【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 地獄



696:名無しのオカルト 2019/04/04(木) 23:07:23.91 ID: ID:hruCVHRj0.net

祖父の話を投稿させてもらうよ

祖父は関西で建築業をしていて交友関係も豊富だった。
その人付き合いからか、割と人から変わった物を買うのが多かった。
見栄っ張りな祖父は、日本刀とか虎の置物とかを、悪く言えばよく買わされてた。
お酒を飲むとお喋りになる祖父は、とある箱の話をしてくれた。
今はどこかへやった箱だが、とんでもなくいわく付きだったらしい。
古びてはいるが、不思議と綺麗に感じる箱だったらしい。所々は剥げていたものの、全体的に奇麗に保たれていて漆のような黒だったと言っていた。
元は韓国だか中国のお寺のような場所にあったとのことだった。
そのお寺が無くなり、どような経緯がわからないが日本まで来たらしい。

そして、友人の手を渡り、祖父の元まで流れてきた。
友人は中は絶対に見てはいけない、見れば必ず大変な目に合うと言われ、何度も何度も見るなと釘をさされた。
友人は冗談を言うようなタイプではなく、祖父もかなり怖くなったと言っていた。
ただ、楽天家な祖父は重く受け止めてはいなかったり
値段は決して安いとも言えなかったようで、三ほど包み買い取ったようだった。
友人はお金に少し困っていたようで、父も援助のつもりで箱を買ったらしい。
ただ、箱の使い道も分からず、そのまま事務所のコンテナに入れっぱなしになった。


697:名無しのオカルト 2019/04/04(木) 23:11:34.61 ID: ID:hruCVHRj0.net

それから暫く過ぎた頃、祖父が怪我をする事が増えた。
夏休みには俺も事務所に遊びに行く事が多かった。
その時に、電動のこぎり?で指を切断した現場に居合わせた事がある。
祖父は切れたと笑っていたが、事務員達はドン引きしていたのは今でも覚えている。

それから従業員たちの怪我が続き、祖父も頭を抱えたような。
そして、事務員として経理をしていた祖母がふと呟いた。
「動物を見なくなった」
事務所は何ヶ所かあって、コンテナがある方は特に自然と動物に囲まれていた。たまに猪もでるぐらいだった。
流石に、鳥ぐらいは否が応でも見る。
そこで、動物が出ないのは異常なのはすぐにみんな気付いた。しかし、誰も箱の存在を知らないので原因も分からずに気味悪がっていた。

祖父はふと箱の事を思い出した。

そこでコンテナまで足を運ぶと、そこには鼠と鳩、色んな虫の死骸が大量にあったそうだ。
流石に祖父もまずいと感じて、箱をナイロン袋に入れ、頼れそうな知人の家に向かった。
祖母が贔屓にしている知人は、オカルトに精通しているようで、祖母は凄い凄いといつも言っていたのを覚えている。
俺も母親と祖母から話だけしか聞いていなかったが、全く信じてはいなかったし、騙されてるんじゃないかとも思っていた。




698:名無しのオカルト 2019/04/04(木) 23:15:37.64 ID: ID:hruCVHRj0.net

結果的に大惨事になったようだった。

その知人は謎の頭痛に今も悩まされ、
その付き人は大事故にあい、もっと酷い状態になったとのことだった。
祖父は箱を渡しただけとのことだが、恐らく開けた、開けかけたのではないかと言っていた。
そして、すぐに祖父に箱が返ってきた。
流石に捨てることもできず、祖父は何を思ったかそれを自宅に置いた。
とは言っても、一カ所に長いこと留めなかった。
後からわかったが結果的にそれが良かったのではないかと言っていた。

しかし、それでも妙な現象は起きた。
まず、声が聞こえてきた。
低い、うぅぅーと言う声が何十何重にも聞こえてきた。
時には廊下から、時には耳元で聞こえてきた。
これには祖父も堪えたようだった。
祖母は裸の若い女を見たと言っていた。
居間をサーっと通り過ぎ、次の瞬間には後ろを通っていたらしい。
その時に祖母が感じたのは熱気だったらしい。
その外にも、居間からボヤ騒ぎ、悪夢、猫の鳴き声があったらしい。祖母はよく寝ているときに頭を触られると言っていた。
箱を移しても暫くは見えるらしいが、時間が経てば消える。

それを一ヶ月ほど繰り返し、祖父の知人の知人がついに解決できそうな人を探し出した。




699:名無しのオカルト 2019/04/04(木) 23:18:53.74 ID: ID:hruCVHRj0.net

待ち合わせにきたのは普通の若い男女だった。

祖父は普通に近所にいるような人だったと言っていた。
話を聞くと夫婦らしく、二人で農業をしているみたいだった。
毎年、野菜を食べさせて貰っているがとても美味しい。
祖父は車に箱を入れていたが、旦那さんが大層怖がったそうな。車の周囲に大量に何か人のようなモノがいて、どれも五体満足ではない。
それらは赤黒く、歪な形をしていると言った。

