【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 海にまつわる




18 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/06/30(土) 19:34
もうかなり昔の話ですが・・・忘れられないことがあります。

私が幼稚園生ぐらいのとき(もっと小さかったかな)、夕方、家の近くの海岸を祖母におんぶしてもらい歩いていました。
(私は幼い頃、波を見るのがとても好きだったそうです。)
海岸線に打ち寄せる波と平行に祖母は無言でひたすら歩いてくれました。
そのとき、私はその波に透ける砂の中に何かを見つけたんです。
最初、貝殻かな?と思いました。波の泡が邪魔をしてよく見えませんでした。
しかし、祖母が私の気持ちを察してくれたのか、なぜかその貝殻らしきものに徐々にすーっと近づいていくのです。
近づいてみて私は驚きました、それは貝殻ではなく人間の2つの目でした。目というより眼球でした。
砂の中にゴルフボールが埋まるように、眼球が埋まっていたんです。
私のことをじっと見ていました。それに祖母も私にそれを見せつけるかのように、
無言でその場に立ち止まったまま動かないのです。
私はおんぶされていて動けないのと、なぜかその砂の中の目をそらすことができず、
体をただ硬直させるだけで泣くこともできませんでした。
波が何度も打ち寄せるてくるのですが、砂の中の目は水中からでも私から目をそらさないで見つめていました。

どれくらいその場にいたのか正確にはわかりません。
祖母が、その場を離れ、また海岸を歩きだしたとき「な、わかったろ」と独り言のように呟いた言葉が
今でも忘れられず鮮明に耳に残っています。

すでに他界してしまった祖母に、あの時のことをもう聞くことはできず、
幼い頃の奇妙な記憶として一生残ることを考えると聞いておけば良かったと今では後悔しています。





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287 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2000/10/16(月) 00:48
これは、もうなくなった曾祖父に聞いたお話です。
曾祖父が亡くなる数カ月前、どうしたことか、親戚を集めて、いろいろな話をきかせて
くれたのです。

幽霊船ってお話御存じですか?
私の実家は鹿児島県のとある離島なんです。凄く田舎で、さらに曾祖父の時代ですから電気
とかもまだちゃんととおってなかったような頃の話しです。
なんだか私だけ知って誰にも話さずにいるのってなんだかなのでここにかきこませていただ
きますね。(なんだか記憶あやふやなところもありますが)
ある日、曾祖父は知合いと漁にでたんです。嵐になりそうな日だったらしいです。魚って嵐
のまえとかって海でじっとしてるから釣れやすいんですよ。
それで、どんどんつれるのでどんどん沖にでて漁をしていたらしいのです。知合いの船とは
とっくに離れてしまってもう見えなくなっていたみたいです。そうしたら、急に風が強く
なってきて海が荒れてきてかなりやばい状態になったそうです。(そのころはもちろん木舟です)
そろそろ帰らないとまじめにやばいとおもって、帰ろうとしたそうなんですが、魚がたくさ
んつれるのに夢中で島はかなり遠ざかっているのに気付かなかったそうです。霧は濃くなってきたし、波は荒れてくるしかなり覚悟をきめたそうです。
そうしたところ、霧のむこうからなにやら大きな舟の影がみえたんです。乗り移らせてもら
えば助かる!そうとっさに思って、舟がこちらにちかづいてくるのを待っていました。当時木舟には水がはいってきたとき、すくってすてるように杓子がそなえつけられていたんです。
近付いてきた大きい舟の人が上から杓子を渡すようにジェスチャーしました。曾祖父は嫌な
予感がしてとっさに杓子の底を割って大きい舟にのっている人に渡したんです。
そうしたらその人は杓子で何回も曾祖父の舟に水をすくっていれようとするんです。もちろ
ん、底が割ってあるので水は溢れます。曾祖父は気が長くなる程ずっと大きい舟の人たちに
杓子で水をいれられていたそうです。(木舟って本当に小さいので長い時間されると、やっ
ぱり沈んでいくんでしょうね)
それから、霧がはれてきて、大きい舟はどんどんと遠くなっていきました。曾祖父は必死に
舟を島までこいで帰ったそうです。沖では、みんなもう曾祖父はダメだろうとおもっていた
みたいなので、かなり吃驚されたそうですが。

最後に、曾祖父が言ったのは『あの幽霊舟に、一緒に漁にでた知合いがのっているのが見えた。
そいつは帰ってこなかった』といっていました。
それから数カ月して曾祖父はなくなりました。
それから、日本昔話で幽霊船の話しをみて凄くゾッとしましたよ(^^;)
本当かどうかはしらないのですけど、実家の島は毎年よく人が山で行方不明になったり不思
議なことがおこったりするみたいです。





