【閲覧注意】怪談の森【怖い話】

実話怪談・都市伝説・未解決の闇・古今東西の洒落にならない怖い話。ネットの闇に埋もれた禁忌の話を日々発信中!!

タグ:怖い



929 :本当にあった怖い名無し:2007/04/09(月) 01:18:56 ID:E8xvmIIF0
俺が中学生2か3年の時の話。

その日の夜は、悪友のオウちゃん(更生済み)達と四人で、近くの廃屋で肝試しをしようと約束をしてました。
(当時から俺はその悪友達とつるんで、タバコ吸ったり軽い窃盗をしたりしてた。此処で言う"DQN")

オウちゃんに言われた通り、懐中電灯を一つ、マイルドセブンも一つ(笑)ポケットに突っ込んで、
深夜11時頃、家族に気付かれないように、電気もつけずそっと玄関から出ようとした時、
「マサ」とすぐ耳元で声がして、
ビビッて後ろを振り向くと、俺のじいちゃんが立っていた。


930 :本当にあった怖い名無し:2007/04/09(月) 01:21:42 ID:E8xvmIIF0
しばらく硬直していると、じいちゃんが口を開けた。
「お前、行かんほうがええど」
「…え?」
行かんほうがええ、と言われましたが、
じいちゃんは勿論この家の者に、俺が今から何処に行くかなんて教えてません。
じいちゃんは、「もう行く前から目ェつけられとる。行くな」と言う。
わおぉ……その台詞を聞いて一気に心拍数が上がる俺。
「う、うそやん…てかじいちゃん、俺が何処行くか知っとるん?」
「分からん。でも想像はつく」と、基地外じいさんは抜かしやがる。


931 :本当にあった怖い名無し:2007/04/09(月) 01:23:03 ID:E8xvmIIF0
そう言われても約束は約束です。
先祖が霊媒師(?)なせいか、少なからず俺には霊感??みたいなのは…多分ある。
(だから肝試しに呼ばれたってのもある)

急に行かないと言うと後々が面倒なので、その場で渋っていると、玄関の黒電話が鳴り出しました。
慌てて俺が電話に出ると、相手はオウちゃんでした。
近くの公衆電話からかけてるとの事。(1●年前なんで、ケータイは持ってません)
『マサヤぁ~、まだ家におるんか?はよ来いやぁ』
オウちゃんは少しイラついてるみたいでした。
「ごめんごめん、ちょっと足止め食らって。すぐ行くけえ待っとってや」
と、横に居るじいちゃんを見ると、ニヤニヤと気色悪く笑っている…
こういう時の嫌な予感は的中するもんです。
確実にじいちゃんは、何か感じていらっしゃる様子。


932 :本当にあった怖い名無し:2007/04/09(月) 01:24:12 ID:E8xvmIIF0
不安になって、もう一度オウちゃんの名前を呼びました。
「オウちゃん?」
『………』
「オウちゃん??今どこ?」
『………』
えっ無言ですか、むしろ放置プレイですかっ!?
一瞬、俺を怖がらせる演出なんて考えたんですが、いくら呼びかけても、相手はうんともすんとも言いません。
いい加減気持ち悪くなってきて、俺は電話を切りました。
すると横に居たじいちゃんが、「お呼びがかかった②vv」と言いながら踵を返し、闇の中へと消えていった。

目ェつけられとるて、俺なんかしたっっ?
まだ訪れた事のない場所で、その上そんな因縁をつけられるなんて、ただのいい迷惑です。
まぁ行こうとしてるのが悪いのですが…。

一気に恐怖が押し寄せてきて、電話の前に立ち尽くしていると、またジリリリィィン!!とベルが鳴りました。


933 :本当にあった怖い名無し:2007/04/09(月) 01:25:56 ID:E8xvmIIF0
恐る恐る電話に出ると、また無言。
言っておくが、一緒に行く友達は俺にそんなフザケたマネなんかしない(と思ってる)。
というか、オウちゃんは地元で有名な悪で、キレたら手がつけられませんという位恐ろしく、
そんな彼に、X(エックス)を崇拝しているという点で気に入られてた俺に、悪戯なんてする奴は居なかった。
(たまに居たけど、そいつらは手厚い洗礼を受けたらしい)
電話の向こうからうめき声が聞こえるとかじゃなくて、本当に無音。サーーっという音も全く聞こえてこない。
全身の毛穴が開くようにゾワッとして、また電話を切った。

また電話が鳴った。
俺は電話に出ず、すぐに受話器を叩き付けた。

また電話が鳴る。叩きつける。
また鳴る。叩きつけるの繰り返し。

キチガイみたいに鳴り続ける電話さん。
いよいよ怖くなってきた俺は電話線をぶち抜き、自分の部屋に猛ダッシュ。
チキンな俺はそんなもんを目の当たりにして眠れる訳がなく、布団に包まりながら朝を迎えた。


934 :本当にあった怖い名無し:2007/04/09(月) 01:26:57 ID:E8xvmIIF0
次の日、肝試しに行けなかったことを謝りに、オウちゃんの家に行った。
不思議なことにオウちゃんは怒ることなく、快く出迎えてくれました。
「ごめんなオウちゃん、昨日色々あって肝試し行けんかったわ…」
気まずそうに俺が言うと、オウちゃんは俺の肩をポンと叩いた。
「いや、謝らんでエエよ。てか、お前本当に昨日来とらんかったよな?」
「は?」
質問の意味がワカリマセンがな、と考えてたら、オウちゃんが昨日のことを話してくれました。



935 :本当にあった怖い名無し:2007/04/09(月) 01:29:05 ID:E8xvmIIF0
あの夜オウちゃん達は、廃屋の前で俺を待っていたそうです。
痺れを切らしたオウちゃん達は、先に中に入ろうと言い出し、予備の懐中電灯で辺りを照らすと、
すぐ後ろに俺が立ったそうな。
みんな「お前ェ~ビビらせんなやっ!!」とか言ってたんだが、すぐ気付いたらしい。
俺なんだけど、俺じゃない。
なんとも言えないんだが、「絶対違った」という。とゆうか別人。
偽者の俺は「ごめんごめんvv」といいながら笑っている。(その笑い方が怖かったらしい)
偽俺が「じゃあ、いこーぜ」と廃屋に入るよう促した瞬間、全員が一目散に逃げたそうです。