祖父は二人に確認を取り、箱を持ってきた。そこで旦那さんが吐いた。
旦那さんは、そこに地獄があると言った。
一度、魑魅魍魎の塊になった場所を訪れた事があると言っていたが、そこの非ではないらしい。
その箱自体が地獄であり、その箱自体が全てを黒く潰すような物らしい。まさに、存在すらしてはいけないものだと
土地も人も空気もあらゆる物を穢れさせる。
存在自体が否定されなければいけないものだと
旦那さんは、この箱はあらゆる場所で、あらゆるものを堕としてきたと言っていた。

その時、楽天家な祖父ですらこれを持ち続けることができないと悟ったそうだ。

旦那さんが女性に大丈夫か聞き、女性は頷いた。
そして、旦那さんと女性、箱を一晩一緒の部屋に置いた。




700:名無しのオカルト 2019/04/04(木) 23:24:28.75 ID: ID:hruCVHRj0.net

後から旦那さんが夢で見た事を話してくれた。
古い古い時代、恐らく中国が起源ではないかと、
それは既にそこに祀られてあり、誰かが興味本位で開けたらしい。そして気が触れ、寺ごと燃やした。
そこの僧侶が火の中に飛び込み、燃えながら箱を取り出した。そして、そこで力尽きた。しかし、箱は開けっ放しだった。
そこに集まった野次馬たちを狂わせた。女性が裸で半狂乱で周囲の人間を殺しながら笑っていたと言っていた。
それが町に伝染し、高名な僧侶が封じるまで猛威を振るったそうな。

勿論、旦那さんの夢だが、祖父は事実だと確信していた。

女性は「多分、駄目だと思います。すみません」と言っていたが、箱は少しひび割れていた。
これも祖父が知人に後から聞いた話だが、奥さんは強い妖怪にとり憑かれているらしい。
奥さんに害があるわけではないが、奥さんに害を与えるものに対して、かなり攻撃的な妖怪みたいだった。
旦那さんは見えるが祓う力はない。女性は見えないが、祓える状況を作れる人だった。
なので、祓いたい人、憑き物を祓われたい奥さんの関係は、ある意味で利害関係になっていた。
ただ、人に霊が憑いている場合、その人ごと攻撃する。
なので、危険な場所か物だけに対応してるとのことだった。

勿論、知人には紹介料を払うシステムらしい。




701:名無しのオカルト 2019/04/04(木) 23:24:54.56 ID: ID:hruCVHRj0.net

その旦那さんは見える意外にも、俺から見ても本当に聖人のような人だった。
それもあると思うが、旦那さんには妖怪は反応しないみたいで、奥さんもこの人だけは本当に特別だと言っている。
男性の下心ですら、憑いてるものが攻撃と見なす。
更に親の躾ですらその対象に入るらしく、憑いているものが奥さんの周囲を無茶苦茶にしたらしい。

奥さんは箱の何かにワザと攻撃され、憑いてるものに攻撃させた。
駄目だと悟ったのは、奥さんが元気になったからだと言っていた。いつも倦怠感と奇妙な感覚があるが、強いいわく付きに合うと、身体が楽になるとの事だった。
恐らく、憑いているものが一時的に消耗し、奧さんから離れるせいではないかとの事だった。
今回は半年ほど元気さを保つことができたらしく、大層喜んでいた。
今は子供もできて、何とか幸せに過ごしているみたいだった。

その後、箱の現象も一時的になくなった。祖父はその間に必死に知人を当たり、そういういわく付きの物をコレクションしてる富裕層の中国人に倍以上の値段で売り渡したと言っていた。
ただ、悪用されないか心配していた。

実は、俺はそのコンテナでその箱を開けた事がある。
中には、干からびたか細い赤子の手のような物がギッシリと入っていた。
あの時、触っていたらどうなったんだろうか




706:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 03:59:20.11 ID: ID:t+GKpIFe0.net

>>701

> 実は、俺はそのコンテナでその箱を開けた事がある。

開けたのか!
あの箱を開けたのくゎ!
トンでもない事を!

