【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の2ch洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

カテゴリ: 後味が悪い




951 :1/2:2009/11/06(金) 00:36:28 ID:hGKfBRIwP
11年前、小学校高学年の従妹(父の弟の娘)が「脳に悪性の腫瘍がある」と診断された。
まず助からない。余命は後1年とのことだった。
従妹は入退院を繰り返し、あまり学校も行けなくなった。
元からコミュ力が低く成績もよくなかった従妹だったが、学校に行けなかったせいでいっそう拍車がかかった。
叔父夫婦は従妹に友達がいなくても成績が悪くても、気にしなかった。
「生きていてくれさえすればいい」と従妹を溺愛した。

従妹は小学校を卒業し、中学校を卒業し、高校に入学した。
この頃になると、通院だけで入院はしなくなっていた。
伯母の娘@大学生(私から見ると従姉)が叔父夫婦に頼まれて、従妹の家庭教師をすることになった。
高校生の従妹は、アルファベットさえも覚えていなかったそうだ。
結局伯母娘の家庭教師は、その後伯母娘が多忙になったとかで1ヶ月ちょっとで終わった。

高校を卒業する頃には、従妹は通院もしなくなっていた。
従妹は調理師の専門学校に進学した。
叔父夫婦は従妹のために、使い勝手がいいという高級包丁やら鍋セットやらを買い揃えた。
従妹は料理が全然出来ないから授業についていけるのかな……と心配していたら、数ヶ月でやめた。
翌年、トリマー養成学校に入学した。叔父夫婦は従妹のためにプードルを飼った。こちらも数ヶ月でやめた。


952 :2/2:2009/11/06(金) 00:37:33 ID:hGKfBRIwP
現在、従妹は成人している。
バイトはしているが「だるい。面倒」と言ってすぐに辞めてしまう。
家事を手伝ったりもしない。
叔父夫婦は、ニートに近い従妹のことでいらいらしている。

何が後味が悪いって、「脳に悪性の腫瘍が(ry」というのが誤診だったこと。
医療関係者(医師と看護師)3人に別々に聞いたが、
全員が「脳に悪性の腫瘍があって成人するまで生きられるはずがない。誤診だ」と断言した。

私は、短気でわがままな従妹のことがあまり好きではない。
けれど、もし十数年前の誤診がなく、学校にきちんと通えてたら、叔父夫婦からの「優しい虐待」がなかったら、
従妹の人生はずいぶん違ってただろうな……と思うと、なんだか切ない。








644 :本当にあった怖い名無し:2008/02/02(土) 03:01:24 ID:2ig1kyEb0
体験談を書きます。
友人(H)が自殺をしたときの話。

高校時代からの仲で、凄く良い奴だった。
明るくて楽しい事も言えて、女子には人気が無かったが、男子には絶大なる人気を持ってる奴だった。
高校卒業後に俺は東京の大学に行き、彼は地元の大学へ通ったため別々になり、連絡もあまりとらなくなった。

大学卒業後、俺は東京で就職をしたが、彼は引き篭もりになった。
彼が一切笑わなくなっていたことを、彼の葬式の時に彼の父親に聞いて、俺と友人達は驚いた。
大学で何かあったのか聞くと、3年生になったあたりから、段々と引き篭もり始めたとの事だった。
葬式には彼の大学時代の友人も来て居た為、俺や友人達は彼らに色々尋ねてみたが、彼らもわからなかった。
ただ、3年生の9月になってから、彼らをも避けるようになったという。

色々情報を集めていると、彼が大学の2年生の2月頃に両親が別居をし、
彼の母親が家を買い、彼と2人で住む事になったらしい。
ただ、これが原因とも思えなかった。
彼の両親の不仲は、彼が高校時代から嘆いていたし、
本人が「早く離婚しないかなー」とさえ言っていたのだから。