その後すぐに俺の家に電話したが、俺が電話線を抜いた後だったので、電話がつながらなかった。
この時オウちゃんは、俺が死んだ!!と思ったそうです。
勿論、オウちゃん達が電話をかけたのはこの一回だけ。
「何度も電話をかけた覚えはない」との事でした。

オウちゃんは終始笑いながら、「いい経験させてもらったわ」と話していたが、
もしもあの時じいちゃんが止めなかったら…と思うと、俺は全然笑えなかった。




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385 :本当にあった怖い名無し:04/10/10 10:28:07 ID:pFueUcyQ
看護婦やってるけどあんまり怖い話ないなあ、、、 
でもちょっと書いてみるね。

1、亡くなる直前は大部屋から個室に移されることが多いんだけど、
個室に入ると「天井の四隅に人の顔が見える」と訴える患者さんが多かったよ。
ちょっと前にその部屋で亡くなった患者さんの顔とかが、、、

2、友達の話だけど、
患者さんが夜中に亡くなって、朝にならないと家族が来れなくて、エンゼルケアだけ済ませて個室に安置しておいた。 
するとその部屋からナースコールが、、、行くと誰もいない。
けどその後も何度もナースコールがその部屋から鳴る、、、 
仕方なく一人のナースが、その亡くなった患者さんに朝まで付いていたそうです。

3、私が以前勤めていた病院はホスピスが7階にあったんだけど、何故かそこから飛び降り自殺する患者さんが多かった。
で、まともに落ちると1階の駐車場付近に落ちるんだけど、その真下はスタッフの更衣室になっているんです。
当然更衣室で幽霊見るスタッフは多かったです。 

4、ある霊能者に、病院関係の仕事していると運気が低下するし、特に私は霊に憑かれやすいと言われました。
そして自殺者の霊が私に憑いていたそうです。
どうりで疲れやすく身体がだるいと思った、、、 


386 :本当にあった怖い名無し:04/10/10 12:32:31 ID:C/JUBmic
>385 
それで思い出した。
うちの爺さんは病院で亡くなったんだけど、その10日ぐらい前かな。「家に帰りたい」と必死に言うんだよ。 
何故かと聞くと、
夜中、部屋の四隅に黒い人みたいのが居て、毎日少しずつベッドの方に寄って来るんだって。 
退院できるような状態じゃなかったから、そのまま放置してたら(って言い方はなんだが・・・)
それを聞いた皆が思った通りに、お迎えが来たというわけです。







688 :可愛い奥様:2007/10/23(火) 08:13:23 ID:FNPyG1Z70
詳しい人教えて下さい。私も生きた人間の念が一番怖いです。
夫の元カノ(と言っても8年前の)が未だに念を送ってきてます。
私と付合い始めた頃は、私や夫へのストーキング、嫌がらせの電話・手紙がものすごくて、
悪夢にうなされるほどでした。

その後遠方に2度引越し、さすがに嫌がらせもなくなって約7年近く。
すっかり撒いた(というか相手もあきらめた)ものとすっかり忘れかけていたら、
最近また分厚い封書が来たんです。しかも私宛。ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
中身はラブラブの頃の夫と元カノの写真イパーイ&メールのコピーイパーイ。
私達の現在の住まいのエリアでしか手に入らないローカルペーパーetc.
もう悪意ぎゅう詰め満載なんですけど。

このブツが届く前から、何だか体調が優れなくて何かにつけて嫌なことばっかり起こってたんだけど。あ~嫌だ。
万が一の時の証拠としてこのブツは取っとくべきかと、庭の物置の中に放置してあるんだけど、
やっぱり焼却して塩撒いとくべき?
それから、こういう念を少しでも払う方法ってありますか?


690 :可愛い奥様:2007/10/23(火) 08:58:50 ID:DbvtgKpe0
>>688
万が一のこともあるからとっといたら?
あと実親がキニシナイ!タイプだったら、塩と一緒に実家で保管してもらうとか。

つーか、夫さんはご存知なん?


691 :可愛い奥様:2007/10/23(火) 09:21:07 ID:LCC6kS6Y0
そういう手のものは気にしないのが一番いいんですけどね。
わかりやすい例えで言えば、
生霊も悪意もぜんぜん気にせず、
ソファに横になっておせんべいでも食べながら、テレビを見てゲラゲラ笑っていられる人は最強。
もしくは、封書を開けたとたんブチ切れて、
証拠品ゲトー!!いいか覚えておきやがれ(ニヤリ)なんて気合の入るタイプなんかも最強です。
これホントの話。


692 :可愛い奥様:2007/10/23(火) 09:25:08 ID:FNPyG1Z70
>>690タソ
ブツが届いた途端、Σ(||゚Д゚)ヒィィィィと取り乱して勤務中の夫へ速攻メール打ったので知ってるよ。
玄関の郵便受けからゴトリと床に落ちた音がすでにホラーだった。

彼はんなもん捨てちまえ!と怒ってるんだけど、
もしも公に訴えるようなことにでもなったら、証拠はあった方がいいよね・・。
因みに中身がどんな物かをざっと確認はしたけど、ちゃんと写真を見たりメールを読んだりはしてない。
それが相手の意図するところだから。てかそんな大昔のことに興味なんかないって言うの。
と言いつつもメンヘル女怖いす。ガクブル

実家はかなり遠方なんで、わざわざ郵送するのもねぇ。
やっぱり屋外の目につかないところに塩と一緒に保管しとこうかな。


693 :可愛い奥様:2007/10/23(火) 09:36:39 ID:FNPyG1Z70
>>691タソ
そうですね。霊感の有無と同じで、いい意味で鈍感な人ほど怖い物なしだもんね。

私も普段はそんなに気弱なタイプじゃないんだけど、
(オット曰く「普通の女だったらあの嫌がらせ攻撃で参って別れてたはず」ですと)
今チビがいるもんでそれが心配なのよね。
夫はマジで外出時は護身用ナイフを携帯しとけとか言うし。こっちが捕まるってorz


699 :可愛い奥様:2007/10/23(火) 11:15:14 ID:qnuKrLtv0
>>693
今ふと思ったんだけど、
お部屋を綺麗にして(勿論貴方の部屋が汚いとかおもっていないからね)お花飾ってみたらどうかな?
玄関も綺麗にする。時間があればタタキも吹き掃除。ゲタ箱も中を掃除。
花粉アレルギーがあったらすすめないけど、なんか白い花とか、あと・・う~ん・・・パステル系の可愛いお花。
で、自分が安らいで気持ちのよい雰囲気を作る。
相手の事を考える=相手の呪にかかるようなものだから、みなさんが言うように相手の事を考えないようにする。
なんか、あなたには強いものがついているような感じがするので、植物に助けをもとめたらいいような気がしたんだ。
勝手な事を言ってごめんね。


