【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

カテゴリ: こっくりさん



99 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.4][新芽]:2024/10/29(火) 00:05:24.72ID:f4r89qYd0
もし他の方の話の割り込みになっていたらすみません
先日数年ぶりに小学生時代の友人と会ったついでに思い出したので投下
小学生女児4人でこっくりさんをやった話です


私が小学生の頃、仲の良かった友達三人といつも遊んでいました。ここでは仮に、A、B、Cとします。
 
私たちはどちらかというとインドア派で、休み時間や放課後は占いの本を読んだり、簡単なおまじないをしたりと、どこか非科学的な遊びに興じていました。
しかし、私たちは共通して『怖い話』が好きだったのもあって、遊びは次第に占いやおまじないはこっくりさんなどの降霊術、都市伝説とオカルト的なものに発展していったのです。

ある日の放課後、Aが私たちにこっそりと「こっくりさんやってみない?」と提案してきました。今思えば全員日ごろの読書や雑談からやってみたい欲は高められていたので、遅かれ早かれ誰かがそれを言い出していたと思います。
放課後、私たちは一度家に帰った後いつものように両親の帰りが遅いBの家に集まり、儀式の準備を始めました。


100 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.4][新芽]:2024/10/29(火) 00:06:17.83ID:f4r89qYd0
Aがちぎりとったノートの1ページに五十音、はい・いいえ、鳥居など必要なことを書き、私が持ってきた10円玉を鳥居の上に置きました。
 
私たちは人差し指を10円玉の上に乗せ、
「こっくりさん、こっくりさん、おいでください」
と2回唱えました。当然の事ながら、10円玉は動きません。多少がっかりしたものの、私たちは色々と質問をしました。

「明日の天気は晴れですか」
「今日の宿題は簡単ですか」
はい・いいえだけで答えられる簡単な質問でしたが、やはり10円玉は動きません。しばらくしてCが
「明日の体育は見学してもいいですか」
と聞いた時、10円玉がゆっくりと「いいえ」の方へ動き出しました。初めは驚いたものの、すぐに原因が分かりました。


101 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.4][新芽]:2024/10/29(火) 00:07:14.08ID:f4r89qYd0
Aの仕業です。10円玉に添えられた彼女の爪の先が白くなっているのに、その場にいる全員が気づいていたと思います。
 
それでも皆非日常感を楽しんでいたこともあり、Aの行為を咎める人はいませんでした。Cだけが
「なんでダメなの〜」
と不満そうにしていましたが、Aは
「でもこっくりさんの言うことは聞かないとさ…」
といって笑っていました。

時間もいいところだったので、私たちは「こっくりさん、こっくりさん、ありがとうございました。どうぞお帰りください」と唱え、10円玉を誰ともなく押して鳥居に戻し、儀式を終えました。
その後使用した紙は48等分に千切り、塩と一緒に袋に入れて捨てました。
 
10円玉は、私たちの読んでいた本のルールでは「3日以内に使わなければいけない」ということになっていたので、その日の帰りに駄菓子屋で使うことになりました。

 
私たちは全員妙な高揚感に包まれていて、帰り際も「またやろう」と口々に言い合いながら帰路につきました。

 
それからというもの、私たちは週に何度かBの家に集まり、こっくりさんをやりました。何度かやる内に紙を書く係、10円玉を持ってくる係が出来上がり、それぞれローテーションして担っていた事を覚えています。
 
使った紙を捨てるのも同じ家に集中させない方がいいかも、という考えからその日紙を書く係の人が持ち帰り捨てることになっていました。


102 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.4][新芽]:2024/10/29(火) 00:08:22.47ID:f4r89qYd0
10円玉だけは変わらず、帰路の途中にある駄菓子屋で使っていたので(Bが担当の日は私が10円玉を預かり、代わりに使っていました)、あの店に不吉な10円玉が溜まっていたことを思うと何だか申し訳ないような気持ちになります。
こうした細かいルールの他に、私たちの間には暗黙の了解もありました。
それは、儀式の最中に10円玉を動かす係です。

 
Aが10円玉を動かして以来、私たちはだれが決めたわけでもなく、A→私→B→Cの順番で10円玉を動かして質問に答えるようになっていました。
それに合わせて質問もはい・いいえで答えられる簡単なものから
「○○の好きな人は誰ですか」というような文字を使う高度なものに変わっていきました。なので「Dくん(当時Aが片思いしていた男子)の好きな人は誰ですか」
という質問には、10円玉を動かしてAの名前を出して盛り上がり、
「××(理由は不明ですが当時誰からも嫌われていました)のことを嫌いな人はどれくらいいますか」
という質問には「ぜんいん」と答えて笑ったりしていたのです。

こうしてこっくりさんの真似事を楽しんでいたある日、事件は起きました。
Bが紙を書き、Cが10円玉を用意し、10円玉を動かす係は私でした。
初めはいつものように学校や芸能人の事が質問され、私は適当に答えていました。
 
何度目かの質問が終わり、そろそろ終わるかというムードになってきた頃、Aが唐突に口を開きました



103 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.4][新芽]:2024/10/29(火) 00:09:21.68ID:f4r89qYd0
「Cはどうやってタヒにますか?」
あまりにも悪意に満ちた質問に、頭の中が真っ白になりました。Bが
「そういうのはやめようよ」と咎めてもAは
「いいじゃんどうせ遊びだし」
と、笑って私を見るのです。それは、私がどう答えるのかを楽しみにしているようでした。
自分のタヒ因を問われたCだけが俯いて黙り込み、指先だけが微かに震えていました。


答えられるわけが無い。

私は「わからない」と動かそうとしました。ところがその瞬間、10円玉に添えていた指先が弾かれるような、奇妙な感覚が私を襲いました。
例えるなら磁石のS極同士を近づけた時のような、どんなに力を込めてくっつけようとしても離されるような感覚でした。

『儀式を終えるまで10円玉から指を離してはいけない』こっくりさんのルールを思い出し、私は指先が真っ白になるまで力を込めて10円玉を押さえつけました。
他の3人の指も同じように白くなり、表情もかたくなっています。多分、皆にも同じ感覚が起きてるんだ、と私は察しました。
とても動かせる状況じゃない。私はぎゅっと目を瞑り、一刻も早くこの感覚が消えるよう願いました。


104 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.5][新芽]:2024/10/29(火) 00:10:07.65ID:f4r89qYd0
「え?」
不意に、Bの驚く声が聞こえました。
見れば私たちが力の限り押さえつけていた10円玉が、ゆっくりと動き出していたのです。
さらに奇妙なことに、本来動かしている時は紙の摩擦や下の畳のせいで10円玉がスムーズに動くことは無いのですが、この時はまるで氷の上でも滑るように動いていたのです。

私たちの指を乗せた10円玉は、文字の上へ次々に移動していきました。
『じ』
『こ』
『に』
『あ』
『う』
事故に遭う…その時初めて、歯の根が合わないという感覚を経験しました。全身に鳥肌がたち、背中を冷や汗が流れていくのが分かるほどでした。
そのうちにCの指先が尋常でないほどに震え始め、とうとう10円玉から人差し指が離れました。



105 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.5][新芽]:2024/10/29(火) 00:11:01.80ID:f4r89qYd0
消え入りそうな声で、Cが「なんで」と呟くのが聞こえました。
 