という流れになるのを読みたいです




707:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 04:10:44.24 ID: ID:wQ3AeuEj0.net

>>706
一緒に開けた友人は助からず俺はお祓いしてもらいなんとか助かったのだった・・・




711:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 12:34:26.39 ID: ID:93sEIyk70.net

>>701
リンフォンみたいな箱だね。
それが地獄ってとこが。
面白かった




712:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 13:17:46.92 ID: ID:q2fJbsmt0.net

>>701
> その後、箱の現象も一時的になくなった。祖父はその間に必死に知人を当たり、そういういわく付きの物をコレクションしてる富裕層の中国人に倍以上の値段で売り渡したと言っていた。
> ただ、悪用されないか心配していた。

一時的にってことは、奥さんに憑いてる妖怪が負けたってことなのかな




716:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 21:15:49.10 ID: ID:ZQGYMgM80.net

>>712
妖怪はしばらく離れていたってあるし箱の影響も一時的に
止まったみたいだから痛み分けかな?




719:名無しのオカルト 2019/04/06(土) 00:27:32.40 ID: ID:G+uzBpfk0.net

>>712
奥さんは今でも憑かれたままみたいですね
めちゃくちゃ強い妖怪みたいです
ずっと霊だったのが強い妖怪に変わったと祖父は聞いたみたいです。多分、血筋なのもあるのかなと
どういうわけか、時間と場所、人の性質が上手く絡み合って強く歪になったみたいです。
奥さんは自分が死んだときに子供に憑くかを心配しているようです。子供は旦那さんの感性を受け継いだのか、見え始めてるかもしれないとのことでした




720:名無しのオカルト 2019/04/06(土) 01:12:06.26 ID: ID:IuAqNtwc0.net

>>719
なら、箱も妖怪も無事なんだね
手強いな




721:名無しのオカルト 2019/04/06(土) 02:56:08.82 ID: ID:G+uzBpfk0.net

>>720
今、北海道にあるみたいですね
悪用されている可能性があって、祖父は気にしてました。

奥さんの話が割と注目されたので
その話ができればと思います。

祖父は好奇心が旺盛で、よく話を仕入れています。

奥さんは子供の頃から妖怪に憑かれていました。
両親は公務員であり、教育にも熱心でした。
高校生になった時からかなりスパルタになったようです。
友達と遊ぶのも、テレビを観るのも禁止みたいでした。
その頃にかなり強いストレスを感じていたようで
負の感情を溜め込んでいたようで、そこから怪異が始まったようでした。
まず、両親だけが部屋に気配を感じるようになりました。

当の本人は特に何も感じないようでした。
両親は指が異様に長い、大きな手を見るようになりました。
まるでアシダガグモような手でした。大きなクモが壁に張り付いているような光景だったようです。
気づけば視界に入っている事が増えてきました




702:名無しのオカルト 2019/04/04(木) 23:44:06.96 ID: ID:O7KMifvt0.net

なかなか面白かった




704:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 00:15:32.64 ID: ID:dryM70Cz0.net

久々に洒落怖らしいものを読んだ気がする。
ありがとう。




705:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 01:04:48.93 ID: ID:MXNv7pvr0.net

古き良き洒落怖だな




714:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 20:28:48.44 ID: ID:tPx1S1Nd0.net

長いし多少の誤字はあったものの読めた、起承転結あるのがいいね




715:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 20:29:30.87 ID: ID:VumUEdK/0.net

昔、初めてここでコトリバコの話を読んだ時は戦慄したなぁ




717:名無しのオカルト 2019/04/05(金) 21:26:22.15 ID: ID:z4E/Ema40.net

奥方にどうこういうのがガンの放射線みたいで面白い




722:名無しのオカルト 2019/04/06(土) 02:57:16.52 ID: ID:G+uzBpfk0.net

リアリストの両親ですら、自分達が置かれている状況に恐怖していたようです。
しかも、奥さんを叱った日は体にその手がグルりと巻きつきました。

そこから、両親は叱るのを止め、次第に怪奇現象は収まりつつありました。両親はきっとこれが原因だとは理解していたものの、奥さんの将来を諦めきれずにいました。
そして、その日は久々に強く怒りました。
奥さんも久々に怒られつい両親に言い返しました。
一言「うるさい、死ね! 」と

その日、両親の寝室に大きな女性が現れました。
真っ赤な着物に身を包み、長い髪の下には沢山の目と、長い腕がダラリと垂れていました。
手はとても大きく、指は長い、異様な姿をしていました。

そして、
「うるさい、死ね」と
奥さんの言葉を真似したみたいです。

そこから、奥さんは田舎の親戚に預けられ、
暫くして旦那さんと出会ったそうです。




723:名無しのオカルト 2019/04/06(土) 02:59:19.19 ID: ID:G+uzBpfk0.net

畜産業をしているAさんは、旦那さんと奥さんの事情を知って会わせたようです。
旦那さんは当初は怖いと思ったようです。しかし、奥さんの顔を見て、この人が運命の人だと感じたようです。
Aさんはこれは何か(お金儲け)に使えると考え
二人を利用し始めたみたいです。
ただ、二人もメリットがあり、別に嫌がってはないようでした。人助けもでき、お金も頂けるなら有難いと協力するようになったとの事でした。