742 :688:2007/10/24(水) 09:50:59 ID:GEddlMVW0
遅レススマソですが688です。
たくさんレスいただいて嬉しいです。アドバイスくれた皆さんありが㌧。
鏡、塩とかお花、掃除などやってみまつ。
普段キニシナイ!タイプの私ですが、さすがに相手が悪いんでちょっと気休めにでも。

因みに自分でも植物系とは縁がある(御守り的に)と思うので、
あ~>>699タソよく分かっていらっしゃる、と思ったよ。

そんなに恨まれるなんて一体どんな別れ方したの?とのことなので、
自分の知る限り↓(もちろん夫側の意見しか分からんけど)。

当時夫はA県に赴任中。休暇の時の旅行先で元カノと出会い、遠距離で1年半ほど付き合う。
そして赴任期間が終わり夫の本拠地B県へ戻ることになった時、そこへ元カノが同棲キボンでやって来る。

実際一緒に暮らしてみると、遠距離の時には気付かなかった元カノの尋常ならぬ嫉妬&猜疑心、束縛の強さが明るみに。
彼が仕事から戻るのが少しでも遅れると質問攻め、
彼がお風呂に入っている間に携帯メールから荷物の中身から総チェック(ある日たまたま現場を押さえたらしい)、
TVや雑誌に出てる女性タレントを見るともなしに見てたりすると、
「そんな女のどこがいいの?!」等の詰問が始まる・・etc.
とにかくすごかったらしいです。


743 :688:2007/10/24(水) 09:53:04 ID:GEddlMVW0
最初はマインドコントロールされそうになって、
元カノをなるべく安心させようとスゴク気を遣って暮らしてた夫だったが、
元カノのそういう言動が元で度々衝突するように。

そんなある時、新聞の記事を読んでたら、
記事の隣に載ってた女性の写真を隣でジーと元カノが覗き込んでるのに気付いて、凍りついたらしい。
案の定元カノが激しく怒りだして、それで「・・別れねば」と決意したとか。

それとは逆に、元カノは同棲→ケコンへと持ってく算段だったので、別れ話をしても聞こうとせず、
もちろん出て行こうとはしない。
夫は自分が寮に入ることにして、約半年で同棲を解消したそうな。
(因みにケコンの約束とかはしてなかったけど、すごく迫られてた)

夫はそれを完全な別れと位置づけていたけど、元カノ側はそれ以降も近所に住み続け、
“ほとぼりが冷めれば元サヤ”を虎視眈々と狙っていたらしい。
そんな時に夫と出会ってしまった私。Orz
私からすると夫は誠実で信頼できる人なんですけどね・・。だからケコンまで決めたわけで。
なのでこの件についても夫側の意見を信用してますが。


744 :688:2007/10/24(水) 09:54:26 ID:GEddlMVW0
連投スマソです。
夫が私と付合い始めたのを知ると、それはそれは執拗な嫌がらせが始まりましたとさ。
私も尾行されてたことがあるし。
電話ボックス(古っ)に入って視線を感じるな~と思ったら、
背後からガラスに張り付いて凝視されてた時はチビリそうになったにょ。
夫への手紙で、私についてあることないこと(外見の中傷含む)書き連ねてたことも多々。逆も然り。
どうやって調べたのか、私の携帯にまで非表示のワン切りが1日160回とか。
書ききれないほど嫌がらせネタ満載ですが自粛しまつ。

そんなこんなで数ヵ月後、異常にリアルな夢に元カノが出てきて絡まれた時は、
普段「気のせい」で済ませる私もさすがにこいつぁヤヴァイと思いました。
これが生霊ってやつかぁと。(((( ;゚д゚)))アワワワワ

なので今回、こんなに年月が経ってからなお住所調べ上げて郵便物送りつけてくるなんてガクブルしてる訳です。
長文スマソでした。


745 :可愛い奥様:2007/10/24(水) 10:02:59 ID:XffpqYxtO
>>744
うひー、それはキツイですね。完全なストーカーじゃない…
ちなみに結婚から何年ですか?


746 :688:2007/10/24(水) 10:21:40 ID:GEddlMVW0
2001年に結婚したので丸6年です・・。
多分元カノは、私さえいなければ自分がケコンしてたのに!!と思ってるはず。
男は直接の相手♀を恨むけど、女は相手の新しい女♀を恨む、とどこかで見たなぁ。





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174 :Lynn:2013/11/12(火) 12:00:05.27
最近、良くないことばかりが起きていた。
例えば、仕事では異常なくらいに負傷するし、体調もずっとくずれ気味。
気を遣っていた人間関係さえも、妙なくらいにぎくしゃくし始めていた。
俺はもともと運のいい人間じゃないけれど、ここまで色々なことが上手くいかないのは初めてだった。

ある日のことだ。
家に訪れた友人が部屋に飾ってあったSDを見て、「なんか気持ち悪いよね」と言った。
SDは俺がなんとなく購入した物だった。
カスタムもしてないし、服も安物でみずほらしいけれど、毎日手入れをしてやっていた。
髪を梳かすことが習慣になる程度には、俺の日常にとけこんだ存在だった。
そんな彼女のことを話しているうちに、友人と議論になっていた。
そしていつのまにか、「俺の不調が彼女の所為なんじゃないか」という内容に変化していった。
その発想はなかった。けれど、現実に追い詰められていた俺は、深く考えもせずにそう納得してしまった。
不調をきたすようになったのはこいつを購入したからかもしれない、と。
全ての原因はこいつにあるのだ、と。

なんだか考えるほどに気味が悪くなってきて、俺はすぐにSDを売り払うことにした。
近所の大型中古ショップに行ったら、結構な値で引き取ってもらえた。
取引はあっさり終わって、俺はざまあみろと思った。
問題は、それで解決したように思えた。
でも違ったんだ。


175 :Lynn:2013/11/12(火) 12:08:14.03
次の日から、俺の体調は劇的に悪化した。
仕事で腰を悪くして入院した。軽い風邪で済んでいたものがぜんそくになった。
忙しい時期に体調を崩したせいで、俺は見事な厄介者になった。
俺はとても寂しかった。色々なことが最悪になった。誰も見舞いに来てくれなかった。