いつの間にか指を弾くような感覚は消え、私はほとんど叫ぶみたいにして
「こっくりさんお帰りください!」と唱え、無理やり10円玉を鳥居に戻して儀式を終了させました。

 
力を込めすぎていた指先は痺れ、私たちは儀式を終えたあとも黙っていました。CはTシャツの首元の色が変わるほど汗をかいており、泣いていました。
「ごめん、わたし、こんな風になると思ってなくて」
 
Aがしどろもどろになりながら謝りましたが、Cは泣きながら首を振るだけです。
 
その後私たちは誰一人として口を開くことなく、黙々と片付けを進めBの家を後にしました。

『事故に遭う』という不気味な予言から更に、Cの不幸は重なりました。
 
それは駄菓子屋に向かう途中、早足で歩くAの後ろで私とCは並んで歩いていた時でした。
 
Cの様子はすでに幾分か落ち着いており、普段通りの会話をしていた事から、私も先程の出来事は全て幻だったのではないかと思いつつありました。
 
もうすぐ駄菓子屋、という時不意にCが何かに躓き、手のひらから何かが飛び出すのが見えたのです。



106 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.5][新芽]:2024/10/29(火) 00:12:07.07ID:f4r89qYd0
甲高い音を立てて道路に転がり、側溝に吸い込まれて行ったのが10円玉と気づくのにそう時間はかかりませんでした
「どうしよ、10円、3日以内に使わないといけないのに」
 
子供の力では開けられそうにない側溝の蓋に、Cの顔は真っ白になっていました。「どうしたの」と前を歩いていたAも戻り、

「これも使ったうちに入るよ」
 
と私たちはCを慰めました。Cは最後まで浮かない顔をしていたものの、私たちはどうにか家へと帰りました。

 
家に着いてもしばらくの間、私は怯えていました。今日10円玉を動かす係は私だったので、Cが親に告げ口するのでは無いか、怒られるのではないかと。
 
あの瞬間、10円玉が勝手に動きだしたことは恐らく全員が理解していたと思います。しかしそれを説明出来る確固たる証拠はなく、私はあの不吉な言葉が自分のせいにされ、叱られるのを何よりも恐れていました。
 
今にして思えば何故超常現象より大人からの叱咤を怖がるのかと不思議ですが、とにかく当時の私にとって他所の親に叱られることが一番怖かったのです。

 
それから私たちは誰に叱られることもなく、何事もない日々を送りました。しかし、この一件以来、私たちはこっくりさんをやりませんでした。顔を合わせることすら気まずく、遊ぶことも次第になくなっていきました。
 
進級の際に全員別のクラスに別れた事でそれぞれが新しいグループに入り、卒業するまで私たち4人が再び揃うこともありませんでした。




107 :本当にあった怖い名無し 警備員[Lv.5][新芽]:2024/10/29(火) 00:14:50.42ID:f4r89qYd0 
ここから先は後日談になりますが、高校に上がった頃に一度だけBから連絡がありました。
 
彼女とは中学で同じクラスだったこともあり、特にこれといったやりとりは無かったものの、連絡先を交換していたのです。
 
曰く『Cが現在精神を病んでおり、小学生の時にやったこっくりさんについて私ちゃんと話がしたい』との事でした。

 
なぜ今更そんな話を…そう思いましたが、久しぶりに会いたいという気持ちもあり、私は了承しました。
 
Bからは都合の良い日がわかったらまた連絡する、とだけ返信がありましたが、いくら待てども次の連絡はなくいつの間にか彼女のLINEアカウントは『unknown』になっていました。
 
結局Cがどうなってしまったのか、こっくりさんの話を持ち出したのか、Bの連絡から数年経った今でも確かなことは分かりません。
 
ですが、あの日確かに私たちは人ならざる何かを呼び出していたのだと、今になって思います








145: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/07/23 18:37
オイラが消防のときの体験談。 
そのころ学校では「こっくりさん」がはやってて、昼休みにやってる連中が 
いた。その連中がやめたとたん、線香のにおいがしてきたのじゃ。 
しばらくしてにおわなくなったら、少し離れたところにいた友達が「線香の 
においがする」って言い始めた。そして更に別の友達も。 


ちょうど机の間を歩くように線香のにおいがして、教室の片隅(黒板の横) 
で5分から10分くらいにおいが漂った後、消えてしまった。 
当時20人くらいいたが、全員においを嗅いでいたのじゃ。 
ちなみに学校の近くには、墓場とか寺とかはない。 
オレの唯一体験した不思議な現象だったよ。



147: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/07/23 22:19
>>145 
私は学校で働いているんだけど、部活が終わって 
午後8時頃ひとりで体育館を施錠してたら、 
急に線香の臭いがしてきて、本気でびびったよ。 
(学校は山の上にあって、近所に民家はない) 
今は気のせいかもしれん、と思っているけど、 
>>145さんの場合は 
>ちょうど机の間を歩くように 
とか 
>全員においを嗅いでいたのじゃ 
とか、本当に怖い。



151: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/07/24 04:20
>>145 
私もこっくりさんで不思議な経験がある。自分のことというより、同じクラスの子の話だけど。 

厨房の頃、自分らの学校もこっくりさん少し流行ってた。 
ある日の放課後、隣のクラスでこっくりさんやるから見に行くor参加するか、という 
話がきて、自分は消防の時、こっくりさんで怖いめ見てるからパスしたけど、 
友達が見に行った。友達は待っててくれと言うんで待ってた。 
それからしばらくして、友達が泣きながら教室に帰ってきた。



152: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/07/24 04:38
「怖い」と言って泣いてるんで、どうしたのか訊いてみると、やってる最中に 
こっくりさんが怒り出したと言う。 
十円玉がすごい勢いで動き出して、紙の外に出て机に落ちたんだって。 
で、それを見てた男子が、「そんなん嘘だろ、おまえらの誰かが動かしたんだろ」 
みたいなことを言ったらしい。さらに何か、こっくりさんを侮辱するようなことも。
すると、その男子のシャツの背中に赤いしみが浮き上がって、それはちいさな子供の
手形になったって。 
友達はそれを見てびびって泣いてたらしい。







 
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:18:10.009 ID:cSOyUwZu0
小学生のときこっくりさんずうっとやってて、そのときはなんともなかったのに次々いろんな事件に巻き込まれて、死にかけたことがあります。今思うと、あれは普通に「憑依されてた状態でした。」
こっくり


3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:20:47.437 ID:cSOyUwZu0
こういうとこにスレッド立てるんはじめてで、いろいろ間違ってるかも知れない。間違ってたら教えてください。



5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:25:35.239 ID:cSOyUwZu0
初心者的には、こんなに高速でレスがつくこと自体ですごいなあと思うよ。今まではまとめ見るだけだったから、なんか嬉しい。



6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:28:13.558 ID:cSOyUwZu0
こっくりさんて、わたしが小学生のとき(つまり四十なん年前)全国的にブームが再来したのよね、そのときの流行り具合は今の、そーやな~、ちょっとした人気ユーチューバーの動画見に行く感じのノリに近いもんがあるよ。



7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:29:21.511 ID:BOWWqb1I0
|ω・)見てるぞ



