【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

当サイト「怪談の森」は古今東西の洒落にならない怖い話~ほっこりする神様系の話まで集めています。 随時更新中!!

カテゴリ: 芸能人/著名人




これは去年の夏のことなんですが、ある日うちの店に来られた48歳の男性。
この方が「僕未だにどうやって処理をして良いのか分からないなということがある」と言って聞かせてくれたんです。

これはこの方が19歳のときの体験。
なのでもう30年近く前の話になるんですけども。
時代はって言うと1980年代。
この時代に日本の若者の間でバンドブームというのが巻き起こりまして、この方もパット見そうなのかなと思ったんですけども、今でもバンドをしている方なんです。

当時からギターに夢中になって本人がおっしゃっていましたけども素行もかなり悪いそうで。
学校になんかろくにいかずにギターを鳴らしているかバイクを乗り回しているか。
そんな青春時代だったそうです。

ただその男性、物心がついた頃から同い年の男の子の幼馴染がおりまして。
この幼馴染も当時バンドに夢中になっていたんですけども彼はこの男性と違って素行もとっても良くて勉強も出来て良い高校からそのまま有名な国立大学に入学した。
そんな幼馴染をこの方も大変自慢に思っていたそうです。

ところが19歳のある日、この幼馴染が自分が運転していた車で事故を起こしまして。
フロントガラスに頭を強打して痛ましい話なんですが、頭蓋骨が割れてしまって中から脳が飛び出した状態で即死だったそうです。
その知らせを聞いた時その男性は現実を受け止められなかったそうです。

そしてその感情が怒りに変わった。

「なんだよ、あいつ俺なんかより全然頭が良くて良い大学に入れてもらって。
 何なんだよこの結末は、全然笑えないよ」

怒り狂ったというんです。

でも残酷なもので、時間が経つにつれてその感情も薄れていく。

幼馴染が逝って数ヶ月が経った頃、男性が組んでいたバンドがちょっとした事情で解散しまして。
でもバンドをまたやりたいと思ったので音楽雑誌を買ってきてその最後のページにはメンバー募集の広告が出ている。
見ていくと自分と同い年の女の子が「ボーカルをやってみたい」と書いているんです。

(あー、俺女の子とバンドやったこと無いな。
 もし会ってみて可愛い子だったら付き合ったりできるんじゃないかな)

そんな下心もあって女の子に連絡を取ってみましたら、彼女も非常に乗り気なんです。

「いいですね、私もやってみたいです。
 今一度電話を切ってスケジュールを確認してまた連絡します」

この男性はワクワクしながら待っていたんですけども、いつまで経っても折り返しは来ないんです。

あぁ、また気が変わっちゃったのかな、そう思っていた日の真夜中、この男性の黒電話が鳴るんです。
出てみると昼間の女の子なんですけども、ものすごくテンションが低いんです。

「あのー、正直私あなたとお会いしたこともないですし、昼間少しお電話しただけなのにこんな話をすると冗談だとかイタズラだって思うかもしれないんですけど、今から私が話すことは本当のことなんです。
 あの、あなたの周りで最近頭を強く打って亡くなられた方はいませんか?」

夜中に会ったこともない女の子から突然電話があって突然こんなことを言われるとまず思うのが(ちょっとやばい子なのかな?)ですよね。
あまり関わってはいけないと思って適当に話をはぐらかそうとするんですけど、

「いえ、そういうことじゃないんです。
 私の話は本当のことなんです。
 あの、あなたの周りで最近頭を強く打って亡くなられた方はいませんか?」

そこまで言われてようやく幼馴染のことを思い出す。

「あぁ、一人いるっちゃいるけど」

「そうですよね、その方あなたととっても仲の良かったお友達ですよね。
 その人今私の部屋にいるんです」

「君何を言ってるの?」

「いや本当なんです。
 実は私昔からこういうことがあって。
 死んだ方の意識が私の中に入ってきてメッセージを伝えてほしい、そんなことがあるんです。
 今日もあなたとの電話を切った後、その方の意識が私の中に入ってきて、その途端頭が割れそうに痛かったんです。
 だから折返しが出来なかったんです。

 それでその方があなたに伝えたいことがあるそうなのでどうか後日会っていただけませんか?
 場所は池袋の中央公園、そこに昼間来てください」

まぁこんな電話にわかに信じることは出来ないんですけどもなんせ幼馴染のことを言われてますから騙されたつもりで池袋に行ったんです。
行ってみると遠目でも分かるちょっと派手な女の子で、声をかけた。

「あなたですか?」

「はい、今日は来てくださってありがとうございます。
 この前お話したとおりあなたのお友達があなたに伝えたいことがあるそうです。

 その方が亡くなった時あなたはとっても怒ったんじゃないですか?
 怒りの感情を持ちませんでしたか?

