【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の2ch洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

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1 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)09:45:10

2ヶ月くらい前に山藁って話をここで読んだんだよね
その話をしてた元神主さんに会ってしもうたwww

助けて貰ったんだけど不謹慎にもちょっとウケた
で、大きな神社の周りに小さな神社が点在してる場合は悪いものを祀ってたって話を見て友達と肝試しな事をして2ヶ月くらい大変な目にあった


これから落としていくけど亀なのでレスは出来ないかも



2 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)09:50:23

うちの近所も大きな神社があって周りに小さな神社が点在してる
ここでその話を見て確かめに行ったら大きな神社は天照を祀ってた

小さな神社は何とかの国主や何とかの尊とかで俺と友達2人はヒットーって思ったんだよね
で、ひとつだけ何とかの桑腕とか名前の神様祀ってる神社を発見
ここはよく藁人形とかが打ち付けられてたりするちょっとした心霊スポット




3 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)09:55:45

ここで見つけた山藁の話の最初に何か説明してた通りだったのでもちろん良くない物を祀ってる祠を探したさ

で、神社の裏手の竹やぶの中に小さな祠発見
俺らもテンションが上がり周りの柵を乗り越えて中に進入

すると友達の1人が祠の戸をオリャーって感じで開いたら中に頭くらいの石と神で出来たしめ縄みたいな飾り?と奥に何か絵みたいな紙が飾ってあったんだ



4 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:02:55

そしたらそのオリャーの1人が何これこんなんが良くない物かい
って感じで石を持ち上げるわ中の絵みたいな紙を引っ張り出すわで流石の俺もドン引き
それはアカンのとちゃう?止めときと一応制止してその日は違う心霊スポットに再突入する事に決定

違う心霊スポットに向かう途中に時折俺だけじゃなくて3人共何か変な感じが付き纏ってたんだけどその時はビビってると思われるのも嫌だから黙って次の心霊スポットに向かってた



5 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:11:25

次の心霊スポットでワイワイキャーキャーやってビビり倒して満足
いい加減深夜なので帰る事に

帰る途中にオリャーの奴がやたら足が痒い何か変な虫に食われたんかなとか話ながら歩いてたら最初に行った神社の近くに辿りついたのでもう一回竹やぶ覗く事に

ここが一番何もなかったなってな事話してたら竹やぶの奥からガサガサって結構デカイ音で何かが動く音が聞こえてマジビビり

ビビってたら黒いコート着た只の爺さん

俺らもホッとして行こうとしたらその爺さんが言葉にもならんような叫び声あげて俺らもマジでうわってダッシュ

後ろ振り返ったらその爺さんブリッジした体勢で猛ダッシュで追いかけて来たんだよ




6 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:18:26

もう化物以外のなんでもないやん
俺らも超ダッシュBダッシュなんか目でもないくらいの
無我夢中てダッシュしてそこそこ人気のある所までヒィヒィ言いながら走って後ろ確認するともう爺さんいない
俺らは恐怖と疲れとで滅茶苦茶なテンション

最初の事やさっきの事話してビビったり笑ったり
取り敢えずそのまま一人一人になって家帰るの怖いからファミレスで朝まで暇つぶして帰るのに決定

オリャーの奴は相変わらず足が痒いとか



7 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:25:27

夜も明けていい加減眠いし外ももう明るくなり始めて帰る事にしたんだよね
家に帰るなり即爆睡
目が覚めたのが夜の7時過ぎ電気付けようとして起き上がったら窓の外に黒い人影。いや、本当に黒いの

うちマンションだし周りのは結構明るいから窓の外に人がいても黒くはならないんだよ。ましてや俺の部屋電気消えてるからむしろ外の方がはっきりするくらい

慌てて親のいるリビングにバタバタ逃げた
親が何うるさくしてんの?ってイラっとするくらい

慌てて友達にLINEしてビビった報告




8 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:29:57

オリャーから即返信

おまえビビり過ぎwww

もう1人からも返信
明日あの神社の神主に話した方が良いんちゃうかな?

オリャー
そんなんしたら怒られるやん


マジ怖いって明日神主に話そうや
この後1時間ほどやりとりして
取り敢えず明日謝りながら神主に話そうってけつろんになった





9 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:36:57

期待




10 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:37:20

俺ともう1人で落ち合ってオリャーを迎えに行って神社に行く段取りで
取り敢えずもう1人と落ち合ってオリャーの家に向かってたらもう1人が


昨日さ俺も怖い目にあってん。風呂入ってたらな風呂の外壁やと思うんやけどバンバン叩かれてな慌てて風呂出たわ

んでな、怖いから寝ようとしたら俺の部屋2階やん?なのに窓の外に人がおんねん…1発で落ちたわ…で、気いついたら朝やん

マジ怖いやんって2人で話しながらあの神社でやった事後悔しながらオリャーの家に着いた






13 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:41:52

オリャーの顔がちょっと暗いのには気付いだけど寝起きかコイツ?
俺らがこんな怖い思いしとんのに呑気な奴やな
そもそもコイツのせいちゃうか?
オリャーがまあ上がりって部屋に誘導して部屋に入るなりイキナリ
お前ら絶対引くなよ。絶対やぞって言うとパンイチに





15 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:50:31

オリャーが痒がってた所が赤黒くなってんだけどその形が蜘蛛の形
何となくじゃ無くてゴムのおもちゃみたいにはっきり蜘蛛
ブリッジ爺さんの事もあるしマジで凍りついた

怒られる云々より神主に話して何としてでも助けてもらわなアカン論が断トツで当選。嘘のエピソードでたまたま祠開けてしもた話で口裏合わせる予定やったけどもう無理。素直に話すで満場一致



神社に着いて敷地内にあるお家に行ってピンポン
奥さんらしき人が出て事情を説明したら神主さんはお出かけ中
帰りを待つ事になったんだけど家には入れて貰えずに倉庫みたいな所に椅子とお茶を持たされ移動させられた




16 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)10:56:43

2、3時間したら神主さんがキレながら帰って来た
俺らを見るなり襲いかかって来そうな勢いで
お前ら何してくれてんねん。どないすんねや!このどアホ!

俺らも最初は話を聞かれてから怒られると思ってたからイキナリ怒鳴られてマジでキョトン
普段ならこんなおっさんに怒鳴られても怖く無いけどあの時はヤクザに怒鳴られるより怖かった



お前ら何でいちいち柵の中に入んねん。何の為の柵のや考えー
30分は余裕でこのテンションで怒鳴らまくった



18 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)11:04:57

何でこんな事したんか聞かれてここで見た情報で良くない物祀ってるかなって思ってここに肝試しに来た事を素直に話したら神主さんが


その通りやウチはな神様をお祀りしとんのとちゃう周りの神様の力を借りてここに居られる昔の悪い土地神さんを鎮める為に社を管理しとんや
お前らがその悪い土地神さんに祟られてもワシは何も出来んのやで。やり方も正直知らんわ。どないすんねん


いや、どないすんねん言われても…どないすんの?