8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:31:01.798 ID:cSOyUwZu0
今はええ年の中年子持ちになっとるわけやけど、こどもにはめーっちゃいうわけだな、「絶対に絶対に絶対に絶対に」こっくりさんだけはすんな、と。



9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:31:30.939 ID:JXe3ReBT0
三十なん年前にもブームきてたよ



10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:34:49.477 ID:wZFR2+T80
結構な昔話だな
期待



11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:34:53.865 ID:cSOyUwZu0
おお、見てくれる人がいてくれると嬉しいね。

こどもに絶対に絶対に絶対に絶対にこっくりさんだけはすんな、て話をしたら、小五の男児が目を輝かせて聞くわけよ、

「こっくりさんてなに?なんでやったらいけんの?何が起こったの?」て。

わたしはそこで、改めてあのとき起こった不思議なこと(これは今もある意味続いてる)、死にかけたことや想像絶する超ハードモード中学時代を思い出したわけです。



12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:38:35.424 ID:cSOyUwZu0
三十年前にもブーム来てたん?あーなんか。ちょっとショックだわ、わたしみたいな嫌な目をして、せんでいい苦労したり、ろくな目に遭わんのに・・

ちょっと身バレ警戒するけども、こありのままを皆さんに伝えたいです。



15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:44:29.529 ID:cSOyUwZu0
こっくりさんやったことある人いるかな?


最初にこっくりさん教えてもらって10円玉指載せて呼んだとき、あまりにスイスイ動くけん、「絶対あんた自分で動かしとるやろ」てお相手の子をガチで疑った。

動きかたを例えて言うなら、「糸で引っ張られる」感じ。油断してたら体のバランス崩れるよ。

初めてこっくりさん呼んだときは、二人でやってたんだけど、「いくらなんでもチートくさい」と思った。



22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 09:52:10.830 ID:cSOyUwZu0
わたしはそんとき、「お相手の子が動かしとる」と思ってたけど、お相手は普通に顔輝かせて「来たやろ?」て感じでこちらを見るわけよ。

えっ?あんたが動かしてるんやないの?とそのときめっちゃ興奮した。よくみると、その子の手感じから見て、どー見ても自分の意志で動かしとる感じではない。

あの感激(?)は未だに忘れられん。この世には本当に不思議なことがあるんだ!霊はやはり存在するんや!的な。

今はこっくりさんというと、「やってる誰かが無意識に動かしてる」とか、「集団の無意識が10円玉に作用して自然に動いてるように見える」とか言うけど、二人でやる場合だとそれは厳しいと思う。



30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 10:08:25.845 ID:cSOyUwZu0
こっくりさんは降霊術の一種なんだけど、そのころはなんかカジュアルに、「キューピッドさん」とか「エンジェルさん」て呼ばれてて、「これはどんな占いより、どんなおまじないより本格的だ!」みたいな感じで、夢見る少女のわたしは感激してしまいました。

今の男子で言う「中二病」とか、女子の「コメットさん」←古いけん知っとる人おるかな

魔女っ子メグちゃんとか、そんな超自然に憧れる子が一定数いる時代。

わたしは人から教わった「こっくりさん」を早速仲良しの子に教えて、時間があるかぎりずうっとずうっとこっくりさんやってました。



32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 10:12:28.067 ID:TGCN0oj40
こっくりさんの名前の由来って結局
狐狗狸さん説なのか
不安定な台でやって「こっくりこっくり」ガタつくから説なのか
やってる途中にトランス状態になった人間がこっくりこっくり眠ってるから説なのか気になる



33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 10:16:39.396 ID:cSOyUwZu0
先に起こったことを書くと、

・事故で死にかけた
・ともだち一人もいなくなった
・小六のときはちょっとびっくりされるぐらい成績良かったのが、中学入って即偏差値20代に落ちた
・一時的にではあるが事故の怪我で顔が倍ぐらいに膨れ上がった
・登校拒否した
・家が火事になりかけた

など。小学生のときは普通に明るくてともだちもたくさんいたのに、ほんの何ヵ月の間にすべてが暗転してしまいました。



34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 10:22:59.527 ID:cSOyUwZu0
小学生のときは陽キャ、クラスでも人気者
中学入ると陰キャ通り越して、死にかけた廃人ふうになり、先生方が親を呼んだりしていろいろ話合ってたのを覚えてる。

でも、一番の問題なのは、
「わたしは普通なのに、なんで周囲はあんなに騒いでるんだろ?」て本人はすごい不思議に思ってるわけです。



35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 10:28:29.480 ID:jiHZ6f5RM
なんかに乗り移られたか



37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 10:30:55.743 ID:cSOyUwZu0
ここから先は、どういうふうに「死にかけた廃人」になってったかの実体験のまま書きます。

嘘でしょ、と思われるかたもいると思う。でも。今はあれからなん十年も経ってるから「異常」と思えるけど、当時のわたしは自分が異常であることに全然気づいてなかった。

憑依ていうとうさんくさいけど、「自分がどこの誰かよくわからない感じ」てのはわかってもらえるかな・・

でも、当時のわたしを知ってる人はみんな「あのころのあなたは目がおかしかった」「別人だった」「そばに寄るとへんな臭いがした」などというのです。



38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 10:36:08.294 ID:cSOyUwZu0
最初こっくりさん教えてくれた人は、「あんまり周囲に教えないでね、みんながやりだすとこっくりさんが疲れてしまって良くないことが起きるよ」て言ってきた。

で、わたしは一番の仲良しといつも二人でこっくりさんしてました。

聞くこと「○○くんの好きな人は」とか、「明日のテストの出るところ」とか「△さんが嫌いな人は」とか、超しようもないことばかり。

たぶん、わたしたちにとって、こっくりさんに聞く内容そのものよりも、「超常現象が目の前で起きてること」自体に興奮してたんだと思う。



39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 10:49:37.854 ID:cSOyUwZu0
今スマホからパソコンに移動して操作しやすくなったよ。

こっくりさんを二人で楽しんで、「自分は今新しい体験をしてる!」「目に見えない誰かと交信している!」て興奮して楽しんでました。
その面白さに夢中になっていると、「どうにかしてこの面白さを他の人にも伝えたい」と思うようになってきました。
そこで、親しくしていた親戚のお姉ちゃんに「こっくりさんって知ってる」とカマをかけてみると、そのお姉さんは顔色を変えて「知ってるよ」て言った。
わたしは新しいこっくりさん仲間ができた!と喜んで、「こっくりさんやろうよ」と言ったら、お姉さんは「絶対やらない」と拒否された。
なんで?楽しいのに、とゴネるとお姉さんは真剣な顔で、
「こっくりさんって、帰ってくれないことがあるよ。帰ってくれないといつまでも相手しなきゃいけなくて、しかも勝手に辞めたら怒ってくるんだよ。こっくりさんに祟られて首の骨が折れた人がいるって話だよ」てことを言われた。



40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 10:57:47.266 ID:cSOyUwZu0
お姉さんの真剣な顔に、「こっくりさんてそんなに怖いんだ」と思いました。
今まで軽い気持ちでこっくりさんしてたけど、「首の骨が折れる」って相当だし。