 でもそうじゃないんだと。

 『俺は突然死んでしまったけれど、お前が思っているような簡単な気持ちで死んだんじゃないんだ。
  それだけは分かってくれ』

 そう訴えているんです」

「あぁそうですか。
 あいつがそう言っているんですか?
 あいつは今何処にいるんですか?」

「はい、今あなたの隣りにいます。
 あなたに向かって一生懸命手を合わせています」

「あぁそうですか。
 じゃああいつは今ここにいるんですね。

 分かりました、私からもあいつに言いたいことがあります。
 あいつに言ってやってください。

 もう二度と出てくるな。

 お前の気持ちはよく分かった。
 でも手を合わせたいのは俺の方なんだから、もう何も心配しないで成仏してくれ。

 そう伝えてください」

「はい、大丈夫です。
 もし良ければ生前その方が好きだったものを供えてあげてください。
 その方はこういったものが好きだったんじゃないですか?」

と言っていくつか挙げるんですけども、全てピンポイントで当たっているんです。
そこまで聞いた時に(あぁこの子が言っていることは本当なんだ。じゃあやっぱり俺の隣には奴がいるんだ)
そう思うとフッとこみ上げてくるものがあるんです。

でここまでこの男性は私にその話をして、
「これ良い話ですよね?」
と私に聞くんです。

「えぇ僕も話を聴いていてグッと来ました」

そうなんですよ、ここまでは良い話なんです。
でも僕この後の展開でゾッとしたんです。

ここまでの流れがあって最後にこの女性が
「私に何か質問はありますか?」
と聞いてきたんで
「あなたは何故そのことが分かるんですか?」
と聞いたんです。

「はい、実は私のうち、代々そういう力があるんです」

「じゃあ君のお爺ちゃんもお婆ちゃんもそうなの?」

「はい、私の祖父も祖母も、更にその祖母も、ずっとそうなんです」

そう言ってその女性は自分の生い立ちを話し始めたんです。

で、ここからは信じられないような話なんですけども、この女性は群馬県の山間部にあるとある隔離された集落で生まれ育ったって言うんです。
この集落がいつ頃から隔離されていたのかはその女性もハッキリとは知らないそうなんですけども、知る限りでは江戸時代の頃には既に隔離されていたと言うんです。

じゃあ何故隔離されてきたのか。

ここからが問題なんですけども、この集落で生まれた人間というのはどういうわけか生まれながらに普通の人間には備わっていない能力が備わっているそうなんです。
例えば目の前の物を手を使わずに動かすことができる。
でもそんな力を持った人ばかりだと周りからすると脅威でしかないですよね。

いつの時代もそういう能力を政治利用する人がいた。
なので現代に至るまで生かさず殺さずで狭い集落に隔離してきたというんです。

「じゃああなたもそういう能力があるんですか?」

「私はもう今は無いんですけども、子供の頃は有ったんです。
 私の場合は子供の頃、目の前の人の頭の上に風船のような球体が見えたんです。
 私は子供心にそれがすごく面白くて。

 心のなかで(割れろ)って念じたりしていたんです。
 とそれがパチンと弾けて次の瞬間その人は膝から崩れ落ちて死ぬんです」

「え、じゃああなたはその能力を使ったことがあるんですか?」

「はい、私その能力で8人の人を殺したんです。
 でもその能力が強すぎるというのが集落の村長に知られて、その人の屋敷の一部屋に一週間監禁されたんです。
 そしてその間にその能力が無くなったんです。
 でも残った僅かな力で死んだ人を見ることができるんです。

 こんな話をするとぎょっとするかもしれないですけど、意外とみんなに当てはまるんですよ。
 例えば初めて会ったのにすごく気が合うなって人いませんか?」

「います」

「それはあなたの後ろの人と相手の後ろの人が惹かれ合うからです。
 じゃあ逆に初めて会ったのに気が合わないなぁって人いませんか?」

「います」

「それは後ろの人同士が反発するからです。
 人間って大抵陰か陽の性質を持っています。
 これが磁石のS極とN極のように陰と陽でしたら惹かれ合うんですけど、同じ性質だと反発し合うんです。
 じゃあ最後にあなたの周りで誰からも好かれてる人はいませんか?」