魑魅魍魎と巣と化した場所ですが、
そこは捨てられたお寺らしいですね。
今、こう言う場所が多くあって大変な事になっている場所も多いみたいでした。

旦那さんは一部始終を見るのでつらいと言ってました。
妖怪と言ってはいますが、ぬりかべや鬼太郎のような世界のものではなく、人の形をしていない何かを、旦那さんは妖怪と言っているようでした。
奥さんがその場所に行くと、パチパチと音が鳴るようです。
そして、夜を迎えると、奥さんの妖怪が現れ、周囲の妖怪も集まってくるようでした。そこで一つに混ざり合うみたいです。その光景は、まるで地獄だと言っていました。
うなり声、金切り声、叫び声、奇声が混ざり合いながら怨念をぶつけながら一つになるみたいです。
そこで、一度は消え、まだ戻ってくるようです。
奥さんの妖怪は霊も消滅させると言っていました。

旦那さんは奥さんが解放されるのを見るのが一番の幸せだと言っていました。
そして、奥さんに憑いているものを見るのが一番の不幸だと言っていました。
戻ってくる度に、大きな手と長い指にゾッとするのだと




726:名無しのオカルト 2019/04/06(土) 13:36:07.03 ID: ID:qk8jPo7N0.net

どうやって北海道に持っていったんだ
飛行機?




727:名無しのオカルト 2019/04/06(土) 13:53:24.25 ID: ID:iRawnmen0.net

巣食うものコトリバコリンフォンがコラボしてるみたいで笑う




730:名無しのオカルト 2019/04/06(土) 14:33:43.27 ID: ID:kJQc7VsB0.net

>>727
リンフォンとコトリバコまでは俺も思った
もっと色々な要素ある気がしてたのは巣くうものか
疑ってるとかじゃないんだけどオールスターみたいな感じよね




729:名無しのオカルト 2019/04/06(土) 14:05:02.51 ID: ID:UgpbohI30.net

効くかどうかはともかく呪具ってのは結構あると思ってる
打ちつけられた藁人形数回見たことあるしね




826:名無しのオカルト 2019/04/16(火) 23:09:56.21 ID: ID:vnb2IB2j0.net

祖父から話を聞いてきました。
俺が興味を持ってるのを知ったようで、嬉しそうに話してくれましたよ。
やはり箱は北海道にあるらしいのですが、内情まではわからないとのこと
ただ、アジア人が北海道の土地を買っているようで、そこで悪用されてるんじゃないかと不安になっていました。
人や物が動けば、それだけ金銭も動くからと
あと、トリップをつけての案なのですが、
俺は文章能力が低いのでそんなのはおこがましいです

そして、人形の話を聞かせてくれました。
祖父が買ったいわく付きの品の一つです。
俺は一度だけ見たことがありますが、
最後は飼い犬にズタボロにされて捨てました。

事の発端は、祖父の知人が面白半分で買ったものを祖父に売った事です。
この人形は、祖父のオカルトへの起爆剤だったみたいです。例の箱を買ってからは、もう懲りたみたいです。




827:名無しのオカルト 2019/04/16(火) 23:17:35.84 ID: ID:vnb2IB2j0.net

とある夫婦の話になります。
途中までは良くある話なのでまとめると
初めは仲が良かった夫婦、子供が産まれてからは浮気を繰り返す夫
そして、次第に夫婦関係が崩壊する。
そんな良くある話です。
そして王道の流れで子供が亡くなります。

しかし、夫婦は離婚せず再構築を選びました。
深刻なダメージを受けた奥さんは変わりました。
明るくて清楚だったのですが、その面影はありません。
そして、いつの日か人形作りを始めました。
その人形を作って、亡くなった子供の代用にしたのです。
そこから奥さんはまた元気になりました。
そこからも奥さんは人形を作り続け、あろう事かそれを近所に配り始めました。
人形を人のように扱い、どこか壊れてしまった奥さんを周囲は気味悪がって受け取ることを拒否しました。
当たり前と言えば当たり前です。




828:名無しのオカルト 2019/04/16(火) 23:21:57.00 ID: ID:vnb2IB2j0.net

ある日、奥さんからクマのぬいぐるみをもらった子供がいました。
近所の人も、まあクマのぬいぐるみならいいかなと思ったみたいです。
ゲームセンターであるような、普通のぬいぐるみだったそうです。