しかも、「こっくりさんが帰ってくれないと、夜中でもずっとずうっと相手をしないと怒らせてしまう」て・・・

確かに今まで、「こっくりさん、お帰りください」と言えばすっと指が重くなる感じで、10円玉が動かなくなってた。
でも「帰ってください」て言っても「いいえ」のところに10円玉が行って、いつまでも勝手に10円玉が動くのは確かに怖い。

そのときは、それ以上お姉さんをこっくりさんに誘うのは辞めました。
何となく、「こっくりさんは怖いもの」とだけは思ったけど、後から思えば、素直にお姉さんの言うことを聞いておけばよかった。
そうしたら、その後いろんなことが起きずに済んだのに。



41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 11:00:40.799 ID:cSOyUwZu0
それからも、仲良しの子とはいつもこっくりさんをしてました。

放課後毎日毎日、暇さえあればこっくりさんをしてる感じ。
でも次第にそれだけでは物足りなくなってしまい、他の子ともこっくりさんをしたい!と思うようになった。

で、ついに、違う子にこっくりさんのやり方を教えて、違うグループともこっくりさんをするようになった。



42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 11:06:10.190 ID:cSOyUwZu0
それからは、学校中にこっくりさんが広まっていった。
でも、不思議なことに、参加すると全然10円玉が動かなくなる(つまりこっくりさんが来ない)こどもがいた。

その子が入るとこっくりさんがこない。でもその子にしたら、
「こんなのインチキだよ」「誰かが動かしてるんだよ」
て話になる。楽しんでいる側からしたら、インチキだって言われるのがイヤで、「あんたはこっくりさんに嫌われているんだよ」って言い返したり。

でも、これはほんとに、「こっくりさんが来やすい人」と「来にくい人」ってのはいると思う。

わたしや仲良しはどちらかと言うと来やすいほうで、こっくりさんが嫌がる人もいるんだなあ、とそのときはぼんやり思った。
こっくりさんを楽しめないなんてかわいそうだな、てわたしは思ってた。



43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 11:12:22.719 ID:cSOyUwZu0
この辺りまでは平和な毎日でした。
占いより少し高度の、適度に超常現象的なものを楽しむ感覚でした。

でもある日を境にその時代が終わった。今から振り返ると、はっきりとわかる。

いつものようにこっくりさんを楽しんでいたら、急に10円玉が変な動きをしだした。
グルグル円を描くように、文字盤の上を行ったり来たり。

わたしと友達はびっくりして、二人で顔を見合わせた。
「こういうときびっくりして指を離すとこっくりさんを怒らせる」て聞いてたから、何もできなかった。

で、どうしよう、どうしようて焦っても10円玉はいつまでもグルグル動き続ける。
恐かったけど、仲良しと二人だからまだ心強かった。
たぶん時間にすると3分ぐらい、グルグル意味もなく10円玉が動き続けたと思う。



44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 11:22:02.922 ID:cSOyUwZu0
その日の晩、夜よく寝つけなかった。
それまでは布団に入ったらすぐ寝落ちするようなこどもだったのに。

眠れないなあ、おかしいなあ、と思ってると、突然、体が動かなくなった。
「金縛り」だね。金縛りの後、布団の中にひやっとした感覚で、自分の足を掴まれた感触がした。
叫びたいけど叫べない。体も動かない。

足を掴まれたまま、体を水平に持ち上げられて(実際にどうなってたのかは不明。あくまで感覚的に)
グルグル振り回された。

掴まれた足を軸にして、体全体がコマみたいに回っている感じです。
目が回るし気持ち悪いのに、頭だけは妙に冴えて「頭がどこかにぶつかったらどうしよう」
て変な心配をしてたのを覚えてる。



45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 11:30:53.733 ID:cSOyUwZu0
何がどうなってるのか思い切って目を開いてみると、部屋の中に青い靄のようなものがかかっていた。
お線香の煙?に近い。
それがゆらゆら揺れていて、だんだん形を作っているようだった。

しばらくするとそれはなんとなく人の顔になり、それから女の顔になった。

わたしは心の中でギャーと叫んだ。つもりだった。実際は叫んでなかったと思うけど。



46: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/07/03(金) 11:42:22.956 ID:cSOyUwZu0
ここからは、怒涛の霊現象に見舞われていくわけですが、これ詳しく話すとますます頭疑われる気がする。
でも、ほんとにみなさん、こっくりさんだけはやめたほうがいいよ。

一番厄介なのは、異常事態が起きてるのに「自分は普通」て思い込んでしまって周囲が変に思っていることが感じられなくなることです。

変な奴って自分が変だって思ってないから変なんだろな、と今では実感しています。









283 :本当にあった怖い名無し:2010/07/01(木) 23:22:21 ID:P6/xCY7ZP
小学校の時、「守護霊さん」に失敗したことがある。
「守護霊さん」とは、こっくりさんの変形版。
紙に50音とYES・NOのほか、食事・お酒・プレゼントという
おもてなしの為の絵も書き添える。
10円玉ではなく、削ったばかりの新しい鉛筆を、2人で掴んで
「守護霊さん」を呼ぶと言う形だった。
大抵最初は誰かの守護霊かとか名前を聞いていた。
何度もやるとこの前と同じ人だななんて思うこともあった。
鉛筆なので守護霊さんが自分の似顔絵を描いたり、
おもてなしのお酒を飲んでもらうと酔っ払って紙の上を
くるくるまわったり、食事の味噌汁の具が少ないと文句を言ったり、
周りが騒がしいと「うるさい」と書かれたりするのを、
私たちはただ面白がっていた。
ある日、私の家で友人2人と守護霊さんをすることにした。
家族が留守だったからゆっくりやれると思った。
友人二人が鉛筆をもって、私は横から覗き込んでいた。

ところが、守護霊さんが来ている最中に家族が帰宅してしまった。
うるさいと守護霊さんに言われ、私は友人達のいる部屋を閉ざして、
父母に「友達遊びに来て寝ちゃったから、静かにして」と頼んだ。
怪しんだ姉が「何してんの?」と聞くので、
私は「姉なら本当のことを話しても大丈夫かな」と、事実を言ってしまった。
しかし姉はその瞬間顔色を変えて、父母に大声で報告した。
「こいつこっくりさんやってるって!」
その瞬間、父が友人達のいる部屋へ怒鳴り込んだ。
慌てて止めようとしたが、私は襟を掴みあげられて怒鳴られた。
何を言われたのか覚えていないが、私はひたすら父が怖かった。
横目で見ると、動きを止めていたらしい鉛筆がひとりでに動き出し、
出口へとたどり着いて止まった。
友人達は、「守護霊さん」の後始末として、鉛筆を折り、紙を丸めて棄てた。
その後のことは、ひたすら父の怒りが怖かったことしか覚えていない。

翌日、友人達に責められた。
「ちゃんとおもてなしを終えないうちに守護霊さんが帰ってしまった」
「もう守護してくれないかもしれない、祟られるかもしれない」
当時の私には祟られるより友人を失うことの方が怖かった。
私は平謝りするしかなかった。しばらく絶交状態が続いたと思う。
しかし、誰にも霊障らしき出来事は起きなかった。
結局、人数の少ない、幼稚園から中学校までほぼ持ち上がりの
同級生同士で、絶交状態が長続きすることもなかった。