そして夜、病室の窓から外を眺めている時のことだ。
俺はあることに気づいたのだ。気づいてしまったのだ。
俺がSDを買ったのは、『なんとなく』だからじゃなかった。
それは『SDを所持している』という恥ずかしさをごまかすための、無意識に定着した嘘だった。
俺は少年時代からずっと孤独で、心から信じられるものがなかった。信じられるものを探していた。
気持ち悪いし、馬鹿みたいな話かもしれない。それでも俺は、あのSDに一目ぼれした。
おたくでもなんでもなかったのに、一目ぼれした。
たくさんの人が持っている量産品だけど、ただの物体かもしれないけれど、俺は彼女を信じた。
救われていたんだと思う。
その証拠に、彼女が届いた日から俺の笑う回数は増えたはずだ。
髪を梳かしている時、なんとなく眺めている時、俺は確かに満たされていたのだ。
通勤前の辛い朝、帰宅後の苛々している時、あいつは黙って立っていた。
俺のそばにいてくれた。


176 :Lynn:2013/11/12(火) 12:09:16.38
色々なことが上手くいかなかったんじゃない。
色々なことが上手くいかない『程度』に抑えていてくれたのだ。
病室で阿保みたいに涙を流すこの俺の姿が、きっと本来のものだったのだ。
俺は気づかない内に守られていた。支えられていた。この涙は喪失感だった。

退院した当日、俺は松葉杖をついて中古屋に行った。
そいつはショーケースの中に立てかけられていた。乱暴に。
関節も変に曲げられて、無理な格好をさせられて、髪もほつれてぼさぼさだった。
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。人のいる場所で泣きそうになった。
目を腫らしてSDを購入する俺は、変人以外の何者でもなかったろう。

家に帰るなり、俺はSDの髪を梳かしてやることにした。
ひとりのはずなのに、なんだか気持ちがぎくしゃくした。でも心は満たされていた。
休暇が残っていたから、木材を買ってきて椅子を作ってやった。
許してもらえるか分からないけれど、奮発してドレスも買った。来週に発送される予定だ。
それが届いたら着せてやろうと思う。
ケーキを買って、ワインも買って、盛大に騒いでやろうと思う。
騒ぐのはもちろん俺一人だけだ。とても気持ち悪い光景になるかもしれない。
それでも、きっと彼女は笑顔でそばにいてくれるのだ。




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372 :英一郎:2007/11/10(土) 17:11:32 ID:uCnpRUZZO
妖精を見た・・・気がする。
大学行くときに電車を待っていて、ホームの椅子に座っていたら、
exerciseみたいな動きをする子供(小学生位)が突然俺の前に現れた。
何時視界に入ったかわからないが、チョコマカと手やら足やら一生懸命動かしてる。
電車と人が接触しないようにするための黄色い線があって、その子供は明らかに線を越えて、
ホームの端ギリギリのラインでテンヤワンヤしていた。

駅員さんも近くにいたけど注意する様子も無く、とうとう電車が来てしまった。
子供は夢中で踊って(?)いた。子供の手が電車に接触した。ボーっと見る事しか出来なかった。
そして、飲んでいたCoffeeを吹いた。
電車の外装から手が抜け出してきたり、めり込んだりしてたからだ。
所謂、人間が立体映像に指で触れようとする、これの逆バージョン。
ここで初めて、その子供は人間では無い、という考えが生まれた。これが妖精さんなんだろうか?

その次の電車は俺が乗らないといけない電車なので、ちょっと興味本位で子供の近くに近づいてみた。
頭の中で「どんな子だろう」と思いながらその子を見ると、
頭の中に子供の声で、『どんな子だろう』って響いてきた。
「えっ?」と思った次の瞬間、また頭の中で『えっ!』と響いた。
「エコー?」そう思ったが、今度は何も返ってこない。

驚きはしたが取り乱す程でもなかったので、もう少し詳しく見てることにした。
「たまたま返ってこなかったのか?」思う。
『たまたま返ってこなかったのか!』
しっかり響いた。
また「エコー?」思う。・・・返ってこない。
「返せない”音”が在るんだな」と思った。
『返せない”音”が在るんだな』
少し悲しそうな声が響いた。
どこかの国のお伽話(?)に登場する、エコーの事を思い出した。

「俺のイメージではもっと小さいんだけどな」
『俺のイメージではもっと小さいんだけどな!』
「少し怒った?」
『少し怒った!』
ちょっと楽しくなってきた。けど電車がもう見えている。
俺は少し淋しい気がしたが、子供に別れを告げる。言葉で。
後ろに中年のおばちゃんが数人並んでいたが、そんなの無視だ。
「もう行かないといけないんだ。今度こそ幸せになれるといいね。それじゃgood-bye」

電車が来た。子供がどんな顔をしているかはわからない。電車に乗った。
少し恥ずかしそうな声で、『ありがとう』と言われた気がする。
電車がホームを出る。子供は改札口の方へと消えていった。




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475 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 16:45:13.31 ID:PrGDDlYP0
>>1です
pcも携帯もなぜか書き込めなかった・・・

さて、去年の初め頃に従姉妹(17)が子供を下ろした時の話
仮にその子をAちゃんって呼ぶね

このAちゃんがちょっとクセ者で、簡単に言うとDQNなんだ
まぁ、母親(俺からすれば叔母)も子供に関心なかったっぽいしで余計そうなったんだと思う
一応高校には行ってたみたいだけどもうほぼ留年が決まってたらしい

そんなこんなで、荒れてたんだろうね
ちょくちょく暴力事件とか万引きとかでしょっ引かれてたんだ
周りの親戚も見てみぬふりというか、Aちゃん一家を見放してた

ただ、たま~に俺と連絡してて、俺にお金がある時はご飯なんか連れてってた
俺と居る時は全然普通の子だししっかりしてる
俺にとっちゃ妹みたいなもんだった

しばらくして事件は起こる

Aちゃんが妊娠した、と
しかも父親はわからず、いつできたかも定かではないそう
俺始め>>1家はめっちゃ心配してたんだが、叔母さんは我関せず、って感じだった
Aちゃんもずっと暗い顔で「どうしよう・・・はぁ・・・」って言ってたし