645 :本当にあった怖い名無し:2008/02/02(土) 03:02:33 ID:2ig1kyEb0
それから三年が経ったある日、友人のSから電話があった。
『あのさー、すっごい変な事言うけど、信じてくれ』と、かなり神妙な感じで話を切り出す。
『あのね、Hから着信があった・・・』
冗談にも程がある。Hが死んでもう既に三年。
「お前、馬鹿にすんなよ?」
流石に怒って言う。
だけどSは、『いや、いや・・・。三年経ってるから、携帯は解約してるはずだよね?』と涙声。
『昨日、久しぶりにG(高校時代の友人)と会って飲みに行ったのよ。
 そしたら、23時ごろに携帯が鳴って、見てみたらHから着信って・・・』
SはHの携帯番号を残しておこうと思い、削除していなかったらしい。勿論俺も残してた。
ただ、それでも信じられなかった。
「お前掛け直してみたか?」と聞いてみた。
『うん・・・。2回掛け直したけど、不思議な事に2回とも繋がった・・・』
この時はかなり背筋がゾッとした。
「え?繋がった?ってことは、誰か出たって事?」
『いや、いや・・・』と、Sは泣き始めた。
何が起きたか分からなかった為、「何?どうした?おい?」と呼びかける事しかできなかった。
『お前さー、マジで信じてくれるかわからないけど。
 Gも次に電話してみたから知ってるよ。お前も確認してくれたら分かるけど・・・』
と、話を続けない。
「だから何だよ?何があったのか言えよ」と、少々声を荒げて言う。
聞かなきゃ良かった。(内容は後で書きます)

その後、
『お前もHの携帯に電話してみろ・・・。嘘かどうかは直ぐ分かる』と、Sはそれだけ言って電話を切った。
俺は怖くて電話できなかった。聞かなきゃ良かった、と思った。

646 :本当にあった怖い名無し:2008/02/02(土) 03:06:35 ID:2ig1kyEb0
何故聞かなきゃ良かったかというと、その夜電話が鳴ったから。
着信はHの携帯から。Hは三年前に自殺してる。
棺の中でのお別れもした。
彼の母親が泣き狂いながら、「H!起きなさい!まだ、間に合うから!」と叫んでたのを思い出した。
その時にふと思った。
もしかしたらこれは、彼の母親が子供が死んだ事が悲しくて受け止められずにやってる事なのでは?と。

2回目の着信が鳴った時に、俺は思い切って出てみた。
「もしもし?Hのおばちゃん?」と、少し震えるような声で言うと、
電話口で『ちがうよ』と、Hの声で言われて切られた。ぞくっとした。
低い男の声で、しかもHの声で返事があったから。
意味がさっぱり分からなかった。Hは死んだはず。
じゃぁ、今のは誰だ?
何で俺らの電話番号を知ってるのか。
何故彼の携帯からの着信履歴が残ってるのか。

30分近く震えながら考えたが答えは出てこない。
こっちから電話をしたいが、Sの話が忘れられず躊躇してしまう。
ただ、このままだと埒があかない。
結局電話をする事に。手は振るえ、心臓はどきどきしていた。
部屋中の電気をつけて、襖やドア、部屋のカーテンを閉めて、着信履歴からHの携帯に電話をしてみた。
やっぱりするべきじゃなかった。

647 :本当にあった怖い名無し:2008/02/02(土) 03:08:44 ID:2ig1kyEb0
受話器から聞こえるコールの音。1回、2回、3回・・・
心臓がバクバクする。5回、6回、7回。プッ・・・
留守番電話に切り替わる。
その瞬間『今から死にます』と、Hの声が流れ始める・・・。
『今から死にます。全部の音を残しておくよ。お前を呪ってやるから。
 呪ってやるからなあああああああ。
 ガああああああああああああああああああああああああああああああああああああああピーー・・・』
直ぐに電話を切って放り投げた。Sの言った事は本当だった。
『電話したら、Hの声で・・・死ぬ前に取ったっぽいのが、留守電のボイスに入ってた・・・』

648 :本当にあった怖い名無し:2008/02/02(土) 03:09:37 ID:2ig1kyEb0
すぐにSに電話した。夜中だったが怖くて、怖すぎて、他人の迷惑とかに気が回らなかった。
Sは寝てたらしいが、Hの携帯から着信があったこと、誰か出た事、
電話したら同じように声が流れた事を説明したら、
Sは『どういうことなんだよ』とポツリと言い、その後は落ち着くまで付き合ってくれた。