しかし、そこからその家に怪異が始まりました。
家の中でバタバタと走り回る音が聞こえてくるのです。
そして、子供が「ちーくん」と遊び始めました。
流石に怖くなったので、それを周囲に話すと、回り回ってその旦那さんの耳にも入りました。
旦那さんは家まで伺い、ぬいぐるみを引き取りに行きました。

その日は子供は大泣きし、何とか説得して引き取ることができました。旦那さんはどうしてもぬいぐるみを引き取りたかったみたいでした。
後から聞いた話では、「ちーくん」は、子供が自分の事を呼ぶ時に言っていたようです。舌足らずで、自分の名前をはっきり話せなかったようで、その夫婦はそんな呼び方をしていなかったので
どうやって接点のなかった近所の子供が知ることができたのかと、旦那さんはゾッとしたみたいです。

そして、ぬいぐるみに違和感を覚え、中の綿を取り出すと
奥さんが作った人形が入れられていたみたいでした。
その人形、亡くなった子供の髪の毛と遺灰が混ぜられて作られていたようで
遺骨の中身はほぼ空っぽになっていたとか
祖父はその人形を20万ぐらいで買い取ったようでした。
なぜ、そこまでそんな金額を出したのか聞くと
「ああいう人の念が詰まったものは、不思議な魅力がある。
道具と一緒で、奇妙な愛着が生まれる。」
とのことでした。
祖母は始めはいいじゃないのと言っていたなのですが、祖父から話を聞いて捨てるように釘を刺されたみたいです。




835:名無しのオカルト 2019/04/17(水) 00:49:45.25 ID: ID:liip1c0C0.net

>>828
愛着じゃなくて執着させられる魅力はあるかもしれない
祖母はまともな感性で良かった・・・








オカルトランキング



1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:14:43.972 ID:/oFJW1+R0
ちょっと長くなるけど、暇つぶしに聞いてくれる?



4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:15:11.967 ID:/oFJW1+R0
そいつは死にかけて意識不明が3日くらい続いたらしいんだが、
その間ずっと本人は地獄に落ちていたとのこと
地獄での滞在時間は体感として1ヶ月ほどだったらしい



6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:16:23.542 ID:/oFJW1+R0
地獄はどんな場所かというと、俺らが想像するいわゆる地獄と違って、むしろ天国のような感じだったようだ
見渡す限り草原で、地平線が見えるような開けた場所。
ドラゴンボールの精神と時の部屋の雰囲気をもったWindows XPの壁紙の風景みたいな感じらしい

9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:16:47.936 ID:/oFJW1+R0
そういう何もないだだっ広い場所に気がついたら立っていたと
記憶はそのまま引き継いでいて寝起きとさほど変わらない状態なんだけど、
なんとなく「ああ、俺は死んだんだな」と理解するらしい。
どうも夢とは全く違った現実感があるそうだ。

16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:18:11.740 ID:/oFJW1+R0
ぐるりあたりを見渡すと少し離れたところに人集りのようなものが目に入って、
黒い固まりなんだけど何か生き物が集まっている感じがしたと

人間かどうかはわからないけど、何もすることがないし、とにかくそこに近付いてみようとなったそうだ。

17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:18:12.301 ID:EZ40L8tp0
気にせず続けたまえ

18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:18:16.227 ID:N68sboijr
地獄じゃないじゃん


21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:19:22.088 ID:/oFJW1+R0
なんとなく5kmくらい離れているのかな?とか思っていたら、そうでもなくて歩き始めたらグングンその人集りに近づいていって、遠近感とか時間の流れがなんだか曖昧な感じで気持ち悪かったそうだ。


駅まで30分くらいかかるなーって歩きだして、2分くらいで到着しちゃったら「え?なにこれ?」ってなるような感じだろうか

22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:20:03.631 ID:/oFJW1+R0
あと歩いているときに、喉の乾きや空腹感というものを全く感じてない無いことに気がついて、
「ああ、これはやっぱり死んでるわ」と確信したらしい

それに一度気がついてしまうと、喉の乾きや空腹感が全くないというのは結構良いもんだなと思ったそうだ

26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:21:52.289 ID:/oFJW1+R0
体感10分くらい歩いたところで、黒い塊は本当に人間だと確認できて、具体的には2~30人が集まってるということが分かったと

屈んだ姿勢でなにか拾っているのか、掘っているのかしている人とか立ち上がって行ったり来たりしている人もいる


とにかく何か規則性をもって動いているような感じがしたので、かなり安心したらしい
まあ、このまま近づいてもおかしなことにはならないだろうと思って近寄っていったそうだ

28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:22:28.144 ID:/oFJW1+R0
残り200mくらいというところまで接近しても、誰もこっちに気が付かない
周りを全く気にしたりしないで、なにか黙々と作業しているような感じ
いきなりこっちから大声で呼ぶというのもなんか嫌だったので、このまま近づこうと接近したそうだ

27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:22:17.424 ID:vzPJRyw40
地獄なのに天国みたいなら天国だと思うけどなぁ

35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:25:49.074 ID:/oFJW1+R0
>>27
まあ後で分かるけど、その友達は自殺未遂で死にかけてるのもあってあそこは地獄だなって思ったんじゃない?

