798 :名無しの霊体験:2014/09/30(火) 01:48:47.67 ID:2nQLMB7Ts
うちの寺の宗派に属するお坊さんは法力持ちの人が多い。
例えば戦前のうちの寺の住職は雨乞いを成功させたそうだし、今の住職は狐退治を成し遂げてる。
他にもゴロゴロ大なり小なり法力による武勇伝持ちがいるけれど、その中でもとびっきりな人がいる。
それは結構大きなお寺の住職であるお坊さんで、なんと東南アジアで布教した際に魔物退治をしてきたそうだ。
さらっと魔物退治というが、東南アジアの魔物というのは人に取り憑くとかなり厄介で、払うのは至難の技なんだとか。
現地の祈祷師はもちろん、クリスチャンのエクソシストも匙を投げることが多いらしい。
お坊さんが退治した魔物もそうで、祈祷師もエクソシストもギブアップしていた荒ぶる強い魔物だったそうだ。
この魔物に取り憑かれた人の家族が村の有力者で、どうにか家族を助けたい!と駆け回っていた。
有力者は隣の村へお坊さんが布教に来たと聞きつけ縋り付いてきた。
祈祷師もエクソシストもダメだったけど、まだ仏教は試してないからと、一縷の望みを掛けて泣いてたという。
周りはあの魔物はヤバイと止めてきたけど、困っている人は助けなきゃとお坊さんは有力者の家へ行った。
そしてお坊さんは有力者を含めた家族にも勧めて魔物憑きの人を囲んで、三日間掛けて読経。
魔物を追い出すどころか完璧に倒してしまうという快挙を達成した。
お坊さんは日本でいう狐憑きくらいに思っていて大したことはない気でいたが、
周りはあり得ない出来事に上へ下への大騒ぎ。
さらに有力者がお礼として大金を積もうとしたら、「お金いらない、ただ仏様に感謝しなさい」とお坊さんは固辞した。
これは凄い!聖人だ!となって、
当初布教するつもりだった隣村だけでなく、有力者の村までまるまる宗旨替えしちゃったそうだ。
温厚なおじいちゃんなお坊さん、凄い。
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