しかし、恐怖は未だ続いた。
「なぁ、S、お前はどういう事だと思う?俺は最初Hの母親があ プッ やしいとおもってたんだけ プッ ど、どうも プ・・・・やばい・・・・キャッチが入った・・・」
怖くて誰からか見れない。
『おい、×(俺の名前)。無視しろ・・・。俺と話しとけ』とSが言うので、そのまま話を続ける。
が、手から汗が吹き出てくる。耳下にある携帯が凄く異質なものに感じて、今すぐ投げ出したい。
プッ プッ とキャッチの音は続く。
数秒後、やっとキャッチの音が終わった。
直ぐに電話を自分から離したかった俺は、Sに断りをいれ電話を切り投げて、
部屋のTVをつけ、DVDに取っていたお笑いを入れて見続けていた。

朝まで起きており、会社に行く気になれずに、上司に電話しようと携帯を取ると、着信履歴14件。
全てHの携帯から。最後の一件には留守電が入っていた。
朝になっていた為か、少し強気になってきていた俺は、それを聞いてみた。
『ピーお前じゃないかあ。お前かあ?ははははははははははははははははははははははははは』
一気に寒気が来た。
『はははは』の笑い方が、Hの笑い方にそっくりだったから・・・。

649 :本当にあった怖い名無し:2008/02/02(土) 03:12:03 ID:2ig1kyEb0
直ぐにSに連絡し、「Hの家に行って欲しい」というと、
他の友人とGも一緒に行って確認してくれる、との事だったので、お願いをして連絡を待った。

夕方の4時ごろ電話が鳴った。
Sの話をまとめると、
昼過ぎにSとGとM(高校時代の友人)はHの家に行くが、誰もでない。
MがHの大学時代の友人と知り合いだった為、連絡を取り、母親の家の住所(同じく地元)を聞き向かう事へ。
しかし、母親の家の住所にあるのは、蔦がグルグル巻きになっており、見た目はボロボロに。
買ってまだ10年も経って無いはずだが、手入れも全くされていない様子で、ガラスが割れている窓さえある。
人が住んでる様子には見えなかったらしい。

Sが何度かチャイムを押すも、音は出てない様子だったので、玄関を何度か叩き、
高校時代の呼び方で、「Hのおばちゃーん、Sですー。居ませんかー?」と呼びかけるも出てこない。
ダメかと思い帰ろうとした瞬間に、Sに電話が。着信はHから。
かなり恐怖を感じたらしく、逃げようとした瞬間に、割れている窓から目が見えた。
Sは怖さから逃げようとしたが、腰を抜かしたらしい。
しかし、霊などに全く恐怖を感じないMは、
「居るなら出てきてください。警察よびますよ。これは犯罪ですよ」と言う。

650 :本当にあった怖い名無し:2008/02/02(土) 03:14:09 ID:2ig1kyEb0
見ていた人物は直ぐに奥に。その後Sの携帯に再度電話が。
ここでMは、Sにしか電話して来ないのは、
先ほどの人物が、Sの呼びかけでSの名前しか確認できなかったのではないか、と思い、
ドアを開けて、(鍵は開いてたらしい)
「おい!いい加減に出て来い!Hに対しても侮辱になるだろうが!!」と叫んだらしい。
そうすると、奥から携帯を持ったHが出てきたので、流石に驚いたらしい。
でも、Hだと思っていたのはHの弟で、
泣きながら「お前らが兄貴もおかんも殺したんだ!」と殴りかかってきたらしい。

Gが直ぐに取り押さえて話を聞いたところ、
Hの母親はHが死んだ事を受け入れられずに、携帯などは解約しておらず、お金を払い続けていたらしい。
Hは自殺する際に、遺書の代わりにmp3レコーダーに声を残しており、
それを母親が見つけてしまい、毎日仕事にもいかず聞いて、最終的に気が狂い、同じ部屋で自殺したらしい。

弟は母親の遺書に、
『Hは誰かを恨んで死んでいった。それを見つけれなかったのが悔しい』
と書かれていたのを見て、MP3から音源をとり、携帯の留守電のヴォイスに変えて、
全員に電話をかけるつもりだったらしい。

651 :本当にあった怖い名無し:2008/02/02(土) 03:20:02 ID:2ig1kyEb0
数人目にかけた俺が、電話に出て『Hのおばちゃん?』と言ったため、
何故この電話が母と思ったのかと疑い、兄の恨みの相手は俺に違いないと思い、何度も電話をしたらしい。
Sが、「俺は高校以後、あまり会えなくなっていた」旨を伝えると、理解してもらえたらしく、
SとMとGが必死に「このようなことはしないように」と説得し、何とか分かってもらったとの事だった。