私が未だに怖いのは、父が怒り狂っていたことだ。
こっくりさんを迷信だと思っていたらあんなに怒ることじゃない。
父は多分、こっくりさんを「危険なこと」だと思っているんだ。
子供の頃よりも不信心になった私には、父の信心深さが恐ろしい。








 名無しさん@おーぷん 2016/08/13(土)03:04:15 ID:gOS
中学校3年生の頃にクラスの何人かが夏だからこっくりさんやろう、みたいな軽い感じで
企画を提案していて、部活ももう引退の時期だったから自分を含む何人かが集まることが出来た
その日の放課後に教室でわいわいやりはじめるとやっぱり誰か指に力を入れていて
「お前力いれたろー」位の感じで窘めようとしたら加わっていた女子の一人がやけに怒り始めて
少し引いた。普段はよく笑う感じの普通の女子なんだけど誰かが指に力を入れた途端
「変なことしたら呪われる!」みたいな感じのことを凄い剣幕で怒鳴り始めて周りの奴らも
「あぁそういう系だったのか」って気づき始めて場が白けるというかもう一度やろうとはならなくて
お開きになった

次の日教室のこっくりさんをやった机の上に人の歯が置いてあった。前歯から奥歯までの
上顎から下顎の分まで綺麗に多分全部順番通りに並んでいたと思う。クラスで2番目に発見したんだけど
最初に見た女子は泡吹いて倒れてた。こう歯茎ごと付いているっているかかなりグロテスクだったから
仕方ないと思う。学校中で異様な程騒がれて犯人は誰だってなったけど犯人はおろか
歯の抜けた人も学校にいなかった。








986 :本当にあった怖い名無し:2012/05/27(日) 16:28:54.60 ID:YJ2Z98J+0
昨日サークル仲間数人と宅飲みやってたんだけど、いきなりコックリさんやろうぜーって流れになった。
急ごしらえだが、鳥居やら何やら結構しっかりした文字盤が出来上がった。

で、集まってた8人中6人で開始。
徐に動き始める10円硬貨。
だが動きがおかしい。文字にならない。言葉にもならない。
くぁせふじこ的な感じである。
仕方なしにそのままお帰りいただいたが、この時はすんなり帰っていった。



ギリシャ文字とヒエログリフで作った文字盤でコックリさんやってサーセンwwwwwww


992 :本当にあった怖い名無し:2012/05/27(日) 19:45:01.86 ID:4EfOsx6E0
>>986
古代人が来てたらどうする気だったんだよ!www


993 :本当にあった怖い名無し:2012/05/27(日) 19:48:15.52 ID:YJ2Z98J+0
何故その文字をチョイスしたかというと、
サークルの中にギリシャ語出来る奴とヒエログリフ読解できる奴がいたからですwww

>>992
それはそれで貴重な論文のもとになると、
ギリシャ語が出来るギリシャ文字担当の奴か、ヒエログリフ読解できるヒエログリフ担当が、
狂喜乱舞するだけですwwwww


994 :本当にあった怖い名無し:2012/05/27(日) 20:14:32.61 ID:nPlsV+BZ0
一体何のサークルなの?


995 :本当にあった怖い名無し:2012/05/27(日) 20:20:34.39 ID:YJ2Z98J+0
>>994
名作文学解釈をメインに活動してるサークルです








617:12/07/22(土) 19:28:02 ID:gYcFk5mCO

怖いっていうか不思議な話。

以前住んでた市営住宅は、駅が隣接してるためか、2~3階は階段だけしかなかった。

小さな窓と踊り場に蛍光灯がつけられてるだけの薄暗い階段で、今思い返せば気持ち悪かったかも。

 

 

617:12/07/22(土) 19:28:02 ID:gYcFk5mCO

で、その市営住宅は子供が結構住んでたから登下校は一緒にする。

12階まであったから、普通はエレベーターに乗って下まで降りるんだけど、当時から人と同じことをするのが嫌いだった私は、同級生の一人とその姉と3人で階段で下まで降りた。

それで、例の2~3階を歩いてた時に、何がきっかけかはもう思い出せないんだけど、

「こっくりさんこっくりさん。」

って私が突然言い出して。
そしたら、同級生の子が

「お金ちょうだい!」

って叫びだしたわけ。

今思えば何言ってるんだこいつらって感じだけど。多分ただのノリで、くだらないお遊びだったんだと思う。

もちろん自分でも何にも起こらないこと前提で、同級生のくだらない願いをその子の姉と一緒に笑ったら

ちゃりーん
って、いきなりお金が落ちてきたんだよね。130円と、時代劇に出てきそうな穴が四角いお金だった。


617:12/07/22(土) 19:28:02 ID:gYcFk5mCO

もちろん天井あるし、窓からは遠い場所を歩いてた。

そもそも放物線描いて落ちてきたわけじゃなくて、本当に上から垂直に落ちてきた感じだった。

怖いっていうよりもなんかすごいって気持ちの方が勝ったから、もう三人で盛り上がった。

それからも思いつけば階段を下りて同じセリフを口ずさんだけど、あれ以来一度もお金が落ちてきたことはない。

小さい頃に体験した不思議な話。








季節は秋で、当時僕は大学一回生だった。
長い長い夏休みが終わって数週間が過ぎ、ようやく休みボケも回復してきたとある日のこと。
時刻は昼過ぎ一時前。
友人のKから『面白いもん手に入れたから来いよ』と電話があり、大学は休みの日でヒマだった僕は、深く考えずに一つ返事で、のこのこKの住んでいる大学近くの学生寮まで足を運んだのだった。

「よーよー、ま、入れや。Sも呼んであるからよ」

寮の玄関先で待っていたKに促され、中に入る。Kの部屋は二階の一番奥だ。
それにしても、階段を上りながら口笛など吹いて随分と機嫌が良いようだ。

「なあなあ、面白いもんって何なん?」

「まーそう急かすなって。ちゃんと見せてやるからよ」

そんなKの様子を見て僕はピンと来るものがあった。
Kの言う『面白いもの』とは、新作のDVDやゲームの類を想像していたのだけど、どうやらそうじゃないらしい。
Kは生粋のオカルトマニアだ。何か曰く付きのナニカを手に入れたのだな、と僕は当りを付けてみる。
部屋の前まで来ると、Kは僕に向かって「ちょっとここで待ってろ」と言って、自分だけ中に入って戸を閉めた。
僕は素直に指示に従う。

十数秒も待っていると、勢いよく戸が開いた。
すると目の前には一枚の紙。

「じゃんじゃかホイ!」と、僕の顔の前に紙をかざしたKが言う。
紙はB4程のサイズで、パッと見、五十音順にかな文字と、一から十までの数字の羅列。
よくよく見ればその他に、紙の上の方にはそれだけ赤色で描かれた神社の鳥居の様なマークがあり、鳥居の左には『はい』、 右に『いいえ』 と書かれている。
紙は若干黄ばんでいて、所々に茶色いシミも見えた。

「……何ぞこれ?」
僕の疑問に、Kは掲げた紙の横に、にゅっと顔を出して答える。

「ヴィジャ盤」

「ヴ……ヴィ、何?」

「ヴィー。ジャー。バーン。こっくりさん用のな。もっと言えば、こっくりさんをやる時に必要な下敷きってわけだ。そん中でもこれは特別だけどな」

そう言ってKは「うはは」と笑う。
とりあえず僕は部屋の中に入れてもらった。
Kにアダムスキー型の飛行物体を縦につぶした様な座布団を借り、足の短い丸テーブルの前に座って話の続きを聞く。