「います」

「そういう人は一番危ないんです。
 その人の後ろにいるものって死神なんです」

「えっ!?」

「その性質の人って陰の性質の人も陽の性質の人もどちらも殺すことができるんです」

30年近く前に初めて会った女性にそんな話を聴かされたんですけども、あのときの彼女の口ぶり、あの説得力。
とてもじゃないけど嘘とは思えなかった。

ここから少し余談になるんですけども、以前この話をあるお客様にしまして。
話が終わった途端、その方は携帯を取り出して“隔離された集落”って検索したんです。

と、これもちょっとびっくりしたんですけども、日本全国47都道府県中46都道府県に隔離された集落って存在するんです。
ただ一つだけ出てこない土地があるんです。
それは群馬県なんです。

こうなった時に逆に信憑性を増すと言いますか。
もしかしたら未だに誰にも知られてはいけない集落、そんな集落が群馬県に存在するのかもしれないな、そんなことを思ったお話だったんです。









 
中部地方のある山の上に、通称で天狗神社という呼び名がついた神社があるんです。
去年アニメの映画で神隠しの映画が流行りました。
今の世の中神隠しという言葉は滅多に使われないですから、この機会に神隠しというものを伝えられるような取材が出来ないかと私は色々と探していたんです。


そうしていますとおよそ三年ぐらい前から中部地方を中心に天狗神社で神隠しがあったという噂が広まりつつあるのを知ったので、何か核となるようなきっかけとなる話があるのではと思ったんです。
調査をしているうちにこの噂の元になったであろう体験をした人に行き当たったんです。
それでその時取材できた時の話です。


ある人が町内の友だちを誘って「何処か心霊スポットに行ってみない?」という話をしたんです。
「いいね行ってみよう」と相手も言ったので一緒にその中部地方の天狗神社に行ってみることにしたんです。


真夜中に車を走らせ、山の中腹に車を停めて、そこから長い階段を登っていったんです。
ずっと登っていって山の頂上に出た。
懐中電灯を持って色々回ってみたんですが、別に特段何も無いんです。
三人は「何もないね」「何も出ないね」と口々に話をします。

「ねぇ帰る前に一服でもしていこうか」

ライトを照らすとベンチが見えたので「あそこに座って一服しよう」ということで三人はベンチに腰を掛けたんです。
「何だこのまま帰るのもねぇ」「何だかねぇ」なんて話をしながら三人はタバコに火を付けて一服し終わったんですね。

「これからどうしようか」と一番端の人が言いかけて一緒に来ていた人の方を向くと、反対の端の席の人と目が合ったんです。
「あれ?」とお互い顔を見合わせて、フッと見ると真ん中の人の腰から下が消えていくのが見えたんです。
そしてまたフッと見ると、たった今吸い終わった煙の跡がふわっと上に舞っていくのだけが見えたんです。

たった今まで真ん中に居た友達が居なくなっているんです。
二人は慌てて立ち上がってその友達の名前を呼びました。
叫んでも叫んでも何も返答がないので「うわっ」と二人は走り出して階段を駆け下りたんです。
それでそのまま二人は帰ってしまった。

その当時というのは仲間内の家に泊まり込んで家に帰ってこないというのはさほど珍しいことではなかったんですね。
だからその友人が消えてなくなった後、三人でドライブに行って友人が消えてしまったとは言えなかったんです。
だからずっと言えなかったんですけども、親は親の方で二、三日泊まり込んで帰ってこないというのがあったのであまり気にしなかったんですね。

けれども三日経って四日経って五日経って、電話の一本もかかってこないのはおかしいということで捜索願が出されたんです。
それでその捜索願が出されて今年で三年目になるんです。
その真中に居た友人はまだ見つかっていないんです。

天狗神社で消えたというのはご両親は知らないんです。
一緒に居た二人も同じ町内に住んでいますから、戻ってきたという話があればすぐに分かるんです。
でも彼が帰ってきたという話も誰かが見かけたという話もいまだに無いんですって。