476 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 16:58:59.21 ID:PrGDDlYP0
上手い打開策も講じられぬまま時間だけが過ぎていった

まぁ、生むか下ろすかの2択なんだけどね
それからちょっと経ったある日
Aちゃんから電話があったんだ
いつも俺とはメールで連絡して、そっから電話ってのが暗黙のルールというか常識になってたから、
何事かと思ってすぐ出た
そしたら
A「下ろすことにしました。迷惑かけてすみませんでした」と

いやに機械的だったのを覚えてる

そしてここからが本編というかオカルト的なんだけど、
その日からAちゃんの様子が激変していった
緑とかに染めてた髪が真っ黒になってたり、高校にもちゃんと行ってたみたい
学校終わったら真っ直ぐ帰ってきては家事とかしたりして
俺も最初は(今回のことで変われたのかwよかったw)とか思ってたんだけど
どうもおかしいんだ

人は確かに変われるけど、いきなり根底から変えるのは難しいでしょ?
なんていうか「別人」がAちゃんになりすましてるっていうか・・・
昨日までプロレスラーだった人が今日は弁護士してますみたいな
説明が難しいwww
とにかく「誰あんた?」ってかんじだったの




477 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 17:09:22.98 ID:PrGDDlYP0
若干の気味悪さと、でも更正できててよかった、っていう気持ちが入り混じって
なんとも複雑な心境だった


ある日Aちゃんからまた電話が会った
父親が見つかった、とのこと
そんなことあるの?って半信半疑だったけどとりあえず話を聞いてみることに
詳しくは明日会って話したいってことだったから夜Aちゃん家の側のファミレス
で合流することにした

もうAちゃんは座って待ってて、父親(仮)もその横にいた
ぶっちゃけすごい気まずかったwww


479 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 17:35:29.84 ID:PrGDDlYP0
とにかく話を聞いてみる

男の方はなんかすっごいやつれてて、全然売れないホストみたいな感じだった
そいつが言うには
「毎日Aを殺す夢を見るんです。毎回違う方法で・・・しかもAのお腹は大きくて、
何かが蠢いてる感じなんです。それを俺が殴ったり潰したり・・・怖くなって
Aに連絡したら子供が出来たって言うし・・・毎日怖くて碌に寝れないんです」
そこでAちゃんがポツリと言った

「よ か っ た」


寒気がした
能面みたいな顔だったってのもあるけど何より声がオッサンそのものだった
男もびっくりしてて、泣きながら謝ってた

その後Aちゃんはゆっくりだけど確かに
「お前のせいで生まれてこれない。下ろすんじゃなくて"殺す"んだ。許さない。ざまぁみろ」
ってつぶやいた

俺はなんとなくわかった
この子はAちゃんじゃない
きっとお腹の子だ、と
なんでそう思ったのかはわからないけど、直感的にそう思った
男もそう思ったのか顔面蒼白でひたすら謝ってたけど、
「絶対にゆるさない。死んでもゆるさない」って、まさに腹の底から響いてくる声でそう言った

その後男はどうなったか知らないけど、Aちゃんは子供を下ろし、留年はしたものの
卒業はちゃんとするらしい
以前のDQNだった頃とは比べ物にならないくらい大人しくなった
ただ、たまに「空から赤ちゃんが落ちてくる」夢を見るらしい
本人は戒めとして取っているらしいから別に怖くはない、と語っていた

書いてて思ったけどあんまりオカルトチックじゃないねw
ま、以上でございますです


480 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 17:39:02.71 ID:AbIwsumr0
充分、怖いですよw


481 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 17:40:44.32 ID:o1eJYv8+0
十分オカルトですがな(´・ω・`)


482 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 18:03:13.81 ID:AiHQBIp00
何だか悲しくなった


483 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 18:19:25.36 ID:A1reIef0O
こわ…







780 :こわい1/2:2011/01/14(金) 23:22:43 ID:hA13T2pG0
昔、大学の頃引っ越したアパートで幽霊と暮らしてたことがある。

そのアパートの近所には安いスーパーがあって、私はいつも家に届くクーポン付きチラシを使っていた。
ある日、クーポンを一つ一つに切り取って、それをテーブルの上に放置したまま寝た事があった。
起きてみると、なぜか卵の割引クーポンだけが裏向きに引っくり返っている。
最初は自分がやったのかなと思ったけど、そんな事が何度か起こってから自分がやったんじゃないと気付いた。
気味悪いなーと思いつつも(当時は)幽霊信じない派だったので、
その日引っくり返っていた鶏肉のクーポンを使って料理を作った。
多分幽霊信じてる人だったら、そんな事怖くてできなかったんじゃないかなあと思う。
その日は料理を作りすぎてしまって、残りは明日に食べようとテーブルに置いておいた。ラップをかけるのを忘れて。
次の日起きてみると、明らかに減っている鶏肉料理。
都市伝説みたいにベッドの下に人がいるんじゃないかと探したけどそんな訳もない。
半信半疑でノートに『あなたは幽霊ですか?』と書き、その下に『はい』『いいえ』と書いた二つのメモを置いて寝てみた。
翌朝、『はい』が裏返っていた。
それからは一夜一夜寝る度に質問した。
どうやらその人(幽霊?)は女性で、私がその部屋に来るもっと前からそこに住んでいたらしい。
名前は『みか』。
(昔の事を聞いたときに、どちらの紙も裏返ってなかった事があったから、
 『昔の事は聞かない方がいいですか?』と質問したら『はい』が返ってきたから、
 それ以上本人についての事は聞いてない。
 ちなみに、名前については何十枚か女性の名前を書いた紙を置いておいて、『みか』の紙が裏返ってたことで判明した)
そんなのを続けるうちに私はみかさんと友達になって、一夜を明かさなくても目の前で紙をめくってくれるようになった。


781 :こわい2/2:2011/01/14(金) 23:24:40 ID:hA13T2pG0
晩御飯も切り取ったクーポンをを用意して二人で決めたし、
見たい番組もテレビ欄を切り取って、意見が合わなかった時は話し合った。
一緒に生活してるうちに、みかさんのセンスがなかなかいいことに気が付いて、
「こっちだったら『はい』、こっちだったら『いいえ』として、どっちのほうがいいですかね?」
とか言って、出かけるときに服選んでもらったりした。
多分幽霊に洋服のアドバイス貰ったのって、世界でも私ぐらいだと思う。
みかさんには同人的な部分でもお世話になった。
イベント当日にヒーヒー言いながら製本してたら、なぜか一枚だけ引っくり返っていて、
よく見てみるとホチキスの芯が捻じ曲がっていてすごく危ない状態になっていたとか、
表紙の構図案をいくつか描いて、どれがいいかめくってもらったりとか。
同人活動できないのは死活問題だから、相手がそういうのに寛容な人でよかったと思う。
ただ見られていると思うとちょっとエロは描きづらかった。