「こっくりさんって、アレでしょ?十円玉の上に数人が指を置いて、こっくりさんに色々教えてもらう遊び。で、これがその下敷きなんね」

丸テーブルの上には、そのヴィジャ盤とやらが広げられている。
あと、テーブルの端にビデオカメラ。どうやら何かしら撮影する気でいるらしい。

「まー、ざっくり言えばそんなとこだな」

「これKが書いたん?」

「ちげえ。とある筋から手に入れた。まー詳しくは言いたかねえけどさ。どうせやるなら、とびっきりのオプション付きでやりてえじゃねえか」

僕はそのKの言葉の意味が良く分からなかった。
やりたいって一体何をやるんだろう?オプションって何だ?
僕の頭上には幾つも?マークが浮かんでいたのだろう。

Kはヴィジャ盤を人差し指でトントンと叩き、
「このヴィジャ盤は、昔、ある中学校で女子学生が、こっくりさんをやった時に使ったものだ。有名な事件でよ。
そのこっくりさんに加わった女生徒、全員がおかしくなって、後日、まるごと駅のホームから飛び降りて、集団自殺を図ったんだとよ。
ほとんどが死んで、生き残った奴も、まともな精神は残って無かった。
で、これが駅のホームに残されてた」

トントントン、と紙の上からテーブルを叩く音。
話の途中からすでに『みーみーみーみー』と、耳の奥の方で危険を告げるエラー音が鳴っていた。これはマズイ流れだ。
僕は以前にも、この手の曰く付き物件にKと一緒に手を出して、非常に怖い思いをしたことがある。
それも一度や二度じゃなく。

「やろうぜ。こっくりさん」

それでも、気がつくと僕は頷いていた。
Kほどじゃないけども、僕もこういった類は好きな方だ。
十中八九怖い思いをすることが分かっていても。6・4で怖いけど見てみたい。分かるだろうかこの心理。

「でもこれ、元々女の子の遊びでしょうに。男二人でこっくりさんって言うのも、ぞっとしないねぇ」

「ゴチャゴチャ言うない。ほれ、十円だせよ」

「僕が出すのかよ」と愚痴りつつ、十円をヴィジャ盤の上に置く。
すると、Kがそれを紙の上部に描かれている鳥居の下にスライドさせた。どうやらそこがスタート地点らしい。

「あーそうだ。注意事項だ。最中は指離すなよ。失敗したら死ぬかもしれんしな」

Kが恐ろしいことをさらっと言ってくれる。
それでも幼児並みに好奇心旺盛な僕は、十円玉の端に人差し指をそっと乗せた。Kも同じよ
うに指を乗せる。

「……で、何質問する?」

「あー、それ考えて無かったな。まあ手始めに、Sがここにいつ頃来るか訊いてみるか」

Kは適当に思いついたことを言ったのだろうが、それは中々良い質問だなと僕は思う。二人ともに知りえない情報。
こっくりさんは果たしてどう答えるだろうか。

「でーはー、始めますか」
Kはそう言ってビデオカメラのスイッチを入れた。

「んじゃあ……はいっ。こっくりさん、こっくりさーん。Sはあと何分でここに来ますかねー?」

Kの間の抜けた質問の仕方が気になったけども、僕は邪念を振り払い十円玉に触れる指先に意識を集中させる。
と言っても肩の力は抜いて、極力力を込めないように。
十円玉はピクリとも動かない。
ふと、座布団に座る僕の腰に何かが触れた様な気がした。
視線を逸らすと、半開きの窓にかかるカーテンが僅かに揺れている。風だろうか。

「……おい」

Kの声。その真剣な口調に、僕ははっとして視線を戻す。けれども十円玉は赤い鳥居の下から動いていない。
Kを見ると、じっと自分の指先を凝視していた。

「……どうしたん?」

僕はゆっくりと尋ねる。

「なあ、この十円……ギザ十じゃね?」

「あ、ホントだ」

「こっくりさんに使った十円って、処分しなくちゃいけないんだぜ?もったいねー」
ふっ、と安堵の息が漏れる。十円玉は動かない。
それから少しギザ十の話になった。
コインショップに行けば三十円くらいで売れるとか、昭和33年のものにはプレミアが付いているとか。でも使えば十円だとか。
そんなくだらない話をしている時だった。
部屋の戸が叩かれ、「おーい、来てやったぞ」と声がする。Sの声だ。
そうしてSは、返事も待たずに戸を開けて部屋の中に入って来た。

「よー……って何やってんだ、お前ら?」
僕とKは顔を見合わせる。

「何って、見たら分かるだろうがよ」

「面白いもんがあると聞いてやって来てみれば、だ。お前ら、しょうもないことやってんなよ」

「おいこらSー。こっくりさんのドコがしょうもねえっつーんだよ」

「見る限りの全てだ」

そう言いきると、SはKの部屋にある本棚を一通り物色して一冊抜き出すと、「相も変わらず、お前んちロクな本がねえな」と言って、一人部屋の隅で読書を始めた。
僕とKはまた顔を見合わせる。Kは肩をすくめて、僕は少し笑う。
そうして僕はふと気付く。
十円玉の位置。さっきまでは、紙の上部の鳥居の下にあった。
数秒間、瞬きすら忘れていたと思う。
五十音順のかな文字の上に並んだ、一から十までの横の数列。その一番左。0の上に十円玉があった。
少しの間言葉が出なかった。Kも状況を察したようだ。
決して僕が故意に手を動かしたのではない。それどころか、何時そこまで動いたのか、僕は全く気付かなかった。
人差し指は変わらず十円玉の上に乗っていると言うのに。
僕はKを見やった。Kはあわてて首を横に振る。今度はKが何か言いたげな顔をしたので、僕も首を横に振った。
このままでは何もはっきりはしない。
僕はもう一度質問をしてみようと口を開いた。