19 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)11:12:48

オリャーの足を見せて俺らがドキドキしてると神主さんがため息つきながら


お前らお父ちゃんとお母ちゃん呼べるか?呼べるかや無いで呼んで貰わなアカンのやけどな今から電話して今日何時になっても構わんから来てもらい


何か何が起きるか分からんけどドキドキしながら親に電話
ちょっとよく見る怖い話の展開やんとかニヤニヤしながら3人で話してたら神主さんにぶん殴られた


お前らホンマに事の重大さ分かっとんか?冗談でも何でも無いぞお前のツレの足のアレたまたまやと思うか?ええ加減にせえよ

神主さんが若干涙目になってて俺らもつられて泣きそうになったわ




20 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)11:22:24

夜の10時くらいに親集結

神主さんの家の中で何やらお話。俺らは相変わらず寒い中外の倉庫の前に放置されたまんま。仕方無いから神主さんの悪口やその他の良くある展開の事話して暇つぶし


親達が何とも言えん顔でこっちに来た
ウチお母んに至ってはガン泣きしてるし親父はキレてるし
何か色々怒られたり抱きしめられたり本当に泣きそうになった


で、神主さんが
ウチは何にも出来ん。唯隣の県のお社さんに数百年ウチと似たような物をお鎮めやっとる所があるからそこにお願いする事になったからな。ウチよりはそう言う類に詳しいて。向こうさんに話たら出来る限りの事やってくれるそうや




23 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)11:30:25

他の2人はどう思ったか知らんけど俺的には
キタ───O(≧∇≦)O────タキ
ってちょっと思ったな

車で2時間くらい揺られて隣県の山奥の中腹にぽつんと神社が見えた
神主さんがあそこや今から行くんは。ええか?あそこにも同じ様な場所がある。分かっとるな絶対に近づいたらアカンで!ええな!

暫くここに居る事になるやろしやる事無いかも知れん。でもな、絶対に近付いたらアカンで分かったな!


いや、流石にもうせーへんよ




26 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)11:36:41

神主さん

深夜遅くに大変申し訳ありません。先に電話させて貰いました〇〇です

お家の中から思ってたより若いお兄さんが出て来て

いえいえ。やってしまったものはしょうがないし〇〇さんも遠い所から大変でしたね。どうぞ中に入って下さい。君らも大変やったね、さ、中にお入り

神主のおっさんと違ってめっちゃ優しい





28 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)11:50:06

色々と話を聞かれて気がついたら夜が明けてた
神主さんは眠そうやったけどそのままこの子らをよろしくお願いします


って本当に深々と頭を下げて帰ってった。あんな怖かったのは俺らを本当に心配してくれてたんやなって反省した


そのまま飯食わされて疲れたやろうから眠りなさいって言われて
俺らも本当に疲れた感じで雑談もせんとアホみたいに眠った



俺が目が覚めたんは夕方くらいやったと思う

2人はもう起きててここの神主さんが



目が覚めたね。ほなちょっとお話しよか

僕もねつい最近ここの当代を引き継いだばかりなんよ。正直何をしたら良いか分からんのね、ウチは150年の持ち回りで社をお守りさせて貰うんやけど僕の家は僕から持ち回りなんよ。やから僕の家の人は対処法を全く誰も知らんのよ



えー。ど、どうすんの?俺らアウト?





29 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)11:55:40

とか思ってると当代さんが

やからね、先代の方にお話して来て貰う事になったから僕よりは安心出来るよ。何にせよ怖いもの知らずもほどほどにせなね

それからウチのお社の奥から細い道が続いてるけどその奥には絶対行ったらアカンよ!ウチのお社も良く無いものをお鎮めする為のお社やからね。これだけは絶対に約束してな




30 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)12:04:46

俺らも当然それは守ります。これ以上怖いのはごめんです

突然オリャーがビクッてして
あの、当代さん…窓の外に居ます…どうしようこっち見てとる
俺らも慌てて窓の外見たけど何もないし正直?って感じ
当代さんがオリャー以外の俺らの顔見てちょっと考える様な顔して



うん。君が一番いらん事したんやね。やから足に出来物も出来てるし一番目をつけられてるんやな
僕もまだ祈祷くらいしか出来んけどお務めしとくから安心し。それにもうすぐ先代も来てくれるからね



俺は本当にこんな事あるんやなって




31 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)12:13:07

オリャーを連れて当代さんが神楽?っていうの舞台みたいな場所
そこに連れてってお祓いみたいな事やってると誰かイキナリ来て


お前らかバチあたりは!って話かけられた
俺らが苦笑いしてるとその人が


あのな近づいたらアカン場所はそれなりにわかる様に立っとるやろ。お前ら2人ちょっと来い。祈祷中スマンちょっとこいつ等借りるで



当代さんがお辞儀っぽい頷きしたらその人が俺等連れて外に出て着いて来いって神社の細い道の奥に連れてかれた





32 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)12:24:45
俺らがここ入ったらアカンって言われてるんですけどって言ったら

大丈夫。ちょっと前まで俺が当代やってここの先にある所をお鎮めしとったから。お前らがやらかしたのと同じ様な場所やわ
まあ着いて来い



夕方だけどまだ明るいしそんなに怖く無かったんだよな
暫く行くと大きな板で仕切られてる場所に着いて一気に震えがくるほど恐怖を感じる場所に変わった



ウチの一族がお鎮めしとる山藁様の居る場所や。見て分かるやろ良くない物を閉じ込めてるんやお前らの入った場所も形は違っても同じ様に囲まれてたり封をされてたやろ?こんな所は人が関わる様な場所と違うやろ

ウチの山藁様は特に怖いからな。ここには2度と入ったらアカンぞ



山藁様って俺がここでみた話やん。マジやったんかいってそん時は思っても仕切られてる社見てたらそんなアホな考えも浮かばん様な感覚に陥ってたわ






33 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)12:43:24

神社に戻り当代さんが
どうしたもんかね。兄さんとこはこんな場合どうしてたん?



先代
俺も何も出来んぞ。やり方知らんし、爺さんの代は爺さんがその手良くやってたらしいけど。山藁様の時と同じ様にお鎮めとこの子らに悪さしとる物の所にお参りの繰り返しやろな



当代
うーん。ならこの子らはここに暫く置いて僕はお役目するんでええかな?兄さんとこのお爺さんの文献も調べるけど



先代
うん。それしかないやろな。お参りには週に2、3回俺が連れて行く感じでやろか


当代
暫くお家に帰れんけど仕方ないよね。オリャー君の足の出来物が取れるまでは皆ウチに居てもらうよ

それから2ヶ月もケータイの電波すら届かん場所にほぼ閉じ込められて健康になりましたWi-Fiはあったけど修行みたいな毎日やったよ

オリャーはもっと大変そうやったけど
先週やっとオリャーの足のアザもかなり薄くなったから帰って来れた



こんだけの話やけど俺からの忠告な
俺らみたいな馬鹿やったら絶対に後悔するよ俺らはただ運が良かっただけだったしね
山藁様の祟り受けた人の話と写真見せられたりしたけど本気で俺らは運が良かっただけ
良くないものに軽はずみに近づくべきじゃないって事は勉強出来たよ






34 :(#´Д`)ペッ◆9GsWtWBAHo :2016/03/14(月)12:59:10

文章が幼稚だし書くのは遅いし読みにくいし…









だが面白かった!!




36 :名無しさん@おーぷん :2016/03/14(月)13:11:08

>>34
ちゃんと反省はしとるけど
出来ればT君みたいな人が来て破ぁぁぁもやってもらいたかったな







81 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/07/22(日) 03:55:47 ID:O/+AmpWX0 [1/4回(PC)]
そんないい話というのものではないですが・・・ 

昨年の春先、仕事上の事で体力的というより精神的にまいって 
いた時がありました。 
同じような日々の繰り返しなのですが、それがかえって徐々に 
締め付けてくるように気持ちを蝕んできました。 

そんなある日、9時ごろに仕事を終えた私は、気分転換にひとつ 
となりの駅から帰ることにしました。 
となりの駅といっても徒歩20分もかからず、散歩に丁度いい 
といった所です。 
しばらく味気のない通りを進み適当な所で曲がると、昔ながら 
の住宅街という場所にでました。 
モダンな家も多かったですが、重厚感のある木造の家も幾つか 
ありました。 
まさに、昭和だな・・ 
そんな事も思いつつ、なんとなく懐かしい気持ちになって進むと 
左手に小さな祠を見つけました。 
その祠は家の神棚くらいの大きさしかありませんでしたが、 
近所の人が世話をされているのか綺麗に整えられていました。 
私は祠の真横までくると、なんともなしに祠に正面を向き、 
軽く会釈しました。

