281 :名無し百物語:2023/08/02(水) 20:03:58.35 ID:ye9TgW2T.net
石じじいの話です。
北海道へ石探しに行ったときの話だそうです。
じじいは、北海道の友人と道北の方へ足をのばしました。
そこは、山奥で、アイヌ語起源の名前の山の頂の近くに「氷の洞窟」があったそうです。
それは、夏でも山頂付近に雪;もう氷になっている;が残っていて、それを貫いて小沢が流れていて、
それが「氷の洞窟」と呼ばれていた、と。
そこに向かって沢をのぼり、滝をまくために谷の斜面をのぼっていると向かいの斜面にヒグマがいたそうです。
さいわい、クマとは距離があり、こちらに気づいているらしく、時々立ち止まっては振り向きながら遠ざかっていました。
じじいたちが緊張してクマを見張っていると、突然、強い光で視界が真っ白になって、爆音がしたそうです。
そして爆風が襲ってきて、じじいたちは吹き倒されました。
それでじじいは気を失っていたのですが、友人に助け起こされました。
まわりの樹木の枝のほとんどが折れて地面に積み上がるように落ちていました。
対岸をみると、広い範囲で森の樹木が倒れていて、オレンジ色の霧?がたちこめていたそうです。
まわりの空気は熱く、金属の臭いがしていました。
もうヒグマの姿はありませんでした。
このあと、30分ほどして霧は消えたそうですが、しばらくは「ズシン、ズシン」という大きな音が地下から?響いていたそうです。
雷が落ちたのだろうとじじいたちは考えたそうですが、それが起きる前も後も、雷鳴もなく雷雲も見えなかったのは不思議でした。
また「あの雷」が落ちるかもしれないということで、しばらく動かずにいて、その後谷をくだりました。
あれは本当に雷だったのか?と友人と話し合ったそうです。
しかし、雷以外に、あの現象を説明できない。
山麓の村の人々もその音を聞いていて、雷だろうと思っていたそうです。
じじいたちは、後日、同じ山にのぼって化石を採集しました。
いま考えると微小隕石の落下かもしれません。