でも大学四年の時、就職のために引っ越すことになった。
みかさんはその部屋から移動できないらしく、二人での生活はもう無理だった。
引っ越す前の晩は、駅前で特上寿司を二人前買ってきて二人で食べた。
(と言っても、みかさんが食べたのは私が寝てからだったけど)
引越しの日、次に来る住人がみかさんの事に気づけるように、
タンスのはじっこに、今まで使っていた『はい』『いいえ』の紙をこっそり置いてきた。
それ以来みかさんには会っていない。霊体験なんかもそれ以来は一切無い。

文章にしてみたら想像以上に作り話っぽいけど、全部本当の話。
こんなのどう考えても電波ちゃんだと思われるから、誰にもこの事を話した事はないんだけど、
もしかしたらこのスレにみかさんの部屋に住んでいる人がいるかな、と思って書き込んでみました。





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20 :本当にあった怖い名無し:2007/11/15(木) 19:27:20 ID:Tsf8ioss0
うちは田舎のある村で、ほんの数年前まで商店をやっていた。
何代か続いたお店だったが、スーパーの影響で閉店に追い込まれ、父が最後の店主だった。
父の先代はAさんという。
Aさんは若くして店を継ぎ、嫁さんをもらった。その嫁さんが俺の祖母だ。
でもAさんは祖父ではない。Aさんは祖母と結婚後、まもなくして亡くなってしまった。
祖母は店の跡取りを作るため、婿を取ったのである。この婿どのが俺の祖父だ。
つまり、うちはAさんの姓こそ名乗っているものの、Aさんの血を引く人間は誰もいないのである。

祖父は一家そろって満州にいたらしい。
で、戦争に負けて祖父だけが帰ってきた。
身寄りのない祖父は喜んで婿に来たという。
(うちの地方では、婿に行くのは男としてとても恥ずかしいことだと言われている。なので婿は名前で呼んでもらえず「○○んちの婿」とバカにした感じで呼ばれる)

俺が中学生の時のこと。
満州で離れ離れになり、生死も分からなかった祖父の弟が見つかった。
いわゆる中国残留日本人というやつだ。
ただ、残念ながらすでに亡くなっていて、遺品などから身元が判明したそうだ。
弟さんには息子がいて、その息子さんが来日することになったのである。

来日直前、息子さんからの手紙で我が家は大騒動となった。
なんでも祖父の弟さんは遺言で「兄の行方がわかり、もし日本にいるか日本で埋葬されているなら、自分の骨を持っていって日本に埋めてほしい」と言っていたらしい。
そのため、息子さんは来日の時に骨を持ってくるという。


21 :本当にあった怖い名無し:2007/11/15(木) 19:28:05 ID:Tsf8ioss0
婿に来る前の祖父の家の墓はすでにどこにあるかもわからない。となると、うちの墓に入れることになるわけだが、墓に入っているのはAさんとAさんのご先祖様だ。
果たしてそこに血のつながりもなければ、Aさんたちが会ったこともない人の骨を入れてもいいものだろうか?
両親や祖母、叔父や叔母たちは一様に困り、答えを出しかねていた。
「反対というわけではないが、どうなのだろうか…。まして姓も違うわけだし…」

うちの墓の近くに新しいお墓を買って、そこに入ってもらおうということで決まりかけた。
だが、祖父が猛反対した。
「ワシは婿に来たから、うちの墓に入る。となると、死んでからも弟とは離れ離れじゃないか!弟を未来永劫ひとりぽっちにするのか!頼むから弟もうちの墓に入れてやってくれ」
この一言で、うちの墓に入れることが決まった。
お寺さん(うちでは寺のお坊さんのことをこう呼ぶ)に相談したら「それほど問題はないんじゃないか」という答えだったのも決定を後押しした。

弟さんの息子が来日し、村を挙げての歓迎式典、納骨が無事に終わった。
息子さんはその後、1週間以上日本に滞在し、俺も行ったことがなかったディズニーランドにも行ったそうだ。

22 :本当にあった怖い名無し:2007/11/15(木) 19:28:36 ID:Tsf8ioss0
息子さんが帰国して数日経ったころ、祖父が「写真を送ってやりたい」と言い出した。
式典や納骨の時に役所の人がいいカメラで写真を撮っていてくれたのだが、なかなかその写真を持ってこない。
役所の人と父は釣り仲間なので、父が写真がどうなっているのか問いただした。
「よく撮れなかった」とか「いい写真がない」などとはぐらかして、なかなか写真を見せようとしない。
「じいさんが楽しみにしてるんだから、いいから見せろ!」と父が怒って、やっと見せてくれることになった。

その場所はなぜかお寺。お寺さんが、たいそうな箱に入れた写真を見せてくれたそうだ。
何十枚とある写真のうちのひとつ、お墓の前で全員集合した写真を見て、父は気を失いそうになったという。
喪服を着た親族が並んでいるのだが、なぜか顔だけがぐにゃぐにゃになっている。
服や背景は普通に写っているのに、なぜか顔だけがぐにゃぐにゃ。しかも全員。

「だから見せたくなかったんだよ」と役場の人はため息まじりに言ったそうだ。
お寺さんが「この写真はおじいさんに見せないほうがいいでしょう。こちらで丁重に扱いますから」とのことだったので、その写真はお寺さんに預け、残りの写真はもらってきた。
俺も見たかったがお寺さんは「もう焼いた」と言って絶対に見せてくれなかった。

祖母にこれを伝えたら「このままだと絶対に良くない事が起こる!」と言い出したので、祖父には内緒で弟さんの骨を墓から出し、新たに墓を購入して移した。
去年、祖父が亡くなったので、親族一同さんざん悩んだ末、祖父の骨はうちの墓ではなく弟さんと一緒の墓に入れた。
祖母はまだ健在だ。
祖母に「Aさんが眠る墓と祖父が眠る墓、死んだらどっちに入れて欲しい?」と聞いたら、自分のことはすっかり忘れていたようで、本気で悩んでいた。
俺もいずれどっちかに墓に入るわけだが、どっちに入ったらいいのだろう。
みんなで新しい墓に入ったら、やがてうちの子孫はAさんの墓のことを忘れてしまうような気がして不安だ。