「えーと……こっくりさん、こっくりさん。今十円玉を動かしたのは、あなたですか?」

その瞬間、十円玉が滑った。『はい』 の上。こんなに滑らかに動くものとは思いもしなかった。

「……あなたは、本当にこっくりさんですか?」

すると十円玉は、『はい』の上をぐるぐると円を描く様に動く。

「うおおおおお!SSSー、ちょっと来てみろよおい」

興奮したKが大声で呼んで、本から顔を上げたSが面倒くさそうにこっちに寄って来る。

「何だようるせーな」

「動いた動いた。動いてんだよ今!」

興奮して「動いた」しか言わないKの代わりに、僕が一通り今起きた流れを説明する。
Sは大して驚きもせず、「ふうん」と鼻から声を出した。

「あ、それとさ。このヴィジャ盤って言うの?この紙にもさ、言われがあるそうで。何か昔、コレでこっくりさんした中学生が集団自殺したとか」

それを聞いたSは、ふと何かを思い出すような仕草をして。

「ん……?こっくりさんの文字盤は、確か、一度使った後は、燃やすか破るかしないといけないんじゃなかったか?」

「え?」

そんな情報僕は知らない。Kを見やる。しかしKが答える前に、十円玉が『はい』の回りをまた何度も周回する。
それを見てKが「うっはっは」とヤケ気味に笑った。

「その通りらしい。二度同じものを使うとヤバいらしい。具体的に言うと、こっくりさんが帰ってくれなくなることがあるらしい」

「えっ、え、……はあ!?」

まさか、先程オプションと言ったのはそれのことか。
こっくりさんが帰ってくれないとどうなるのか。僕は怖々考えてみる。
そのまま取り憑かれるのか?その後は、まさか、話の中で自殺した中学生の様に……。
その思考の間も、十円玉は絶えず『はい』の回りをぐりぐり回っていた。しかも、徐々に動くスピードが速くなる。
それでも僕の人差し指は、十円玉に吸いつけられたように離れない。何なのだこれは。
その内、十円玉は『はい』を離れて、不規則に動き出した。そこら辺を素早く這いまわる害虫の様に。
いや、よく見るとその動きは不規則では無かった。何度も何度も繰り返し。それは言葉だった。
『ど、う、し、て、な、に、も、き、か、な、い、の』
Kの額に脂汗が滲んでいる。たぶん僕の額にも。どうしよう。どうしよう。
その時だった。Sが長い長い溜息を一つ吐いた。

「こっくりさんこっくりさん。365×785は、いくつだ?」

その言葉は、まるで砂漠に咲く一輪の花のように、不自然でかつ井然としていて。
ぴたり、と十円玉の動きが止まった。

「……時間切れだ。正解は286525。ちゃんと答えてくれないと困るな。まあ、いい。じゃあ、次の質問だ」
僕とKは両方ぽかんと口をあけてSを見ていた。

「ああ、その前に、お前ら二人。目え閉じろ。開けるなよ。薄目も駄目だ」
Sは一体何をする気なのか。分からないが、とりあえず僕は言われた通り目を瞑る。

「こっくりさんは、不覚筋動って言葉を知ってるか?」
暗闇の中で腕が動く感覚。

「そうか、じゃあ、その言葉を文字でなぞってみてくれ」
十円玉は動いている。それは分かる。でも、つい先程に比べると、非常にゆっくりとしたペースだった。

「分かった。ああ、お前らも目開けていいぞ」
僕は目を開く。十円玉は、か行の『く』の場所で停まっていた。もう動かない。

見ると、いつの間にかSがテーブルの端に置いてあったビデオカメラを手に持っている。

「見てみろ」

撮影モードを一端止め、Kは今しがたまで撮っていた映像を僕らに見せる。
最初の部分は早送りで、場面はあれよあれよという間に、Sが僕らに目を瞑る様に指示したところまで進んだ。
『そうか、じゃあ、その言葉を文字でなぞってくれ』
ビデオ中のSの指示通り十円玉は動き出す。
けれどもその移動はめちゃくちゃで、『ふかくきんどう』 の中のどの文字の上も通過することは無かった。

「これで分かっただろ」
ビデオカメラを止めてSが言う。

「こっくりさんなんてものは、人の無意識下における筋肉の運動かつ、無意識化のイメージがそうさせるんだ。さっきも言ったが、不覚筋動。もしくはオートマティスム、自動筆記とも言うな。つまりは、意識してないだけで、結局自分で動かしてんだ」

「俺は動かしてねーぞ」

「……ひ、と、の、は、な、し、を、聞けボケが。無意識下つったろうが。その証拠に、参加者の知りえない、もしくは想像しえない問題に関して、こっくりさんは何も答えられないんだよ。ビデオ見ただろ」

今、十円玉は動かない。
けれど、それでも僕とKの二人は指を離せないでいた。
こっくりさんでは指を離すと失敗となり。失敗すればどうなる、万が一……。そんな不安が胸の奥で根をはっているのだ。
そんな二人を見てSは心底呆れたように、もしくは馬鹿にしたように、「あーあーあー」と嘆いた。

「じゃあ訊くが、俺の記憶が正しければ、こっくりさんは漢字では狐に狗に狸と書く。その名の通り、こっくりさんで呼びだすのは、キツネやタヌキといった低級霊って話だが……。ここで問題だ。どうしてそんな畜生に、人間の文字が読める?文字を扱えるのは、死んでからも、人間以上のものでないと無理だと思うがな」
それは予想外の問いだった。と言うより、僕はこっくりさんで呼びだすのがキツネだとすら知らなかった。

「それは……、死んだ化けキツネだからじゃ。ほら、百年生きたキツネは妖怪になるって言うし……」

「お前は百年生きたら、キツネの言葉が完璧に理解できるようになるのか?」

「……無理です」

「それと、だ。こっくりさんの元になったものは、外国のテーブルターニングって言う降霊術らしい。が、そいつは完全に人間の勘違いだと、すでに証明されている」
そう言うと、Sは無造作にヴィジャ盤の上の十円玉に指を当てた。
そして、僕とKが『あ』っと言うより先にこう呟いた。

「こっくりさんこっくりさん。こっくりさんという現象は全部、馬鹿な人間の思い込み、勘違い、または根も葉もない噂話に過ぎない。はい、か、いいえ、か」

すると三人が指差した十円玉が、すっと動き、『はい』の上でピタリと止まった。
Sが僕とKを見やる。その顔は少しだけ笑っている様にも見えた。

「俺は何もしてないぜ?意識上はな」
そして十円玉から指を離し、彼はまた部屋の隅で一人、読書タイムに没頭し始めた。
僕とKは互いに顔を見合わせ、半笑いのままどちらからとも無く指を離した。

その日はこっくりさんに関してはそれでお開きとなり、三人で夕食を食べた後、僕はK宅からの帰りに自動販売機に立ち寄り、今日使用した十円玉を使って缶ジュースを一本買った。
それ以降、身体に異変が起きただの、無性に駅のホームに飛び込みたくなっただの、そういった害は今のところ無い。

ちなみに、Sがあれほどオカルトに詳しいのは、Kの部屋の家主も把握しきれてない程の蔵書を、「つまらん」と言いながらもほとんど読みつくしているからだ。

あと最後に一つ。あの日撮影したビデオカメラには映っていたのだ。
Sが計算問題を出すまでの間、僕とKの他に、もう二本の手が十円玉に触れていたことだけは付け加えておきたい。
Sが問題を出したとたん、朧げな手は、ひゅっと引っ込んだ。
それを見て僕は、やはりオカルトに対抗するのは学問なのだなあ、と思った。









156: 本当にあった怖い名無し:2011/06/02(木) 02:02:52.60 ID:Rv0AgXYm0

小6の頃、アサン様(アサーン様?)という占いが学校で流行りました。

夜、自分以外の家族全員が寝ているか外出しているときに
占いのターゲットとなる複数名の名前が書かれた紙の上で
抜いた髪の毛の先に五円玉を結んだものを指でつまんでぶら下げ
「アサン様お嫁入り」と二度唱えます。

その後に知りたいことを質問(「私のことを好きな人は誰?」とか)をすると
その人物の名前の上で五円玉が大きく振れ、教えてくれるという占いでした。
簡単にいえばちょっとこっくりさんみたいな振り子のダウジングです。