 


82 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/07/22(日) 03:56:36 ID:O/+AmpWX0 [2/4回(PC)]
すると、祠の左からヌッと大きな猫が登場したのです。 
猫好きの私ですが、さすがに少し驚きました。 
お世辞にも可愛いとは言えませんでしたが、トラ模様の立派な 
毛並みで、えらく落ち着いた貫禄を漂わしていました。 
祠より大きな体じゃないか、どこに隠れていたんだろう、 
それとも穴でもあるのかな。 
私がそんな事を考え、猫をじっと見ると、猫は「ナー」と 
言ってきました。 
まるで「何か用か」というような口ぶりです。 
私が黙って見ていると、また「ナー」と鳴きました。 
別に何か要求するという感じではなく、俺はこの辺の主だが、 
言いたことがあるなら聞いてやるぞといった雰囲気です。 

別に急いで帰宅する理由もないので、私は祠の前でしゃがみ 
猫と少し遊んで行くことにしました。 
ただ、なんとなく撫でさせてはくれないような雰囲気だったので 
お互い「にゃーにゃー」言うだけでした。



83 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/07/22(日) 03:57:40 ID:O/+AmpWX0 [3/4回(PC)]
「ナー」 
「ニャー(ただのとおりすがりです)」 
「ナー」 
「ニャー(ちょっとした気分転換ですね)」 
「ナー」 
「ニャー(少し疲れてます・・・)」 
いい年して我ながら間抜けな姿ですが、落ち込んでた私には 
妙に楽しく感じました。 
でも、すぐに人が来てしまったので、危ない人と思われたく 
なかった私はすぐに打ち切りました。 

その時、すぐに視線を祠に戻したのですが不思議な事に 
猫はいなくなっていました。 
(あれ?) 
なんとも不思議でしたが、そこは小さな祠だけが静かに 
構えてあるだけでした。 
まあいいかと思い、それでも少し気分が楽になった私は 
駅に向かいましたが、隣の駅とはいえやはり帰宅ラッシュは 
続いています。 
でも、なぜか乗った駅から座れたのです。



84 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/07/22(日) 03:58:31 ID:O/+AmpWX0 [4/4回(PC)]
珍しいこともあるもんだな、と思って普通に座っていたのですが、 
2つくらい駅を過ぎたところで、となりに座っていたおじいさんが、 
「大丈夫、あなたが頑張っているのはみんな知ってるよ。 もう少しだから」 
と言って降りていきました。 
(えっ!何!わ、私に言ったの?) 
おじいさんは普通の人だったと思います。 
さすがに少しは気味悪かったですが、嫌な事を言われた訳でも 
無いので特に何するでもなく流しました。 

2ヶ月後、本当にいろんな事が好転しだした私は、休日に 
祠に挨拶に行きお礼を言いました。根拠はありませんが、そう 
したくてたまらなかったのです。 

猫はいませんでした。







210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/16(月) 21:38:50
『牛の首』という江戸時代から伝わる怪談があるが、俺の田舎にもそれに類する伝説があった。

標高200メートルくらいの山があった。山と言うより丘に近い感じだ。
地元の人たちはその山で、春は山菜取り、夏は薬草取り、秋は栗、きのこの採集、
冬は子供達がスキーで遊ぶ(ここは豪雪地帯で有名な、川端康成の小説の舞台にもなったN県です)と、
まあ、地域の人たちにとって無くてはならない山であった。
頂上につながる山道があるわけだが、その途中が二股に別れていて、地元の人たちは左側の山道には決して入ろうとしない。
誰も入らないからその道は雑草が生い茂り、道があるかどうかも分からなくなる。
その道無き道を歩いていくと、行き止まりは灌木に囲まれた平地で、と言っても直径3メートルくらいしかなく、
そこには中学生くらいの背丈の木造の祠があり、周囲が鎖で縛られて錠が掛かっている。
鎖も相当古くて錆びている。(俺は実際に行って目撃した)

古くからの言い伝えによると、この祠を開けて中を見ると、あまりの恐怖に即死するか発狂してしまうので、
中がどうなっているのか誰も知らない。『牛の首』と全く同じ話である。
ただ、鎖の掛かった祠を見た人は大勢いる。怖くて中は見られない。
俺もその一人で、中学2年の6月、同級生と連れだって祠のある場所まで登ってみたのだが、
鎖で縛られた祠を目の前にすると、何か畏敬の念に襲われて、祠に手を触れることも出来なかった。
帰宅してその話をすると、祖父には罰当たりと叱られ、唯物論的な父親には迷信を信じるなんて愚かだとこれまた叱られた。

その年の秋、その山に登ってきのこを採って、山中できのこ汁を楽しんだ人たちが、ツキヨタケの中毒で死んだり、
地元の高校生が冬山登山の練習でで心臓発作で死んだりするたびに(丘のような山なのに)、
俺はあの鎖で縛られた祠のことを思い出して背筋が寒くなる。
故郷を離れて20年近くなるが、あの祠は今はどうなっているのやら。

興味のある人は、N県M市、F日町、I沢地区の、地元の人たちがB餅山と呼んでいる山の祠を訪ねてみてください。






371 :本当にあった怖い名無し:2018/02/10(土) 09:49:32.61 ID:zyh5U9V60.net
山にまつわる…であってるのかなんだけど、舞台は山だからご容赦を。
年代と性別に多少のフェイクが入ってます。


自分が小学低学年の頃、今から35年ほど昔。
住まいは都内城南地区。
自営の我が家だった為、家には仏壇と神棚はあって毎日お参りはしていたけど、
特に宗教を特に信仰していたりってのは無い家庭だった。

ある日の休日、母が朝食の時に不思議な夢を見たと話し出した。
首都圏内の某山の上に、朽ちかけた祠があり、そこから声がするという。
声の主は神様?仏様?分からないけど人のような形で、右肩から血が出ていた。
痛くてどうしようもないから治しに来て欲しいという。
自分も父も、夢を見た母自身もなんのこっちゃだったんだけど、やはり気になると。
休みにしては珍しく早起きしたので、じゃあドライブがてらそちらの山のほうに行ってみよう!
何もなかったら近くの牧場でも行けばいいしね、となり出発。


372 :本当にあった怖い名無し:2018/02/10(土) 09:50:17.63 ID:zyh5U9V60.net
到着して、遊歩道を歩きながら進んで行くと、母が声を上げた。
見ると夢に見た小さな祠と同じだと言う。
誰も手入れをしていないようで、ボロボロになって、中には小さなお地蔵さん。
やはり肩のあたりががっつり破損していた。
しかし治すなんて言ってもどうしようもない。
仕方ないから祠の上には大判のハンカチを掛け、飛ばないように石を乗せ、
お地蔵さんには手ぬぐいを巻いて手を合わせ、どうしたもんかと考えた。
近くに知り合いもある訳でないから、困ったんだけど、とりあえずまた来ますとお地蔵さんに伝え下山。
車に乗ろうとしたとこで、地元の人っぽいおっさんに会う。
意を決して声を掛けて、夢の話とここであったことを伝えると、
おっさんはびっくりしていたけど、信じてくれて、じゃあ町会?だかに話しておくと言ってくれたので、お礼を伝えその場を離れた。

数ヶ月後、またドライブがてら様子を見に行ったら、祠は綺麗に屋根をつけてもらい、お地蔵さんも治療してもらってた。
綺麗なお花やお茶も供えられていて、誰かがちゃんと管理してくれてたみたい。
また下山すると、あの時とは別の地元のおばあちゃんがいたので、父が話を聞くと、おっさんがすぐに話して祠も直してくれたみたい。
地域の人が山菜取りやらなんかの時に、ついでだからねぇってお参りもしてくれるようになったとか。
ただそれまでそんなとこに祠があるって誰も知らなかったとか。
そんな奥まったとこでもないし目立つのにねぇって、地域の人達も不思議だったとか。