5~6年前なんですけど。
僕実家が大阪にあるんですよ。

それで5~6年前に実家の近くに家を借りて、
当時付き合ってた彼女と一緒に住む事にしたんです。

その借りた家っていうのが、
「霊道」霊の通り道に建ってた家だったみたいなんですよね。

その当時付き合ってた彼女は、めちゃめちゃ霊感の強い彼女で、
その影響もあってか僕も少し見えるようになって、不思議な体験をする事になるんです。

例えば、ある日帰ると消したはずのテレビが勝手についてたり。
テレビを見てたら、チャンネルがどんどん変わって勝手にザッピングしたり。

ある日は、寝てたらスースーって何かを引きずるような音がしたんです。
(なんやろ?)って思って見たら、両足の両膝から下のない兵隊さんみたいな格好の人が、
腕でほふく前進しながら、自分の事を引きずってたんです。

そういうのに慣れてしまう位に体験が多かったんです。

でもこれが一番印象的だなって思ったのが、
寝てたらお腹のところでモゾモゾって違和感を感じたんです。
(なんやろ?)って思って布団の中を見たら、
小さな女の子が、僕のお腹にしがみついてニコって笑ってるんです。
(うわっ)って思って布団から出て、確認しようともう一度布団を見たら、
もう女の子はいなかったんです。

(見間違えだったんかな…)
でもそっから一週間位後に母親から電話がかかってきて、
「今おじいちゃんの一回忌でお寺にお清めに行ってんねんけど、
ちょっと位牌を持っていかなあかんの忘れてたから、
実家に行って位牌に書いてる戒名呼んでくれへん?」
って言われたんです。

僕はそのあしで実家に行きまして、
位牌を手にとって戒名を読もうとしたんですけど、
書いてる漢字が読めなかったんで、写メを撮って母親送ったんです。

そしたらすぐ母親から電話がかかってきて、
「写真に写ってる女の子誰?」っていうんです。

(なんのこと?)って思って写真を確認したら、
その写真に写ってたのは、一週間前に僕のお腹にしがみついて、
ニコって笑ってた女の子だったんです。

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これ気になったから、僕霊媒師のところへいったんです。
そしたらこれは悪い霊じゃなくて、国沢さんの母方の亡くなられたおばあちゃんが、
見守ってくれてるんですよって言われたんですけど…

僕のおばあちゃん、めっちゃ生きてるんですよ。
それじゃあ…その時の写真を今日もってきてるんで…










霊に取り憑かれるということが実際にあるみたいですね。
そして取り憑かれた人は案外そのことを知っているようですね。

ほんの三ヶ月ほど前にこんなことがありました。
僕は自分の家の近くを歩いていました。
そこは坂道なんです。
そして僕は坂道を下から登っていくように歩いていました。

夕方の七時くらいですかね。
坂の上の方から三十五、六歳の女の人が自転車で降りてくる。
汗ビッショリかきながらすごい形相で自転車を漕いでいるんですよ。
僕もそこを自転車で通ったことがあるんですが、足を離してもスーッと行くような坂道を一生懸命汗ビッショリになりながら漕いでいる。
それを見るともなしに見ながら、(自転車でも壊れているのかな)と思いながら見ていた。
道幅が結構ありますから自分の角度から後ろに女の子らしき人が乗っているのが見えました。
足が見えているんです。
その女の人は段々とこちらに近づいてきました。
そして近づいてきてその女の子を見て、あっと思いました。

それはこの世のものでは無いんですね。
顔色といい、ヘアスタイルといい、着ているものといい、オカッパ頭で古い着物を着て、顔の色も悪く、寂しそうな顔をしている。
明らかにこの世のものではないんです。
スッとすれ違いざまにその女性が僕のことをフッと見て

「知っています」

と言って過ぎていったんです。
僕はその後姿を見ながら(やっぱりな)と思った。
丁度昔の日本人形のような金太郎のような髪型をしていた。









死神なんて本当に居るんでしょうか。

皆さん、急に眠くなることはありますか。
睡眠時間は足りているはずなのに、眠くて眠くてしょうがない時。
そういう時は気をつけてくださいね。
霊が近づいてきている証拠かもしれません。
私がそうだったんです。

2013年2月12日午前11時30分頃ですかね、わたくしは一人で風呂に入っていました。
朝風呂っていうやつです。
突然、急に眠くなったんです。
何だか気持ちが良くて、眠くて眠くて我慢が出来ないんです。
でもここはお風呂です。
こんなところで寝ちゃいけないと思って出ようと思ったんですけども、その途端に意識が飛んだというのでしょうか。
ズトンとまた浴槽に戻ってしまいました。

