前回のお話し→【観覧注意系】関わりたくない人は、読まない方がいい 其の壱
267 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 16:34:26.77 ID:x2i1j9+90
その後、B君は帰ってこなかった。
親にこの事を話すと、今日あったことは絶対に誰にもいうなときつく言われたそうだ。
村をあげて捜索したがB君は見つからなかった。
そして、じいちゃんはそのバケモノの正体について、曾祖父から伝え聞いた。
名前は言ってはいけない。口にするだけで引き寄せてしまう。
だから、わしらは「御業 (ゴギョウ)様」と言っておる。
ゴギョウ様はこの辺りでは、仏様と同じ扱いを受けており、豊作の吉凶は全てゴギョウ様次第だったんじゃ。
ここからのじっちゃんの話は長かった。なので、要約して話す。
277 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 17:36:18.76 ID:uIPx/CvN0
その昔、ここには城があった。今じゃ跡すらないが。
その城は一風変わった作りになっており、ウグイス張りのような感じで、廊下を歩くと鈴がなる。
そのことから、鈴城と呼ばれていた。
そこの当主は耳が大きく、おちょぼ口の男だった。
その男がもっとも嫌ったのは、競り(争い)だった。
当時、農民は土地の領有権?か何かで争っていたようで、それに怒った当主は土地を平等に振り分けた。
さらにそこの当主は、もとは唐の生まれだったようで、周辺に住む一部の農民たちは忌み嫌っていたそうだ。
ある日、一部の農民が反乱を起こし、
鈴城を焼き払い、当主の一族を皆殺しにし、当主を縦掘りの洞窟に閉じ込めてしまった。
278 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 17:38:44.22 ID:apONl1Z10
それからというもの、その地方には天災が続き、農民は飢え苦しみ、祟りだと言って騒ぎ始めたのである。
お察しのかたも多いと思うが、彼らはその怨念に、生け贄を捧げるようになった。
町(当時は村)の赤子から平等に生け贄を選出するため、
赤子を対面させて、泣いた方を戦わせ、最後に残った泣き虫を生け贄に捧げた。
これが、泣き相撲の始まりである。
唐の人は口が小さく、赤子をそのまま生け贄にすると大き過ぎるため、
その唐の人が好きだったお粥に赤子を切り刻んで混ぜたものを、洞窟に流していたようである。
その腐敗したものが洞窟の一方に溜まり始め、徐々に底が斜めになっていったと言われている。
そして、皆はその怨念を忌むべき対象として○○○○○○○と名付けた。
279 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 17:40:56.28 ID:apONl1Z10
しかし○○○○○○○は、その名前を良しとしなかったようだ。
その後、数年の大飢饉と多数の死者はすべて○○○○○○○の仕業であると人は考えた。
そして人々は、○○○○○○○のことを「ゴギョウ様」と呼び、この地域の神様として奉った。
洞窟は岩によって封印され、それから生け贄の慣習はオモテジョウ無くなった。
じっちゃんは、
「ゴギョウ様はまだ生け贄を欲しておる。ワシの友人のB、実は元々そうなる運命だったんじゃ。
山沿いの家があるじゃろ?いまはアパートになっているが、そこの住人は県外の者を敢えて斡旋しておる。
そこの者はゴギョウ様について知らない。
だからすぐに泣きおる。Bもそこの住人だった。
泣いたら連れていかれるとも知らずにな。
去年もあそこの坊主が行方不明になりおった」
282 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 17:44:21.69 ID:apONl1Z10
あれから数十年、未だに同じ時期に子供が行方不明になっている。
毎年ではないが、俺が知ってるだけでも6人だ。
そのたびに子供を捜索するが、絶対に見つからない。なぜなら皆あのナナゾコに落ちているからだ。
知っている人は誰もそこを探そうとはしない。
自分が喰われるのは嫌だから。
だからだれかが犠牲になることは仕方ない、むしろ有り難いと思っている。俺もそう思う。
Aが行方不明になったのは可哀想だ。しかし、だからといって代わりに俺があの岩ノ下に?そういうことだ。
○○○○○○○は何かはわからない。知りたくもない。知ったところで、もう関わりたくはない。
日本にはまだ、そういう場所がある。
セリ、ナズナ、
ゴギョウ、ハコベラ、
ホトケノザ、
スズナ、スズシロ
これぞ七草
290 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 19:23:58.04 ID:7CVRzeyYO
最後いきなり七草が意味わからん
655 :本当にあった怖い名無し:2013/10/19(土) 17:19:47.56 ID:KR80LT3q0
>>290
当主は7文字の名前で、七草の中に1つゴギョウがある。
という事は他の七草の名前の中にその名前か…ゾワッ
鈴城がヒントになってるな
675 :本当にあった怖い名無し:2013/10/19(土) 21:13:48.93 ID:LGpCBRxx0
>>655
その話に関しては、意味がわかると怖い話スレの住人が解析してる。
403 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/10/10(木) 01:26:34.36
御業 (ゴギョウ)様か
○○○○○○○ってのは278-279に出てくるんだな
246から続いてるってことか
長い話だな
東北で泣き相撲といえば青森の浪岡八幡宮か岩手の花巻「毘沙門まつり」だが
○○○○○○○なんだろうね?
