガイドの説明を聞きながら、友人と二人首を傾げた。
逃げていく姿を見た感じでは、狐の毛色や様子は辺りの岩肌とかなり違っていた。
それなのにどうして気が付かなかったんだろう?
「びっくりだ。狐はアメリカでも人を化かすんだぜ」
彼は大真面目でそう教えてくれた





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373 :雷鳥一号:03/11/29 23:11

知り合いの話。

もうずっと前の話だが、村はずれの山に、猿使いのお爺さんが住んでいた。
猿をまるで召使のように使いこなし、仕事やお使いをさせていたらしい。
誰からともなく、その家の者を猿使いと呼ぶようになったのだという。
その一族は、代々猿を使役していると伝えられていた。

373 :雷鳥一号:03/11/29 23:11

知り合いがまだ子供の頃、父親と一緒にお爺さんを訪ねたことがあるという。
お爺さんは手土産の日本酒を受け取ると、猿にそれを渡して早口で何か伝えた。
少しすると屋敷の奥から、猿が熱燗につけた酒とつまみを持って来た。
親子で驚き感心していると、お爺さんはぶっきらぼうに言った。
「これは飛猿といって、うちの家に伝わる呪法みたいなもんだ。良くねえことだ」



373 :雷鳥一号:03/11/29 23:11

しばらくして、お爺さんは亡くなった。
いつも傍に控えていた猿は、いつの間にかいなくなっていた。

お爺さんは、山奥の無縁墓地に葬られた。
守をする人などいないはずなのに、墓はいつもきれいに掃除されていたという。
つい最近まで、命日になるとその墓に、花とビワの実が奉げてあったそうだ。







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738 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/09/02(水) 20:41:06 ID:ON983g1M0
山仲間の話。

水筒を空にしてはいけない山があるのだという。
そこにはカサフカシと呼ばれる物の怪がいて、空の水入れを見つけると、その中身を濁った泥水で満たしてしまうからだという。
水が少しでも残ってさえいれば、カサフカシは何も悪さをしないのだそうだ。

彼はそこに登っている時、うっかりと水筒を空にしてしまった。
しかしいつまで経っても水筒は空のまま、一向に満たされる様子はない。
ま、単なる言い伝えだしな。

そのまま無事に山を下りたのだが、家に帰ると、果たして水筒が重くなっていた。
一体いつの間に?
不思議に思いながら中身を確認すると、嫌な臭いのする泥水で一杯にされている。
久しぶりに人が来たんで、カサフカシも頑張っちゃったのかな。
そんなことを考えた。

しばらく前に再びその山に登ったらしいが、その時はワザと水筒を空にしてみた。
しかし水筒に異変はなく、結局家に着いても空のままだった。
カサフカシ、もう居ないのかな。
少し寂しくそんなことを考えたという。




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15 :雷鳥一号:03/12/17 18:25
私の体験した話。

仕事で、ある山奥の集落に行った時のこと。
現場の近くで、おかしな歩き方をする野良犬を見かけた。
その犬は右の前足を失っていた。

昼時になり弁当を食べていると、別の犬が現れた。
これも右前足を失くしており、可哀想に思っておかずを少しわけてやった。
すると匂いを嗅ぎつけたのか、他の野良犬が三頭現れた。
どれも一様に同じ足を失っていた。
犬たちは喧嘩することもなく、おとなしく餌を分けあっていた。

結局、帰るまでに十頭近くの犬を見かけたが、全て右の前足を欠いていた。
うち四頭は、鎖で繋がれた飼い犬だった。
集落の人にそれとなく尋ねたのだが、皆ニコリと笑って、
「事故にでもあったのだろう」と、判で押したように答えてきた。

少し後に再訪したが、その時は怪我をした犬の姿は一頭も見当たらなかった。
あれは偶然だったのだろうかと、今でも不思議に思っている。


45 :オニよりギン:03/12/17 23:25
>>15
一番理由が簡単に説明できそうで、一番イヤな類いの話かも。
絶対に人間が絡んでいるよね、それ。


47 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/17 23:38
『犬の右前足は、あなたに幸運をもたらすお守りです!』
その村では、キーホルダーかなんかに繋げておくのが流行っていたのかも。
それ以外の理由を思い付きません。


51 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/18 00:12
>>47
神への捧げ物をあらかじめ不具にしておく…ってヤツだったりとか…
ただ人間を片目片足に…って話は読んだことがあるけど、動物の場合もあるのかな?


54 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/18 00:23
>>51
私もそれ思いだした。

>>動物の場合もあるのかな
小説に出てきた話で恐縮なんだけど『岡山女』で、
神への供物にする魚の目を潰しておくっていうのがあったので、
そんな風習のある村も存在するのかもしれない。






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