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425   2017/11/19(日) 06:52:15.90

俺の住んでたど田舎では"人魚を見た"というだけでそこが禁漁区になる。
それが昔から続く風習だから。 ただそれだけの理由で禁漁区になる。

実家を継いで漁師になった俺の弟は、その風習を使って金儲けを考えた。
禁漁区は5年もすれば魚のデカさがとんでもない事になってる。
アブラメなんか1メートル近いのがあがったりするし、カサゴもオコゼも大きくなる。

そこまでデカくなってしまうとぶくぶくに膨れて、なんの魚なのかわからない事もしばしばある。
そんな魚はここいらじゃ売れないのでよそへ売りに行く。
不思議と都会の人間は物珍しさで皮がぱっつんぱっつんのアブラメを高く買ってくれる。

禁漁区にカゴさえ入れなければ釣りをしてもいい(本当はだめです)という謎理論で、それをやって弟は儲けた。
しかしそんな日々も長くは続かなかった。

釣りが趣味の俺と弟が一緒に釣りに出かけたある日。
そのスポットは俺しか知らない秘密のスポットで初めて弟を招いた。
小学生の頃から10年ほど通う場所で、大きなカレイなんかが釣れた。
海底が砂で海藻が多く潮の流れが早いのと二枚潮で、不人気なスポットだったんだ。

しばらく釣りをして弟が人魚を見つけた。 人生で初めての経験だった。
想像していたものとは違っていた。
アザラシのような尾っぽに、少し出た胸。 下着なんかはつけていなくて、髪の毛がある。
こちらを背に泳いでたまに顔がこちらを向くくらいだったので、顔は確認できなかったけど
多分、あれが人魚と呼ばれる生物なんだと思う。

そのことを家に帰ってから漁業組合に報告すると、37年ぶりの発見報告だったらしく俺のスポットは禁漁区になった。
弟はその事を非常に申し訳なく思っていて俺に謝った。

「○○くん(俺の名前)ごめん。実は禁漁区で釣りして他所で魚売ってたんや。
バチが当たってしもうたんかもしれん。ごめん。」

ここで初めて弟の悪行を知った。多分バチとかじゃないと思う。 これでこの話はおしまい。






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俺の爺ちゃんの話。
爺ちゃんは物心付く頃には船に乗ってたという、生粋の漁師だった。
長年海で暮らしてきた爺ちゃんは、海の素晴らしさ、それと同じくらいの怖さを、よく寝物語に語ってくれた。
中には「大鮫と七日七晩戦い続けた」とか、「竜巻に船ごと巻き上げられた」などの、
突拍子もないエピソードもあったりしたが、
幼い俺には、酒の入った赤ら顔でトンデモ武勇伝を語る、そんな爺ちゃんが、
漫画やアニメのヒーローなんかよりも、ずっと格好良く思えた。

そんな爺ちゃんがある時、普段とは違う真剣で怖い顔をして話してくれた。
爺ちゃんが仲間達と漁に出たとき、突然海の真ん中で船が何かに乗り上げて座礁したという。
海図には、その辺りに暗礁や島があるようなことは書いてないため、おかしいと思い、
船の下の様子を見ようと、仲間の1人が海に飛び込んだところ、
なんと、海面が腰のあたりまでで足がついてしまった。
試しに爺ちゃんも飛び込んでみたら、水深1m強のあたりで確かに足が底を捉えたという。
そこから周りを歩き回ってみたが、船から20m以上も離れてもまだ先があったと爺ちゃんは語った。
仲間の一人は、水中に潜ったところ、赤茶色のデコボコした底を見たという。

未発見の暗礁か?→ここの海の深さではあり得ない。
鯨の死体か?→あまりにもデカすぎる。
などと意見を交わしてうちに、仲間の一人がポツリと呟いた。
「こりゃあ海ボウズってヤツじゃねぇのか?」

『海ボウズ』
古来から漁師達に恐れられた、伝説の海の怪物の名である。
普段なら笑い飛ばすようなそんな言葉も、目の前の現実を前に、爺ちゃんは背中がゾッとしたと言う。

その内に、言い出したヤツが船の舳先にしゃがみ込んで、一心不乱にお経を唱えだした。
爺ちゃん達もそれに倣い、全員でしゃがみ込んで「ナンマイダブ」と唱えたという。
爺ちゃんはその時に心の中で、『家に帰りたい、生きて帰りたい』と願い続けた。