29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:22:42.373 ID:a+a5O9Xj0
川は?

35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:25:49.074 ID:/oFJW1+R0
>>29
特に聞いてない

30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:24:03.380 ID:/oFJW1+R0
いい加減向こうも気がついているだろという距離まで近づいたところで、集まっている人たちは全員アジア人っぽいということまで分かった、特に会話は聞こえないけど服装は部屋着?みたいなよれた格好でなんだか異様だったけど、よく考えたら自分の服も寝巻きにしていたスウェットだったらしい



37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:26:10.064 ID:WRoGKNl90
続けたまえ

38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:27:14.166 ID:/oFJW1+R0
で、ようやく人だかりにたどり着いたんだけど、誰も話しかけたりしてこない
キョロキョロ見回しても目すら合わせてもらえない
もうこうなったら誰かに話しかけるしかないか、と思ったところで
「今日から?」と突然日本語で話しかけられたそうだ
ふと後ろを振り返ると40歳くらい?の痩せたおっさんがいたと

39: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:27:30.127 ID:VJLwEk8ld
こわい

40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:27:48.794 ID:/oFJW1+R0
風体がアジア人だし驚きはしないんだけど、やっぱり言葉が通じるとなると嬉しい
ここぞとばかりに、自分の今の状況から、疑問に思っていることなどをバーっと話したそうだ
おっさんは、はいはいと言う感じで半分受け流しながらもちゃんと聞いてくれて、
質問の殆どに答えてくれたと。以下はおっさんとの会話の要約箇条書き

41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:28:27.192 ID:/oFJW1+R0
・私らは死んだということで間違いない
・ここは地獄、多分
・ここの人は全員日本で死んだ人、日本人じゃない人もいる
・皆はここでずっと作業している
・新人が稀にやってくる
・居なくなる人もいるけど戻ってくることはない



42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:30:15.487 ID:/oFJW1+R0
友達というと分かり辛いので、ここからはその友達はAとします
で、Aはひとしきり聞いて話して落ち着いたんだけど、
何の作業しているのか?何の為に作業しているのか?だけは分からなかった
そしたら、おっさんから「じゃあ作業の事話すね」と先に言われたそうだ

43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:30:41.114 ID:4d8Hjn5s0
面白い

44: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:31:07.919 ID:ELwq5gGV0
見てるぞ

45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:31:11.718 ID:/oFJW1+R0
おっさんの言う作業というのはこういうことらしい
①地面に生えてる草のなかに極小さな赤い実をつける植物が稀にある
②四つ葉のクローバーを探すような感じで屈んで草の根を分けて探さないと見つからない
③全員で探し続ければ両手に山が出来るほどに赤い実が集まる
④手からこぼれ落ちるくらい集まったら皿に見立てた石の上に盛り付ける(寿司のイクラみたいな感じ)
⑤石は薄くて500円玉くらいのサイズに限られる
⑥石に赤い実を盛ったものを「お供え」と呼ぶ、お供えを出来るだけ多く作る
⑦決まった場所に出来上がった石を碁盤の目のようにキレイに並べる

47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:32:17.882 ID:EZ40L8tp0
地獄で軽作業か死んでも大変だな

50: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:33:02.803 ID:GjVBWj1T0
友達地獄行きなのかよ

51: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:34:43.994 ID:/oFJW1+R0
…というのが「作業」なんだという説明を受けたそうだ
Aはその不思議な作業についてさらに質問したらしい
どうも言っていることが荒唐無稽で、理解できない
それについてもおっさんはなれた感じで、マニュアルでも読み上げるように説明してくれたそうだ

53: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:36:19.473 ID:/oFJW1+R0
で、それを要約すると
・作業は過去にここに居た人が見つけた法則だ
・手順は決まっていて変えることは出来ないが、新しい法則が増える場合はある
・出来上がって並べられたお供えは、いつの間にか無くなる
・お供えが何故なくなるのか?誰が持っていくのかは分からない
・お供えがなくなる瞬間を見たものは居ない
・不眠不休で監視していていても、まばだきした瞬間に無くなる
・お供えが消えるように極稀に人も消える
・皆次は自分が消えたいと思っている