ただ、弟はS達が来た時はずっと2階から様子を見ていたので、下には誰も居なかったとの事。
S達が「誰か居たよ。俺ら見てたよ」と言うと、
Hの弟は涙を流しながら、「お払いしてもらって、もう2人とも成仏してもらいます」と、大泣きしたとの事。
(S達もかなりの恐怖だったらしく、Mでさえも何度もHの弟に聞いてたらしい)

結局Hの自殺の原因は不明ですが、
今まで生きてきた中で一番の恐怖体験だったので(霊ではなかったですが)書いてみました。

657 :本当にあった怖い名無し:2008/02/02(土) 11:23:22 ID:2ig1kyEb0
弟君は現在Sと大の仲良しになっており、一緒に良く遊んでます。
俺にも一応、すぐに謝罪の電話をしてきました。もちろん許しました。
現在弟君は、母の家をお払い+リフォームして、一人で住んでいます。
彼は元々は父方の家で暮らしてたようですが、父親の許しもあり、そうすることになったようです。

Hの自殺については、真相を知ろうとは思ってません。
これは、弟君も同意してくれています。
彼がそれまでに調べてた事によると、
イジメが原因ではなさそうなのと、Hが精神的に病んでいたことを教えてくれました。
そこで、これ以上蒸し返すのや、本人が望む望まないに関係なく、他人を巻き込むのはやめよう、
という事になりました。

Hが死ぬ2週間前にSに送ったメールで、
『今度又皆で飲みにいこうぜ』との内容を見た弟君が、
「兄はSさんたちを恨むはずが無いです」と納得。
Sが「お前の兄ちゃんは人を恨む奴じゃない」と言うと、大泣きしてたそうです。

弟君は、GやMや俺(帰郷時)とも飲みにいったりするようにはなりましたが、
未だに誰も弟君の家には行ってません。
怖い+悲しい思いがするのが原因ですね。









269 : 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/06/10(水) 19:08:46.92 ID:EUQdWeEl0.net
友人が人に聞かれちゃまずい、とでも言うような小声でこんな話をしてきた。

「通り魔、ってあるだろ。急に誰でもいいから殺したくなった、魔が差した、ってあれだよ。
実はあの被害者たちは、都合が悪い人間だから殺されてるんだ」

友人はおかしなところがあるやつで、度々こういう陰謀論めいたことを口にしていた。

「じゃあ通り魔をしてるのは、その連中の仲間とか、共犯なのか?」

適当にそう返すと、友人は我が意を得たりという風に気味悪く笑った。

「違う。彼らは操られてるだけなんだよ。通り魔って、計画的な殺人とは違うだろ?
あいつらに都合の悪い人間を殺すために、利用されてるだけなんだよ」

荒唐無稽もいいところだった。
人間をラジコンみたいに操るなんて、まるでゲームだ。

「どうやって操るんだよ。それにあいつらってのは誰なんだ?」

友人は更に顔を近づけ、ひそひそと耳打ちをした。

「どうやって操ってるかは俺も知らない。ただ、連中の正体は知ってる・・・未来人さ」

「未来人」

「あぁ、連中は将来自分たちに都合の悪いことをする人間を、過去に遡って消してるんだ」

「そうか、分かった。帰って寝ろ。8時間以上だぞ」

その日はそれでお開きとなった。


それから2週間もしないうちに、友人が死んだ。
夜、自転車で買い物に出た時に、車に轢かれたらしい。

自転車は無灯火だったそうで、警察もそのせいで発見が遅れたのだろうと考えた。
しかし、逮捕されたドライバーは、ちゃんと彼が見えていたという。
それでも、なんとなくブレーキを踏む気にならなかったのだと言ったという。