びしゃもんてん・・・ちがうか
420 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/10/10(木) 09:30:27.48
>>416
競り 泣くな
御業様はこの辺り
岩ノ下
鈴鳴る 鈴城
是ぞ七草
という御業様に気をつけろという警句になっている
仏の座は神道の磐座と結びつけているっぽい
と考えるとこれぞと言っている「春の七草」が答えかと思うけど
最後の句を逆から読むと「サクナナゾコ」
豊"作"を占うナナゾコのバケモノのことだろう
というのが自分の考察 非常に良く出来ていた面白い話だと思う
文字数は最初に御をつけるだの最後に様をつけるだのでいくらでも調節できるから
目安にはなってもぴったりあわせることは実質不可能
それっぽい7文字の言葉をあげて自己満足するのがいいとこ
425 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/10/10(木) 14:59:28.11
なるほど、
ゴギョウは五行に読み替えて
5-7-5-7-7の短歌だから
1行=セリナズナ
2行=ゴギョウハコベラ
3行=ホトケノザ
4行=スズナスズシロ
5行=これぞ七草→サクナナゾコ
みたいな感じですかね?
>420見てて、今気づいたんだが、アナグラムで置き換えると
(これぞ七草)
これぞななくさ
↓
なくこなぞされ
(泣く子なぞ去れ)
つまり泣く子は死ねって文になるんだが…

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267 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 16:34:26.77 ID:x2i1j9+90
その後、B君は帰ってこなかった。
親にこの事を話すと、今日あったことは絶対に誰にもいうなときつく言われたそうだ。
村をあげて捜索したがB君は見つからなかった。
そして、じいちゃんはそのバケモノの正体について、曾祖父から伝え聞いた。
名前は言ってはいけない。口にするだけで引き寄せてしまう。
だから、わしらは「御業 (ゴギョウ)様」と言っておる。
ゴギョウ様はこの辺りでは、仏様と同じ扱いを受けており、豊作の吉凶は全てゴギョウ様次第だったんじゃ。
ここからのじっちゃんの話は長かった。なので、要約して話す。
277 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 17:36:18.76 ID:uIPx/CvN0
その昔、ここには城があった。今じゃ跡すらないが。
その城は一風変わった作りになっており、ウグイス張りのような感じで、廊下を歩くと鈴がなる。
そのことから、鈴城と呼ばれていた。
そこの当主は耳が大きく、おちょぼ口の男だった。
その男がもっとも嫌ったのは、競り(争い)だった。
当時、農民は土地の領有権?か何かで争っていたようで、それに怒った当主は土地を平等に振り分けた。
さらにそこの当主は、もとは唐の生まれだったようで、周辺に住む一部の農民たちは忌み嫌っていたそうだ。
ある日、一部の農民が反乱を起こし、
鈴城を焼き払い、当主の一族を皆殺しにし、当主を縦掘りの洞窟に閉じ込めてしまった。
278 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 17:38:44.22 ID:apONl1Z10
それからというもの、その地方には天災が続き、農民は飢え苦しみ、祟りだと言って騒ぎ始めたのである。
お察しのかたも多いと思うが、彼らはその怨念に、生け贄を捧げるようになった。
町(当時は村)の赤子から平等に生け贄を選出するため、
赤子を対面させて、泣いた方を戦わせ、最後に残った泣き虫を生け贄に捧げた。
これが、泣き相撲の始まりである。
唐の人は口が小さく、赤子をそのまま生け贄にすると大き過ぎるため、
その唐の人が好きだったお粥に赤子を切り刻んで混ぜたものを、洞窟に流していたようである。
その腐敗したものが洞窟の一方に溜まり始め、徐々に底が斜めになっていったと言われている。
そして、皆はその怨念を忌むべき対象として○○○○○○○と名付けた。
279 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 17:40:56.28 ID:apONl1Z10
しかし○○○○○○○は、その名前を良しとしなかったようだ。