でもアサン様はこっくりさんと違って恐くて危ないものという感覚ではなかったので
クラスの女の子はみんな気軽にアサン様で遊んでいました。

その中でもK江は占いやおまじないが大好きで
毎晩のようにアサン様をやっていたそうですが、ある日彼女は私たちに
「やり方を間違えたからもうアサン様ができなくなった。」と言い出しました。



157: 本当にあった怖い名無し:2011/06/02(木) 02:03:43.49 ID:Rv0AgXYm0
本来アサン様に使った髪の毛は必ず燃やさなくてはいけないし
五円玉は手放さなくてはならないのですが
K江は髪の毛と五円玉をそのまま使い続けていたそうです。

そのせいかアサン様を始めると五円玉が常に激しく振れ続け占いにならないのだとか。

それからK江の様子がおかしくなりはじめました。
いつも怯えているような態度だったり、そうかと思えば授業中に居眠りをしたり。

元々K江と仲が良かった私たち数人のグループは彼女を心配して
学校ではできるだけ誰かが彼女のそばにいるようにしたり、
放課後もなかなか家に帰りたがらないK江を
夕方まで毎日順番で部屋に置いてあげるようにしていたのですが
K江がグループのMの部屋に行ったある日、K江はMにこんなことを言ったそうです。
「アサン様が私の部屋を覗きにくる。ひょろひょろで歯がボロボロで恐い。」

159: 本当にあった怖い名無し:2011/06/02(木) 02:04:06.57 ID:Rv0AgXYm0
私たちはみんなアサン様ってかわいい女の子の妖精みたいなものだと思っていたので
Mがびっくりして聞くと「違う!」と怒ります。

K江が言うにはアサン様は背が高く、細身でニヤニヤ笑う若い男の姿なのだそう。
さらには「みんながアサン様やらなくなったから私から離れていかない。」と
泣き始め、お願いだから今晩アサン様やってとMに懇願したそうです。

確かにみんなK江の様子がおかしくなったのはアサン様のやり過ぎのせいではと
感じていたので、そのころにはもうアサン様をやる人はいなくなっていました。

Mが返事できずにいると、K江は怒ってMの部屋の中で突然暴れ出したそうですが
幸いその叫び声を聞いたMの母親がすぐに止めに入り、K江は家に帰されました。
そしてそれから卒業までの数ヶ月K江が学校に出てくることはなく、
卒業と同時にどこか他所の土地に引っ越したと聞きました。

私はアサン様を信じてはいませんでしたが、人気者だったK江の変わり様と
突然居なくなってしまったという現実が当時とても恐かったです。

219: 本当にあった怖い名無し:2011/06/02(木) 13:49:37.75 ID:RV5M/SzZO
>>159
こっくりさんと同じく違うモノを呼び出しただけじゃね?
とマジレスしてみる







695 :本当にあった怖い名無し:2008/07/09(水) 20:19:56 ID:jA5BlWFL0
流れをぶった切って餓鬼のころの話を一つ

よくある話だと思うんだけど昔小学校でコックリさんが流行っててね
俺が小3のころだったと思う
なんかその年は妙な出来事が多かったんだ
近所に片目のない猫が現れたり、学校近くの山の斜面が人の顔に見えるって噂が出たり
何故か音楽室にてけてけが出るって話もあったなあ
・・・猫以外は噂でしかなかったけどw
まあそんなこんなで、餓鬼どもは皆少なからずオカルト系のものに興味津々だったんよ

さて、当時俺もコックリさんには興味をひかれててね
○年○組の生徒が行方不明になっただの、根も葉もない噂が広がる中、流れに遅れじ、とはじめたのよw
理科室の隣に空き教室があって、そこでクラスの女子数人と集まってね
当時実際にコックリさんやろうって男子は俺だけだったのかな?覚えてないけど

カーテンと暗幕を閉めて、コックリさんが入れるよう少しだけ窓を開けて(本当の流儀は知らないけど
当事はこれが正しいと思ってた)
コックリさんを呼んだら、10円玉が動き出してね
最初は笑いながら「誰よ、動かしてるのはー」みたいに言ってたんだけど
適当に質問してるうちに10円玉の動きが妙に早くなりだして
質問が終わっても止まらなくなったころには流石にみんなびびりまくりw
なんか文字盤の鳥居のとことはい、いいえのとこをぐるぐる回るの
女子のリーダー格の子が意を決して「コックリさん、お帰りください」って言ったけど、10円玉は止まらなくて

で、張り詰めた緊張感の中(中には泣き出しそうな子もいた)俺、疲れと苛立ちが募って指に力を込めたの
無理やり10円玉を止めちまえってことでw
10円玉は止まって、他の子たちはカクッと動きに流されてよろめいた
次の瞬間、バチっと音がして、10円玉から電気みたいなのが走ってね
「いたっ!」と小さく叫んで俺だけ指を離して飛んだ、けっこう痛かったんだもんw
でも電気走ったのは俺だけだったらしい

女子ってのは薄情なもんで、呪縛が解けた瞬間みんな教室から逃げて俺だけ残されたw
あーなんかちょっとやばかったかなあ、とか思ったんだけど、仕方ないしね、と10円玉と台紙を回収
そのまま教室を出て帰路に着いた
なんか鈍感っつーか大物っつーかw
帰り道は変わったことなかったんだけど、帰り着いたらなんかうちの犬が俺に吠えまくる
当事好きだった怪獣の名前からベムスターと名づけられたビーグル犬は俺に飛び掛る勢いで
元々あまりベムスターには懐かれてなかった気がするけど、こんなに吠えられるのは初めてだった
ぎりぎり鎖の届かないところをおっかなびっくり家に入り込んで、あとは適当にいつもと変わらん生活をして
夜には普通にご就寝

で、お約束だけど深夜(当事俺は二階の自分の部屋で寝てた)すげえ嫌な夢を見た
大きな生首(俺より一回り小さいくらい)に追われる夢
生首からでかいムカデが5、6匹生えててこれがぞりぞりと迫ってくるんよ
ムカデの動きに追い詰められて、悲鳴を上げたら目が覚めた、はいいんだけど金縛りになってる
目だけ動くからきょろきょろしてると部屋の隅に何かいる
ぞろぞろって音がする感じ
きっと生首ムカデだ・・・食われる・・・と思った
そいつが近づいてきたと思ったそのとき、外で鎖の音がして、ベムスターの声がひときわ大きく聞こえた
同時に金縛りも解けて
ベムスターが吠えながらどっか行く気配がしたから起き上がって窓から下を見たら本当にベムスターの姿がない
親父も玄関に出てきて慌ててる
つないでた鎖ごとどっか行っちゃってた
しばらく窓の外を見回したんだけど、俺は眠くなって寝たw

翌朝になってもベムスターは帰って来ず、一番可愛がってた親父殿はしょんぼり気味
俺は、ベムスターに助けられたのかなあ、とぼんやり考えてました
ベムスターさん、確か3日後くらいにひょっこり帰ってきましたけどねw
なんか泥だらけで片足びっこ引いてたけど、無事に帰ってきました
親父殿大喜び、俺も喜んだよ
ベムスターにつけてた鎖の一部は今もお守り代わりにもってる
特におちなんかないけど、怖いもの見たさも度を過ぎると実害あるかもよ、という教訓めいたことを言っとくw
無駄に長文失礼





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