また行きたいけど、母も詳しい場所を忘れてしまったし、父ももういないのでもう行けないけど、
あのお地蔵さんが今でも大事にされてたらいいんだけどな。





63 :本当にあった怖い名無し:2012/04/30(月) 02:46:45.24 ID:5D+37R890
七年ほど前の話時期は忘れたが、呼び出されて子供と一緒に実家に向かってる最中。
突然、目の前にばあちゃんの家にある、小さい土地神様(?)の社が浮かんできた。
ゆっくりと扉の所がアップになっていく感じで近づいてきた。そして内側から扉が開いて、吸い込まれた。
お堂の中は、↓に向かって深い穴が開いていて、そこにふんわりと吸い込まれた。

時々曲がったりしながら、結構なスピードで落ちていた。
どこに行くのかなー とか、思っていたら、突然広い所に出た。
一拍して、自分が落ちて(?)いた所の筒から外に出たってことに気付いた。
そこは、木漏れ日のさす大樹の外側の一部というのが、自分の中で一番近い例えだと思う。



65 :本当にあった怖い名無し:2012/04/30(月) 02:55:42.35 ID:5D+37R890
 
たくさんある光っている所。その一つから自分が来たと、そしてそんな場所がたくさんあるんだと、理解できた。
光るところから延びる管は、近くにある管とくっついて少し太くなり、またその先で近くにある管とくっついて少し太くなっていく。
無数にあるそれは、徐々に折り重なっていき深くなっていた。
見ている間もどんどん落ちていってるんだが、ここはまだ枝先だとわかった。



66 :本当にあった怖い名無し:2012/04/30(月) 02:59:44.01 ID:5D+37R890
 
とても綺麗で、まだまだ見ていたかった。
が。
車の運転中なのだ。
旦那の実家から電話で呼び出されて、山道運転真っ最チュゥ。後部座席には、風景見飽きて熟睡中の子供。
向こうに意識を引っ張られるのを感じつつも、無理やりこちらに戻った。
山道の中よく事故らずに走れたと、いまでも思う。そんな不思議体験でした。



67 :本当にあった怖い名無し:2012/04/30(月) 09:11:13.05 ID:gLEs7I3r0
>>63-66
ひとつの世界モデルの提示になっててなかなか興味深い話だ。
要するに管が樹状に枝分かれした構造があって、それぞれの枝先がこの世との出入口になっていると。
で、その出入口のひとつが義理の実家にあるお社の幻影として迫って来てそこに落ちてしまったと。
しばらく筒に沿って落ちていったけどそのうちに筒の外へ飛び出してしまったということだね?
質問。
・落ちている間も車に乗っていた? その時お子さんは?
・それを体験した時間帯は? 昼? 夜?
・枝先が光っていたということはその辺りはやっぱり暗かった?
・だとするとそこは感覚的に地下だったのか宇宙だったのかどっち?
・義理家にある実際のお社に何か変わったことは? そもそも何のお社?
・義理家から呼び出された理由と今回の体験に何か関連はありそう?
・この体験を義理家の人に話したか? 話していたらその反応は?



71 :本当にあった怖い名無し:2012/04/30(月) 14:45:21.90 ID:5D+37R890
>>67
体験したのは昼間。そのときすでに子供は寝てたし、運転中にした体験だった。
暗いとは感じなかったかな。
ゲームでいう、地面の裏側な感じだとおもう。地面の中にあんなに広い空間があるとは、思えないので。
社があるのは自分の親で、後日手を合わせに行ったが、なにもなし。



72 :本当にあった怖い名無し:2012/04/30(月) 15:07:43.60 ID:5D+37R890
あと、社の事なのだが。
親に誰か知ってそうな人がいないか聞いた所、ほぼ亡くなっている事がわかっただけだった。
この社については「土地神様が祭られている」以上の事はなにも知らないようだった。
旦那の実家にも、自分の親にも、この体験は話したことはない。







672 :1/12:2009/10/05(月) 16:12:28 ID:9IzgCcHu0
イイハナシスレからコピペ

私の母方の実家は、ある山のふもとの温泉街にあります。
そこから歩いてすぐの山は、湯治客のためにとハイキングコースとして道が敷かれ、
子供一人でも難なく行けるくらいの緩やかさなのですが、
その道を少しそれると、そこは舗装もされていない、
道と呼ぶのもためらうような、山道ケモノ道が森の奥深くまで続いているのです。
そこが祖母の家へ泊りがけで来ている間、当時小学二年生だった私の遊び場でした。

ある日、私が川の流れる谷沿いを歩いていると、道の脇に古びた祠がぽつんとひとつありました。
伸び放題の草木に絡まれ、今にも朽ち果てそうな有様でしたが、
祠の中には、小さなお地蔵様が一体、鎮座しています。
苔にまみれたみすぼらしいなりではありましたが、私はお財布から小銭を一枚とり出し、
お地蔵様の足元に置きました。
当時の私は、特に信心深いというわけでもなく、
ただ『お賽銭をお供えする』という、行為そのものが面白かったのだと思います。

その時もお賽銭だけお供えすると、手を合わすこともせず早々に立ち去ろうとしました。
すると、不意に誰かに手を掴まれたのです。
いえ、正確には手を掴まれて、後ろに引っ張られたような気がしました。
そう、そんな気がしただけです。だって、この場には私以外、誰一人としていないのですから。

その後、ふもとの家まで戻った私は、玄関前で鉢合わせた祖父は無視して、
台所で晩御飯の準備をしている祖母に、ふと気になった山の中の祠について尋ねてみました。
というのも、あの祠のある辺りにはあまり近付かないようにと、普段から言い聞かされていたからです。
厳しい祖父にそのことを話せば、きっと祠の話の代わりにお説教を聞かされることでしょう。
その点、祖母は山へ入ったことを咎めるでもなく、けらけらと笑って祠の由来を教えてくれました。


673 :2/12:2009/10/05(月) 16:13:35 ID:9IzgCcHu0
昔、と言っても遠い昔のことではなく、戦後すぐくらいの頃。
まだろくに道も整備されていない山の中で、一人の女の子が行方不明になりました。
ふもとの町では大人たちが集められ、山狩りまで行われましたが、結局女の子は見つからなかったのだそうです。
この地方には古くから山神様の言い伝えがあり、町の人たちは、
「あの子は神様に連れて行かれて、あの山の山神様になったんだよ。きっと、これから私たちのことを守ってくれる」
と、女の子の両親を慰めたのだそうです。

しかし、それからしばらくたった後。再び山で、今度は男の子が二人、行方不明になったのだそうです。
その内一人は無事に山を下り、もう一人は谷底の川に流されて、ずっと下流で遺体となって発見されました。
助かった子から話を聞くと、山で道に迷い崖近くを歩いている時、誰かに腕を引っ張られたと言うのです。
幸い、彼は谷とは見当違いの方へと引っ張られました。
けれどその時、一瞬だけ見えたもう一人の子の姿は、
まるで彼も見えない誰かに引っ張られたような、とても不自然な様子だったのだそうです。

警察はもちろん「そんなことはありえない」と言い、
きっと前の日まで続いた雨で地面が緩くなっていて、なにかの拍子にくずれたのだろう。そう結論付けました。
けれど町の人は違いました。
なぜなら、助かった男の子の右手首には、手の形をしたアザがくっきりと残されていたからです。
まるで誰かに掴まれたような……。

そして、それからも度々同じようなことが起こりました。
山へいった子供が、崩れてきた土に潰され、あるいは川に流されて、その命を落としてしまうのです。
みんながみんな助からなかったわけではなく、中には山で迷いながらも無事に戻ってくる子もいました。
しかし彼らはみんな、口をそろえてこう言います。
「山の中を歩いている時、誰かに手を引っぱられた」
そして彼らの右手首には、決まって手の形をしたアザがあるのです。