その後、数年の大飢饉と多数の死者はすべて○○○○○○○の仕業であると人は考えた。
そして人々は、○○○○○○○のことを「ゴギョウ様」と呼び、この地域の神様として奉った。
洞窟は岩によって封印され、それから生け贄の慣習はオモテジョウ無くなった。
じっちゃんは、
「ゴギョウ様はまだ生け贄を欲しておる。ワシの友人のB、実は元々そうなる運命だったんじゃ。
山沿いの家があるじゃろ?いまはアパートになっているが、そこの住人は県外の者を敢えて斡旋しておる。
そこの者はゴギョウ様について知らない。
だからすぐに泣きおる。Bもそこの住人だった。
泣いたら連れていかれるとも知らずにな。
去年もあそこの坊主が行方不明になりおった」
282 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 17:44:21.69 ID:apONl1Z10
あれから数十年、未だに同じ時期に子供が行方不明になっている。
毎年ではないが、俺が知ってるだけでも6人だ。
そのたびに子供を捜索するが、絶対に見つからない。なぜなら皆あのナナゾコに落ちているからだ。
知っている人は誰もそこを探そうとはしない。
自分が喰われるのは嫌だから。
だからだれかが犠牲になることは仕方ない、むしろ有り難いと思っている。俺もそう思う。
Aが行方不明になったのは可哀想だ。しかし、だからといって代わりに俺があの岩ノ下に?そういうことだ。
○○○○○○○は何かはわからない。知りたくもない。知ったところで、もう関わりたくはない。
日本にはまだ、そういう場所がある。
セリ、ナズナ、
ゴギョウ、ハコベラ、
ホトケノザ、
スズナ、スズシロ
これぞ七草
290 :本当にあった怖い名無し:2013/10/07(月) 19:23:58.04 ID:7CVRzeyYO
最後いきなり七草が意味わからん
655 :本当にあった怖い名無し:2013/10/19(土) 17:19:47.56 ID:KR80LT3q0
>>290
当主は7文字の名前で、七草の中に1つゴギョウがある。
という事は他の七草の名前の中にその名前か…ゾワッ
鈴城がヒントになってるな
675 :本当にあった怖い名無し:2013/10/19(土) 21:13:48.93 ID:LGpCBRxx0
>>655
その話に関しては、意味がわかると怖い話スレの住人が解析してる。
403 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/10/10(木) 01:26:34.36
御業 (ゴギョウ)様か
○○○○○○○ってのは278-279に出てくるんだな
246から続いてるってことか
長い話だな
東北で泣き相撲といえば青森の浪岡八幡宮か岩手の花巻「毘沙門まつり」だが
○○○○○○○なんだろうね?
びしゃもんてん・・・ちがうか
420 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/10/10(木) 09:30:27.48
>>416
競り 泣くな
御業様はこの辺り
岩ノ下
鈴鳴る 鈴城
是ぞ七草
という御業様に気をつけろという警句になっている
仏の座は神道の磐座と結びつけているっぽい
と考えるとこれぞと言っている「春の七草」が答えかと思うけど
最後の句を逆から読むと「サクナナゾコ」
豊"作"を占うナナゾコのバケモノのことだろう
というのが自分の考察 非常に良く出来ていた面白い話だと思う
文字数は最初に御をつけるだの最後に様をつけるだのでいくらでも調節できるから
目安にはなってもぴったりあわせることは実質不可能
それっぽい7文字の言葉をあげて自己満足するのがいいとこ
425 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/10/10(木) 14:59:28.11
なるほど、
ゴギョウは五行に読み替えて
5-7-5-7-7の短歌だから
1行=セリナズナ
2行=ゴギョウハコベラ
3行=ホトケノザ
4行=スズナスズシロ
5行=これぞ七草→サクナナゾコ
みたいな感じですかね?
>420見てて、今気づいたんだが、アナグラムで置き換えると
(これぞ七草)
これぞななくさ
↓
なくこなぞされ
(泣く子なぞ去れ)
つまり泣く子は死ねって文になるんだが…
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