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78: 名無しさん@おーぷん 2015/04/14(火)11:10:45 ID:L86

不思議、怖い、より「気持ち悪い」の方が大きいかもしれないw

インフルエンザで高熱が出て寝込んでいた時、変な夢を見た。


当時チワワを飼ってたんだけど、そのチワワが枕元にやってきて「生きてるか?」って日本語で声を掛けて来た。

ぼんやりした頭で「あれ?いつの間にしゃべれるようになったんだ?」って思ったら
「もともとしゃべれるんだよ。能ある鷹は爪を隠すって言うだろ?」って言うんだ。

そこで頭がシャキーン!として(って言っても夢の中だけどねw)「思考を読まれてる!怖い!」と思った。
そしたらチワワがムクムクムクムク~ってゴールデンレトリバーぐらいの大きさになって
「ウヒヒヒヒ、仕返しするなら今しかないと思ってな」って言いながら私の頭をガブッ!って噛んだ。

「いつもいつも目の前にごはんを置いて“お座り”とかふざけんなよ。さっさと食わしやがれ」とか
「暑苦しいのに抱いてんじゃねーよ、くせーし」とか言いながら、ガジガジガジガジ噛んで
頭蓋骨を噛むその音が身体の外から内から聞こえるんだ。

すごく痛くて(夢だから痛くないんだけどねw)悲鳴を上げて逃げたいんだけど、
金縛りにあったように動けない。

そのうちガジガジガジガジって音がゴリゴリゴリゴリって音に変わって行って
ひいいいいいいいいい!!!!となって目が覚めた。

もちろんチワワは部屋に入らないようにリビングのゲージに入れてたんだけど、
その後回復して1ヶ月ぐらい経ったとき、
噛まれていたあたりの髪の毛がごっそり抜けて禿げが出来た時は腰を抜かしそうになった。

そしてチワワを抱っこできなくなった。怖くて_| ̄|○




79: 名無しさん@おーぷん 2015/04/17(金)08:25:47 ID:moy

>>78
ひぃぃ・・・・それは怖いよ!!
でももしかしたらそれはチワワちゃんのふりをした何かな気もするね。


80: 名無しさん@おーぷん 2015/04/18(土)08:34:58 ID:i67

>「いつもいつも目の前にごはんを置いて“お座り”とかふざけんなよ。さっさと食わしやがれ」

本当に思ってそうw







796 : 首なし地蔵 : 投稿日:2010/02/18 10:51:09 ID:qHWiZd6Y0

小学生の頃、近所の公園で毎日遊んでくれたお兄さんがいた。
その人は皆から「セミの兄さん」と呼ばれていて、一緒にサッカーをしたり虫取りをしたり、どんな遊びにも付き合ってくれた。

自分はその頃都会から転校してきて間もなく、そのお兄さんのことをほとんど知らなかったのだが、遊べば遊ぶほどに不思議な雰囲気をもつ人だなと思った。
すごく物知りだなーと思う時もあれば、え?こんなことも知らないの?と驚くこともあった。

ある年の夏休みに、セミ採り用に改造した3本重ねの虫取り網を使って、そこら中でジージー鳴いてたセミというセミをあっという間に全て捕まえて、セミの鳴き声でやかましかった場所を嘘のように沈黙させてしまったという武勇伝を聞き、それが彼のあだ名の由来だと知った。

小学生にとってはいつでも遊んでくれる楽しい遊び相手だったが、大人達にはいい年して仕事もせず大丈夫なのかしら、などと白い目で見られていたので少し複雑な気分になることもあった。


ある日、いつもの公園に遊びに行くと、セミの兄さんの周りにたくさんの子供たちが集まっていた。
けいどろや缶蹴り、氷おになどの遊びをするときは10人以上の大人数になることもあるが、セミの兄さんの周りには明らかに20人近くはおり、その中の半分は近所の友達で、もう半分は見知らぬ顔だった。

どうやら隣町の団地にある山の森に遊びに行くらしく、セミの兄さんが隣町の小学生も集めて皆で行こうということになったようだった。
その当時は学区外への移動については学校であまり注意を受けておらず、自転車さえあれば10Km程度の移動はさほど問題ではなかった。

その場にいた大部分のメンバーが行くことになり、セミの兄さんを先頭に隣町の団地に出発した。
この時、セミの兄さんの自転車をこぐスピードがめちゃくちゃ速くて、うちらは息を切らしながら「やべーよ、何であんなにはえーんだよ」などと言いながら何とかついていった。

うちらが目的地に到着したのはおよそ20分後で、その後さらに5分ほど待つと全員が到着した。
セミの兄さんは皆に向かって大声で言った。

「これから森に入るけど、ここはやばい場所だから絶対に一人で行動しちゃダメだからな!」

セミの兄さんについてきた連中のほとんどは、この団地の山の「有名な噂」を知っていた。

鬱蒼とした森の中の道を進むと「首なし地蔵」と呼ばれる地蔵がある。
酔っ払ったサラリーマンが地蔵の首を蹴り壊し、その呪いでサラリーマンの一家は火事で全員死んでしまったのだが、今でもその地蔵の前を通ると、『くびをよこせ、くびをよこせ、くびをよこせ』という不気味な声が聞こえるらしい。

隣町であるうちらの小学校にもその噂は流れてきており、面白半分に女子に話すと大げさに怖がられ、学校の先生や親たちも皆、この噂を知っていた。

「ここ、毎日ガッコ行く時に通ってるけど。今までに一回も聞こえたことないぜ、そんな声」

隣町のKという男子がそう言ったものの、やはり皆は興味があるらしく、かく言う自分も「首なし地蔵」が本当にあるのかどうかを自分の目で見て確かめたいと強く思っていた。
今にしてみると、それが間違いだった。

セミの兄さんを先頭に、10人以上の大人数で首なし地蔵を目指して森の中を進んでいった。
すでに日が暮れかけており、オレンジ色の夕日が木々の葉っぱの隙間からキラキラと差し込む光景はどこか幻想的でもあった。