55: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:37:35.647 ID:/oFJW1+R0
…というのが作業の真相らしい
真相というには、どうにも不可解すぎてAは「はあ」とか言うのが精一杯だったらしい
普段だったら頭がおかしい人だと無視できるけど、状況が状況だけに
そんな話でも無視できないような説得力があったらしい
おっさんに特に感情がなくて、淡々と話しているのも妙な説得力があったと

54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:37:30.925 ID:746BiARL0
そこで何もしないでぼーっと過ごす人はいないのか

58: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:40:55.024 ID:/oFJW1+R0
>>54
Aは体感で1ヶ月くらい滞在したらしいけど、やっぱりずっと何もしてないと頭おかしくなりそうなるってさ、飲んだり食べたり寝たりっていう暇つぶしが一切無いし

63: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:43:58.751 ID:746BiARL0
>>58
作業をすることで自身の存在を消すことがゴール?
ぼーっとしてるのにも限界あるかぁ

56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:39:44.927 ID:EZ40L8tp0
老若男女いたの?

65: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:44:19.870 ID:/oFJW1+R0
>>56
普通に居たみたいだよ、Aと話ししてくれたのはおっさんの他に2人くらいだったって、全員おっさんだったって、そのうち一人は韓国人だと

67: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:48:14.273 ID:/oFJW1+R0
これ以上は書き溜めてないのでざっくり話すと、
Aはその後、体感で1ヶ月くらいそこで作業して、
こっちに帰ってきたその日は、その場所を離れて別の場所に歩いていたらしい、
その道中で昔飼ってたと思われる猫を見つけて、
捕まえたところで、地獄の記憶は終わりだったそうです

72: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:51:33.326 ID:EZ40L8tp0
オチはともかくとして面白かったよ

75: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:53:55.433 ID:/oFJW1+R0
>>72
何でAがそこを離れることになったのか?とか
どこに向かって歩いていくつもりだったのか?とか
何で突然猫が出てきたのか?とか色々聞いたけど、
まとめてないし、ザックリですまん。
結論だけ書けばそういうことです

73: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:52:31.748 ID:4d8Hjn5s0
死後どうなるかは気になるわあ

76: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:54:46.697 ID:JTEFhKE9d
本能が死ぬと思うときって意識飛ぶよな
俺がバイク乗ってる時に対向車と正面衝突したときは30秒くらいかな?
気づいたら空が見えた

77: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 15:56:27.634 ID:KuWiljHNM
人間は死ぬとき恐怖和らげるためにエンドルフィンが過剰分泌されて幸せな幻想を見てるだろうというのは科学的にも言われてることだし、そういうもんだなと普通に興味深かった

81: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2022/04/09(土) 16:43:38.772 ID:q+GHyMr/a
昔似た悪夢よく見たわ
誰もいない洞窟でひたすら赤い石集めるの







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490 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/29 01:26
この間、ずっと忘れていた事を思い出しました。

前後関係は全く判らないのですけど、子供の頃住んでいた小さな町で、
他の子供五人くらいと何処かの家の壁に、ぎゅーっと掌を押し付けているんです。
で、そうしていると、いきなりずぼっと音がして、
私達が手を当てていた壁(立派な石造りのやつ)の一部分から、真っ黒でどろどろしたものが流れて来るんです。
しかも、私は極度の恐がりだったにも関わらず、
『やってやったぞ』みたいな高揚感があって、恐怖の色は微塵もないという。 
更に言うと、『これで●●ちゃんは大丈夫』みたいな事を考えているんです。
●●ちゃんに関しては、漠然と『時々遊んだかな?』位のことしか覚えていません。

これだけなら『夢だな』で済むんですが、
その壁に手を当てていた友達の中に私の遠縁がいて、先日、十五年ぶりくらいに連絡をとって来ました。
大伯母の葬儀についてだったので、ひとしきり話した後に件の話をしてみたら、彼女も最近それを思い出したと言うのです。
で、私と同じ様に「長い事忘れていた」と。
しかも、おまけ話があって、私はそういう認識はなかったのですが、
例の出来事(壁に掌)の後、それをした子供の家は次々に町から引っ越し始めて、
彼女が最後の一家族だったというのです。

それで、彼女と話して、
「これは『終わった話』だから、話してもいいし、むしろ話した方がいいんじゃないか」って結論になりました。
いえ、実は理由はよく判らないんですけど、何か二人とも物凄くそう強く確信していたんです。
但し、私達は二度とあの町に行かないと思います。
何か起こるのが怖いって言うんじゃなくて、『もうやるべき事はやったし』って感じ。

ええと、一応オカルトっぽく纏めておくと、
あの壁から出て来たどろどろを思い出す度に、私は『地獄』って言葉を連想します。
私や親戚の彼女は、至って普通に人生送ってますが。