「もしかしたら、先に行方不明となった女の子の崇りなんじゃ?」
いつしかそんな噂が町に広まり、大人たちで話し合った結果、
最初の男の子が犠牲となった崖の近くに、小さな祠とお地蔵様を置いて、崇りを鎮めようとしたのでした。


674 :3/12:2009/10/05(月) 16:14:40 ID:9IzgCcHu0
「けど崇りは鎮まらないでね。今でもたまに悪い子がいると、手を引いて山へ連れてっちゃうんだよ」
祖母はおどけた調子でそう締めくくりますが、私は怖くて何も言えませんでした。
私は祖母に祠のことを訊いただけで、誰かに手を掴まれたとは言っていません。
とても気味が悪く、こういう時に限って周りがとても静かに感じます。
けれど怖がっていることを悟られたくない私は、平気なふりをしつつ、
「その後、誰かが連れていかれたことはあるの?」とか、
「連れて行かれた子は悪い子だったの?」などとしつこく祖母に尋ねます。
祖母は笑って、
「そんなに気になるなら、今晩の宴会にくる伯父さんに訊いてみなさい。
 伯父さんは昔、山で手を引かれたことがあるんだよ」
と言いました。


675 :4/12:2009/10/05(月) 16:15:40 ID:9IzgCcHu0
その晩。一族が集まっての宴会に、伯父さんもちゃんと出席していました。
私は祖母に言われたとおり、伯父さんに『手を掴まれた』時のことを訊いてみました。
思えばこれが間違いだったのです。
伯父さんはその手の話をとっても好み、さも恐ろしげに語って聞かせるのが大好きでした。

「いいか。あの祠に近付くとな。
 あの山で遭難した女の子と、それに連れ去られた子供たちの崇りを受けるんだ。
 みんなで手をぐいぐい引っぱって山まで連れてって、そこで死んだ子供たちに取り囲まれて、
 気づいたらお前もその子たちの仲間になってるんだ。
 山から逃げても無駄だぞ。そいつらはお前が家で寝てる時、こっそりと入ってきてさらっちまうからな」

今にして思えば、それは怖い話をして、二度と私をそこに近づけまいとする、大人の浅知恵だったのでしょう。
けれども私はその話が怖くて、それを聞いた後は、宴会で明々と賑わう広間から離れることができません。
しかし宴もたけなわを過ぎると、母親から「もう寝なさい」と寝床へ追いやられてしまい、
私はひとりで、寝室として使っている部屋へと戻りました。

母親の実家は地元の名家で、家は屋敷と呼んで遜色ないほどに広いのです。
屋敷には宴会のあとで酔いつぶれた人たちが泊まれるよう、二十畳ほどの広めに造られた和室がいくつかあり、
私が寝室としてつかっているのも、その内の一つでした。
普段は広い部屋を独占していることに高揚する気分も、今はどうにも頼りなく、不安な気がしてなりません。
私は縁側の廊下へ続くふすまや障子を全て閉じ、
常夜灯をつけたままで、祖母が用意してくれていた布団にもぐりこみました。


676 :5/12:2009/10/05(月) 16:16:44 ID:9IzgCcHu0
どれだけの時間が経ったのでしょうか。
ふと、私は目を覚ましました。
屋敷の中は静まり返り、人の気配はありません。
どうやら既に宴会は終わり、みんな寝静まっているようでした。
私が普段、夜中に目を覚ますことなど滅多に無いことです。
あるとすればせいぜい、起きている誰かが物音を立てた時くらい。
しかし、全員が寝静まった屋敷の中で、そんな物音を立てる者など……。
……ギっ……………………。
どこかすぐ近く。まるでそこの障子の向こう、縁側を通る廊下から、床が軋むような音が聞こえました。
両親か祖父母、でなければ泊まっている誰かがトイレに起きてきたのかもしれない……とは思いませんでした。
一階のトイレは、風呂場など水周りの集まる屋敷の北側と西側にしかありません。
私がいる寝室は屋敷の東側、しかもその一番端。誰であろうとこの廊下を通るはずはないのです。
そう、この部屋に来ることが目的である以外は。
……ギっ……………………。
不意に音が止みました。私は廊下へつづく障子に背を向ける形で横になっています。
すっ、と木枠が滑らかに動くような音が聞こえた気がして、みしり、と畳の軋む音が聞こえた気がしました。
ふわ、と頬を風に撫でられたような気がして、誰かの気配がすぐそばにあるような気がしました。
私は目を閉じたまま、背後にいる誰かに起きていることを悟られまいと身を堅くします。
けれど妙に高鳴る心音で、わずかに震える肩の揺れで、
目を覚ましていることがばれるのではないかと思うと、気が気ではありません。
それと同時に、背後にいるのはどんなやつなのか。
顔は、背は、太っているのか痩せているのか、恐ろしい姿なのかそうではないのか、とても気になります。


677 :6/12:2009/10/05(月) 16:18:00 ID:9IzgCcHu0
両者の間に挟まれた私は、せめてどんな体格なのかくらいは見てみようと、
背を向けたまま薄目を開けて、相手を盗み見ようと考えました。
目いっぱい視界を動かせば、頭の天辺くらいはみえるだろう。
そして相手の顔までは見えないのだから、相手に悟られることもないだろう。
そう思った私は、ほんのわずかにまぶたを開き、視界を背後へと移し、背後にいるソレと目が合いました。
ソレは私の上に大きく身を乗り出し、顔をのぞきこんでいたのです。
ソレは私の顔をのぞきこみながら、にんまりと笑いを浮べていました。
私はとっさに目を閉じ、震えそうになる全身を必死で押さえつけました。
ちらりと見えてしまった顔は女の子で、切りそろえた前髪と肩から垂れる長い黒髪、そして着物のような襟。
見ることができたのはそれだけでした。そして、それだけで十分でした。
それだけで私は、やっぱり女の子の霊なんだ、やっぱり自分を連れて行くために来たんだと、
そう確信するのには十分だったのです。
大声をあげるべきか、けれどそれでは相手を刺激してしまわないだろうか、このままだと自分はどうなるのか、
まとまらない考えが頭の中を巡ります。

そして――唐突に、右手をぐいっとつかまれました。
物凄い力で、ぎりりと腕が痛むほどでした。
たまらず私は「痛いっ、痛いっ」と叫び、その手を振りほどこうともがきます。
けれど身体は上手く動かず、力を入れることが出来ません。
喉に何かが張り付いているように、あげたはずの叫びも声にはなりませんでした。
それでも私はもがき、もがき、もがき。