道をだいぶ進んだところで、セミの兄さんが突然ぴたりと止まり、うちらに向かってここで待てと制し、「ちょいとションベン」と言ってそのまま道脇の木陰に入ってしまった。

5分ほどしてから、道脇のほうからガサガサと音がして人影がぬっと現れた。
俺はぎょっとした。現れたのはセミの兄さんではなく、変な目つきをした小柄な爺さんだったからだ。

その爺さんの目は鳥か昆虫のようにキョロキョロと忙しなく動きまわっており、気味が悪いのを通り越してどう見ても異常だった。
直感的にこれはまずいと思い、「やべえ、逃げろ!!」と脱兎のごとく走り出し、入り口を目指して逃げまくった。

逃げている途中、さっきまでは自信満々だったKが突然「うわあ!うわあああ!!」と悲鳴を上げた。
Kの視線の先を見ると、10mくらい先のところに変なモノがいた。

そこには逆さまの男がいた。そいつは頭で地面に立っていた。もう、そうとしか言えないほどに頭が足なのだ。
本来頭があるべきところに足があって、地面に頭を乗っけて、歩くくらいの速さでススススススー、と動いていた。

後頭部をこちらに向け、逆さまのままでそいつは迫ってきた。逆さまの体がスススススーと動くたびに、周りの木々が『バキッ、バキバキッ、バキッ!!』と音を立てて揺れ出し、葉っぱや木の枝が大量に落ちてきた。
それと同時に耳鳴りがキーーーンとして、頭が強烈にガンガン痛み出した。

逆さまの男はその間にもススススーとこっちに向かって近づいており、うちらは発狂したり大泣きしたりしながら森の中の道を出口を目指してひたすら猛ダッシュで駆け抜けた。
決して後ろを振り返らず、無我夢中で走り続けた。

なんとか森を出ると、10人以上いたメンバーが6人しかいないことに気付いた。
Kや、セミの兄さんもいなかった。

「どうしよう、俺はもうあの森に絶対に入らんし、でも、母ちゃんとか心配してしまうし…」

誰かがそう言うと、皆沈黙してしまった。

結局、各々自分の家に帰って親に話をして、その日のうちに警察の捜索が始まった。
いくつかの質問を受けた後、もう遅いから早く寝なさいと言われ、それに従った。

その夜はなかなか眠れず、逆さまの男の姿と、おかしな爺さんの姿が頭の中でぐるぐる回っていた。
そしてふと気が付いた。

似ていた。確かに似ていた。逃げている時はパニック状態でほとんど意識できなかったが、さっきの逆さまの男の後頭部とか、服装とか、体格とか、セミの兄さんそのものだった。


翌日学校に行くと、昨日はいなかったメンバーの全員が来ていて、ほっとした。
しかし隣町の団地の男子1人とセミの兄さんが未だに見つかっておらず、警察の捜査が続いているそうだった。

途中ではぐれたメンバーに昨日のことを聞いてみると、
「うちらも見たわ。やばいと思って奥のほうで隠れながらいつ逃げようかって悩んでて、でもセミの兄さんがここにいろって言うから、警察の人が来るまでずっと隠れてた」

警察が来た時にはセミの兄さんの姿はどこにもなかったそうだ。そしてKの姿も。
ただ、問題の「首なし地蔵」があった所には、首がない5体の地蔵の後ろのほうの地面に大きな穴が空いていて、その中に何十枚にも及ぶ大量の赤い頭巾が放り込まれていた。

その赤い頭巾に埋もれるかのようにして、穴の底から小柄な老人の腐乱死体が見つかった。
死後1ヶ月は経っていたらしく、栄養失調による衰弱死との事だった。

俺はあの時セミの兄さんと入れ替わるようにして現れた、変な目つきの爺さんのことを思い出した。
キョロキョロとした目つきとその異様な雰囲気はあまりにも異常だったので、今でも忘れられない。

結局、Kもセミの兄さんもその後見つからず、警察の捜査もいつの間にか終わっていた。
俺らは隣町の団地の山には二度と近づかず、首なし地蔵のこともいつしか忘れていった。


それから10年ほど経ち、小学校の同窓会に呼ばれ久々に地元へ戻ることとなった。
そこで偶然にもあの時一緒に団地の山へ行った友達に出会い、恐ろしい話を聞いた。

なんと、あの後Kもセミの兄さんも見つかったというのだ。どちらも死体で。

俺が就職と同時に地元を離れて間もなく、住宅一棟全焼、焼け跡から家族全員の焼死体が見つかるというニュースが地元で流れた。
その住宅というのがまさしくKの家で、Kを除く家族の人たちは皆、リビングルームで亡くなっていたらしい。

しかし、火元を調べているうちに家の床下からもう一体の遺体が出てきて、その遺体がKのものであると分かったのだ。
他の家族の遺体とは異なって完全に白骨化しており、しかも床下からはハンカチサイズの真っ赤な頭巾が何十枚も出てきた。首なし地蔵の後ろの穴に入っていた頭巾と同じように…。

そして、ほどなくしてセミの兄さんの捜索が再開され、例の団地の山奥でセミの兄さんが見つかった。
俺たちは全く気付かなかった事だったのだが、実は首なし地蔵のある場所の近くから小道が伸びており、その先には小さな祠があったのだ。

その祠には赤い頭巾を被った一体の地蔵が祀られており、お供えものなどが置いてあった。
セミの兄さんは、祠のすぐ近くの草むらの中から見つかった。

セミの兄さんの遺体の様子については、現在も捜査が続行中ということで詳しいことは教えてもらえなかったらしい。
ただ、「着衣した状態で白骨化していた」「他殺と認められる形跡があった」ということは確かで、その友達は警察から不愉快な質問を色々と受けたようで、心底うんざりした様子だった。

俺はセミの兄さんがあの日、「ちょいとションベン」と言って木陰に入っていってしまったのを最後に、二度と見ていない。
でも、多分セミの兄さんの死体は逆さまの姿で見つかったのではないかと思った。

あの時の、逆さまの男の後頭部が、服装が、体格が、一緒に遊んでもらった兄さんの姿そのままに、今でも目に焼きついているから。


以上が自分が体験したことの全てです。不可解な部分が多いのですが、その時一緒にいた友達のほとんどは自分も含めて地元を離れてしまったので詳しいことは分かりません。首なし地蔵は今でもそのまま残っているそうですが、

たまに和菓子などのお供えものが置いてあるという事です。あと、しばしば自殺者が出ているという話も聞きました。

いずれにせよ、もう二度と、あの場所には行くことはないと思います。




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