物音に気がついた家族が風呂場に飛び込んできましてね、「お父さん」なんて声を掛けているんです。
後から話を聞くと私の体の左半分がダラっと垂れ下がっていたそうです。
そして大急ぎで救急車を呼んだそうです。
救急隊員の方が私の体を揺すって顔を叩いて耳元で怒鳴るんです。

「寝てはいけませんよ、寝てはいけませんよ!
 すぐに手術をしますから」

そして私はそのまま救急病院に運ばれまして。
全身麻酔を受けて頭蓋骨にドリルで穴を開けられて、緊急手術をしたんです。
脳の中の動脈が切れていたんです。
死んでいてもおかしくなかったんです。

(眩しいな)と思ってうっすらと目を開けてみました。
まるでUFOを下から眺めているようでした。
それは白い照明なんです。

(ここは天井だ・・・ここは一体どういうことなんだ)

下を見るともう一人の私が居るんです。
これは一体どうなっているんだろうと照明を指で触ってみると、確かに感触があるんです。

(これは一体どういうことなんだろう、何が起きているんだろう)

何度も考えてみるけども、さっぱりわからない。
カシャンとその時音がしました。
若い看護師が転んで手術道具を床にこぼしてしまいました。

「何やってるの、落ち着いてください」

と、婦長さんが怒っています。

次に目がさめたのは多分集中治療室だと思います。
周りには機械がいっぱいありました。
見ると体中にはチューブがたくさん刺さっていて、夜の十時か十一時くらいか、辺りは真っ暗でした。
そして変な声がするんです。
その声は「死ね、死ね」と言っているんです。

(ここは病院なのになんてことを言うんだ)

縁起でもないぞと思いました。
そして私は目を覚ましました。
集中治療室には私の他にもう一人いました。
私と足が向かい合うような形で寝かされていて、その人のベットの周りに黒いシルエットだけの影が四人も五人も居て、その人を囲むようにしています。
そして

「死ね」

「まだ死なないのか」

「早く死ねよ」

「死ね死ね」

そんなことを言っているんです。

(何を言っているんだろう、この人達はなんて嫌なことを言うんだろう)

そう思いながらも私はスッと眠りについてしまいました。
次の朝、その人はもう居ないんです。
ナースに後から聞いたならば、もう亡くなっていたそうです。
そして若いナースが私の指を拭きながら「どうしたんですか、ここだけ汚れていますね」と言うんです。
この若い看護師さんはあの時の人かなと思ったので

「あなたは私の手術を手伝ってくれた人ですか」
と聞きました。

「えぇそうですよ」

「あなた、薬の瓶を落として割ってしまったでしょう」

「え、どうして分かるんですか」

「僕、それを見ていたんです」

「まさか・・・」

「申し訳ないんですけど、手術室の天井の照明のところに指の跡がないか確認してくれませんか」

看護師さんは怪訝そうな顔をしたものの、私からお願いされたんで後で見に行ってくれたそうです。
そこには指の跡が三本くっきりと付いていたそうです。











僕、もともと子供の頃から霊感があるっていうんじゃなく、23から霊が見えるようになりはじめたんですね。
結構僕、POPに見えてしまうんですね。

友達とかと歩いていると、人とぶつかりそうになったんで、「すみません」って言うと、
友達から、「誰にだよ」って言われたり。
それで、あー違ったんかいとか…

家の扉の間の細いとこから、おっさんが覗いてたりとか。

すごいなと思ったのは、台所をガラガラって開けると、女の人がいたんですけど、
向こうがうわって言ったんです。

そういう事もあって、むこうは常に怖がらせようとしている訳じゃないんですよ。

松本「シックスセンスみたいな話し?」
中村「あれは確実に見えてる人が作ってます。」

それぐらいポップに見えるんですけど、そんなもんじゃないですか。

なので、怖い話をしないといけない番組とか、なかなか難しいんですよね。
血みどろの女が出てくるとか、あんまりないので。

それで、仕事終わりに僕が帰ってる時に、橋の上にサラリーマンの方がいらっしゃったんですね。
若干その方は透けている方だったんですけど…橋の下をぼーっと見ていたんです。
これでは話しにならんなあ…と。