680 :7/12:2009/10/05(月) 16:24:58 ID:9IzgCcHu0
ふと、私は目を覚ましました。
屋敷の中は静まり返り、人の気配はありません。
どうやら既に宴会は終わり、みんな寝静まっているようでした。
つい今までかたわらにいたソレの姿もありません。
障子はぴったりと閉まっています。
寝る前に私が閉めたときと同じように。それから一度も開けられてはいないように。
私はあわてて起き上がり、明かりをつけました。部屋には私以外に誰もいません。
どこに目を向けても、どこに目を凝らしても、私以外の何者の痕跡すらありませんでした。
私は気が抜けたように布団の上へと座りこむと、胡坐をかき、盛大にため息をつきました。
おかしな夢を見た。そういう結論に達し、額の汗を拭います。
昼間、そして夜の寝る前にあんな話を聞かされたから、夢にまで見てしまったのでしょう。
それというのも、全ては伯父さんのせいです。そう思うとなんだか腹立たしく、悔しい気持ちになりました。
明かりも消さずにごろんと布団へ横になり、憎々しい伯父さんの顔を思い浮かべます。
少なくとも、伯父さんがあんなに脅かしつけるような話しかたをしなかったなら、
こんな夢を見ることもなかったはず……伯父さんのせいでこんな夢を見ることになったのです。
こんな気味の悪い夢……。
そう。それは確かに夢であったはずでした。
けれど私は見つけてしまいました。額の汗を拭った右手。一見変わった様子の無い、普段どおりの私の右手。
その手首にはっきりと、手の形をしたアザがついているのを。
私は飛び起きて、そのアザをまじまじと眺めました。
アザの形がなんとなく手のように見える……わけではなく、一本一本の指先までがはっきりとわかるほど、
それは紛れも無い手の形でした。
さほど大きくはなく、私の手と変わらないくらいの大きさです。
だからはじめは私も、もしかしたら寝ている時に自分で自分の腕をつかんだのかも、そう思いました。
寝ぼけてきつく握り締めてしまったのだと。
けれどそんなはずはありません。皆さんも、自分の右手首を自分で掴んでみてください。
今、あなたの手首をつかんでいるのは、左手ですよね?
私の右手首に残されたアザは、間違いなく右手の形をしていました。


681 :8/12:2009/10/05(月) 16:26:05 ID:9IzgCcHu0
翌日。
私は常に戦々恐々としていました。
朝起きた時、顔を洗いに手水場へ行く時、トイレへ行く時、
とにかく一人でいるときはびくびくと周りを見回し、誰かに出会うたびに飛び上がらんばかりに驚きます。
まるで今もすぐそばにあの女の子がいて、不意に腕をつかまれたりするのではないか……。
こんなことになった原因は、何の因果か伯父さんに聞かされた話のおかげでわかっていました。
私が不用意にあの祠へ近付いたから、女の子の崇りを受けているのです。
もう、そうとしか考えられませんでした。
ならばどうすればいいのか。
私はとにかく、不用意に祠へ近付いてしまったことを、幽霊だか崇り主だかに謝らなければ。
そんな思いで、午後になってから一人で山へと向かいました。
祠に近付いてしまったことを謝るために、ふたたび祠へ向かっていく。
今になって思えば矛盾している行動でしたが、同時の私にはこれくらいしか思いつくことがなかったのです。

舗装されているハイキングコースをはずれ、草に覆われた道を川に沿って歩きます。
やがて道は川の水面より高くなり、さらに行けば落差が十メートルほどの谷となります。
その崖に沿ってさらに山の奥へと進み、山に入ってから二時間ほどが経過した頃でしょうか。
私は件の祠の前へと辿り着きました。
祠は前に来た時と少しも変わらず、とても古びていて、観音開きの戸は壊れ、中のお地蔵様は苔むしています。
気がつけば、屋敷を出るときには晴れていた空には重たい雲が広がり、辺りは薄暗く、
それが祠の様子をより一層不気味なものに見せていました。
私はまず、屋敷から持ってきた、法事の際にご先祖様にお供えするためのお菓子をお地蔵様の足元へ置き、
それから手を合わせて心の中で謝罪の言葉を述べました。


682 :9/12:2009/10/05(月) 16:27:08 ID:9IzgCcHu0
しかしその間にも、昨日伯父さんから聞かされた話が頭のすみをよぎります。
手を合わせている間、私はずっと目を閉じたままでした。
瞼を開けば、そこには私を取り囲んでいる子供たちが見えてしまう気がします。
私を囲み、輪をつくり、手をつなぎながら周りをぐるぐる回る子供たち。
その輪の中には私と、私の腕をつかもうとしている女の子がいて。
……ポっ。
突然首筋に冷たい何かが当たり、私は悲鳴をあげることすら忘れて走り出しました。

息が切れて足を動かすことをやめてしまった時、私はさきほど首筋に感じたものの正体を知りました。
いつの間にか、辺りには結構な勢いで雨が降り出していたのです。
お供え物や崇りのことで頭がいっぱいだった私は、雨具の用意をしていませんでした。

屋根の代わりとなる木の下にうずくまり、しばらくしてからのことです。
このままでは完全に日が暮れ、下山はおろかこの場から動くことすらできなくなってしまいます。
雨の降る中、光もない場所で、虫除けの備えもないまま一夜を過ごさねばならないことを考えると、
そろそろ雨宿りも大概にして、山を下りなければなりません。
私は意を決して、雨が降り続ける森の中を歩き出しました。

辺りは見覚えのない景色が広がり、私は帰る道を知りませんでした。
私はとにかく、川を目指して歩きます。
川沿いに下流へ下れば、ハイキングコースまで一本道でいけるはずです。
そこまで行けば、あとは舗装された歩きやすい道を数十分程度行くだけで、ふもとの町まで下りられるのです。
川は祠の西側を北から南へ流れており、ならば西へ向かえば川の流れにぶつかるはずです。
既に日は暮れていましたが、自分が来た方向から大まかな方角くらいは把握できていたので、
私は西と思わしき方角に向かって、ただひたすらに歩き続けました。


690 :10/12:2009/10/05(月) 17:00:44 ID:9IzgCcHu0
しかし、歩けど歩けどなかなか川へは辿り着きません。方角が正しいことは間違いないはずなのに。
もう辺りは真っ暗になっていました。
雨足は弱まるどころかさらに強くなり、長い時間を歩き続けたために疲労もすでに限界です。
この頃には既に、私の中にあった祠や崇りへの恐怖は薄れ、
代わりに『もう帰れないかもしれない』という不安と恐れが、今にも私の身を食い尽くそうとしていました。

それが起こったのは、そんな時です。
私は何かに足を取られ、前に広がる水溜りの中へ盛大に顔を突っ込みました。
その拍子に細かい砂か砂利かが目の中に入り、痛くて瞼が開けられません。
目を擦ろうとしますが、両手も同じように砂と泥にまみれているため、それすらままなりませんでした。
雨と暗闇の中、さらに視界を奪われ、服や靴は水を吸い重たく、手足は疲労により石のように固まっています。
まさしく八方塞がりでした。私は水溜りの中に座り込み、動く気力も無く、
ただ身体に打ち付ける雨の感触に身を委ねて、力なくうなだれました。
その時、何者かが私の右の手を掴みました。
そして、私を立たせるように引っ張り上げたのです。
私がつられて立ち上がると、ソレは私の手を引いたまま、どこかへ連れて行くかのように進み始めました。
私は逆らうこともせず、引かれるままについていきます。
向かっているのは、私が歩いていたのと同じ方向。川と谷と崖がある方角でした。
その時は私の考える力は半ば麻痺していて、ただ何となく谷のほうへ向かってる。
なら、谷を飛び越えて川の向こう側にでも行くんだろうか?その程度にしか思考がはたらきません。
ただ手を引かれるに従い、川の流れに身を委ねるように、ソレついていくのみでした。


692 :11/12:2009/10/05(月) 17:01:58 ID:9IzgCcHu0
けれど結構な時間を歩いても、なかなか崖を飛び越えるような感覚は訪れませんでした。
私の手を引く何者かは、途中で何度か方向を変えながらも、相変わらず進み続けています。
走るように歩く速さで、迷ったり止まったりすることも無く。
途中、何度か転びそうになった時でも、ソレは私の手をしっかりと掴んだまま、決して放すことはありませんでした。
私を起こすように強く手を引き、倒れそうな身体を支えながら、けれどやっぱり止まることはせず。

しばらく歩き続け、私は自分の踏む地面が、むき出しの土から舗装された道路へと変わったことに気づきました。
どうやらハイキングコースまで戻ってきたようです。
ここからなら、ふもとの町までそう時間をかけずに戻ることが出来るでしょう。
けれどソレは私の手を引いたまま。私もそれに従って、目を閉じたままで歩き続けました。