その念仏が効果があったのかどうか、しばらくするとズズッ!と大きな震動が船を揺らしたかと思うと、
船が乗り上げていた『何か』は、跡形もなく消えていたという。

恐怖に駆られた爺ちゃん達は、漁を切り上げて大急ぎで港に戻り、
見てきたことを皆に話したが、やはり誰にも信じてもらえなかった。

そして、その後も同じ場所で漁をしたが、あの『何か』に出会ったのは、結局それっきりだったらしい。

爺ちゃんは話の最後を、こんな言葉で締めくくった。
「アレがなんだったのか知りたい時期もあったが・・・結局は諦めた。
 ありゃあきっと、人間が関わっちゃいけねぇもんなんだ」

今でも現役の爺ちゃんは、漁に出る前には、必ず仏壇と神棚に手を合わせて願うのだそうな。
『無事に帰れますように、大漁でありますように、もう二度とアレに出会いませんように』と・・・。




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353 :本当にあった怖い名無し:2010/05/29(土) 20:04:04 ID:O8m/cki50
自分自身の話じゃないけど、釣り仲間であり、尊敬する人生の先輩であるKさんから聞いた話。



Kさんは若い頃、漁業関係の会社を経営してたんだけど
漁にいかせてたトロール船の船長から、突然連絡があったんだって。
聞いてみると「乗組員であるYが死んだ、異常な死に方だ」との事。
Kさんは何があったかのか聞き、とにかく仲間が死んで混乱する気持ちはわかるが
船長のお前が慌てるな!落ち着いて冷静に! と、近くの港に行くように指示し
自身もその港に、向かった。
港につくとそこには安らかに眠るYの遺体があり、船の上の死なので、警察の事情聴取や
死亡解剖などが行われた。
その間、Kさんは船長や船医に、何があったのかを聞いた。
船長や仲間の証言はこうだ・・・
Yが死ぬ前の日の昼、見たこともない魚が釣れたんだ。
まっ黒くてテラテラした姿で綺麗で大きい魚
こんな魚みた事ない・・・気持ち悪いな・・・と思ったそうだ。
その時Yが食べてみよう!と言って、その黒い魚をさばこうとした
船員みんなが「気持ち悪い、やめておけ」と静止したが聞かず
その黒い魚に包丁を入れた。
その時、その魚から気味悪い音、声?「キィィィィーーー・・・・」
と聞こえた。
ますます気持ち悪くなってみんながなげろ!(捨てろの意)と言ったが
Yは聞かなかった。
その黒い魚の身は真っ白で、船長曰くさばいた姿はヒラメの身のようだったらしい。
半身になった黒い魚の身は美味しそうだったが、妙な悲鳴を聞いてるせいで
船員のなかで、その魚を食べる人はYだけだった。
Yは、その身を頬張りながら「うまいうまい」と言っていたが、他の船員は気味悪がって
誰も手をつけようとしないので、その残りの身と半身の黒い魚を海に投げ捨てた。


355 :本当にあった怖い名無し:2010/05/29(土) 20:06:05 ID:O8m/cki50
その次の日の朝・・・
ある船員が叫んだ「おーい!、あそこ見てみろ!」「船の後ろ!」
船長が船のスクリューの部分をみると、あの半身になった黒い魚がついてきているのが見えた。
「まさか・・・」「スクリューにひっかかってるのか!?」と思ったが
そんな事はなく、半身になったあの黒い魚が自力で泳いで船に付いてきていた。
「内臓もなんも取っ払って、半分になった魚がなぜ・・・」そう思い、ゾっとした時
また今度は、違う船員が血相変えて叫んだ
「おいっ!Yが・・・Yが死んでる!」
船長は慌ててYが寝ていた船室に行くと、そこには眠ったままの姿勢で干からびたYの死体があった。
ミイラのようになって死んでるY・・・ 船医が見たところ死因は老衰
Yは40代後半だが、死んだその姿は100過ぎた老人のようだったそうだ。
遺体写真をカメラで撮って、船員大混乱の中、社長のKに連絡・・・との事。
警察が船医にYのその写真を見せてくれと言ってきて見せた。
その時Kさんも一緒に見たそうだが
一同「こりゃエジプトのミイラでねが!」と叫ぶほど、その遺体は干からびていたらしい。
だが港に戻ってきたYの死体は眠るように綺麗な遺体。
結局、司法解剖の結果、心不全として扱われ、死因が老衰の写真はKの元に返されたそうだ。
Yの親御さんや親族にはこの写真を見せる事が出来るわけもなく
気味悪いし縁起も良くないからとK、船長、船医でその写真を焼却処分した。
俺はその話を聞きながらも半信半疑で「そんなことあるのぉ??」と聞いたが
Kは「本当の話だ、写真だって、そのときの船長(今現在の水産加工会社の社長)、船医(冷凍冷蔵会社の社長)
警察(新潟の警察らしい)が見たし証言できる」と言った。
海には人間の力の及ばない何かがある




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