それで僕、話しかけてみようと思ったんです。
ちょっと話しを作らないといけないので、自分からいってみたんです。

何してるんですか?って僕が話しかけに行ったんです。
そしたら、ぐわーって僕の事を睨んだんですよ。

この人は話しかけちゃいけなかった人だなって思った瞬間に、
ちょっとだけ意識がとんだんです。

あれ?って思った次の瞬間に、襟元を誰かにひっぱられたんです。
なになに?って思った瞬間に、僕は、橋の上で転んだんです。

すると、別の普通のサラリーマンが、「なにしてるんですか?」って聞いてきたんです。
そしたら、僕が意識が飛んでいる間に、僕は橋の上から飛び降りようとしていたそうんなんです。

そのサラリーマンの人が僕を引っ張ってくれなかったら、
僕はその橋の上から飛び降りてたんです…









これは知り合いのカメラマンの久保さんという方から聴いた話なんです。
久保さんは三国志が好きで今は神戸の方にスタジオを構えてカメラマンとして活動しているんですけども、専門学生の頃に三国志の縁の地を回ろうと計画を立てたんです。

まず神戸から船で上海に渡る。
そして上海で一週間でより綿密な計画を立ててから中国全土の三国志縁の地をめぐる。
お金がなかったので上海ではずっとゲストハウスに泊まっていたんです。
一週間ほど。
幸いにも日本人の方も何名かおられて一週間の間、楽しく過ごせたそうです。

その中でも茂木さんというひとつ上の男性と特に仲良くなったんです。
その人は既に日本でカメラマンのアシスタントをされていてそれで関西出身ということもあってすごく気が合ったんです。
茂木さんは仕事の休みを取って趣味で上海の町並みを一週間ほど撮って日本に帰国する予定だった。

それはちょうど久保さんがゲストハウスを出ていく日と同じだったんです。
茂木さんは帰国する。
茂木さんが帰国する日と久保さんが中国全土を回る日、その前日にちょっとした飲み会を開こうということでゲストハウスで仲良くなった人達数名でみんなで宴会を開いたんです。

だんだん夜も更けてくると喋ることも無くなってきてその中の一人が中国のホテルでこんな心霊体験をしたという話が始まったんです。
すると他の人が「あぁあそこのホテルは幽霊が出ることで有名だよ」と言って怪談話が始まったんです。
その話に久保さんも参加して知っている話とか自分が体験した話をしたんですけども茂木さんだけはその輪に入ってこないんです。
「茂木さんも何か話してよ」と言うんですけども「いや、俺はそんなの持ってないよ」と言うんです。

「聴いた話でもいいし何か作ってもいいから」
みんなお酒が回ってることもあり茂木さんに突っ込むんですけども、茂木さんは輪に入ってこないんです。
それでも久保さんはしつこくしつこく聞いていたんです。

すると茂木さんはポツッと「封印しているからな」と言うんです。
封印した話があると。
俄然みんなは聴きたくなってその話をしてくれと言うんですけども茂木さんは「封印しているから話せない」と言うんです。

久保さんは苦し紛れに「茂木さん、その話は何処で封印したんですか、いつ封印したんですか?」って聞いたんです。
すると高校生の時らしいんです。
「ていうことは日本で封印したってことだから今は中国で国境を越えているから封印を解いても大丈夫ですよ」と適当なことを言ったんです。

乗ってくるとは思えなかったんですけど、茂木さんもどこかで話したかったんでしょうね。
「え、喋っていいんや」と喋り始めたんです。

茂木さんは高校生の時にピザ屋でアルバイトをしていた、大阪で。
その日も学校を終えてアルバイト先のピザ屋に行ってピザを配達していた。
それで家に帰って寝た。

次の日学校に行くと職員室に呼び出された。
アルバイトが禁止だったので(あぁ見つかったのかな、怒られるのかな)と思って行ってみると職員室に警察がいるんです。
それで警察の方が茂木さんに昨日のアリバイを聞いてくる。
「大阪府の○○マンションの○○号室の○○さんってご存知ですか?」と聞かれたんです。
その時に茂木さんは思い出したんですけども、警察が聞いてくる相手というのは茂木さんが昨日最後にピザを配達したお客さんだったんです。