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650 名前:本当にあった怖い名無し:2005/08/23(火) 02:09:29 ID:9/efGJN60
聞いた話。長文スマソと最初に言っておくね。
去年の夏、俺の友達が大学のサークルの仲間四人と、つまり計五人で肝試しに行った。
場所はN県にある、五階建ての廃病院(地元だと結構有名な心霊スポットだとか)。
そのメンバーは男三人と女二人という構成で、そんでその中の女の子の一人が、「私、生まれつき
霊感持ってる」と何かと吹聴してるようなやつなんだと(でも誰も信じてなかったらしい)。

それでN県は東京からはそれなりに遠いらしくて、そいつらは午後十時頃に出発。
N県に到着したのは午前零時。んで、そっから目標地点までは二十分くらいだと。
で、病院までの道の途中、例の霊感女が「いやなかんじがする」「戻ろう。絶対やばい」だの
言い始めて、そいで病院が見える距離に入ったら「嫌! こわい! こわい! こわい!」とか
ものすごい大声で叫び出したそうだ。
仕方ないので、来る途中あったコンビニにその子を置いてこようってことになって、車は
来た道をUターン。
そのコンビニについたら偶然タクシーが止まってたらしくて、その子はそれに乗って
帰ったらしい。


651 名前:2/4:2005/08/23(火) 02:11:03 ID:9/efGJN60
sage忘れた、スマソOrz

んで俺の友達とかもちょっと怖くなってきてたんだけど、せっかくここまで
来たんでとりあえず廃病院にいったそうだ。時間ロスしたんで、病院に着いたのは結局
一時頃だったとのこと。

車を病院の傍に止めて、多少びびりながらもメンバーは早速肝試しを開始。
なんと怖がりの俺としては信じられんことに、連中は病院を一階から
五階までくまなく探索したんだと。
中は想像してたほど散らかってなかったとか言ってた。(でも一階と二階は落書きだらけだったらしい)
で、何の怪奇現象も無く全員無事に屋上まで到着。
四人は安心して「なんだよつまんねーな」「気ぃ利かせてでてこいよ」とか言い合ってて、で
屋上でしばらく休んでたらしい。
で、男の一人が何気なく屋上の手すりの方に近づいって、そこで異変に気づいた。
「下の方に人がいるぞ」
「マジ?」「霊魂でも見たか(笑)」みたいに、それでも俺の友達とか、そいつがからかってるんだと
思ってて、まだ軽口叩いてたそうな。



652 名前:3/4:2005/08/23(火) 02:15:02 ID:9/efGJN60
んで、実際みんなで真下見てみたら、ほんとに人が居たんだと。しかも三人くらい。
でも幽霊って感じじゃなくて、普通の服着たおっさんとか、黄色いワンピース着た太ってる
おばさんなんだとか。そいつらは病院入るでもなく、病院の傍でぼーっと突っ立ってるだけなんだと。
「おーい!」と声かけても反応無し。これは普通じゃないってんで、みんなびびって
速攻手すりから離れた。
女の子が「なんかやばいよ。帰ろう」って言い出して、残るみんなもそれに賛同。
でも、そのおっさんとかおばさんとかは病院の入り口にいるので、どうしようって事になった。
とりあえず俺の友達がもう一度、手すりのほう行って下見てみた。したら、
「おい、増えてるぞ!」
三人だったのが、何か三十人ぐらいに増えてたらしい。やっぱり見た目は幽霊っぽくなくて、
じじいとか子供とかいろいろ居たらしい。(でも五階なんであまりよくは見えなかったとのこと)
そいつらはやっぱりぼーっとしてて、うじゃうじゃ突っ立ってたらしい。
でも、俺の友達が気づいた。


653 名前:4/4:2005/08/23(火) 02:17:16 ID:9/efGJN60
「あいつら見てる! こっち気づいてんぞ!」
そいつらは突っ立ってるだけなんだけど、じっと手すりにいる俺の友達とかを見てたらしい。
(五階なのですぐには気づかなかった)
女の子は叫び出したりして、もう大混乱。そんでも降りるのは怖いので、全員屋上で朝まで
震えてたんだと。
朝になったらそいつら居なくなってたので、速攻で東京に帰ったとか。

後日談。例の霊感女によると、「あそこに地獄の入り口があった」だとか。さらに、最初に
病院が見える距離まで車が入った時、「空の方から無数の霊が病院の傍の森に降りてくるのが窓から見えた」
らしくて、それで叫び出したんだとか(最初に教えてやれよって感じだが)。

以上です。長々とバカ話に付き合ってくれた人ありがとうございます





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