何故ブレーキを踏まなかったのか、殺すつもりだったのかと詰問する警察に、彼は言った。
「分からない、殺す気なんかなかった。ただ、魔が差したんだ」







127: (1/8) 投稿日:2011/08/07(日) 23:56:57.18 ID:IVBzUk7a0
今から10年くらい前の、まだ俺が二十代中頃の話。

夜中に(2~3時頃)電話がかかってきた。強烈に眠かったが取り合えず電話に出てみると、友人のKからだった。
Kは簡単に夜中に電話した事を詫びると、「Sって覚えてる?」と聞いてきた。
Sとは一年くらい前にKの会社にアルバイトで働き出した男だ。
俺たちより少々年上だと聞いた。
心の病気を抱えているらしく、今までKが勤めている会社に入るまでに仕事を転々としていたらしい。
「実はSが電車に飛び込んで自殺した。まだ生きてるんだけど、片手片足がちぎれて内臓も酷く損傷しているので、確実に死ぬらしい。報せを聞いた社長以下数人の同僚と今病院にいる」との事だった。
「それは大変だな」と言いつつも、Sの事はKから何度か聞かされた程度で面識は無い。
なぜわざわざこんな夜中に電話してきたんだ?と不思議に思っているとKが話し出した。
「Sには今まで随分キツく当たってきたから、あいつが死んだら俺の事を恨んで化けて出やしないかと恐ろしくて」

129: (2/8) 投稿日:2011/08/07(日) 23:57:59.26 ID:IVBzUk7a0
Sが入社して、暫くはKの下について仕事をしていたのだが、やはり精神的に安定しないのかしょっちゅうKに対して迷惑をかけてきたらしい。
そんな事がある度に俺に電話してきては「あの基地外ぶっ殺してぇ」等と愚痴ってたりした。
そんなに酷いなら社長に言って辞めさせればいいじゃない?と言ったのだが、Kの勤める会社はブラックとも思える過酷な労働条件の会社で、すぐ人が辞めてしまうので当人が辞めると言わない限りは仕事さえそこそこ出来れば社長から解雇するつもりはないと言う事だった。
最近はそんな話も無かったのですっかりSの事は忘れていたのだか、当人達はそうでは無かったらしい。
もう助からないとはいえ、こんな時になんて不謹慎な…と思いつつも、「今はまだ生きているのだから、回復を祈ってやればSも恨んだりしないとおもうよ」と言うと、Kはあっさり納得したようでこの日は電話を切った。

130: (3/8) 投稿日:2011/08/07(日) 23:59:01.34 ID:IVBzUk7a0
数日経ったある日。
Kから飯でも食おうと誘いがあったので行った。
あの電話があった日の朝、Sは亡くなったらしい。
Sの両親も来ていて、社長ほか社員に泣きながらお詫びと感謝を何度も言っていたらしい。
ファミレスで夕飯を食いながらSの自殺の詳しい状況を聞いた。
当日、帰宅する為Kの会社の先輩とSはとある駅のホームで乗り換えの待ち合わせをしていた。
と、そこへ通過電車が入ってきたのだが、突然Sが『ちょっとお先に』とでも言うように先輩に会釈をするとスタスタとホームに近づき、そのまま飛び込んだと言う事だった。
先輩はショックと自責の念により欠勤している為、二人分の仕事をKがこなす事になってしまい、「初めは化けて出てこないでと思っていたが、今は出てきて仕事手伝えと言いたい」等と無茶苦茶言っていた。
散々死んだ人間の悪口を言ってすっきりしたのか、Kは「まだ仕事がある」と言って会社に帰って行った。

131: (4/8) 投稿日:2011/08/08(月) 00:00:31.62 ID:4chVT4Sq0
それから一ヶ月位経った頃。
Kから飲みの誘いがあった。
Sの自殺から「こっちが自殺したくなるくらい」の忙しさだったらしいが何とか一段落したと言う事だった。
欠勤していた先輩はどうなったのか?と聞いたところ、つい先日、退職する事になり、会社に挨拶に来たと言う。
本来ならば送別会などするべきなのだろうが、理由が理由だけに社長やKがどうしようかと悩んでいたところ、その先輩から「最後に一杯どうでしょうか?」と提案があり、近所の居酒屋で簡単な送別会を行う事になった。
メンバーは社長とKと先輩(先輩からのリクエストでもあったがこの会社の正社員はKと先輩のみで他はパートやアルバイト。リクエストが無くてもこのメンバーでやるつもりだった)。
当然盛り上がるわけも無くまたそのつもりも無く、時折社長が労をねぎらう言葉を発し、それに先輩が感謝を言うと言うだけの重苦しい雰囲気で会は進んだ。
望む望まぬに関わらず、Sの話題になった。
「しかし最近のS君は、初めと比べ随分明るくなったと思っていたが…突発的なモノなんだろうか?」と社長が首を傾げた。
確かにKもこの点に関して若干の心当たりがあった。