やがて、ソレは不意に私の手を放しました。辺りからは、誰かが私の名前を呼ぶ声が聞こえます。
私はいつの間にか開けられるようになっていた目を、ゆっくりと開きました。
私の周りには、傘をさした大人が数名駆け寄ってきます。
どうやらハイキングコースの入口にあたる、駐車場兼広場にいるようです。
こちらへ駆け寄ってくる人影の中に、父と母の姿もありました。


693 :12/12:2009/10/05(月) 17:03:08 ID:9IzgCcHu0
昔、と言っても遠い昔のことではなく、戦後すぐくらいの頃。
まだろくに道も整備されていない山の中て、一人の女の子が行方不明になりました。
ふもとの町では大人たちが集められ、山狩りまで行われましたが、結局女の子は見つからなかったのだそうです。
それからも度々同じようなことが起こりました。
山へいった子供が、あるいは崩れてきた土に潰され、あるいは川に流されて、その命を落としてしまうのです。
みんながみんな助からなかったわけではなく、中には山で迷いながらも無事に戻ってくる子もいました。
しかし彼らはみんな、口をそろえてこう言います。
「山の中を歩いている時、誰かに手を引っぱられた」
そして彼らの右手首には、決まって手の形をしたアザがあるのです。
もしかしたら、先に行方不明となった女の子の崇りなんじゃ?
いつしかそんな噂が町に広まり、大人たちで話し合った結果、
最初の男の子が犠牲となった崖の近くに小さな祠とお地蔵様を置いて、崇りを鎮めようとしたのでした。

けれど後に聞いた話では、手の形をしたアザがあるのは無事に戻ってきた子にだけで、
遺体となって発見された子供たちの身体には、手形のアザは一つとして見つかることは無かったそうです。
山で最初に亡くなった女の子は、果たして本当に崇りを起こしていたのでしょうか?
私はあの時、駆け寄ってきた両親に抱きしめられながら、誰が自分をここまで連れてきてくれたのかと尋ねました。
しかし、両親を始めとしてその場に居合わせた大人達は、
みんな口をそろえて「お前は一人で戻ってきたじゃないか。だれも一緒にはいなかったよ」と言いました。
その時、私は祖母から聞いた話を思い出したのです。

「あの子は神様に連れて行かれて、あの山の山神様になったんだよ。
 きっと、これから私たちのことを守ってくれる」








679 :本当にあった怖い名無し:2020/07/05(日) 20:02:37.02 ID:8ofzdarA0.net
愛知県某市の里山に不思議な祠がある。
巨石の下に石膏像のようなものが飾られている物で、由来は誰も知らない。
祠までは舗装された農道から入る山道がある。
山道は舗装がされていないが車が入れるような道だ。
里山なのでそれほど勾配があるわけでもない。
祠の近くには小さなダムがあり池となっていた。
典型的なダムで作られた山池で、水深は深く生物の姿見えない。
周りは遊歩道としても整備されている。

ある時、この祠の存在を知った5人組大学生の若者グループが、ここで肝試しをすることを思い付いた。
夜に麓に車を停め、1人ずつそこから歩いて祠の場所まで行き、10円玉を1枚を祠に置いて帰ってくるだけ
度胸試しみたいなノリだった。

そして新月で真っ暗闇夜に度胸試しが行われた。
皆が置いてきた10円玉が分かるように、1人1人の10円玉の製造年月日を控えた。
農道と山道の境界に車を停め、じゃんけんで行く順を決めると、1人ずつ懐中電灯を片手に行ってそして帰ってきた。
「幽霊より蚊がヤベえww」「猪とかの方が危険。絶対いるでしょ」「足元悪くてこけそうになったのが一番焦ったわw」




680 :本当にあった怖い名無し:2020/07/05(日) 20:03:21.11 ID:8ofzdarA0.net
よりによって最後は少しビビりの青年だった。
暗闇が怖いだけと言う彼を送り出す。
今週のプロ野球の話をしていた残った4人は、車の場所を少し変えて帰ってくる彼にドッキリしかけようと思い立つ。
車を動かそうとしたときビビりの青年がつまずきながら走ってきた。
「もうきた!」「逃げてきた?」
そう言ってビビり青年に聞くと、
祠まで行って10円玉を置こうとした時、誰かの鼻歌のような声がどこからか聞こえてきて逃げたらしい。
「蚊の羽音?」「水の音ちゃう?」「もしかして酔ってる?」とあまり取り合わない4人。
そこで5人全員で祠まで行くことにした。
祠までは何もなし。
祠に着いて、ビビり青年がこの辺りで聞いたと話しかけた時、4人は気付いてしまった。
置いたはずの10円玉が無くなっていることを。
その事を誰かが声に出そうとしたその時、背後の山池の方からピチャンピチャンピチャンピチャンと池に勢いよく何かを投げ込んだような音が聞こえた。
急に恐怖を感じた4人は車へと駆け出した。ビビりの青年も何が分からなかったが一緒に走って逃げた。
こうして彼らは無事帰れたものの、彼ら以外にあそこに一体何が居たのかは不明なままだった。
http://imepic.jp/20200705/719510(※リンク切れ)



684 :本当にあった怖い名無し:2020/07/06(月) 19:28:49.25 ID:+Vfipn+x0.net
>>680
怖くて開けないけど何?




686 :本当にあった怖い名無し:2020/07/06(月) 21:03:47.85 ID:qRGb25RQ0.net
>>684
白い像の前に大きな石と傍らに小銭みたいなものが置いてある写真だったわ










251 :本当にあった怖い名無し:2010/08/14(土) 19:41:59 ID:/EciOzxpO
うちの実家周辺がオカルト
クソ田舎なんだけど
定期的に周辺の家の者が集まって、由来がわからずどうしてそこにあるのかもわからない地蔵群にお参りしてお経とか唱えてる
毎回参加してるうちの婆さんに「あの地蔵は何?」って尋ねたら「シラネ」とか言われた
わけもわからんものに念仏唱えてどーすんだ

周辺の家の近くにはそれぞれ一つずつ祠とご神体みたいなものがあるけど
これまた由来がわからん
婆さんが嫁いできた五十年前にはすでにあったらしいけど、十年くらい前に掃除がめんどいからって全部一カ所にまとめた
なんでそこにあるのかもわからないのに動かすなよw



252 :本当にあった怖い名無し:2010/08/14(土) 21:21:07 ID:cMaJ1IX0O
>>251適当すぎるw



254 :本当にあった怖い名無し:2010/08/14(土) 22:43:11 ID:/EciOzxpO
>>252
まあ祠のご神体に関してはさすがに動かす前に神主さんあたりを呼んでお祓いしてもらったらしい
が、神主さん自身はもちろんそのご神体の由来なんざシラネー
なんか意味のあるもんだったらどうすんの?って気持ちだ。怖いわ。

ガキの頃に見たことあるが、小さな祠だった。中身は丸い石らしい。
同じようなのが近所にいくつもある
五十年そこに住んでる婆さんですら由来を知らん
何なんだろねほんと








44:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 02:39:51 ID:1HiO5KuiO
俺が小学低学年の時、両親の離婚問題(裁判等)で、
俺は夏休みの間、母方の田舎で爺ちゃん婆ちゃんと暮らすことになった。
ほんとド田舎で周りは田んぼと山。
まぁ当時ガキだった俺には、昆虫採集が出来て楽しかったが。
でも爺婆に『あそこだけは行ってはいけん!』と何度も言われた場所があった。
それは裏山の中腹にある祠(防空壕?)だった。

行ってはダメと言われれば、やっぱ行きたくなる。
ある日俺は、クワガタを捕りに行くと嘘をつき、その山に入った。

獣道を10分程登ると祠がある



45:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 02:51:07 ID:1HiO5KuiO
その祠の入り口は横幅2メートル縦1.5メートル程で、
白い綱が横方向に垂れ掛かっていて、それに白い布が数枚掛けられていた。
(力士の化粧回しぽい)