「あぁ思い出しました。
 それはアルバイト先から最後にピザを配達したお客さんです」

「その時の様子を教えてもらえますか」

「はい、お母さんらしき人が出てきて、その人にピザを渡しました。
 部屋の奥に三歳くらいの子供が居たと思います。
 それだけです。
 それで帰りました」

「分かりました」

何があったかというと、茂木さんがピザを配達したすぐ後に旦那さんが帰ってきたらしいんです。
そして旦那さんは奥さんと子供を首を絞めて殺した。
そして自分も首を吊って亡くなったというんです。
無理心中なんです。

犯人はもちろん分かっているんですけども、その家族に最後に接触しているのが茂木さんなのでアリバイを聞かれたんです。
それで自分の知っていることを話して茂木さんは教室に戻ったんです。
すると何週間後かに、誰にも話していないはずなんですけども事件が明るみになってどうやら茂木さんが関与していると、その話が学校中に広まったんです。
クラスの人やその他の人から茂木さんは色々聞かれるんです。

「おいお前、あの事件の話をしてくれよ。
 関与しているんだろ?」

最初は嫌な話なので話したくないと断っていたんですけども段々と注目されることが気持ちよくなっていったと言うんです。
茂木さんは普段大人しくて学校でも注目されたことがなかったのでそれで聞かれたら事件のことを話すようになっていた。
すると次は段々とけなしたり茶化したりするようになった。
友達に「本当はお前が殺したんじゃないの」と言われても「そうや、俺が実は殺したんや」なんて言って笑ったりしていたんです。

茂木さんはある日クラスでもあまり話したことのない女の子から呼び出されるんです。
階段の踊り場に呼び出されて行ってみるとその女の子がずっとうつむいているんです。

「どうしたん、何のようなん?」

そしたら女の子が小さい声で俯きながら「ねぇあの話、あの事件の話もう辞めてくれへん?」って言うんです。

「何言ってるの?」

「だからあの事件の話はもう辞めたほうがいい」
そうやってぶつぶつと言われるんです。

茂木さんは注目されることが楽しくなっているし言われる筋合いも無いから
「別に言われる筋合いないし勝手にしてもええやん」
って言うんです。

次の瞬間に女の子が
「あと一回話したら死ぬよ」

茂木さんが「え、それどういうこと」と聞くと、この女の子が言うには茂木さんがクラスでその話をした瞬間に茂木さんから十メートルくらい離れた空中に肘から上だけの両腕が浮かび上がったと言うんです。
それが茂木さんが話をするたびに少しずつ近づいてくると。

「え、それは今どういう状態になっているの」と聞くと、その女の子がゆっくりと顔を上げて首のところに手を当てて
「今こういう状態だから次にその話をしたら首を絞められて茂木さん死ぬよ」
と言われたんです。
その話を聞いて茂木さんはこの話を封印したそうなんです。

と言った話を中国でしてくれたんです。

「怖いな」なんて口々に言いながらも宴会はお開きになったんです。
次の日茂木さんは帰国をして久保さんは中国全土を旅するためにゲストハウスを出た。

それで一ヶ月くらいかけて色々なところを回って久保さんも帰国をしたんです。
茂木さんの電話番号を聞いていたので帰国してからお土産を渡そうと家の番号なんですけども電話をかけた。
お母さんらしき人が出たので「中国のゲストハウスで仲良くさせてもらっていてお土産などを渡したいので、いらっしゃいますか」と聞いたんです。

そうするとなんだかお母さんは口ごもる。
そして「いません」と言うんです。

茂木さんに何があったのかは後から友達伝いに分かったんですけども、茂木さんは帰ってきたその日に首を吊って亡くなったというんです。
久保さんは本当に自分で首を吊った自殺だったんだろうかと言ってましたね。







この前大阪の芸人さんと話をしていて、こんな話を聞いたんです。

「本当に霊感が強い人が近くにいると、自分も霊感が目覚めて、一緒に経験出来る事がある」と。

彼は、幽霊とかは一切信じていなくて、
この話も一切信用していなかったそうなんですが…
幽霊を信じざる得ないという体験をしたそうなんです。


というのも、彼のバイト先に、めちゃくちゃ霊感の強い人がいてたそうなんです。
でも彼は幽霊を信じていなかったので、いつもその事をいじってたんですって。

「お前嘘つくなよ。幽霊なんかいねーだろ。そんな事ばっかり言ってんなよ」って。

そうしたらある日、そのバイト先の人が、

「わかったよ。じゃあお前も見えるようにしてやるよ。
いいんだな?後悔しても知らないからな。お前今日の夜一日俺に付き合え!
お前は見えないかもしれないけど、やばい車とか幽霊がいたら、そういう車って絶対に事故を起こすから。
そういう車を見かけた瞬間に、この車だって俺が言うから、その後をつけていこう。
そしたら、その車は絶対に事故るから」