133: (5/8) 投稿日:2011/08/08(月) 00:03:19.01 ID:IVBzUk7a0
Kの勤める会社は前述のとおり中々長続きしないため、社長がアルバイトで入った人間に「頑張り次第では正社員に」などと何とか辞めさせないようにうまいこと言うらしいのだが、実際は全然そんな気はなく、暇になったら何やかんやと理由をつけクビにしてしまうらしい。
珍しく一年以上忙しかったが、もうすぐ仕事が切れることを知っていたKは、『おそらくSはクビだろう』と考え、『どうせもうすぐ辞める人間だ、もう遠慮することはない』とばかりにかなりきつくあたったり、
Sの肩に自分(K)の陰毛を乗せ、それを指摘して慌てるSを笑いものにしたり等、幼稚なイタヅラをしていたらしい。
普段は全く無口で仕事で必要な会話もできず、そのせいで仕事が進まず冷や汗をだらだら流す様子を誰かが気付きフォローしてあげたり、
かと思えば誰かのミス(もしくは被害妄想)により自分が『被害者になった』と思った瞬間、加害者に対して延々と小声で文句や悪口を言ったりするSだったが、自殺する数日前から妙にテンションが高く、全然面白くないが冗談らしき事も言ったりしたらしい。

134: (6/8) 投稿日:2011/08/08(月) 00:04:50.46 ID:4chVT4Sq0
そんなSを見てKは、自分の態度でSのキチガイ度がアップし、更にその勢いで自殺したのではないかと若干不安になったらしい(そのせいで化けて出るかもと思ったらしい)。
「Sくんが自殺する直前なんですが…。」
それまで返事や謝辞ばかりでまともに話さなかった先輩が話しだした。
「最近ずいぶん機嫌がいいみたいなんで聞いてみたんです。そしたらSくんすごく嬉しそうに『まさか自分がこんなに長く仕事を続けられるなんて』って言うんです。『実は今日でちょうど丸一年なんです』って言うんです。その時です、通過電車のアナウンスが流れてきて…。」
俺は意味がわからずKに「どういうこと?」と聞いた。
実際その話を聞いたKも社長も意味がよくわからなかったらしい。
その二人をみて先輩はこう続けた。

136: (7/7) 投稿日:2011/08/08(月) 00:06:31.40 ID:4chVT4Sq0
「俺もよくわかんないんですけど、ひょっとしたらすごく『幸せ』だったんじゃないかと。今がとても『充実』してたんじゃないかと。だからあの日『自殺』したんじゃないかと…。」
正直、心の病を抱えている人がどういう心理状態になるか、専門家でもない俺には何とも言えなかったが『幸せの絶頂』に『死にたい』と思うのはわからないでもない気がした。
社長は否定も肯定も出来ず、「いや、そんなことは…」などと口ごもってしまい、会はそのままお開きとなった。

残された人を考えずに自殺してしまった(かもしれない)S。
自分たちのせい(Sをフォローすることで結果的に)でSが自殺した(かもしれない)事実を自分だけでは抱えきれず話してしまった先輩。
同僚から不満の声があったにもかかわらず、忙しいのを理由にSを雇い続けた社長。
そしてSの自殺が自分のせいではない(かもしれない)事を喜ぶK。

あまりにも忙しいと人間は少しおかしくなると思った。

おわり

132: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 00:02:58.88 ID:Zzglqjds0
>>127
「申し訳ない」じゃなくて「恨んで出て来ないか」と
なんだかなあ
まあ申し訳ないと思う義理もないんだろうが

138: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 00:19:21.12 ID:IbeLdXKbO
>>127
なんとも言えず気味が悪いねえ
先輩の考え方も何か怖いし。どうも誰一人まともじゃない

141: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 00:40:17.01 ID:0gtXD2tV0
>>127
後味悪かったよ乙
リアル話もたまには良いもんだねぇ

142: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 00:51:55.47 ID:T2Y0rD6O0
>>127
8レスもあんのかよ!!!!
長くて読む気しねえええええええって思ったけど
読んだら面白かった・・・って言っていいのかな・・・人死んでる話に。
いい感じに後味悪い話だったよ。おつ。







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