とりあえず、外から中を覗き込んだが、入ってすぐに数段の降りる階段があり、
その先は少し広めの空間があるように見えた。

とりあえず、白い綱を股がり、中に入った。
入った瞬間に、夏なのに中はメチャ涼しい、てか寒いぐらいだった。
苔の生えた階段を降りると、外から見た通り、
若干横幅が広がっていて、更に奥まで続いていた。
しかし、奥は真っ暗な上に、風の音が反響して、
なんとも不気味で、昼間だったが、その時は怖くなり、すぐに引き返した。



47:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 02:59:16 ID:1HiO5KuiO
その晩、爺婆の約束を破った後ろめたさがあったのか、夢にまで祠が出てきた。
明くる日、どうしても祠の事が気になり、懐中電灯を片手に、もう一度、祠へ出向いた。
祠手前で周囲に誰もいないことをよく確認し、素早く入った。

階段を降り、直ぐ様、懐中電灯をつけ、奥を照らした。
見たところ奥行きは10メートル程だろうか、、、
もう少し前進しないとはっきり見えないが、
何やら奥にも、入り口にあったのと同じような白い綱のようなものが見えた。
反響する風の音『ゴォー・・・』に合わせて、その綱が少し揺れているのが辛うじて見えた。



49:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 03:09:33 ID:1HiO5KuiO
急に怖くなって、また引き返そうと思ったが、好奇心も旺盛だったので、ジリジリと前進した。
出来るだけ懐中電灯を握った右手を前に伸ばして。

2メートル程進むと、白い綱がはっきり見えた。
更にその奥には木の観音扉があった。
『ただの変わった神社かな?』と思い、懐中電灯でその観音扉を照らしてみた。
その観音扉、閉まっているんだが、障子みたいな感じで枠組みがあるんだが、
障子紙自体はボロボロで中が丸見え。

何やらお供え物があったであろう食器類や、
蝋燭立て、そして中央奥に変色して所々緑がかった丸い鏡があった。



50:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 03:22:03 ID:1HiO5KuiO
なんかそこらの神社の境内と変わらなかったか、
半分がっかり、半分安堵って感じで、引き返そうとしたとき、
『ゴォー・・・』と風の反響音と共に
『ギィ・・・』と軋む音がした。
振り返り懐中電灯を照らすと、観音扉が片方、ゆっくりと開きだし、
『パサッ』と白い綱も片方だけが落ちた。

俺は全身に鳥肌がたち、ビビりすぎて、声は愚か、一歩も動けなかった。
その時、観音扉の中の鏡のなかに何やら動くものが見えた。
小さな小さな白く動くものが・・・
懐中電灯の灯りが反射してハッキリは見えないが、何かが鏡の中で動いている…
いや、よく見ると、鏡の中ではなく、鏡に写る俺の頭部、の後ろ…
つまり、俺の後ろに何かいるのが鏡に映っていた。



52:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 03:38:46 ID:1HiO5KuiO
俺は膝はガクガク、身体中に悪寒が走り、振り返る事も出来ず、ただただ心の中で
『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、…』と何度も言った。
その白い何かは、しばらく俺の背後で活発に動いていた。
はっきりとは見えないのだが、なぜか背後にピタリと寄り添うよういるのがわかった。
人影?のように見えた。

俺は鏡から目を反らすと、その瞬間にその白い人影?に襲われる気がして、
目線から指先爪先まで微動たり出来なかった。

鏡越しに背後の人影は、激しく手?(腕)をメチャクチャな感じで振り回し、
気でも触れたかのような感じで暴れているように見えた。
何分間、いや、ほんとに、時間の感覚が解らず、とりあえず『ごめんなさい、』と
念じていたら、少しずつ、その白い人影は霧のように消えていった。

その瞬間俺は地面だけを見て、一目散に抜けかけた腰と、ガクブルな足で走って逃げた。
帰ってからも爺婆にはその事を告げなかった。
(約束を破ったことで怒られるのが恐く)



55:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 03:53:37 ID:1HiO5KuiO
結局、それ以来、祠へは行かず、夏休みが終わり、
俺は母に育てられる事になり、母と二人で新たな町で生活することになった。

それから数年たち、俺が社会人になってから、爺が他界した。

もちろん葬式は田舎の爺宅で行われたのだが、爺の田舎では葬式の晩に、
村の者が集まり、夜通し酒を飲み、明るく死者を送るしきたりがある。
俺も地元のオッサンらと酒を飲み、いろんな事を話しているとき、ふと祠について聞いてみた。



57:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 04:06:52 ID:1HiO5KuiO
『爺に、何度も祠には近づくなって言われたけど、なんかあるんですか?』
みたいな感じで。
すると、それまで騒いでいたオッサン連中の顔色があからさまに変わった。
『防空壕だ・・・』と一人のオッサンが言った。

しかし、べろんべろんに酔った地元の青年が
『あ、俺、あれの噂!ガキの頃聞いたことあるさ、昔、○○○゛○なオナゴさ、あそこに・・・』
すると、すぐ横にいたオッサンが『何バカな事言うとる!変な話するでね!飲み過ぎだオメー!』と、その若者を羽交い締めにして表へ連れ出した。
俺はすぐにピンときた、と言うか話が繋がった。

あの時、俺が振り向いていれば、今頃俺はここには存在しないだろう。
もちろん、その祠に入ったことは誰にも言ってない。



61:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 04:45:59 ID:1HiO5KuiO
あの時、私の背後には
『白い何か』
ではなく
『半狂乱な色白の女』
が両手をデタラメに振り回しながら立っていたのです。

あの祠に祀られていた彼女。



62:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 04:53:39 ID:1HiO5KuiO
一つだけ気になるのは、
彼女は最後、霧のように消えていったのですが、成仏したのでしょうか?

それとも、白い綱(今思えば白い綱に垂れ下がっていた白い布は呪符?)が
外れたことにより、祠から解放され、今も何処かをさ迷っている、
あるいは、自分をそのような境遇に合わせた人物を探しているのでしょうか?


今でもあの日の事を思い出すと全身に鳥肌立ち、眠れません。



65:本当にあった怖い名無し:2008/04/15(火) 05:07:38 ID:LbIBKeOQ0
>>62
正直わからないけど、察するに
封印は彼女に取っては暫定とはいえ安堵だったんじゃないかな
今彼女は再びさまよってるのでは?
成仏できればいいんだけどなぁ










533 :本当にあった怖い名無し:2013/01/10(木) 09:19:04.66 ID:j6OqN2mG0

俺の田舎では、30日に餅つきをする。
ついた餅の一部は各人が丸めて、敷地の一角にある祠に供える。敷地の外に面している、石造りの小さな奴ね。
31日~元旦にかけて、俺の田舎では賽の神が歳神を案内して村々を巡る、と言われている。
山神と田の神も一緒に巡るらしい。

533 :本当にあった怖い名無し:2013/01/10(木) 09:19:04.66 ID:j6OqN2mG0

三箇日すぎると、祠に供えた餅は消えている。神様が持って行くんだ。
大病を患っている人、大病を患う人の餅は残していくといわれている。
実際のところは、獣が持っていくんだろうけどね。



534 :本当にあった怖い名無し:2013/01/10(木) 09:31:01.10 ID:j6OqN2mG0

追記

俺の田舎の田の神は、山と里に祠を持っている。
秋~春は、山の神の近くの祠に住んでる。
田植えの前に、祭りをやって迎えに行く。
春~秋の間、里に来た田の神は賽の神の近くの祠に住む。
秋に豊作の祭りをやった後に、田の神を山の神の元にお送りする。

田の神は半年毎に山と里を行ったりきたりするんだけど、その間空いた祠は山の神と賽の神がそれぞれ守っている。






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