それでその日の夜、レンタカーを借りて、彼はそのバイト先の人と、
ずっと車で待っていたそうなんです。

しばらく待っていると、
一台の空車のタクシーが、前を過ぎていったそうなんです。


バイト先の人「あれはヤバイ」
芸人「何がヤバイの?」

バイト先の人「あのタクシーの助手席に女の幽霊が乗ってる。それで運転手をずっと見てる。
幽霊が後ろに乗っている分にはまだいい。
でも助手席に座って見ているっていうのは、もうロックオンしている状態なんだよ…
あれは絶対に事故を起こすぞ。お前いいな?覚悟はできているな?あのタクシーをつけていこう」

タクシーが交差点に入った瞬間…
横からダンプカーが出てきて、ぶつかったんです。
芸人の彼は、すぐにレンタカーを止めて、110番しようと思ったんです。
その瞬間バイト先の人に携帯をとりあげられたんです。

バイト先の人「なにやってるんだお前」
芸人「え?だって今事故あったし…110番しないと」

バイト先の人「お前あの霊がこっちへ来てもいいのか?霊に取り憑かれるぞ」
芸人「なんでですか…?」

そんな話をしていると、まだ生きていたタクシーの運転手さんが血だらけになって、
タクシーから出てきて、その横には女の幽霊が居るんですね。
彼もそれが見えてしまったんです。

運転手の横にいる女の幽霊は、なにかをずっとブツブツ言っています…

芸人「あれ…あの女の幽霊…なんて言ってるんですか?」
バイト先の人「死ぬまで…死ぬまで…死ぬまで…って言ってる」

その瞬間、反対方向からダンプカーがもう一台来て、
運転手さんにぶつかりました。

その幽霊は、運転手さんが死ぬまで横に居たんですね。

バイト先の人「変に運転手さんを助けようと思って、110番なんかしていたら、こっちまで危なかったよ」

その芸人の人は、これを見せられたら、もう幽霊を信じざる得ないですよね。









「自宅が大島てるに載っている。迷惑だから削除してくれ。」
という抗議な寄せられました。

「殺人事件現場として載せられている。
そのことは間違いはないけれど、自宅で売ったり貸したりするつもりはない。」
ということでした。

私としては、本当に売るつもりも貸すつもりがないということを確認する術はありません。
「大島てるから削除された途端に安く買い叩かれることもないだろう」と、売ったり貸したりすることもあるかもしれない。
そうなると、何も知らずに殺人事件現場を買ってしまう人がでてくるかもしれない。

そういったことを考えると「記事の削除は出来ない」と、その話しを突っぱねました。

そうすると、
「たんに売るつもりも貸すつもりもないわけではなく、建て替えをしたんだと。当時の殺人事件現場になった建物はもうないんだと。」
続けて抗議をしてきました。

私は「土地自体が問題なのだから、建て替えしたから問題ないと御破算にはならない」と突っぱねました。

さらにいえば、売るつもりも貸すつもりもなく建て替えたと言っても、
そういう殺人事件現場になった場所の近く、地区には住みたくないという人もいるわけですから、
そういう方の為にも、ここで殺人事件があったということは記録し続けていくしかない。そのように伝えました。

ただその時にクレーマーの名前が気になりました。
どこかで聞いた名前だなあと思ったんです。
よくよく調べてみると、そのクレーマーは、そこで殺人を犯した犯人だったのです。

犯人自身が「自宅が殺人事件現場になっている。迷惑だから削除してくれ。」と、
クレームを寄せてきたわけです。

ではなぜ刑務所へ行っていないのかといいますと、
その人は精神鑑定の結果不起訴になったというわけで…
裁判で不起訴になった以前に、そもそも裁判にもかけられていなかったわけです。

ですから物凄く昔の殺人事件というわけではなくて、
あまり時間の経過していない犯人が、刑務所に行くこともなく、引き続きその家に住み続けていると。

そしてビリヤードをしたりPCをしたり日常生活を営んでいて、その過程で大島てるを見て、
私にクレームを突きつけてきたというわけです。

これを私は無視したわけですが、なにしろ相手は殺人犯ですから、非常に心配です。





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